アニメ化した人気ゲーム『タユタマ-Kiss on my Deity-』のXbox 360版の主題歌3曲を集めたCDが11月25日に発売! OP曲&ED曲を歌うKiccoさんインタビュー
人気ゲーム『タユタマ-Kiss on my Deity-』が今春のTVアニメ化に続き、11月5日には初のコンシューマー移植となるXbox 360版が発売された。Xbox 360版にはオリジナルシナリオなど新しい要素も追加され、好評発売中だが、その主題歌3曲を収録したCD『Xbox 360版 タユタマ-Kiss on my Deity-主題歌集』が11月25日にリリースされる。
『Xbox 360版 タユタマ-Kiss on my Deity-主題歌集』はKiccoさんが歌うOP曲「桜花春煌」、ED曲「永遠を始めよう」、霜月はるかさんが歌う2ndOP曲「どこまでも共に」の3曲、それぞれのオフボーカルバージョンを収録。
PCゲーム、TVアニメ、ファンディスク、そして今回のXbox 360版と『タユタマ』全シリーズのOP曲を歌ってきたKiccoさんは「桜花春煌」について「これまでのOP曲のようにキラキラ感はあるけど、ちょっと違うキラキラ感で、淡くて和テイストが漂っています」。ED曲「永遠を始めよう」はミディアム調のラブソングで、Kiccoさんも「歌っていて泣きそうになったのでブレーキをかけた」と語るほどのおすすめの一曲。「これまでの『タユタマ』の楽曲のさわやかさに新鮮さをプラスした」曲達と、現在発売中のXbox 360版を合わせて楽しんでほしい。
●『タユタマ』はシンガーとして成長させてくれた大切な作品
――これまで『タユタマ』全シリーズのOP曲を歌われてきましたが、先日発売されたXbox 360版でもOP曲とED曲を担当された感想は?
Kiccoさん:PCゲームから主題歌を歌わせていただいて、“『タユタマ』=Kicco”のイメージも定着したようで、そんな作品に出会えたことは幸せだと思います。
私も『タユタマ』のおかげでシンガーとしての芯、柱ができたことは大きかったです。そしてXbox 360版でも歌わせていただき、本当に感謝してます。
――『タユタマ』という作品についての印象を聞かせてください。
Kiccoさん:とにかく女の子のキャラがみんな、かわいいですよね。個人的にアメリちゃんが好きなんですけど、ワガママで不器用なところは自分に似ていて他人とは思えないです(笑)。お話もしっかりしていて、思わず感動して泣いてしまったり、TVアニメもいちファンとしてガッツリ全話見させていただきました(笑)。すごく大切であり、大好きな作品です。
●和の雰囲気にあふれた、深い意味が込められたタイトルのOP曲「桜花春煌」
――今回、リリースされるXbox 360版の主題歌CDにKiccoさんが歌うOP曲とED曲が収録されています。まずOP曲「桜花春煌」はどんな曲でしょうか?
Kiccoさん:まずタイトルの「桜花春煌」の深い意味に感心しました。桜は咲いてから散るまでの時間は短いけど、春を輝かせる象徴であり、人々に与えるものがすごく大きな花で。それと同じように人間の人生も神々が生きる途方もなく長い年月に比べれば、一瞬かもしれない。でも誰しも輝くことができるという意味が込められていて、すごいなと。
――実際に曲を聴いた時の感想は?
Kiccoさん:実際に曲をいただいた時、春らしい桜が舞っている絵が浮かびました。また歌詞の言葉一つ一つがジャパネスクな感じだなと。“振動る(ふるべる)心重ね合わせ”とか“消せない夢の依代(よりしろ)”とか。和テイストが強く漂ってきて、これまでの『タユタマ』の曲とは違う気がしました。でも作品の爽やかさや温かさは今までと同じように感じられて。ましろちゃんの巫女姿や鵺ちゃんの和服がイメージできて、違和感なく歌えました。
●夕暮れの情景とキャラ名が散りばめられた詞が印象的
――お気に入りのフレーズはありますか?
Kiccoさん:2コーラス目の“夕暮れ参道 二つの足跡”かな。神社に裕理とましろだったり、裕理とアメリがいるシーンが頭に浮かびました。すぐに自分が思ったキャラが出てきて、アニメのように動く脳内OPムービーが始まりました(笑)。それと詞の中に各キャラの名前が隠されているので探してみてください。
――レコーディングで苦労されたことや記憶に残るエピソードはありますか?
Kiccoさん:まず基本的に「笑顔で歌うように」というディレクションがあるんですが私、笑顔で歌うのが苦手で(笑)。「瞬間スプライン」や「The fine every day」と同じようにすごくテンポが速い曲なので大変なんですけど、キャラや情景を頭で描く余裕はありました。
●ED曲の「永遠を始めよう」は大好きなバラードで涙をこらえた名曲
――ED曲の「永遠を始めよう」はどんな曲ですか?
Kiccoさん:今までの『タユタマ』の曲の中で一番好きかもしれません。PC版のOP曲「瞬間スプライン」、アニメのOP曲「The fine every day」、「桜花春煌」とアップテンポの曲が続いて、「そろそろ私が好きなスローな曲を歌いたいな」と思っていた時にいただいて、「これが歌いたかった!」と喜びました。
――ミディアム調のやさしい曲ですが、詞も温かいですね。
Kiccoさん:夕暮れにみんなといるイメージですね。詞も全部好きですが、特に2コーラス目のサビの“煌く空をどこまでも行こう”から大サビの流れがすごく良くて。「気持ちが入り過ぎると泣いちゃうかもしれない」とブレーキをかけつつ、歌の世界に入って歌いました。歌いやすい分、気持ちもすっと入れました。レコーディングが順調過ぎて、寂しさを感じたくらいでした。
●このCDとゲームから『タユタマ』に流れるキラキラ感を楽しんでほしい
――皆さんへメッセージをお願いします。
Kiccoさん:ここまで『タユタマ』に関われるとは思っていなかったので嬉しいです。今回の曲は今までの『タユタマ』の曲とは違って新鮮でした。「桜花春煌」も「永遠を始めよう」も、霜月はるかさんが歌われている「どこまでも共に」も、歌詞の中に“煌”という言葉が使われていて、その曲にもキラキラ感があると思うけど、それぞれ違ったキラキラ感になっていて。でもまばゆさではなく、やさしい感じや淡い感じの煌きなのかなと。そこを楽しんでほしいです。私的なお気に入りの曲「永遠を始めよう」を聴いて泣いてください(笑)。
ジャケットの中のイラストを見るだけでもラストシーンを思い出したり、愛しい気持ちになります。先日発売されたXbox 360版やPC版をプレーしたり、アニメのDVDを見ながらCDを聴いて、『タユタマ』の世界に浸ってください。
>>Kicco公式サイト
>>Xbox 360版『タユタマ-Kiss on my Deity-』公式サイト
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