シリーズ史上に残る豪華キャストに注目!『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』公開記念連続企画――ウルトラマンゼロの声を担当した宮野真守さんにインタビュー「かけ声は僕のオリジナル。」
映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』が12月12日から全国ロードショー公開される。実に43年の歴史を誇るウルトラシリーズの最新作となる本作だが、伝統のスーツアクターによる演技と最新のCG技術が見事に融合した映像は、かつてない迫力で観るものの心を圧倒するだろう。
今回の『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』は、その映像面での完成度もさることながら、出演するキャストの豪華さも見逃せないところだ。黒部進さん(ハヤタ/ウルトラマン)、森次晃嗣さん(モロボシ・ダン/ウルトラセブン)をはじめ、五十嵐隼士さん(ヒビノ・ミライ/ウルトラマンメビウス)のほか、音楽アーティストとしても活躍中のつるの剛士さん(アスカ・シン/ウルトラマンダイナ)も出演。世界観を超えて歴代ウルトラマンが共演する。春野ムサシ/ウルトラマンコスモスを演じた杉浦太陽さんも、ムサシの子孫としてカメオ出演している。
声の出演では、M78星雲初の悪の戦士となるウルトラマンベリアルを宮迫博之さんが熱演。戦いの黒幕であるレイブラッド星人を格闘家の蝶野正洋さんが、ウルトラの母をモデル・タレントとして活躍中の長谷川理恵さんが、ウルトラマンキングは小泉純一郎元総理が演じるという、破格の豪華さだ。
そして新ウルトラ戦士のウルトラマンゼロを演じるのが宮野真守さん。『ガンダム00』や『デスノート』など、数々の人気作に出演、人気・実力ともに今、最も旬な彼が、新たなウルトラヒーローを演じるとあっては、ファンならずとも注目度MAXにならずにはいられないだろう。
今回は宮野さんにインタビュー&動画コメントをいただいた。子供の頃に再放送していた『ウルトラマンタロウ』を観ていたという宮野さん。アフレコでのエピソードや、ベリアルと並んでウルトラマン史上初となる“ヤンチャ”なウルトラマンのゼロをどう演じたのだろうか?
⇒次ページからインタビュー!
●一番気を遣ったのは実は戦闘シーンなんです!
──ゼロは“やんちゃ”ですよね……
宮野さん:やんちゃだと思いますよ。共感できるような、すごく人間っぽいというか、思春期な感じで。
──監督からは「矢吹丈を意識してほしい」と言われたそうですが、ゼロの第1印象はどうでしたか?
宮野さん:そうなんですよ。最初の印象は「アイスラッガー2つ付いてる!」って思いました(笑)。目つきが鋭いのが印象的でした。そこに新しさも感じましたし、まだ不良っぽいというか、若々しさが残っているような感じが、デザインにも現れているなと思いました。
──最初はどのように演じていこうとお考えになりましたか?
宮野さん:ウルトラマンだからということより、行動にどんな感情で、なぜそんな行動をとったのか、性格の部分などを自分のなかで理解して演じていきました。ゼロは過去にいろんな過ちを犯して、それでも最後は真のヒーローとして突き進んでくれる。素敵な物語の流れも映画のなかで描いていただいているので、話の流れも大事にしていこうと思って演じていきました。
──演じるにあたって監督とはどんなお話をされましたか?
宮野さん:今回、結構激しい戦闘シーンがあるんですけど、今までにない印象的な戦闘シーンながら、ウルトラマンらしさも残したいということで色々話しました。実際にウルトラマンらしさという点では、「デュア!」みたいなウルトラマン独特のかけ声があるじゃないですか?そういうかけ声を取り入れて、スピーディーでカンフー映画を思わせるような戦闘シーンにしたいとのことで、実は一番気を遣ったのが戦闘シーンなんです。ずっと憧れていた「デュア!」を言えたときは本当に興奮しました。「あっ、俺今ウルトラマンだ!」って(笑)。
――やっぱりかけ声は重要ですよね。言ったときは充実感はありましたか?
宮野さん:ありましたね。台本に「デュア!」と記載されてるわけではないので、一応僕のなかの、オリジナルのかけ声になってると思います。子供の頃からウルトラマンを観ていて、かけ声って刷り込みのように入っているじゃないですか?それを頼りに自分らしさを出せればと思ってやってみました。
――アフレコにのぞむ前から、こんな「デュア!」にしようとか、かけ声は考えていたんですか?
宮野さん:いや、アフレコ現場で言われたんですよ。こういう戦闘シーンにしたいと言われたので。
――その感情の流れで自然と出たような
宮野さん:そうですね。
⇒次ページでは宮迫さんとの共演エピソード!
●アフレコでは宮迫さんと共演。そのお芝居の迫力にテンションが上がりました!
――今、アクションシーンのお話が出たのですが、ゼロはセブンの息子でレオの元で修行をしていて、アクションも両者を受け継いでますよね。実際にアフレコでも体が動いたりしましたか?
宮野さん:そうですね。自然と力が入りましたね。宮迫さんと一緒に戦闘シーンは収録したんですよ。宮迫さんのお芝居がすごくド迫力でいらっしゃって、アフレコ自体も見ごたえがあるような、そんなお芝居だったので、僕もテンションが上がって自然と力が入りました。
――宮迫さんとはご一緒だったんですね。だから息が合った戦闘シーンだったんですね。
宮野さん:そうですね。ライブ感は出たと思います。
――アフレコの時に映像はすでにあったんですか?映像を観ながらのアフレコで、演じながら思ったことなどはありましたか?
宮野さん:はい、ありました。最初、荒くれ者だったゼロが真のヒーローになっていくところでの、気持ちの盛り上がりはありましたね。
――宮迫さん以外でアフレコで共演された方などは、いらっしゃいましたか?
宮野さん:共演はなかったのですが、南(翔太)さんはアフレコ現場にも来ていました。
――今回、実写パート・声の出演ともにキャストが豪華ですよね。
宮野さん:ハヤタ隊員(黒部進さん)や、モロボシ・ダン(森次晃嗣)が出てくると興奮しますよね。子供の頃、TVで観ていた方々と共演できるというのは感慨深いものがありました。
――シリーズで一番好きだったり、思い出に残ってる作品は?
宮野さん:もちろん『セブン』大好きなんですけど、僕が子供の頃によく再放送されていたのが『タロウ』だったんですよ。だから『タロウ』をよく観ていましたね。
――最後に映画に期待されているファンのみなさんと、読者にメッセージをください。
宮野さん:歴代のウルトラマンが登場して、新ウルトラマンが登場してという、子供から大人まで楽しめる、最初から最後まで大興奮しっ放しの映画になっていると思います。ぜひその目で伝説を確かめてください!
>>大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE 公式サイト