【TAF2010】アメコミの巨匠スタン・リーとボンズの強力タッグ！　チョーさんら出演声優も登場した『HEROMAN』キックオフイベントをレポート！

　2010年3月25日～28日、東京ビッグサイトで開催中の東京国際アニメフェアビジネスデー初日にて、『HEROMAN』キックオフイベントが開催された。『HEROMAN』とは、スタン・リーとボンズがタッグを組む新作アニメーション作品。当日はボンズ代表取締役の南雅彦氏、難波日登志監督、デントン先生役のチョーさん、リナ役の小幡真裕さん、ジョーイ役の小松未可子さんが登場し、作品に関するトークを行なった。

●スタン・リーとの出会いから、4年半かけて辿りついた大作！

　冒頭にはボンズの南雅彦社長が登場して、「最初にスタン・リーに会ったのが4年半前になります。スタンの既存のキャラクターではなく、新しいものを作ろうと言ってやってきました。ひとつのスタジオが丸二年かけて制作しておりますので、楽しんでもらえると思います」と挨拶を行った。さらに原作者のスタン・リーからのメッセージが届いており、「東京国際アニメフェア2010にようこそ。今日、この会場に行けなくてとても残念です。21世紀の新しいスーパーヒーロー、その名は、“ヒーローマン”！　ヒーローマンという私のオリジナル・コンセプトに、ボンズの素晴らしいスタッフが集結して、命を吹き込んでくれました。彼らとの共同制作はとても素晴らしく有意義でした。来週の木曜日から、テレビ東京系列で放送が始まります。絶対に見逃さないでください、『ヒーローマン』をよろしく！」と語っていた。

　作品について難波監督は、「アメコミ原作と思われるかもしれないですが、それを素材に、素晴らしい料理に仕上げたと思ってください。『ヒーローマン』という作品には非常に多くのスタッフの想いがこもっているので、素晴らしい作品になると思います」とコメント。南社長は「スタンからもらった原作は、TVシリーズがどうとかいうより、こういう物を作りたいという想いのこもったプロットだったんです。新しい取り組みということで、デザインもコヤマシゲト君という新進気鋭のクリエイターにヒーローマンやメインキャラのデザインを頼んでいます」と語っていた。

　そしてステージには、出演声優からデントン先生役のチョーさん、リナ役の小幡真裕さん、ジョーイ役の小松未可子さんも登場。小幡真裕さんは吹き替え経験はあるもののアニメは初挑戦、小松未可子さんは声優自体が初めてとなる。キャストに関しては、オーディションでかなりの人数から決まったそう。小松未可子さんは、「アニメの声優はもちろん、オーディションを受けるのも初めてだったので、最初はとにかく緊張でアフレコの仕方もわからず、周りのベテランの方々に助けて頂いて収録しました」、小幡真裕さんは「リナはジョーイが大好きで、行くなと言われてもついていっちゃうタイプなんですが、ジョーイに守ってね、という女の子らしいところもあります。ジョーイとのきゅんっとする関係を楽しみにしてください」、そして若い2人にデレデレの!?　チョーさんは、「17歳や女子大生に囲まれて収録するのはわくわくしますね（笑）。アフレコの日修学旅行に行ってもいいですか、とか言ってるんですよ。若いパワーがもらえますね。音響監督さんと新人の2人がディスカッションをしながら進めていて、時間はかかりますが気合が入ってるなと思います」と語っていた。

　『HEROMAN』では、主題歌はOPがTETSUYAの「Roulette」、EDがFLOWの「CALLING」に決定しているが、さらにMETALCHICKSほか16ものアーティストが幅広い音楽を提供しており、アメリカの空気をより作品に反映させるため、音楽にもこだわりがあるようだ。アニメ『HEROMAN』は、2010年4月1日18時、テレビ東京系6局にて放送予定となっている。

＜取材・文　中里キリ＞

>>HEROMAN 公式ホームページ