TVシリーズの序盤の見どころを軽快にトーク。野球をする女の子のトークに会場が注目!
大正浪漫の香り漂う、乙女たちの奮闘紀。
7月よりTBS、MBSなどで放送がスタートしたTVアニメ『大正野球娘。』から、キャストによるトークイベントが7月18日、東京・秋葉原のアソビットゲームシティで、鈴川小梅役の伊藤かな恵さん、小笠原晶子役の中原麻衣さんをお迎えして開催された。
『大正野球娘。』は、トクマ・ノベルズedge(徳間書店刊)の人気ライトノベルで、大正末期を舞台に少女たちが野球に打ち込む姿を描く。
東邦星華高等女学院に通う洋食屋“すず川”の一人娘、小梅は、仲良しのクラスメイト晶子から突然、野球の誘いを受ける。ルールも使う道具も分からないままに始めた野球。小梅たちは9人のメンバーを集めてチームを結成し、まともに野球をすることができるのだろうか?
世の中に“大正モダン”が生まれても、まだまだ男尊女卑の残る時代に果たして女子が男子に野球で勝てるのか?大正時代の乙女たちの奮闘物語をさわやかに描かれるこの夏期待のTVアニメだ。
本イベントには、アソビットゲームシティでコミックのうちいずれか1巻と、ノベルスのうちいずれか1巻の合計2冊の購入者を対象に160名の方をご招待。イベントは作品の注目度の高さを感じさせる満席となる盛況の中で開始された。
●キャスト2人が語るTVアニメ『大正野球娘。』の魅力。
司会を務めたのはTBSアナウンサーの向井政生さん。
ガクラン姿で登場した向井さんは、応援団張りの喋り口調で会場のファンに挨拶を送ったあと、伊藤さん、中原さんを呼び込みトークをスタートさせた。
まずは自身が演じるキャラクターの紹介を行う出演者の2人。
「小梅ちゃんは真っ直ぐで素直な女の子。人に何かを頼まれると断れない性格の優しい子です」(伊藤さん)。「お金持ちのお嬢様の晶子は、ただの甘えん坊ではなく自立心が非常に強い女性。バカにされるのが嫌いで、いい意味でとてもプライドが高いです。許婚のちょっとした一言がきっかけで、女性でも野球はできると活動を始めます」(中原さん)と触れた。
この作品では「女性は家庭にいるべき」との、この時代ならではの言葉が少女たちに野球を始めさせるきっかけとなっているが、このことについて中原さんは「家庭にいるのも、外に出るのもその人の自由。自分は家事が苦手なので外に出ます(笑)」と会場を笑わせ和ませた。
トークは、オーディションでのエピソード、役づくりについて、出演者が多く賑やかなアフレコスタジオでのようす、オープニング&エンディング曲の曲調、レコーディングのようすなどを会場に伝えた。
また、挿入歌には大正時代に実際にヒットした曲「東京節」が用いられ、しかもフルオーケストラで収録されたことが伝えられると会場からはどよめきが。『大正野球娘。』が力の入った一作であることが語られていった。
●大正時代と…。野球と…。
トークは本作がテーマとしている大正時代、そして野球について話が及んでいく。
大正時代の印象について出演者は「ゆったりした雰囲気があり、のんびりしたところが好き」(伊藤さん)「ちょうど袴からセーラー服に変わる変換期をエピソードにしています。蜜豆が餡蜜に変わった時期でもあり思い入れがありますね」(中原さん)とコメント。
池端監督がこの作品をきっかけに大正時代にハマってしまって、いい時代であったことがいろいろと語られていることが紹介された。
また野球については、「家族は熱狂的に好きですが、私はそんなに…」という中原さんに対して、「小学生の時ソフトボールをしていた」という伊藤さん。野球の知識は対照的だが、そんな2人が作品ではバッテリーを組んでいく。その2人がパーソナリティを務めるWebラジオ『大正野球娘。浪漫ちっくラジオ』(ランティスウェブラジオおよび音泉にて配信)で行った明治神宮野球場外苑打撃練習場での収録エピソードにも触れ、2人のリアルな野球の実力が示されたことも会場の関心を誘った。
3話までオンエアされたことを受けて作品の見どころを、「晶子が学校に来なくなった時に小梅が晶子を訪ねてくるシーン。友情の素晴らしさを感じました」(中原さん)「女の子たちの友情も見てほしいと思いますが、小梅的には父と母に野球のことを打ち明けられずに悩むところに注目してほしい」(伊藤さん)と出演者の2人。ほかにも、冷静でスポーツ万能の巴がはっちゃけてしまい小梅を振り回すシーンなども紹介された。
●お客さんも参加してのクイズゲーム大会。正解者にはプレゼントが…!
この後、イべントはお客さんの『大正野球娘。』の理解度を試すクイズ大会を実施。これまでオンエアされた3話までの中から、入門編、中級編、上級編に分けて出題。難易度に合わせて小池定路氏とこうたろ氏のイラスト入り図書カード、キャスト2人のサイン入り番宣ポスターなどがプレゼントされた。
さらにコーナーは、出演者の2人へ作品をどこまで理解しているか問うべく、問題を出題。山手線ゲームの回答方式で2人は答えて、会場を楽しませた。
1時間近くに及んだイベントもここで終演を迎える。「主題歌のカップリング曲を私たち2人で歌っています。とってもカワイイ曲なので、そちらもぜひ聴いてください」(中原さん)。「女の子たちの友情、大正時代の街並み、雰囲気。池端監督のこだわりが詰まった一作にぜひご注目ください」(伊藤さん)とメッセージを送るキャストの2人。
司会の向井さんいわく「アニメ版『ROOKIES(ルーキーズ)』を目指して頑張って放送してまいります」という、TVアニメ『大正野球娘。』にぜひとも注視してほしい!