当サイトでは、サイトの利便性向上のため、クッキー(Cookie)を使用しています。
サイトのクッキー(Cookie)の使用に関しては、「クッキーポリシー」をお読みください。
音楽
アーティスト・川田まみさん2年ぶりのライブツアーのDVDが12月24日リリース!! スペシャルインタビューが到着!!
現在放送中のアニメ『とある魔術の禁書目録(インディックス)』のOP曲「PSI-missing」が好調な川田まみさんは今年の夏、2年ぶりとなる2ndアルバム『SAVIA』を引っさげて全国6カ所のライブツアーを敢行したが、その模様を収めたライブDVD『MAMI KAWADA LIVE TOUR 2008“SAVIA”LIVE&LIFE Vol.2』が12月24日にリリースされる。
2ndアルバム『SAVIA』を中心にした選曲で、アルバム収録曲をすべて披露。更にデビュー曲やレアな曲なども加え、以前から応援していたファンも最近知った人も楽しめる内容になっている。なおDVDはライブ本編を収録した“LIVE SIDE”と、インタビューカットなどを収録した“LIFE SIDE”の2枚組となっており、このライブへの川田さんの想いも十分に感じられるDVDになった。
また2009年2月4日には新曲「masterpiece」が発売されることも決定! こちらは『とある魔術の禁書目録』の新OP曲になる。ノイズ混じりのボーカルに、美しいコーラスと入り交じる、混とんとしたデジタルビートがカッコイイナンバーだ。
2009年1月2日には東京・日本武道館で行われる『I’ve IN BUDOKAN2009~Departed to the future~』のステージに立つ川田さん。新年をビッグなステージからスタートする川田さんにとって、2009年は目まぐるしく活動した2008年を超える1年になるに違いない。
――1stアルバム『SEED』のリリースと、ライブツアーから約2年経った今年、2ndアルバム『SAVIA』とライブツアーが行われましたが、この2年間は川田さんの中でどのように流れていたのでしょうか?
川田さん:2005年に行われた、I'veの武道館ライブが初めてのステージで、その時は他の先輩アーティストの皆さんと一緒だったので、「初ステージが武道館なんてありえないから思い切ってやろう!」と勢いのまま、ステージに立って、ただ楽しい時間を過ごした感じでした。
翌年にファーストライブツアー『SEED』を敢行しましたが、歌やダンス、MCなどいろいろな壁にぶつかって自分が勉強不足だということを痛感しました。それからも私のイメージする川田まみ像を意識するあまり、自分の中でこうでなければいけないという変な先入観もあって、音楽活動をしていく中でいろいろな苦悩がありました。
転機になったのが2007年で、それまでの私のイメージとは180度違うような曲、4thシングル「Get my way!」や、5thシングル「JOINT」などを歌わせていただきました。最初の頃に歌っていたのがせつなく落ち着いた雰囲気の曲だったため、ハードで勢いのある曲をみんながどう受け止めてくれるのか、心配もありましたが、「こういう曲でも自分らしさを出せるんだ」という手応えも感じることができました。そして『SAVIA』を作る時にはフラットな気持ちで臨むことができました。
ライブを意識したアルバムだったので、制作して時から早くライブがしたくて「この曲はライブの○曲目に歌いたい」とか頭に浮かんで。ライブを心からやりたいという気持ちでいっぱいでした。
――2ndライブツアー『SAVIA』が始まる前はどんな気持ちでしたか?
川田さん:2年という期間が長かったため、不安要素もありましたが、また新たにゼロから始めるくらいの気持ちで挑みました。まる1カ月間、全国6カ所を回りましたがファンの皆さんのありがたさを感じました。また今回は『SEED』のツアーの時と違って、視野も広がって、バンドメンバーやスタッフの方に安心して委ねるところは委ねて、ステージに集中できました。このツアーで自分がどれだけたくさんの人に支えられているのか実感できたことは今後の音楽活動の中でも大きなパワーになったと思います。
――今回リリースされるライブDVDはツアーラストのスタジオコーストでのステージが収録されていますが、どんな心境でステージに臨んだんですか?
川田さん:どの会場でも全力投球してきましたが、ツアーファイナルでしかも一番大きい会場ということもあって、みんなの熱さに負けないようなパフォーマンスをしようと思いました。実はどの会場でも私を知ったきっかけを聞いてきて、『SEED』からの方も多かったんですけど、「JOINT」からファンになってくださった方も多くて。もちろん『SAVIA』を聴いてライブを観に来ようと思った方もいるし、今回初めて私の曲を聴く方もいると思うので、どんな人にも楽しんでもらえるような内容にしたいなって。
――セットリストは『SAVIA』中心で収録曲全曲を歌いつつ、昔からのファンには懐かしい曲、人気曲、レアな曲などバランスのよいセットリストだなと思いました
川田さん:『SAVIA』自体もライブを意識した曲順になっているので、その流れは崩さないように、序盤の見せるところはアルバムのままやって勢いはキープしつつ、途中では、I'veに参加して初めて歌った「空の森で」などをセットリストに加えた事によって意外性も持たせられて、大成功だったかなと思います。初期は落ち着いた曲を歌っていましたが、「JOINT」から聴き始めた方には「緋色の空」とか新鮮に感じてもらえたかなと。
――『SAVIA』のアルバムと同様に、オープニングからの流れは壮大でカッコイイのはI'veらしい気がしました
川田さん:つかみよければ……という感じで、オープニングは割と派手にやらせてもらいました。観てくださるファンの方だけでなく、こちらもテンションが上がっているので、自分がうまく歌えているのかさえわからない状態で。こんな興奮はなかなかないです。
――MCの第一声からもその興奮は伝わってきました
川田さん:正直、ファンの皆さんに会うのは久しぶりだし……。普段、北海道で活動していて、私の歌を聴いてくれていることに感謝しながらも、顔が見えない分、「どんな人が聴いてくれてるんだろう?」と思ったり、期間が空いたから「みんな、待っててくれるかな」という不安もあって。だからステージに上がって、みんながすごい歓声で迎えてくれた時はすごく感動したし、みんなを愛しくなっちゃって(笑)。
――このライブで実際に川田さんが『SAVIA』の曲を歌うのを聴いて、改めてアルバムの素晴らしさがわかりました。
川田さん:ありがとうございます。『SAVIA』を聴いてくれた方は、ライブ後にまた聴いてもらったり、聴かずにライブに来た方は『SAVIA』を聴き込んでくれたらいいですね。他に歌った曲も、初めて聴かれた方はCDをチェックして聴いていただければと思います。
――ライブの醍醐味の一つにMCがありますが、かなりがっつりしゃべっていますがあまりカットされていなくて、川田さんの人柄もよく伝わってきました
川田さん:今回のMCは事前に何を話そうか、考えずに話したので、まさにフリートークでした。みんなに伝えたいことが多すぎて、もっと話したかったくらいです。もしかしたら「体が冷えちゃうんじゃない?」と思われたかもしれないけど(笑)。前までは、音楽を通して私の想いが伝わればいいな、と思っていたところもありますが、せっかく生で会うんだったら言葉で伝えたくて。その時の感情や2年間の想いを伝えたくなる分、後半にかけてどんどんMCが長くなっているのはしょうがないかなと。
――MCに限らず、歌っている最中の表情を見ても、本当に楽しそうだなと思いました
川田さん:すごく楽しいです。見せるところは見せつつも、ライブはやっぱり楽しまなきゃいけないし、みんなを楽しませる前に自分が楽しめなきゃダメだろうと。
――MCで「今度はアルバムもライブも今回ほどお待たせしません」という約束もされていましたね
川田さん:あれはファンの方に約束しつつも、周りのスタッフに対しての願いを訴えているんです(笑)。あの部分がカットされてなかったから期待してもいいのかな。
――ライブ本編以外にも映像が収録されているそうですね
川田さん:このDVDはライブ本編を収録した「LIVE SIDE」と、オフショットやライブを振り返るインタビュー映像などを収録した、「LIFE SIDE」の2枚組になっています。ライブの臨場感と共に、私がどんな想いでこのライブツアーをやっていたのか、わかっていただけるのではないかと思います。『SEED』のライブDVDではオフショット映像もインサートされていましたが、今回は流れを途切れさせたくなくて、ほぼそのままでライブ本編を収録しています。カットの切り替えも早くてカッコイイ映像になっているので、ライブを観た方も観ていない方にも観てほしいです。このDVDで素のままの私の姿を感じてください。
――来年2月4日にはニューシングル「masterpiece」のリリースが決定しました。この曲は『とある魔術の禁書目録(インディックス)』の新オープニングになっています
川田さん:最初のOP曲も私が歌わせていただいたのに続き、また担当させていただいてありがとうございます。今回も変化球でなかなかおもしろい曲ができたと思います。
――サウンド感を説明していただけますか?
川田さん:ロックぽいイメージもありつつ、打ち込み的なデジタルっぽい部分もあって。ボーカルもノイズっぽいエフェクトをかけたうるさいところと、コーラスのきれいなところがあって。ジャンル的に分けるのは難しいかも。その難しい、ごちゃごちゃした感じがアニメにすごく合っているかなと思います。魔術と超能力が交差している中で、当麻達が戦っていく様子が今回の音に全部現れている気がします。『とある魔術の禁書目録』らしいOP曲になっていると思います。
――Aメロは速いビートにノイズが入ったボーカルで、サビ前はきれいなコーラス、そしてサビとかなり複雑で凝った曲の構成になっていますね
川田さん:いつも曲はI'veの男性作家陣に作ってもらうんですけど、今回は井内舞子さんに作ってもらって。以前もアルバムの曲は作ってもらったことはありますが、シングル曲は今回は初めてです。アルバムの曲でも割と変化球な曲を提供してくれるので、難しいけど私の新たな一面を毎回引き出してくれるんです。だから今回も楽しみでした。上がってきた曲は作品のイメージ通りだったけど、聴けば聴くほど難しくて。ごちゃごちゃした感じできれいな感じのミスマッチ、トゥーマッチ的なものを合わせていくところは結構悩みました。レコーディングでもAメロをきれいに歌いすぎるとまとまり過ぎてバランスが悪くなったり、かなり苦労しました。
――詞はこの曲もご自身で担当されていますが、どんなテーマで作詞されたんですか?
川田さん:最初のOP曲の「PSI-missing」は主人公の当麻にスポットを当てつつ、アニメを見ている方にも見てない方にも楽しんでもらえるようにと思って、超能力・魔術のお話なので関連付けるために、超能力的な用語を織り交ぜて作りました。今回は曲が作品の世界観を表しているので、詞はそこまで作品に寄り添う形でなくてもいいかなと。もちろん原作の小説を読んで作った詞なので、共感してもらえるところはたくさんあると思います。
アニメでは主人公一人じゃなく、登場人物全員にスポットを当てた感じで描かれていて、それぞれの内容が濃いので、全体的なアニメのテイストを表現しつつも、全員一人ひとりについて書いた詞にできないかなと。主人公を中心に描かれがちだけど、登場する人物すべてが欠かせない存在であり、私達一人ひとりにもそれぞれのストーリーがあって。その人生を後悔したくないし、みんなにも後悔してほしくなくて。人生の終わりには「私の人生がマスターピース、最高傑作だった」と言いたいし、みんなにも思ってほしいなと小説を読んで感じたんです。例えば今、答えを見つけていたり、自分のそばに困っている人がいて自分が助けることができるのなら、やらないで後悔するより今、やってみて前に進んだほうが納得が行くはずだって。
小説ではみんな葛藤していく中で解決していきますが、今の世の中で傷ついたり、傷つけられたりしている人達に「一緒に頑張ろう」というメッセージを込めて作りました。
――「masterpiece」=“傑作”というのは思い切ったタイトルですね
川田さん:この曲が「傑作なんだ」と、自信満々に言っているように見えちゃうかもしれませんね(笑)。でもそうなってくれたら、という希望もあります。みんなも一人ひとりが「masterpiece」になってほしいし、いろいろな意味があります。
――1コーラス目にフレーズには強いインパクトを感じました
川田さん:私もAメロが特に気に入っていて結構、言いたいことを詰め込むことができたと思っています。実際、Aメロはすごく時間をかけて作ったので。いつもは最初に大雑把にでも書いちゃうんですけど、今回はAメロからカチっと形を作っていきたくて。みんなにもこの部分が響いてもらったらうれしいですね。
――リリース前の来年1月からアニメのOPで聴けるのでまずはそこでどんな反応があるのか楽しみですね
川田さん:そうですね。そしてCDが出たらじっくり、隅々まで聴いていただきたいです。
――お誕生日(2月13日)近くの発売ですね
川田さん:うれしいです。発売後、いいニュースが届くことを期待してます(笑)。
――さてDVDとシングルの間となる1月2日には武道館で行われる『I've IN BUDOKAN2009~Departed to the future~』への出演も控えています
川田さん:前回の武道館では何もわからない分、考えずにステージに上がって楽しめましたが、今回は夏のツアーも経験し、色々と分ってきたので、余計に緊張するところはあります。でも前回は夢の中にいるようで、あっという間に終わってしまったので、今回は緊張感を含めて楽しみたいです。I'veにとって10周年記念のイベントなので、皆さんにI'veの歴史を感じてもらいつつ、楽しんでいただけるステージにできたらと思っています。
――2009年の抱負を聞かせてください
川田さん:2009年は自分を見つめ直したり、初心に帰る年にしたいと思っています。2007年は実験的なシングルを出させてもらったり、2008年は外での活動が多くて、あっという間に駆け抜けた2年間で、それまでは、先を走っている自分の中の川田まみ像を追っかけてきて、ここ最近は追いつけたかどうかはわからないけど、いろいろなことを理解し始めてきたので、来年はもう一度、基盤や基礎を作っていけたらいいなと考えています。
――最後にメッセージをお願いします
川田さん:12月、1月、2月と、いろいろな川田まみを感じてもらえる期間になると思います。ライブDVD発売、武道館ライブ、シングル「masterpiece」の発売など私のことを十分に知ってもらいつつ、今後の活動も見守ってもらえたらいいなと願っています。
発売日:2009年2月4日発売
<初回限定盤> 1,890円(定価)
<通常盤> 1,260円(定価)
発売:ジェネオンエンタテインメント
※初回限定盤には本人出演のプロモーションビデオ収録DVD付
発売日:2008年12月24日
価格:4,935円(税込)
発売:ジェネオンエンタテインメント
2ndアルバム『SAVIA』を中心にした選曲で、アルバム収録曲をすべて披露。更にデビュー曲やレアな曲なども加え、以前から応援していたファンも最近知った人も楽しめる内容になっている。なおDVDはライブ本編を収録した“LIVE SIDE”と、インタビューカットなどを収録した“LIFE SIDE”の2枚組となっており、このライブへの川田さんの想いも十分に感じられるDVDになった。
また2009年2月4日には新曲「masterpiece」が発売されることも決定! こちらは『とある魔術の禁書目録』の新OP曲になる。ノイズ混じりのボーカルに、美しいコーラスと入り交じる、混とんとしたデジタルビートがカッコイイナンバーだ。
2009年1月2日には東京・日本武道館で行われる『I’ve IN BUDOKAN2009~Departed to the future~』のステージに立つ川田さん。新年をビッグなステージからスタートする川田さんにとって、2009年は目まぐるしく活動した2008年を超える1年になるに違いない。
新たな気持ちで挑んだ2ndライブツアー『SAVIA』
――1stアルバム『SEED』のリリースと、ライブツアーから約2年経った今年、2ndアルバム『SAVIA』とライブツアーが行われましたが、この2年間は川田さんの中でどのように流れていたのでしょうか?
川田さん:2005年に行われた、I'veの武道館ライブが初めてのステージで、その時は他の先輩アーティストの皆さんと一緒だったので、「初ステージが武道館なんてありえないから思い切ってやろう!」と勢いのまま、ステージに立って、ただ楽しい時間を過ごした感じでした。
翌年にファーストライブツアー『SEED』を敢行しましたが、歌やダンス、MCなどいろいろな壁にぶつかって自分が勉強不足だということを痛感しました。それからも私のイメージする川田まみ像を意識するあまり、自分の中でこうでなければいけないという変な先入観もあって、音楽活動をしていく中でいろいろな苦悩がありました。
転機になったのが2007年で、それまでの私のイメージとは180度違うような曲、4thシングル「Get my way!」や、5thシングル「JOINT」などを歌わせていただきました。最初の頃に歌っていたのがせつなく落ち着いた雰囲気の曲だったため、ハードで勢いのある曲をみんながどう受け止めてくれるのか、心配もありましたが、「こういう曲でも自分らしさを出せるんだ」という手応えも感じることができました。そして『SAVIA』を作る時にはフラットな気持ちで臨むことができました。
ライブを意識したアルバムだったので、制作して時から早くライブがしたくて「この曲はライブの○曲目に歌いたい」とか頭に浮かんで。ライブを心からやりたいという気持ちでいっぱいでした。
――2ndライブツアー『SAVIA』が始まる前はどんな気持ちでしたか?
川田さん:2年という期間が長かったため、不安要素もありましたが、また新たにゼロから始めるくらいの気持ちで挑みました。まる1カ月間、全国6カ所を回りましたがファンの皆さんのありがたさを感じました。また今回は『SEED』のツアーの時と違って、視野も広がって、バンドメンバーやスタッフの方に安心して委ねるところは委ねて、ステージに集中できました。このツアーで自分がどれだけたくさんの人に支えられているのか実感できたことは今後の音楽活動の中でも大きなパワーになったと思います。
――今回リリースされるライブDVDはツアーラストのスタジオコーストでのステージが収録されていますが、どんな心境でステージに臨んだんですか?
川田さん:どの会場でも全力投球してきましたが、ツアーファイナルでしかも一番大きい会場ということもあって、みんなの熱さに負けないようなパフォーマンスをしようと思いました。実はどの会場でも私を知ったきっかけを聞いてきて、『SEED』からの方も多かったんですけど、「JOINT」からファンになってくださった方も多くて。もちろん『SAVIA』を聴いてライブを観に来ようと思った方もいるし、今回初めて私の曲を聴く方もいると思うので、どんな人にも楽しんでもらえるような内容にしたいなって。
――セットリストは『SAVIA』中心で収録曲全曲を歌いつつ、昔からのファンには懐かしい曲、人気曲、レアな曲などバランスのよいセットリストだなと思いました
川田さん:『SAVIA』自体もライブを意識した曲順になっているので、その流れは崩さないように、序盤の見せるところはアルバムのままやって勢いはキープしつつ、途中では、I'veに参加して初めて歌った「空の森で」などをセットリストに加えた事によって意外性も持たせられて、大成功だったかなと思います。初期は落ち着いた曲を歌っていましたが、「JOINT」から聴き始めた方には「緋色の空」とか新鮮に感じてもらえたかなと。
――『SAVIA』のアルバムと同様に、オープニングからの流れは壮大でカッコイイのはI'veらしい気がしました
川田さん:つかみよければ……という感じで、オープニングは割と派手にやらせてもらいました。観てくださるファンの方だけでなく、こちらもテンションが上がっているので、自分がうまく歌えているのかさえわからない状態で。こんな興奮はなかなかないです。
――MCの第一声からもその興奮は伝わってきました
川田さん:正直、ファンの皆さんに会うのは久しぶりだし……。普段、北海道で活動していて、私の歌を聴いてくれていることに感謝しながらも、顔が見えない分、「どんな人が聴いてくれてるんだろう?」と思ったり、期間が空いたから「みんな、待っててくれるかな」という不安もあって。だからステージに上がって、みんながすごい歓声で迎えてくれた時はすごく感動したし、みんなを愛しくなっちゃって(笑)。
――このライブで実際に川田さんが『SAVIA』の曲を歌うのを聴いて、改めてアルバムの素晴らしさがわかりました。
川田さん:ありがとうございます。『SAVIA』を聴いてくれた方は、ライブ後にまた聴いてもらったり、聴かずにライブに来た方は『SAVIA』を聴き込んでくれたらいいですね。他に歌った曲も、初めて聴かれた方はCDをチェックして聴いていただければと思います。
ライブDVDの見所は編集!スピード感があります
――ライブの醍醐味の一つにMCがありますが、かなりがっつりしゃべっていますがあまりカットされていなくて、川田さんの人柄もよく伝わってきました
川田さん:今回のMCは事前に何を話そうか、考えずに話したので、まさにフリートークでした。みんなに伝えたいことが多すぎて、もっと話したかったくらいです。もしかしたら「体が冷えちゃうんじゃない?」と思われたかもしれないけど(笑)。前までは、音楽を通して私の想いが伝わればいいな、と思っていたところもありますが、せっかく生で会うんだったら言葉で伝えたくて。その時の感情や2年間の想いを伝えたくなる分、後半にかけてどんどんMCが長くなっているのはしょうがないかなと。
――MCに限らず、歌っている最中の表情を見ても、本当に楽しそうだなと思いました
川田さん:すごく楽しいです。見せるところは見せつつも、ライブはやっぱり楽しまなきゃいけないし、みんなを楽しませる前に自分が楽しめなきゃダメだろうと。
――MCで「今度はアルバムもライブも今回ほどお待たせしません」という約束もされていましたね
川田さん:あれはファンの方に約束しつつも、周りのスタッフに対しての願いを訴えているんです(笑)。あの部分がカットされてなかったから期待してもいいのかな。
――ライブ本編以外にも映像が収録されているそうですね
川田さん:このDVDはライブ本編を収録した「LIVE SIDE」と、オフショットやライブを振り返るインタビュー映像などを収録した、「LIFE SIDE」の2枚組になっています。ライブの臨場感と共に、私がどんな想いでこのライブツアーをやっていたのか、わかっていただけるのではないかと思います。『SEED』のライブDVDではオフショット映像もインサートされていましたが、今回は流れを途切れさせたくなくて、ほぼそのままでライブ本編を収録しています。カットの切り替えも早くてカッコイイ映像になっているので、ライブを観た方も観ていない方にも観てほしいです。このDVDで素のままの私の姿を感じてください。
人生が“マスターピース”だったらいいですよね
――来年2月4日にはニューシングル「masterpiece」のリリースが決定しました。この曲は『とある魔術の禁書目録(インディックス)』の新オープニングになっています
川田さん:最初のOP曲も私が歌わせていただいたのに続き、また担当させていただいてありがとうございます。今回も変化球でなかなかおもしろい曲ができたと思います。
――サウンド感を説明していただけますか?
川田さん:ロックぽいイメージもありつつ、打ち込み的なデジタルっぽい部分もあって。ボーカルもノイズっぽいエフェクトをかけたうるさいところと、コーラスのきれいなところがあって。ジャンル的に分けるのは難しいかも。その難しい、ごちゃごちゃした感じがアニメにすごく合っているかなと思います。魔術と超能力が交差している中で、当麻達が戦っていく様子が今回の音に全部現れている気がします。『とある魔術の禁書目録』らしいOP曲になっていると思います。
――Aメロは速いビートにノイズが入ったボーカルで、サビ前はきれいなコーラス、そしてサビとかなり複雑で凝った曲の構成になっていますね
川田さん:いつも曲はI'veの男性作家陣に作ってもらうんですけど、今回は井内舞子さんに作ってもらって。以前もアルバムの曲は作ってもらったことはありますが、シングル曲は今回は初めてです。アルバムの曲でも割と変化球な曲を提供してくれるので、難しいけど私の新たな一面を毎回引き出してくれるんです。だから今回も楽しみでした。上がってきた曲は作品のイメージ通りだったけど、聴けば聴くほど難しくて。ごちゃごちゃした感じできれいな感じのミスマッチ、トゥーマッチ的なものを合わせていくところは結構悩みました。レコーディングでもAメロをきれいに歌いすぎるとまとまり過ぎてバランスが悪くなったり、かなり苦労しました。
――詞はこの曲もご自身で担当されていますが、どんなテーマで作詞されたんですか?
川田さん:最初のOP曲の「PSI-missing」は主人公の当麻にスポットを当てつつ、アニメを見ている方にも見てない方にも楽しんでもらえるようにと思って、超能力・魔術のお話なので関連付けるために、超能力的な用語を織り交ぜて作りました。今回は曲が作品の世界観を表しているので、詞はそこまで作品に寄り添う形でなくてもいいかなと。もちろん原作の小説を読んで作った詞なので、共感してもらえるところはたくさんあると思います。
アニメでは主人公一人じゃなく、登場人物全員にスポットを当てた感じで描かれていて、それぞれの内容が濃いので、全体的なアニメのテイストを表現しつつも、全員一人ひとりについて書いた詞にできないかなと。主人公を中心に描かれがちだけど、登場する人物すべてが欠かせない存在であり、私達一人ひとりにもそれぞれのストーリーがあって。その人生を後悔したくないし、みんなにも後悔してほしくなくて。人生の終わりには「私の人生がマスターピース、最高傑作だった」と言いたいし、みんなにも思ってほしいなと小説を読んで感じたんです。例えば今、答えを見つけていたり、自分のそばに困っている人がいて自分が助けることができるのなら、やらないで後悔するより今、やってみて前に進んだほうが納得が行くはずだって。
小説ではみんな葛藤していく中で解決していきますが、今の世の中で傷ついたり、傷つけられたりしている人達に「一緒に頑張ろう」というメッセージを込めて作りました。
――「masterpiece」=“傑作”というのは思い切ったタイトルですね
川田さん:この曲が「傑作なんだ」と、自信満々に言っているように見えちゃうかもしれませんね(笑)。でもそうなってくれたら、という希望もあります。みんなも一人ひとりが「masterpiece」になってほしいし、いろいろな意味があります。
――1コーラス目にフレーズには強いインパクトを感じました
川田さん:私もAメロが特に気に入っていて結構、言いたいことを詰め込むことができたと思っています。実際、Aメロはすごく時間をかけて作ったので。いつもは最初に大雑把にでも書いちゃうんですけど、今回はAメロからカチっと形を作っていきたくて。みんなにもこの部分が響いてもらったらうれしいですね。
――リリース前の来年1月からアニメのOPで聴けるのでまずはそこでどんな反応があるのか楽しみですね
川田さん:そうですね。そしてCDが出たらじっくり、隅々まで聴いていただきたいです。
――お誕生日(2月13日)近くの発売ですね
川田さん:うれしいです。発売後、いいニュースが届くことを期待してます(笑)。
ツアーの経験を武道館に反映させたいです!
――さてDVDとシングルの間となる1月2日には武道館で行われる『I've IN BUDOKAN2009~Departed to the future~』への出演も控えています
川田さん:前回の武道館では何もわからない分、考えずにステージに上がって楽しめましたが、今回は夏のツアーも経験し、色々と分ってきたので、余計に緊張するところはあります。でも前回は夢の中にいるようで、あっという間に終わってしまったので、今回は緊張感を含めて楽しみたいです。I'veにとって10周年記念のイベントなので、皆さんにI'veの歴史を感じてもらいつつ、楽しんでいただけるステージにできたらと思っています。
――2009年の抱負を聞かせてください
川田さん:2009年は自分を見つめ直したり、初心に帰る年にしたいと思っています。2007年は実験的なシングルを出させてもらったり、2008年は外での活動が多くて、あっという間に駆け抜けた2年間で、それまでは、先を走っている自分の中の川田まみ像を追っかけてきて、ここ最近は追いつけたかどうかはわからないけど、いろいろなことを理解し始めてきたので、来年はもう一度、基盤や基礎を作っていけたらいいなと考えています。
――最後にメッセージをお願いします
川田さん:12月、1月、2月と、いろいろな川田まみを感じてもらえる期間になると思います。ライブDVD発売、武道館ライブ、シングル「masterpiece」の発売など私のことを十分に知ってもらいつつ、今後の活動も見守ってもらえたらいいなと願っています。
川田まみ「masterpiece」CD情報
発売日:2009年2月4日発売
<初回限定盤> 1,890円(定価)
<通常盤> 1,260円(定価)
発売:ジェネオンエンタテインメント
※初回限定盤には本人出演のプロモーションビデオ収録DVD付
DVD『MAMI KAWADA LIVE TOUR 2008“SAVIA”LIVE&LIFE Vol.2』商品情報
発売日:2008年12月24日
価格:4,935円(税込)
発売:ジェネオンエンタテインメント