羽佐間道夫さん、戸田恵子さん、山寺宏一さんが無声映画に生アフ..

極上とはまさにこのこと!羽佐間道夫さん、戸田恵子さん、山寺宏一さんの豪華メンバーのボイスで無声映画を楽しむ『声優口演ライブ』開催!羽佐間道夫さんが魅力を語る

 2006年に声優・羽佐間道夫さんの呼びかけによってスタートした『声優口演ライブ』は無声映画の名作を声優が生吹き替えと、一流ミュージシャンによる演奏が楽しめる画期的なステージとして毎年、開催されてきた。

 そしてこの夏、東京で久々に開催。8月15・16日、場所はクラシックの殿堂・サントリーホールの大ホールだ。出演は羽佐間道夫さん、戸田恵子さん、山寺宏一さん。バスター・キートンの名作を羽佐間さんと戸田さんが。チャールズ・チャップリンの作品を山寺さんが担当する。もちろん映画の登場人物全てを演じ分ける。

ライブパートは、太鼓の奏者として世界的に有名な林英哲さんに、夢奏さん(ヴァイオリン)、大藤桂子さん(チェロ)、長島芳幸さん(キーボード)などを迎える。世界が誇る二大喜劇王の作品を、豪華声優陣とアーティスト達がどう現代に再現するのか、興味はつきない。

 精力的に『声優口演ライブ』を繰り広げる羽佐間さんだが、9月には浅草、10月には長良川国際会議場での公演も決定! 声優の卓越した技術と、無声映画の素晴らしさ、一流ミュージシャンの演奏が楽しめる『声優口演ライブ』を体験してほしい。

羽佐間道夫さんは、シルヴェスター・スタローンやロイ・シャイダー、ディーン・マーティン、ポール・ニューマンなどの吹き替えで知られ、アニメでは『超時空要塞マクロス』(グローバル准将)や『MASTERキートン』(フェンダース卿)などを演じている。まさに声優界の大御所。

羽佐間道夫さんは、シルヴェスター・スタローンやロイ・シャイダー、ディーン・マーティン、ポール・ニューマンなどの吹き替えで知られ、アニメでは『超時空要塞マクロス』(グローバル准将)や『MASTERキートン』(フェンダース卿)などを演じている。まさに声優界の大御所。


●洋画の日本語吹き替え50周年を記念して始まった『声優口演』

――まず『声優口演』を始めたきっかけを教えていただけますか?

羽佐間さん:2006年、洋画吹き替え50周年企画の一環としてスタートしました。昔、無声映画の時代は、映画のスクリーン上で起きている出来事を客観的に語りながら伝えていく、活弁という方式がありますが、私達は現代に通じる言葉を交えながら、リップシンクロによって、声優がステージ上で生で無声映画をよみがえらせたらおもしろいかもと。
 無声映画は字幕が出てくるので、物語の流れは決まってるけど、実はタイムリーなネタを挟んだりできるので自由度も高く、どんな人にもとっつきやすいジャンルなんです。「せっかくやるならコラボレーションも」と思って世界的に有名なジャズマンであり、幼なじみでもある山下洋輔氏に話したら、おもしろそうだと引き受けてくれました。それから現在まで続いてます。


――ここまで続いているということは多くの人から支持されているからですよね。

羽佐間さん:おかげさまで反応も良くて。名画と声優の生の吹き替え、そしてライブ演奏が楽しめるのでお客さんやプロモーターがおもしろがってくれているのかもしれない。8月のサントリーホールも10月の岐阜公演も、プロモーターが昨年のオーチャードホール公演を見て、「やりたい」と思ったそうです。チャーリー・チャップリンやバスター・キートンといった洋画から、日本の斎藤寅次郎さんや内田吐夢さんが撮られたものなど、たくさんレパートリーがあるので続けていきたいです。銀座の映画館くらいの規模で毎月できたら理想なんですけど。


●出演作6000本を超える名優の生吹き替えをライブで体感

――羽佐間さんが担当した作品を見た我々は生でその声を聴けるだけでも感動ものです。

羽佐間さん:僕らの作品を見てくれた高い年齢層の方だけでなく、若い人や家族で見に来てくれます。それがうれしい。以前、若い人に人気のある福山潤に『のらくろ』をやってもらったけど、彼のファンはもちろん、『のらくろ』を知っているおじいちゃんやおばあちゃんも楽しんでもらえるし、野沢雅子なら「『ドラゴンボール』の悟空の声だ!」と親子が喜ぶ。老若男女を問わず、会場が一体になって楽しめて、終演後も「あそこがおもしろかったね」と家族みんなで話せる、そんな世代を超えたステージってなかなかないですよね。私達が長年培ってきた技術も活かしつつ、僕らの次の世代につないでいく意義もあります。


――羽佐間さんはこれまで多くの作品に関わられてきましたが、声優の仕事の魅力はどこにあると思われますか?

羽佐間さん:僕は舞台から役者を始めましたが、役者は“化け術”だと思っていて、映画の吹き替えだったらシルべスター・スタローンやポール・ニューマン、ウディ・アレンになりきれるかというのが面白いし、その変化を楽しめるのがこの仕事の醍醐味かなと思います。


●1本約40分の喜劇映画を1~2人で全役を演じ切る

――生吹き替えの題材として海外の喜劇作品が選ばれていますが、その理由は?

羽佐間さん:無声映画は、フイルムがきれいな状態で残っているものが少なくて、キートンの作品はたまたまアメリカできれいなフィルムが見つかりました。チャップリンは日本チャップリン協会の理事長の尽力でハリウッドから取り寄せてくれたんです。フィルムがきれいなのがその理由です。


――今回の生吹き替えはどんな内容になるんでしょうか?

羽佐間さん:今回のステージでは、キートンの作品を僕と戸田恵子の二人でやるんだけど、全部で30人くらい出てくるし、チャップリンの作品も登場人物が多いけど、山寺宏一が全役ひとりでやります。3~4人で一度にしゃべるところもありますからね(笑)。一種の落語、講談、浪花節に似ている、語りの芸かな。実は9月に浅草でやる『下町コメディ』では斎藤寅次郎監督の『子宝騒動』という日本の喜劇作品をやりますのでお楽しみに。


●一流声優の卓越した技術のすごさ

――無声映画を一人や二人で再現するのは役者にとってすごくハードルが高いはずで、戸田さんや山寺さんと一緒にやるのはそれに応えられる力量や技術を持ってるからですよね。

羽佐間さん:二人は僕よりも何倍も役者としてのセンスがある。セリフはもちろん、しゃべれるし、歌も歌えるし、タップも踏める。しかも何をやったらウケるか、よくわかってる。声優の真髄を見せるうえでもこのメンバーがいいだろうと。超多忙な人だからなかなか一緒になる機会は少ないはず。でも声をかけたら喜んで出てくれるのは、ありがたいですね。


――我々が声優のすごさを再認識させることに加え、若い声優や声優志望の人もステージを見たら勉強になるんじゃないかと思います。

羽佐間さん:福山潤君、皆川純子ちゃん、井上喜久子ちゃん、堀内賢雄君など、我々の次の世代にも出てもらいましたが、みんな喜んでくれました。普段はスタジオがメインだけど、舞台でやると芸の幅も広がるんじゃないかな。何を人に伝えていけるか、考えるきっかけになると思うし。やりたい人はいるけど観に来る人は少ないですね。同業者のステージを観ようしないのはなぜだろう?(笑)。


●8月から3カ月連続で違ったジャンルの作品&アーティストとのコラボレーションに挑戦

――今回開催されるのがサントリーホールというクラシックやオペラなどの殿堂と呼ばれる場所で音響設備もいいので、より素晴らしい声や音を楽しめますね。

羽佐間さん:会場側も最初は悩んだみたい。「これはクラシックといえるのか?」と(笑)。でも今回セッションする太鼓の林英哲さんはこのホールでやってるから。難しかったのはホールにスクリーンや映写機がなくて。そこは苦労して何とかこぎつけました。
 昨年、オーチャードホールでやった時、年配のお客さんと声優ファンの若者が、同じ場所に一堂に会する光景はおもしろいなと思ったけど、今回はどうかな(笑)。会場は高級だけど気張らず、気楽にご家族やお友達と一緒に遊びに来てほしいです。いい席、安い席はお早めに。


――10月3日には岐阜で山下洋輔さんのライブとのコラボレーションがあります。

羽佐間さん:最初に彼が出てくれたおかげで、林さんなどアーティストの方も出たいと言ってくれる人が出てきて。今後、海外のアーティストとのコラボレーションなど夢も広がります。8月から3カ月連続でやるんですけど、8月がクラシック、9月がシンセサイザー、10月がジャズと違ったジャンルの音楽との交流が実現しました。言葉も音楽も優秀な技術がないとお客さんに訴えることができません。そんな技術を持った人達の声や演技、演奏を生で体感していただけるよう、おもしろいことをどんどんやっていきたいです。


●『声優口演』が次の世代へと受け継ぐきっかけに

――今後の予定や展開をお聞かせください。

羽佐間さん:若くて優秀な役者がたくさんいるはずなので「出たい」と声をかけてほしい。一緒にやることで次に受け継いでいける土台が作れれば。僕からいきなり若手になると伝承にならないので、恵子ちゃんや山寺だけでなく、賢雄などの中堅の人達に頑張ってもらって僕と若手との橋渡し役になってもらいたいです。
 あと5月に『平家物語』の群読をまさに厳島神社でやりましたが、『平家物語』なんて最高の基礎訓練になりますよ。古文は母音がはっきりしないと伝わらないし、群読ですから合わせていかないといけないし。そんな、おもしろいことをやりながら声優の存在感をアピールしていきたいと思います。


――では最後にメッセージをお願いします。

羽佐間さん:お盆ですが、サントリーホールで涼しい風を受けながら、いい舞台をご覧いただければと思います。恵子ちゃんや山寺は人前に出る機会があるけど、僕はあまりないのでぜひ生で見ていただければ。無声映画、名作喜劇を僕らの声でよみがえらせ、皆さんに楽しんでもらえるように頑張ります。
 我々、役者陣だけでなく、ベルリンやロンドンで演奏している林英哲さんなどアーティストの方々の一流の演奏も必聴です。9月、10月にも公演があり、他にも企画中です。精力的に活動しておりますので興味がわいたらHPなどでチェックしてみてください。


『声優口演ライブ』
8月15(土)、16日(日) 東京・サントリーホール 大ホール
出演:羽佐間道夫、戸田恵子、山寺宏一、林英哲(太鼓)、夢奏(ヴァイオリン)、大藤桂子(チェロ)、長島芳幸(キーボード)
チケットぴあ、ローソンチケットにて発売中
問い合わせ:イベントデック(03-5727-1513)

『第2回したまちコメディ映画祭in台東』
2009年9月21日(月)~25日(金)
【浅草地区】「浅草公会堂」/「浅草中映劇場」/「浅草パークホール」/ 「ROX3スーパーマルチコート」
【上野地区】「東京国立博物館・平成館」/「上野恩賜公園野外ステージ(不忍池水上音楽堂)」/「上野東急」/ 「上野恩賜公園」
お問い合わせ:「したまちコメディ映画祭in台東」運営事務局(メール: info@shitacome.jp TEL:03-6809-0560)

『声優口演ライブwith山下洋輔』
10月3日(土)15時開演 岐阜・長良川国際会議場
出演:羽佐間道夫、野沢雅子、山寺宏一、山下洋輔カルテット
7月9日よりチケットぴあ、長良川国際会議場、岐阜市民会館、岐阜市文化センター、マーサ21インフォメーションカウンターで発売開始
問い合わせ:長良川国際会議場(058-296-1200)

<B>『声優口演ライブ』</B><BR>8月15(土)、16日(日) 東京・サントリーホール 大ホールで開催

<B>『声優口演ライブ』</B><BR>8月15(土)、16日(日) 東京・サントリーホール 大ホールで開催

&lt;B&gt;『声優口演ライブwith山下洋輔』&lt;/B&gt;&lt;BR&gt;10月3日(土)15時開演 岐阜・長良川国際会議場で開催

<B>『声優口演ライブwith山下洋輔』</B><BR>10月3日(土)15時開演 岐阜・長良川国際会議場で開催

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