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アニメ『よんでますよ、アザゼルさん。』キャストインタビュー

『よんでますよ、アザゼルさん。』がオリジナルアニメDVD化決定! 水島努監督&出演キャストが意気込みを語る

 『イブニング』誌(講談社刊)にて連載中の人気マンガ『よんでますよ、アザゼルさん。』が遂にオリジナルアニメーションDVD化決定! 2010年2月23日発売のコミック第4巻 特別限定BOX 「牛箱 (オックスボックス) 」に同梱される。

 DVDにはコミックス第1巻収録の第6話「泣き牛」を完全アニメ化した『よんでますよ、アザゼルさん。 泣き牛編』と豪華映像特典を収録予定。

 監督は水島努さん、アニメーション制作はプロダクションI.Gが担当。キャストはアザゼルを小野坂昌也さん、佐隈りん子を佐藤利奈さん、芥辺を浪川大輔さん、モロクを玄田哲章さんが演じる。
 奇想天外な作品をどこまでも忠実に、本気で完全再現を目指しているのでファンでなくても一目したい作品だ。収録を終えたスタジオにてキャストの皆さんと水島監督に見どころや意気込みなどのお話をうかがった。


●表現のギリギリまでチャレンジした作品にやりがい

――まず台本を読んだ時の感想をお聞かせください。

浪川さん:原作を先に読んだら衝撃的な内容でした(笑)。台本もそのままだったのでやりがいのある収録になりそうだなと。ただ他のキャストの方も知らされていなかったので誰が何役なのか、ワクワクしながら現場に来ました。

佐藤さん:私も原作を読んでいましたが、「まったくカットせずにそのままの表現で行くんだな。チャレンジするんだな」とビックリしました。今日、来てアザゼルさんが小野坂さんと知って、「なるほど!」と思いました(笑)。

小野坂さん:久しぶりに大好きなギャグマンガのお仕事ということで最高に燃えました。セリフともどもやりがいがあって、二枚目から三枚目まで全部やれて、とても幸せで大好きな感じの役なので楽しかったです。

玄田さん:台本を見ても「何だろう、これは?」と思って(笑)。実際にやってみると、何本かやったら快感になるだろうなと思いました。1本だけだと消化不良気味なので、何とか頑張ってもらって、ぜひ何本もやりたいですね。


●アザゼルとモロクはギャップの激しい2タイプが見られる

――アザゼルとモロクは魔界の姿と人間界に召喚されたかわいい姿の2通りを演じていますが、そのギャップについてはどう感じられましたか?

小野坂さん:予想通りでした。何のブレもなく(笑)。「もっと崩すところは崩して、男前のところは男前で」とダメ出しが来るのかなと思っていたら何もなくて。二枚目のところで何も言われないのはどうでもいいのかなと(笑)。

玄田さん:悪魔の時は牛というより悪魔王みたいに怖くなるようにやって、人間界の時はかわいいんだよね。アザゼルなんてうちのシーズー(犬)みたいで(笑)。対照的な感じがうまく出せていればいいなと楽しみしています。

――アフレコを終えた感想をお聞かせください。

佐藤さん:佐隈はあけぬけない女の子なのでその感じを大事にしたいなと思いました。あと不幸体質なのでいじられて輝ける人になればいいなと。どこに笑いを持っていくのかが難しいなと悩みましたが現場では楽しく演じることができました。動くアザゼルさんとモロクさんを見た時はかわいくてトキめきました。

玄田さん:(佐隈の)牛もかわいかったよ。

佐藤さん:ありがとうございます。

浪川さん:アニメでは細部まで描かれているので、原作では気付かなったところまでわかりました。また芥辺は今回傍観者なので後ろから見ていたら皆さん、素晴らしいなと。すごくおもしろいものができたと思います。


●原作ファンだからこそ完全再現を目指す

――今回のアニメ化のお話を聞いた時の感想は?

水島監督:以前から原作を読んでいて大好きでしたが、アニメ化は無理だろうなと思って、誰にも話していませんでした。あきらめていたら講談社さんからお話をいただいて。「その代わりに忠実にやらせていただきますので止めないでくださいね」って。完全再現を目指しました。


――苦労された点やこだわった点を教えてください。

水島監督:楽しかった思い出しかないですね。こだわったのはモザイクで隠れる部分がいくつかありますが、ちゃんと描いているので目を細めて見てください。モザイクギャグです(笑)。

玄田さん:それは消せるんですか?(笑)

水島監督:残念ながら(笑)。


●衝撃的なラストカットに注目

――さきほど浪川さんが「衝撃的な原作」とおっしゃっていましたが、アニメで衝撃的だったシーンとは?

浪川さん:全部衝撃的でした。

佐藤さん:ラストカットは衝撃的でしたよね。

小野坂さん:アレがついたものを投げつける。アレはモザイクが入る?

水島監督:あそこはそのままですよ。


●大の大人が本気になった高クォリティの作品に乞うご期待!

――最後に皆さんへメッセージをお願いします。

水島監督:ちゃんとアニメ化できるか、原作ファンの方は心配されていたと思いますが大丈夫です。続編もやりたいですね。NHKあたりで(笑)。

一同:無理です!(笑)

玄田さん:原作ファンの方の期待を裏切らない作品になったと思うのでぜひ楽しみにしてください。

小野坂さん:ネット上でキャストを検索していたら、「アニメ化できないだろう」「できてもおもしろいところはカットだろ」という書き込みばかりで。でも全部原作通りなのでテレビ放送は考えてないんだろうな(笑)。

水島監督:大丈夫です。

玄田さん:大丈夫だろう?

小野坂さん:本当ですか?(笑) ギャグマンガがアニメ化しにくい状況の中、楽しみな作品でずっと続いてほしいです。ギャグマンガ好きはぜひ見てください。

佐藤さん:現場で原作を読んで笑ってしまうくらいおもしろくて、これを完全再現した監督はすごいです。まだ見たいシーンや出てないキャラもいるし、今度は30分でやりたいです。続くが出るように応援してください。

浪川さん:僕はテレビシリーズが難しくても劇場版は行けるんじゃないかと思います。今日、キャストやスタッフの皆さんとお会いして思ったのは大の大人が本気なんだと。講談社さんもI.Gさんもここまで力を入れるかというくらいのクォリティになっているのでぜひ見てください。


STAFF
原作:久保保久(講談社『イブニング』連載)

監督/絵コンテ/演出:水島努
キャラクターデザイン:谷口淳一郎
作画監督:きしもとせいじ
音響監督:若林和弘
音楽:高木隆次
アニメーション制作:プロダクション I.G

※「高木隆次」の「高」は機種依存文字のため、代用文字を使用しています。

CAST
アザゼル:小野坂昌也
佐隈りん子:佐藤利奈
芥辺:浪川大輔

モロク:玄田哲章


『よんでますよ、アザゼルさん。』第4巻 特別限定BOX 「牛箱(オックスボックス)」
2010年2月23日発売
2,980円(税込)
発売:講談社

>>『イブニング』公式サイト


(C)久保保久/講談社
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