乙女企画クロジ☆ 福圓美里さんと松崎亜希子さんインタビュー

福圓美里さんと松崎亜希子さんの演劇ユニット・乙女企画クロジ☆のモバイル番組好評配信中! 12月には第7回公演『僕の愛した冒険』も開催!!

 声優の福圓美里さんと松崎亜希子さんの乙女企画クロジ☆は二人が公演企画を立て、出演キャストや作・演出などをコーディネートする演劇プロデュースユニットだが、舞台活動の他にも二人でラジオ番組のパーソナリティも担当している。
 モバイル文化放送にて好評配信中の『福圓美里&松崎亜希子のクロジカン☆』(毎週月曜日更新)で、二人の部屋に行き来して会議をする設定で楽しいトークを繰り広げる。気の合う親友同士のガールズトークはプライベートの話満載で、暴露合戦になることもしばしば。福圓さんと松崎さんの人柄や素顔が見えてくるのでファンにとっては、より距離感が縮まる番組だろう。
 もちろん演劇ユニットを組む二人だけに最新公演に関する情報や制作過程についての報告や、演劇についての話題も多いので演劇好きの人に待ちに待っていたプログラム。またこの番組から舞台を観に行ったり、実際に舞台に立つ人も出てくるなど、演劇初心者にとっても扉を開ける役割も果たしている。
 そんな二人の最新公演『僕の愛した冒険』が12月25日より東京・シアターモリエールにて行われる。クロジには珍しい男性視点の舞台で、初めてコラボレーションするスプリングマンの澁谷光平さんによる作・演出となっている。キャストにはここまでクロジの舞台を踏んできた気心しれた役者陣が参加し、二人も「今までで一番劇団っぽい」と語る新鮮なステージになりそうだ。発売後完売することが多かったため、本公演は過去最大6公演となった。ラジオで公演前の情報や制作過程をチェックして、本番を見るとより楽しめるはず。公演後も番組では裏話や感想なども聴けると番組と公演がリンクした斬新な試みをぜひ一度楽しんでみてほしい。


――『福圓美里&松崎亜希子のクロジカン☆』はどんな番組ですか?

松崎さん:モバイル文化放送さんで配信中の音声番組で毎週15分前後、二人でおしゃべりしています。

福圓さん:ちなみに乙女企画クロジ☆というのは2004年に二人で立ち上げた演劇プロデュースユニットです。舞台活動をしていく中でステージ以外でも私達のことをより知ってもらえる機会や場所があったらいいなと考えていたら、モバイル文化放送さんで番組をやらせていただくことになりました。

松崎さん:クロジを立ち上げた時から「ラジオができたらいいね」と話していたら、まさか天下の文化放送さんで番組をやらせていただくことになるとは……ビックリです!

福圓さん:ディレクターさんが私達の公演を1回目から観てくださっていて、仲良しになっていろいろ相談しているなかでお願いしたら実現してくださって。

松崎さん:本当に感謝してます。その番組も始まってから2年経って先日、めでたく100回を迎えました!


――毎週、お互いの部屋を行き来してお話ししている設定になっているのがおもしろいですね

松崎さん:二人で会議をしているような番組にしたくて。私達はクロジについて話し合う時、どちらかの家に行ってすることが多いのでその感覚をラジオに持ち込めたらいいなと。自分の部屋でリラックスした雰囲気でいつもお話ししてます。

福圓さん:素のまま、本音トークをしているのでかなりきわどいことも話してます。

松崎さん:私生活を暴露するのはだいたいこの番組(笑)。ですから舞台を観る前にこの番組を聴いてくださった方は身内感覚になるそうです。ご飯を食べてる横で話しているような。

福圓さん:一度だけ稽古場で収録したこともあります。公演直前とか公演中の雰囲気を伝えられたらおもしろいなと思いますが、今はまだそこまで余裕がなくて……。


――あとリスナーとの距離の近さがこの番組の特長とか

福圓さん:もう仲間ですね。もう終わっちゃったんですがメール採用ごとにポイントをゲットして、10ポイント貯まるとスタジオご招待、もしくは生電話なんて企画もやっていました。いつも番組を聴いて、メールを送ってくださるだけでも名前も覚えて親近感が湧くのに、実際にお会いするとより連帯感が高まって。どんな番組よりもリスナーさんとの距離が近く感じます。

松崎さん:リスナーさんが舞台に来てくださって、アンケートとかに書いてくださるとまたうれしいし。


――番組にはどんなコーナーがあるんですか?

福圓さん:今までいろいろなコーナーが誕生してはなくなっていますが、現在も続いているのは皆さんからいただいたテーマについておしゃべりする“クロジ☆DEキーワードトーク”です。

松崎さん:あとは年末の公演に向けて制作過程を毎週お知らせしています。公演の準備をしていない時期はリスナーさんから送っていただいたドラマ台本を実際に読んでいたこともあります。

福圓さん:3分間アドリブで演じる……なんていうコーナーも以前はありました。最初は役者らしさを見せてたいと思っていたのに、いつの間にか笑いをとるのに一生懸命になって。きつくなってやめました(笑)。更に今、番組リニューアルに取り組んでいるため、この記事が載る頃には全然違った番組になっているかも(笑)。


――この番組を聴いているとお二人の人柄だけでなく、舞台の制作過程も見えてくるのが斬新です

福圓さん:舞台の制作過程はお客様に見せるものじゃないと考えていて、表面的なお話しかしてなかったんですけど、長くやってきたせいか、笑える悩み事も増えてきたので結構おおっぴらに言っちゃってます。

松崎さん:トラックの運転手さんが欲しいとか、台本がまだ上がらないとか(笑)。


――舞台ができていくまでがわかると一緒に舞台を作っているような気分になりますね

松崎さん:皆さんも劇団員になったつもりで舞台の本番までを一緒に駆け抜けてくれたらうれしいです。

福圓さん:私達が舞台を制作していく時ってお祭り感やワクワク、ドキドキした気持ちがあるんですけど、それを共有してもらうことができたらいいですね。


――また舞台を観た後って、お客さんも語る場所がなかったり、役者さんからエピソードを聞く機会がないのが寂しかったりしますが、番組があると終わった後も同じ時間を共有した人達が楽しめる場があることはいいですね

福圓さん:劇団の公式ブログもありますが、やっぱり生の言葉で伝えたいし、肉声でちゃんとお礼を言えるのはうれしいです。

松崎さん:公演後の手応えや反省など感じたこともお話しできますし、皆さんからの感想を紹介したり、疑問に答えたりすることもできて。いい場所をいただいています。


――演劇に興味がなかったのに、この番組をきっかけに足を運ぶようになった人も多いのでは

松崎さん:そうですね。最初は舞台に興味がなかった方が番組を聴くようになってから関心を持ってくださって劇場に足を運んでくださる方もたくさんいらっしゃってありがたいです。演劇を観たことがない人は映画などよりも敷居が高い感覚があるんですよね。

福圓さん:初めて観た方はまず生の舞台に驚かれるようです。そして他の劇団のお芝居を観るようになって、実際に演劇を始める方も増えて。「この間、初舞台を踏みました」というメールをもらうと感動しちゃいます!


――二人という小さなプロジェクトからスタートしたからクロジだからこそ、舞台へ向かう勇気をもらえるんじゃないでしょうか?

福圓さん:そうだとうれしいですね。二人ということでその時、興味が向いた方向に振れるその自由さがすごく好きで。だから毎回、作る色が違うけどクロジの舞台だよねと言ってもらえるようなものを目指しています。

松崎さん:私達は脚本も書かないし、演出もしてないのにクロジらしさが出るのかはわからなかったんですけど、試行錯誤しながらも絶対譲れないところは譲らない、そんな気持ちでやっていたら、脚本や演出が変わっても「クロジらしさ」という柱はしっかりできるようになって。それでより自由になれた気がします。

福圓さん:最初は劇団にしようかとも話したんですけど、考え方とか感性が近い二人でさえ、本格的にシンクロするまで4年かかりました。

松崎さん:人数が増えたらなおさら意志統一やまとめていくことは難しいだろうと。

福圓さん:でも4年続けてきたら、私達に賛同してくれる人が集まってくれて。12月に行われる公演ではそんな人達が集合した舞台なので今まで一番、劇団っぽい雰囲気になるんじゃないかなと思います。


――では12月に行われる第7回公演『僕の愛した冒険』について説明していただけますか?

福圓さん:クリスマスから始まる公演ですが、そんな雰囲気はまったくありません。ごめんなさい(笑)。クロジでは一貫して女性らしさをテーマに、きれいではないところ、生々しいところを描いてきて。今もそれは変わらないけど、そこにこだわらなくてもクロジの舞台になるという確信ができました。今回の公演では男性主役で……前回公演の『桜屋敷の三姫』でも男性の主役でしたが3人のお姫様に視点を当てた話だったのに比べて、今回はどこにでもいるような男の子の身近なお話です。“六畳一間で起こるリアルでせつない、小さな僕の冒険の話”がキャッチコピーです。

松崎さん:独身男性の部屋で起こる出来事を隣りでのぞき見る感じかな。ここまで男性視点の舞台は初めてで、更にまだ台本が完成していないので全貌は私達も見えていないんですけど、かなり笑える舞台になると思います。

福圓さん:人間を皮肉っているけど、最後には愛があるという感じで。作・演出の渋谷さんの性格が本にもよく出ていて(笑)。でもすごく人間好きで。

松崎さん:今までクロジの作風は割と女性の方に共感してもらいやすい内容でしたが、公演ごとに「はじめまして」のお客さんも増えてきたので、これからクロジの輪を広げていくためにも男女関係なく楽しんでいただける舞台を作ることが私達の課題だと思うし、今回の舞台はその試金石になると思います。

福圓さん:もちろん“地に足のついたファンタジー”というコンセプトはそのままで、これからも生の人間を見せていくことも変わりません。どんな方向に行くのか、私達もわからない。だから飽きない劇団だと思います。「クロジは次に何をやるんだろう?」と楽しみにしてもらいつつ、いい意味で予想を裏切り続けていきたいです。


――では最後にメッセージをお願いします

松崎さん:ラジオ番組『福圓美里&松崎亜希子のクロジカン☆』も皆さんのおかげで3年目に突入することができました。今後もクロジと皆さんと架け橋になる番組として楽しみながらやっていきたいと思いますのでぜひ聴いて、メールも送って、クロジファミリーの一員になってください。そして12月に行われる第7回公演では新たなクロジを見せられるように制作中です。初めて観ていただく方にはクロジの舞台に興味を持ってもらえて、舞台っておもしろいなと思っていただけるように、いつも観てくださる方には前回公演を超える素敵なステージをお見せできるように頑張りますので劇場まで遊びに来てください!

福圓さん:私がラジオ番組に出演すると「ぶっちゃけ過ぎ!」とよく言われますが、この番組はその比ではありません。親しい人にしか見せない素顔がこの番組では見えると思うので、そんな私達を愛してください(笑)。15分間に私達のすべてを込めるつもりでお話ししていますので聴いて、メールを送ってくださったらうれしいです。公演では企画だけでなく、DM発送、パンフレットやTシャツ制作まですべてに二人で関わってきました。『僕の愛した冒険』は1年半前から準備していた公演で、クロジを愛してくれるメンバー達と作る舞台なので意気込みも大きいです。でも堅苦しいものではなく、気軽に楽しめて笑える内容になっています。チケットが取りにくいというご要望にお応えして公演数も増やしました。だまされたと思って一度観に来てください。そして一緒に過ごした時間の中で何かを持って帰っていただければ私達もうれしいです。


●ラジオ番組『福圓美里&松崎亜希子のクロジカン☆』
モバイル文化放送にて好評配信中!(毎週月曜日更新)


●乙女企画クロジ☆第7回公演『僕の愛した冒険』
12月25~28日 東京・シアターモリエール
作・演出:澁谷光平
出演:藤波瞬平、若林直美、市来光弘、武藤啓太、木村はるか、波多野和俊、福圓美里、松崎亜希子
全席指定:3,600円(税込)
10月26日(日)よりクロジ公式サイトにて発売開始

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