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拡張現実を利用した劇場版『東のエデン』舞台挨拶をレポート

“東のエデンシステム”を現実世界に!『東のエデン 劇場版I The King of Eden』が“拡張現実”で舞台挨拶!!

 2009年4月にフジテレビ“ノイタミナ”枠で放送され、現在劇場版第一弾『東のエデン 劇場版I The King of Eden』が公開中の『東のエデン』。映画の大ヒットをうけて、1月9日、東京・テアトル新宿にて、“東のエデンシステム”を劇場の大スクリーンで楽しむ「AR舞台挨拶」が行なわれた。

 今回の舞台挨拶には神山健治監督、滝沢 朗役の木村良平さんをはじめ、凄腕ニート“パンツ”こと板津 豊を演じる檜山修之さんが登壇。さらに“東のエデンシステム”を実現させた「AR三兄弟」も登場した。

 “東のエデンシステム”とは、アニメでは携帯電話のカメラをかざすだけで画像を認識し、レイヤーと呼ばれる書き込み機能を実装した技術として描かれている。そこで拡張現実(AR)開発ユニット「AR三兄弟」とのコラボレーション企画により、ARとtwitterを利用して“東のエデンシステム”を現実世界に構築。1月6日から1月24日まで、東京・吉祥寺パルコで開催される「東のエデン プレミアショップ」で披露される。

 イベントでは「AR三兄弟」が“東のエデンシステム”(http://edenoftheeast.jp/)を起動。ウェブカメラに対応するキャラクターストラップをかざすと、滝沢や板津といったキャラクターのプロフィールが表示される。そこにtwitterや携帯電話から書き込まれたコメントがリアルタイムで更新されていくのだが、客席の皆さんも一斉に携帯電話を取り出してコメントを送信。劇場の大スクリーンに次々とコメントのレイヤーが表示された。

 “東のエデンシステム”を構築するにあたり、「物語の世界に雛形ができていたので、そのまま作ればいいという感じだった」というAR三兄弟。神山監督は「これからAR技術はもっと成熟していくはず。『攻殻機動隊』の世界がすぐそこまで来ていますね」と感想を述べていた。

 「遠いSFの世界だなと思っていたのに、現実のほうが早足で追いついてきている。アニメーションが想像のレベルではなく、現実のほんの一歩先を行くジャンルになっているんだなと再認識しました」と檜山さん。また本編についても「映画でも板津は解説役として大活躍しています。声優・檜山修之としても、滑舌能力をフルに使って頑張りました。一応、ノーミスだったと言っておきます(笑)」とコメント。

 そして3月公開の『東のエデン 劇場版II Paradise Lost』について、「まだ前半部分しか収録していませんが、第2弾で個人的に注目してほしいのはジュイスかな。面白いことになっていますので、ぜひご堪能ください」と語る木村さん。神山監督は「第2弾もいいものを作っていますので、ぜひ観ていただきたいと思います」と会場へメッセージを送り、舞台挨拶は終了となった。

 『東のエデン 劇場版I The King of Eden』は現在公開中。『東のエデン 劇場版II Paradise Lost』は2010年3月よりテアトル新宿、テアトルダイヤ、ユナイテッド・シネマ豊洲ほかにて全国順次ロードショー(原作・脚本・監督:神山健治/キャラクター原案:羽海野チカ/配給:アスミック・エース)

『東のエデン』公式サイト

(C)東のエデン製作委員会<br>イラスト:羽海野チカ

(C)東のエデン製作委員会
イラスト:羽海野チカ

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