Kalafinaが新曲「光の旋律」を1/20に発売で直撃インタビュー――TVアニメ『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』OP曲に込めた想いとは!?そしてアジアツアーへの展望は?
Kalafinaの7枚目のシングルとなる、アニメ新番組『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』のOP曲「光の旋律」が1月20日にリリースされた。フルートを軸にしたケルト風のサウンドに、音楽旅団のような明るく楽しげな3人の澄んだ歌声が印象的な楽曲だ。PVの映像も含めて、スペインをイメージした『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』の世界観にマッチしている。
カップリング「sapphire」は比ゆ的な表現で情熱的な愛を描いた詞は与謝野晶子など女流歌人を連想させる。シンプルなピアノ演奏で歌う3人のカラーやトーンが違うボーカルから大人の女性特有のムードをかもし出している。
初回限定盤には「光の旋律」のPV、『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』の予告&番宣スポット映像、神戸守監督のコメントやアートワークを収録したブックレット付。
2月2日から始まる初の東名阪のライブツアーに続き、2月26日からは台湾、上海、香港を回るアジアツアーを敢行。また今春公開の『イヴの時間 劇場版』の主題歌「I have a dream」を歌う。2010年のKalafinaもノンストップだ!
●「光の旋律」は悲しみから希望を見出せるように明るく楽しく
――2010年の最初の「光の旋律」は『ソ・ラ・ノ・ヲ・ト』の主題歌ですね。
Keikoさん:自分達の曲から作品が始まるのは初めてなのでドキドキしました。曲が作品と合っていてそのままの気持ちでアニメ本編の世界に入れました。
Wakanaさん:明るいメロディで、3人で歌うパートは梶浦さんから「楽しく、楽しく」と言われました。でも歌詞には不安や悲しさが含まれていて、光を見つけるような旋律をみんなで奏でていきたいという希望を歌っています。
Keikoさん:絶望や困難に立ち向かう勇気が湧いてくる曲で、聴いてもらって背中を押してあげたい。サウンドのポイントはメインで使われるフルートかな。音色だけで異世界へ誘う不思議な存在感があります。アレンジも力作ですよ。
Hikaruさん:梶浦さんが「うつむいた時や悲しい時に聴こえるのが空の音。それが希望なんだ」と。この曲を聴いて元気になってもらえたらいいですね。
Wakanaさん:悲しさを含んだ深い詞だからこそ、明るく歌わなければ伝わらないと思って。3人で歌ったら「これは希望の歌なんだ」と再認識できました。
●3つの曲のような豪華な構成とサビの盛り上がりが聴きどころ
――Aメロのやさしい感じから、サビでは力強く感情が高まってくるみたいで。
Keikoさん:かわいいHikaruの声から始まり、サビでは私とWakanaが歌っています。3人一緒のところでは「私は子供」と言い聞かせて歌いました(笑)。
Wakanaさん:Bメロのパートも違う雰囲気で、3つの曲で構成されているような趣きもありますね。いろいろな要素を1曲にギュっと詰め込んだみたい。
Hikaruさん:今までで一番低い音で、明るく歌うのが難しくて。梶浦さんから「せつない詞を明るく歌うことでより悲しさを表現できるから」と言われ頑張りました。心に入ってくるようなメロディを奏でられたかなと思います。
Keikoさん:フルートの音以降のソロを含む盛り上がりの波は聴きどころです。
Hikaruさん:その盛り上がりもフルでしか聴けないのでぜひCDで(笑)。
●PVではスペイン風の衣装を着て楽器を演奏するキャラバンに
――ジャケットとPVは民族的な衣装で珍しく、笑顔も……。
Wakanaさん:アニメはスペインをイメージした世界観ですが、PVもそんな雰囲気の映像です。草原に音楽隊がやってきた設定で、私達も楽器を弾きながら揺れて歌ってます。ちゃんと楽器から音が出てると思って見てください(笑)。
Keikoさん:ジャケットでも着てる衣装は、スペインの民族衣装を意識して、胸元や足にコインがついてます。スペインでは休日になると子供も大人も楽器を持って歩き回るみたいで。テンションが高いまま、ずっと笑顔でした。
Hikaruさん:衣装が信号みたいだとかは言わない(笑)。ロケ地も冬枯れた木々や廃墟の中なので色もより映えましたね。場所もアニメっぽいかも。
●情熱的で深い愛を描いた、カップリングの「sapphire」
――カップリングの「sapphire」は対照的にちょっと重い感じで……。
Wakanaさん:暗いですか?「Lacrimosa」からカップリングは暗めの曲が来る流れで(笑)。でもメロディは美しいし、歌詞は情熱的ですよ。だから私もKeikoも熱く歌ってます。Hikaruは少しクールで。タイトル通り、詞に“蒼”が出てきますが、私の中では“赤”のイメージですね。
Keikoさん:“愛”がテーマです。Kalafinaは若さや青春を感じさせる曲が多いけど、この曲は大人っぽく深い愛を描いてます。“光の旋律”のカップリングらしく、光を見つけたいカップルなのかなと思いました。具体的ではなく比ゆ的なのは私達らしいかな。このタイプの曲が好きな人は結構いそう(笑)。
Hikaruさん:世界が見えて入り込みやすいんです。私のパートが少なくて二人の歌を聴いてる感じなんですが、ライブリハーサルで何度泣きそうになったことか。WakanaとKeikoの声のきれいな響きが素晴らし過ぎて。バイオリンの音と一緒に私の声が入りますが、「バイオリンと一体化して」と言われて(笑)。
愛にあふれた二人のパートから私のところに入る一瞬にすべてをかけました。
●東名阪、そしてアジアへ。2009年を越えるライブイヤーに
――そして新曲を引っさげてのライブは2月2日から始まる東名阪ツアーと、2月26日からのアジアツアー。どちらも初挑戦となりますね。
Hikaruさん:2010年のライブのスタートが初ツアー。幸先いいですね。
Keikoさん:関東以外にも行きたいと言っていた、その願いが叶いました。
Wakanaさん:それどころか、アジアまで。去年のボストンも驚いたけど。
Hikaruさん:皆さんと楽しめるように各会場全力で飛ばします!
Wakanaさん:これを機会にいろいろな場所に行って、Kalafinaカラーで日本全国、そして世界を染め上げたいですね。
Keikoさん:去年を越えるライブ年にしますよ! 今年もKalafinaに……。
全員:ご期待ください!
『Kalafina LIVE TOUR 2010 ~progressive +(プログレッシブプラス)~』
2月2日(火)大阪・umeda AKASO
18:00開場 19:00開演
問合せ:キョードーインフォメーション 06-7732-8888
2月3日(水)ボトムライン名古屋
18:00開場 19:00開演
問合せ:サンデーフォークプロモーション 052-320-9100 (10:00~18:00)
2月9日(火)東京・Shibuya O-EAST
18:00開場 19:00開演
問合せ:オデッセー 03-5444-6966 (平日11:00~18:00)
全会場スタンディング5,000円(税込・ドリンク代別)
KERA presents 「舞踏会~BUTOU-KAI~COOL JAPAN STYLE」
2月20日(土)東京・恵比寿LIQUID ROOM
18:00開場 18:30開演
出演:分島花音、Kalafina 、カノン(アンティック-珈琲店-)ほか
前売 4,000円、当日4,500円(税込・ドリンク代別)
問合せ:H.I.P. 03-3475-9999 http://www.hipjpn.co.jp
>>Kalafina公式サイト