TVアニメ『遙かなる時空の中で３～終わりなき運命～』のED曲が、有川将臣＆源九郎義経のデュエット「悠久の月光」に決定！関智一さんインタビュー

異世界の源平争乱を舞台に、主人公の恋と冒険を描いたコーエーの女性向け恋愛アドベンチャーゲーム『遙かなる時空の中で３』。そのアニメ化第2弾となる『遙かなる時空の中で３～終わりなき運命～』が、2010年1月にAT-Xにて放送される。“『遙か３』最後のアニメ”として、「遙か」シリーズ10周年のスタートを飾る本作。ヒノエ＆梶原景時によるオープニング・テーマ「煌めきの月」に続き、このアニメのエンディング・テーマが、有川将臣＆源九郎義経のデュエット・ソング「悠久の月光」に決定した。

そこで今回は、「悠久の月光」を歌う源九郎義経役の関智一さんにインタビュー。曲についての感想や、TVアニメ『遙かなる時空の中で３～終わりなき運命～』への意気込みについても語っていただいた。
　

【アルバム】遙かなる時空の中で3 ～終わりなき運命～ヴォーカル集永訣の桜月

――レコーディングを終えての感想をお願いします。

関智一さん（源九郎義経役）：三木さんとのデュエットはすごく久しぶりなので、楽しくレコーディングできました。『遙か３』最後のアニメなので、エンディングにふさわしい爽やかさのある楽曲になったと思います。

――実際に歌ってみて、どう感じられましたか？

関さん：『遙か３』は長く作品に関わる機会が多かったので、シリーズのなかでも自分としては思い入れがあります。歴史上の事件と絡めたドラマティックな展開が多かったため、それが終焉を迎えるのは感慨深いですね。どのキャラクターもそれぞれが主役ですけれど、自分の演じる九郎は頼朝との人間関係に思い悩みながら生き抜いてきた人なので、“旅の終わり”という感じがとても染みる雰囲気でした。

――源九郎義経と有川将臣のデュエットというのは、これまであまりなかったと思いますが、前シリーズでのデュエットとくらべていかがでしたか？

関さん：『１』や『２』はストーリー上の熱い想いや「この先どうなるんだろう」という感じがあって、激しい曲調が多かったように思います。今回はそれとは違う感じで臨んでいるので、前シリーズの曲が「ガキーン！」という感じなら、今回は「カキーン」みたいな（笑）。僕のイメージでは、小高い草原に皆でたたずんで想いを馳せている感じ。風が吹き抜けるような穏やかなイメージです。

――詞のなかで好きな部分は？

関さん：これまでのドラマでも、ひとりで月を見ながら想いを馳せたりする場面がよく出てくるんですよ。だからそういった歌詞があると情景が描きやすいので、「しんと佇む月を仰いで」という部分がとても好きです。

――関さんは最新シリーズの『遙か４』にも参加されていますが、今回の『遙か３』にはどんな気持ちで臨まれていますか？

関さん：『遙か４』のサザキは大らかというか、明るく楽しいヤツといった雰囲気がありますが、『遙か３』の九郎は全く逆で、グッと心を抑えながら想いを貫いていくといった感じ。自分のなかでは明確に存在感が違いますね。どちらもあまり意識しないで切り替えることができるので、とても演じやすいです。

――源九郎義経として歌うときのポイントや、大切にしている部分などはありますか？

関さん：あまり声をつくることは考えていないんですが、心持ちは九郎になりきって歌っています。政治をなすことに心を砕いている頼朝になかなか思いを受け入れてもらえない、でも恨むでもなく「きっとお考えがあるんだ」と心で言い聞かせながら生き抜いている。それが演じている側としては大きな手がかりになるというか、すぐに気持ちを切り替えることができるので、たぶん自分のなかに「九郎スイッチ」があるんだと思います（笑）。

――『遙かなる時空の中で３～終わりなき運命～』では、かなり源九郎義経がフィーチャーされているようですが、アニメへの意気込みを聞かせてください。

関さん：どんな最後になるのか僕もまだ知らないので、とても楽しみなんですよ。まさか死んだりはしないと思うんですけど、暗殺者に襲われたりするらしいです。ひどいことをしますよね（笑）。それを誰かが助けてくれるのか、自分自身でなんとかするのか分かりませんが、台本をいただくのが楽しみです。『遙か３』は思い入れもあるので、幸せに終わってくれたら嬉しいです。

――最後にファンの方へメッセージをお願いします。

関さん：長く応援していただいている『遙か３』もひとまず区切りがつくということなので、そのエンディング曲を将臣と九郎で歌わせていただけるというのは、とても光栄なことです。皆さんの思い描いた『遙か３』の最後を飾ることができたらいいなと思います。

TVアニメ『遙かなる時空の中で３～終わりなき運命～』

2010年1月、AT-Xにて放送決定

＜スタッフ＞
原作：コーエー
キャラクター原案：水野十子（白泉社LaLa、LaLaDX）
監修：ルビー・パーティー
総監督・アニメーションキャラクターデザイン：つなきあき
監督：きみやしげる
脚本：鷹村コージ
音楽：平野義久
音響監督：本田保則
美術監督：柴田千佳子
色彩設計：有尾由紀子
撮影監督：松崎信也
編集：坪根健太郎
音響制作：アーツ・プロ
音楽制作：ナチュラルナイン
アニメーション制作：ゆめ太カンパニー
企画制作：コーエー

＜キャスト＞
春日望美：川上とも子
有川将臣：三木眞一郎
源九郎義経：関智一
ヒノエ：高橋直純
武蔵坊弁慶：宮田幸季
有川譲：中原茂
梶原景時：井上和彦
平敦盛：保志総一朗
リズヴァーン：石田彰
梶原朔：桑島法子
白龍(青年)：置鮎龍太郎
北条政子：川村万梨阿
平知盛：浜田賢二
平経正：花輪英司
仮面の刺客：（？）
藤原泰衡：鳥海浩輔
銀：浜田賢二　ほか