“新時代特撮”映画『プランゼット』初日舞台挨拶に粟津順監督、宮野真守さん、石原夏織さんが登場！

　映画『プランゼット』が2010年5月22日に公開初日を迎え、初日舞台挨拶が東京・池袋のテアトルダイヤで開催された。

　『プランゼット』は粟津順監督の最新作で、キャラクターを含めた全編全てをハイクオリティのCGで描き出しつつ、古き良き特撮映画の要素も詰め込んだ“新時代特撮”というコンセプトの意欲作。謎の生命体の侵略により人口の大半を失った2053年の地球を舞台に、敵拠点を叩く最終作戦“プランゼット"を巡る物語が描かれる。

　初日舞台挨拶には粟津順監督、主人公・明嶋大志役の宮野真守さん、明嶋こよみ役の石原夏織さんが登場し、挨拶を行なった。

●公開初日、満員の客席を前に舞台挨拶！

　会場はスクリーンと客席が近いこともあり、こよみ役の石原さんは緊張した様子。そんな中、石原さんが最初に「明嶋こよみ役の石原夏織、高校二年生の16歳です」と挨拶すれば、宮野さんは「明嶋大志役の宮野真守です。6月8日で27歳です」といった具合に石原さんの発言に内容をかぶせて笑いをとって、緊張をほぐしていく。それぞれに初日を迎えた嬉しさを語る3人だが、やはり一番感慨深いのは粟津監督のようで、「最初に企画が立ち上がったのが2007年なんです。製作期間が長かったのでとても嬉しいです。プランゼットと名付けたぐらいで、この作品が最後の作品になっても…という気持ちだったのですが、皆さんの応援を頂いて、できればまた次も、という気持ちです」と語っていた。

　会場では、twitterで受け付けた質問に3人が答えるコーナーも。「（宮野さんが）収録の日に着ていたジャージは演じる大志を意識したもの？」という質問に、実は当日何を着ていたかすっかり忘れていた宮野さん。しかし監督に「かっこよかったですよ。大志っぽかったです」、石原さんに「私もこよみを意識して制服を…」と言われると、「もちろん大志を意識して着てました！」と調子の良さを見せ、劇場は和やかな笑いに包まれたのだった。トークでは石原さんが2日間の練習期間をもらって準備を重ねて本番に臨んだ話や、宮野さんがCGで作られたキャラクターの表情豊かさ、リアルさに驚き、新鮮さを感じたエピソードなどが語られていた。

　トークでは盛り上げ役だった宮野さんだが、最後のコメントでは「やっと初日を迎えられて、嬉しく思います。この映画には僕自身感動するところがたくさんあり、特撮というものへの愛情がヒシヒシと伝わってくる作品です。僕自身、こういう新しい試みは大好きなので、参加できて本当に嬉しく思ってます。皆さんにももっともっとこの作品を愛して頂いて、何十回も何百回も（笑）、ぜひ観て頂きたいと思います！」と熱く締めくくっていたのだった。映画『プランゼット』は池袋テアトルダイヤ、テアトル新宿ほかで5月22日より公開となっている。

＜取材・文：中里キリ＞

>>映画『プランゼット』公式サイト