サプライズゲストに平野綾さん登場! 花澤香菜さんの衝撃発言も飛び出した『劇場版“文学少女”』初日舞台挨拶
原作のライトノベルが累計150万部を突破するなど、高い人気を誇る野村美月氏の「文学少女」シリーズを劇場アニメ化した『劇場版“文学少女”』。公開初日を迎えた5月1日、東京のシネ・リーブル池袋にて舞台挨拶が行なわれ、多田俊介監督をはじめ天野遠子役の花澤香菜さん、井上心葉役の入野自由さん、そしてサプライズゲストとして朝倉美羽役の平野綾さんが登壇した。
本作は古今東西のあらゆる名作文学をモチーフに、本をちぎって食べてしまうくらい物語を愛する文学少女・天野遠子と、彼女に翻弄される後輩・井上心葉が活躍する学園ミステリー。
●実際に紙を食べた!? 花澤さんの衝撃告白
大人気ノベルを映像化することについて「率直に言って“大人気”というところをかなり意識した」という多田監督。1年半という制作期間のなかで「(本編の)内容も波瀾万丈ですが、現場もかなり波瀾万丈でした。色々なことを乗り越えてここまできたという意味では、フィルムもまさにそういったものになっていると思います」と語る。
原作の大ファンで、この作品に「何が何でも出演したかった」という花澤さんは、オーディション直前に劇中の天野遠子と同じく「実際に紙を食べた」と衝撃の告白。「原作はもちろん、原作に登場する文学作品も読んで、あと何をしていないかな?と思ったときに、『まだ紙を食べてない!』と。駅のトイレでオーディション原稿をちょっと食べてみました」という裏話で会場を驚かせ、さらに紙を食べた感想を求められると「しょっぱかった~。紙を食べるのはおすすめしません!」とコメント。
井上心葉役の入野さんはキャラクターを演じるにあたり、タイトルとイラストから抱いた最初のイメージと、実際に原作を読んだあとでは作品の印象が変わったといい、「原作を読んでいくうち、『俺、このままたどり着けるかな?』と思うくらいにドキドキしました。でも最終的には自分の重い描いていたような心温まるファンタジーというか、綺麗なかたちで終わる物語。実際の収録では、最初のイメージと、ハラハラドキドキの部分を自分で持ちながら演じました」と振り返る。
また本日サプライズゲストとして登場した平野さんは、自身が演じた朝倉美羽について「これがいわゆる『ヤンデレ』ですか!?」と一言。物語のキーとなる難しいキャラクターを演じてみて、「一概に”共感できます”とは言いがたいのですが、演じていくうちに役にのめり込んでいって、美羽の気持ちが理解できる状態まで持っていくことができました。今まで自分が演じてきたなかでも、かなり心に残った役になりました」と感想を述べた。
●平野さん「文字を読む感覚で映画を味わって」
最後は出演者から会場へ向けてメッセージが送られ、
「遠子は心葉やみんなを包み込む、ある意味神様のような存在です。そのみんなの“遠子さん像”に当てはめられるかものすごく不安でしたが、『いや~、がんばったよ!』って自分で自分を励ましたいです(笑)。ぜひご覧になってください」(花澤さん)
「心葉のこころあたたまる言葉、優しい一面を皆さんに感じてほしいです。本当に良い作品なので、心葉という役をずっと続けていきたいなと思いますし、こうやって劇場版になるのも楽しみでした。音と絵と、スタッフの皆さんと力を合わせた結果がこの作品になりました。これからも応援よろしくお願いします」(入野さん)
「私は皆さんにどんどん傷をつけていく役どころなので、心葉が『何でそんな事を言うの?』『何でそんな事をするの?』というように、まずは思う存分傷ついてほしいです。ただ美羽は怖いだけではなく、『何なんだろう、この子は?』という違和感を与える存在。そこを感じてほしいなと思います。綺麗な日本語だったり、正しい日本語を意識して使っていたりもするので、文字を読む感覚でこの作品を味わっていただきたいです」(平野さん)
というキャスト陣に続き、多田監督の「『文学少女』という原作なので、情報量としてセリフとかも正直多いです。映画を味わうためには、二度三度と観たほうがよろしいかなと思いますので、ひとつ今後ともよろしくお願いします」という言葉で舞台挨拶は終了となった。
『劇場版“文学少女”』は、シネ・リーブル池袋ほかにて全国順次公開中。
<TEXT:川口みどり>
『劇場版“文学少女”』
シネ・リーブル池袋ほかにて全国順次公開中
<スタッフ>
原作:『“文学少女”シリーズ』野村美月(エンターブレイン ファミ通文庫刊)
アニメーション制作:Production I.G
原作イラスト:竹岡美穂
監督:多田俊介
構成・脚本:山田由香
キャラクターデザイン:松本圭太
音楽:伊藤真澄
<キャスト>
天野遠子:花澤香菜
井上心葉:入野自由
琴吹ななせ:水樹奈々
櫻井流人:宮野真守
芥川一詩:小野大輔
姫倉麻貴:伊藤 静
竹田千愛:豊崎愛生
森ちゃん:下田麻美
朝倉美羽:平野 綾
>>『劇場版“文学少女”』公式サイト