ファン待望の宇宙世紀シリーズ最新作『機動戦士ガンダム UC(ユニコーン)』がいよいよリリース!古橋監督、原作の福井氏ほかによる舞台挨拶をレポート!
『機動戦士ガンダム』シリーズのなかで、『機動戦士ガンダム』とそれに連なる直接の続編の舞台となっているのが“宇宙世紀”(Universal Century=U.C)だ。その“U.C”を舞台したシリーズ最新作となるオリジナル・ビデオ・アニメーション『機動戦士ガンダム UC(ユニコーン)』が3月12日にBlu-ray DiscとDVDで発売される。
『機動戦士ガンダム UC』は、『亡国のイージス』などで知られる作家・福井晴敏さんが、『ガンダムエース』(角川書店)で連載していた小説。今回、小説をベースにアニメ化される。『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の3年後である宇宙世紀0096年を舞台に、宇宙世紀元年に起こったテロ事件・ラプラス事件と『ラプラスの箱』と呼ばれる禁忌の箱をめぐる争いに、主人公のバナージ・リンクスが巻き込まれていく姿を描いている。
Blu-ray Dis&DVDの発売に先駆けて『プレミアレビュー』として全国5大都市で上映イベントを開催。2月20日には古橋一浩監督、原作の福井晴敏氏、バナージ・リンクス役の内山昂輝さん、オードリー・バーン役の藤村歩さん、音楽の澤野弘之氏による舞台挨拶が新宿ピカデリーで行われた。
バナージを演じる内山さんは「アムロやシャアが登場した宇宙世紀の流れの作品だということを知って、大変なことになったなと。作品を知るにつれてだんだん緊張していきました。ガンダムに関われて心のそこから嬉しく思います。」、そしてオードリーを演じる藤村さんは「朝早くから行列ができたということで、改めてこの作品はたくさんの人に愛されているんだなと思いました。オードリーはバナージを惹きつけていくカリスマのようなものを持っている子だと思うので、それがにじみ出るようにオードリーを演じることができたらと思っています」と、歴史あるガンダムシリーズの作品でメインキャラクターを演じる喜びと緊張の様子を話した。
福井氏は「最初に思いついてから5、6年経つのですが、ようやくここまで来て、今日はこんなに皆さんにお集まりいただいて、まずは一安心といった感じです。お二人(内山さん・藤村さん)はセンスが良いですね。ニュータイプ声優ですね。安心してお任せしています。」と二人を絶賛。
そして古橋監督からは「自分もいい年なのですが、下の代、まさに新人類・ニュータイプな方々と仕事をすることも含めて、ニュータイプというものを親と子になぞらえて、全編を通して父と子というテーマを幾重にも重ねていきました。ニュータイプそのものは語りつくされていますので、その語りつくされた部分にどうやって生きている実感を付加するかというところが、今回の一番重要なポイントだと考えました。」と描いていきたいテーマについてコメント。
劇伴を担当する澤野氏は「“Episode 1”のエンディングで流れたメインテーマと同じくらい力をいれたのが、バナージのテーマで、映像音楽の世界に入る前は作品を想定して曲を作る毎日だったのですが、ガンダムにハマッていたのでガンダムもイメージをして作っていたのがこの曲で、気に入っていたので作品と曲が合えばどこかで使いたいと思っていたら、UCのお話をいただきました。」と不思議なめぐり合わせについて話した。
そして、今回はサプライズゲストとして第1話の主題歌「流星のナミダ」を歌う栗山千明さん(歌手名:CHiAKi KURiYAMA)さんも登壇。オードリーをイメージして衣装を選んだという栗山さんは、「ガンダムの主題歌にさせていただいた記念すべき曲でもありますし、私の歌手デビューの曲でもあります。アーティストとしてやっていく第1歩だと思って、この曲を掲げていきたいと思っています。」とこれからのアーティスト活動への意気込みを話した。
さらに、『機動戦士ガンダムUC』「流星のナミダ」にちなんで、ユニコーン座の星に“CHiAKi KURiYAMA星”と名づけ、その証明書(オーストラリアのスプリングブルック天文台公認)を栗山さんへプレゼント。栗山さんも「こんなことができるということにびっくりしました。すみませんこんなことまでしていただいて。」と驚きとともに恐縮していた。
『機動戦士ガンダムUC』はプレミアレビューの他にPlayStationStoreでも配信されているのでBlu-ray Disc&DVDを待てないという方は、そちらもチェック!
<取材・文:藤本厚>
>>機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)公式サイト