TVアニメ『のだめカンタービレ フィナーレ』が2010年1月14日より放送開始! 野田恵役の川澄綾子さん、千秋真一役の関智一さん、今千秋監督インタビュー
TVアニメ『のだめカンタービレ』の第三期シリーズ『のだめカンタービレ フィナーレ』が2010年1月14日(木)24:45よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送開始!
『のだめカンタービレ』は先日、原作も完結したが、テレビアニメシリーズも最終章に突入する。前作の『巴里編』に続くお話で、世界へ旅立った、のだめと千秋が音楽や恋に苦悩しながらもどんな結末を迎えるのか、気になるところ。
また今作では『天元突破グレンラガン』や『大江戸ロケット』などでおなじみの中島かずきさんをシリーズ構成に迎え、どんなテイストが注入されるのかも期待したい。
既にアフレコ収録が始まっているが、収録現場にて今千秋監督、野田恵役の川澄綾子さん、千秋真一役の関智一さんにお話をうかがった。
長く続く作品で、アニメでもフィナーレを迎えられて幸せ
――まず今回、『のだめカンタービレ フィナーレ』の制作が決まった感想をお聞かせください。
今千秋監督:『のだめ』には途中乗車で『巴里編』から参加したんですけど、最後までご一緒させていただくことができて本当にうれしく思います。
川澄綾子さん(野田恵役):最初のシリーズの時はまさかフィナーレを迎えられるとはまったく思っていなかったので、原作の最後まで追えることはとても幸せです。今までやってきたことをすべて注ぎ込んでいいフィナーレを迎えられたらなと思って収録に臨んでいます。
関智一さん(千秋真一役):3つのシーズンを合わせて、約1年分にあたる50本近く、お付き合いすることができてとても幸運だなと思います。三度アニメ化されることはなかなかないので、長く愛される作品に関われて幸せです。
「崩しすぎない!」ようにがテーマの千秋、「どこまで崩せるか」の、のだめ!?
――3作目に臨む意気込みを教えてください。
関さん:一番最初にオーディションを受けた時に、すごく人気がある作品であり、作品にこだわりを持つ方達が多い状況で、運良く千秋役を射止めることができて、ここまでやってきました。毎回、新しいシリーズが始まるたびに、「ちゃんと千秋君をちゃんと演じられかな」とビクビクしてしまいます(笑)。ちょっと崩して演じてしまいがちなので、「二枚目に! 二枚目!」と、今シリーズでも自分に言い聞かせながら演じています。
川澄さん:最初のシリーズの頃は原作も人気があり、ドラマ放送後だったりして、プレッシャーも大きかったです。のだめもどういうふうに演じるのが正解なのかもわかりませんでした。私も原作が好きで読んでいましたが、のだめは奇行や奇声が目立つ子なのですが、それを愛らしく見せなければいけないし、ただの変な子ではなく、才能の片鱗も感じさせなければいけない難しい役で、自分がやれるのか、不安がありました。関さんとも話しましたね。
関さん:「受かったんだから自信を持とうよ!」ってお互いに奮い立たせて(笑)。
川澄さん:そして一期の途中から「大丈夫かも。これだけ自由にやっていいんだ」と。私の場合は関さんとは逆で「どれだけ崩すか」を常に考えてました。普通のアニメのヒロインの演じ方の逆を行くような、誰も想像できないアクションをするように心がけていました。今シリーズになって、これまで以上に「どんなことでもやってみて、やり過ぎたら修正していただこう」という気持ちで、相当自由にやらせていただいています。
関さん:すごく楽しそうです(笑)。
今監督:ラストに向けての今シリーズの序盤はお話が難しいと思うんです。原作を読んでも、のだめがよくやる、つながりそうでつながらなかったのが本当につながった感じになっていく、そこに向けて、とにかく転がっていくだけです。
三期が始まり、これまで積み重ねてきたものを実感
――『巴里編』から約1年ぶりのアニメになりますが、演じてみての感想や印象をお聞かせください。
関さん:二期から1話目は「それ、違うよ! 忘れてしまったんじゃない?」って怒られるんじゃないかとびくびくします。本番が終わるまで結構ドキドキしたままで。だから今回も本番後はホッとしました。第一期でよく言われた「崩しすぎないように」というさじ加減も3作目にして、わかってきたかなと思います(笑)。
川澄さん:これまで一期、二期では、のだめが奇声を出したり、ぶりっ子したり、色っぽくなったり、ころころキャラが変わるので自分がテストで出したものを、監督やスタッフの皆さんと相談しながら作ってきました。のだめ妻バージョンも最初はどうやるか、すごく悩んだんですけど、三期になると「そこは妻で」と言われるだけで、「はい!」とすぐやれるようになっていて。積み重ねていただけあり、1年ぶりでもちゃんと残っているんだなという実感が三期では特にあって、とてもうれしかったです。
――今作からシリーズ構成に中島かずきさんを迎えましたが、作品で変化した点はありますか?
今監督:ライターが増えました。必然的に(笑)。原作を大事にするということは全シリーズ通して言えることですが、中島さんの面白さや良さがうまくフィルムにのせられるかがこれからの勝負です。
誰もがのだめに恋してしまう、そんなラストに向けて頑張ります!
――皆さんへメッセージをお願いします。
関さん:ここまで『のだめカンタービレ』を応援してくだった皆さんの中には、三期決定の情報が発表されてから心待ちにしてくださった方も多いと思います。これまでを締めくくる最終回、そして素敵なラストシーンを演じられるように頑張っています。放送が始まるまで、もうちょっとですので期待して待っていてください。
川澄さん:原作もフィナーレを迎えて、アニメもフィナーレを迎えます。でも連載でなく、コミックで読むようにしているので私はまだ原作の結末を知らないんです。知らないままのほうがいいかなと思って演じています。ギャグ要素の多い作品ですが、太い芯として音楽があって、才能のある二人が出会って、どういう結末になるのか、不安もありますが、ポスターや公式HPで描かれているような素敵なラストになったらいいなと思います。皆さんも最後まで見逃さずに見てください。
今監督:原作を読んでいない川澄さんには申し訳ありませんが、私ものだめに恋をしてしまうような、やさしい終わり方だったので、そういう感じがフィルムに出させたらいいなと思っています。最後まで『のだめカンタービレ』をよろしくお願いします。
コメント後のフォトセッションでは作品中でも登場するマングースも現れ、川澄さんをはじめとする女性陣から「かわいい!」と喜ばれていた。
アニメ最終章、『のだめカンタービレ フィナーレ』では素晴らしい音楽の調べと、個性的なキャラ達、そしてのだめと真一、二人の恋の行方をお楽しみに!
作品情報
『のだめカンタービレ フィナーレ』
2010年1月14日(木)24:45より
フジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送開始!
封入特典:コンプリートBlu-ray BOX特典
・二ノ宮知子描き下ろしイラスト使用 三方背BOX
・デジパック仕様
・ブックレット 豪華140ページ
・ポストカード 8枚
特典映像
・のだめカンタービレ
・のだめカンタ-ビレ 巴里編
・のだめカンタ-ビレ フィナーレ
(C)二ノ宮知子・講談社/のだめカンタービレ3製作委員会