記念すべき100回目のステージに立つ! 「ネオロマンス・アラモード4」初日公演でネオロマンス・イベント“100ステージ目”を迎える堀内賢雄さんへロングインタビュー!!
コーエーテクモの女性向け恋愛ゲーム『アンジェリーク』『遙かなる時空の中で』『金色のコルダ』『ネオ アンジェリーク』『ラブφサミット』の5作品、通称『ネオロマンス シリーズ』を題材にしたイベント「ネオロマンス・アラモード4」が、2010年7月10日(土)、11日(日)に開催されます。
今回のイベントは、2000年の『アンジェリーク メモワール 2000』開催以来、10年目を迎えるという記念の年ですが、今回10日(土)の昼の部公演で100ステージ目を迎える出演者の方がいます。それは、ネオロマンスシリーズ1作目の『アンジェリーク』でオスカー役を演じる堀内賢雄さんです!堀内さんにとっても、記念のイベントになります。
そこで、アニメイトTVでは、イベント直前に堀内さんにロングインタビュー!100回目の出演を迎えての感想やこれまでのイベントの思い出、『アンジェリーク』という作品や演じている“オスカー”というキャラクターについて、たっぷりとお聞きしました!!
☆プレゼント☆
堀内賢雄さんが100ステージ目を迎える7月10日(土)昼の部公演に、2組4名様をご招待!詳細はプレゼントページにて!
※チケットプレゼントは、7月7日(水)23時59分までの応募となります。
更に、特別にサイン色紙もプレゼント!詳細は同じくプレゼントページにて!!
●出演したイベントのそれぞれの回が印象深い
――7月10日の昼公演でイベント出演100回目ということですが、今、振り返ってみて「100回目の出演」ということについて、どのように思われますか?
堀内賢雄さん:ファンの皆さん、コーエーさん、そして、イベントに携わるスタッフの皆さんのおかげでここまでこられたのかなと思っています。7月10日のイベントが近付いてきて、実感が湧いてきました。ただ、僕が「100ステージ目」ということよりも、イベントがこれまで継続してきて、かつパワーアップし続けながら、100回目を迎えることが出来たというのが一番です。多くのファンの方に喜んで頂けているということが、僕にとって大きな喜びです。
――99回目のイベント出演を終えてから、「100回目」というのは意識されましたか?
堀内さん:そこまでは意識していませんでしたね。「100回目だよ」と人に言われて気付いたので、逆に「100回目なんだ!」って、ビックリしました(笑)。
――ネオロマンス・イベント第1回目は2000年に開催されていますが、一番最初に出演された時のことは覚えていらっしゃいますか?
堀内さん:僕もですが、出演者もスタッフも1回目ということで、とても緊張していたということを覚えています。色々と手探り状態でしたね。当時は、会場のパシフィコ横浜も1階しか開放していなかったですし。そう考えると、何だか懐かしいですね。イベントがどんどん大きくなっていくのをずっと見てきたので、一歩一歩積み上げていった「歴史」を感じます。
――これまでのイベントを振り返ってみて、思い出に残っている、または印象に残っている公演などはありますか?
堀内さん:「この回がどうだった」ということよりも、僕自身、歌がうまく歌えたり歌えなかったりと思い返すことがいっぱいありますし、演出も、イベントの度に趣向を凝らしてやっていますからね。本当に色々なタイプのイベントがあったので、それぞれの回が印象深いです。
ただ、一番覚えているのは、フリートークなしでやったイベントです。舞台仕立てでやったイベントがあったんですが、「余計なことは言わなくていいですから」って言われちゃって(笑)。何で、そのイベントを一番覚えているのかというと、僕の持ち味(アドリブ)が出せなかったからです(笑)。でも、最初のイベントって歌を歌うことは勿論、何をするにも、もの凄く緊張していましたし、慣れるまでの何ステージかは、本当に大変でした。
――会場のお客さんを巻き込んでのイベントもありました。
堀内さん:ありましたね~。一昨年だったか、バズーカー砲でTシャツを飛ばしたイベントがあったのですが、本番前、「これは凄い威力だから、お客さんに当たったら危ない!」ってスタッフさんから聞いたんです。そこで、やる本人たちとしては警戒したのですが、実際、イベント本番でやってみたら全然、飛ばなくて(笑)。あれ以来、バズーカ砲を見ていませんね(苦笑)。あと、会場のお客さんが大玉転がしをやるというのもありましたけど…あの大玉もどこにいったのでしょう(笑)。
それから、客席に出演者が登場するっていうイベントも楽しかったですね。1つ言えるのはキャストって意外と客席に降りたいんですよね(笑)。ファンと親近感を持ちたいっていうのがあるんですよ。
●1回目も今も、ステージに立つのは緊張!
――ちなみに、最初のイベントではもの凄く緊張していたということですが、今でも、ステージに立つと緊張しますか?
堀内さん:そんなの年中ですよ(笑)。不思議ですよね。僕なんて、もう99回もステージに立ってきましたけど、慣れてきたから平気というわけではなく、駄目な時は駄目ですし。いつも緊張しています。
――そう考えると、初めてステージに立つ出演者の皆さんはもっと緊張しているということですね。
堀内さん:緊張していると思いますよ。僕は、これまで色々な人の「ネオロマンス・イベントデビュー」を見てきていますが、緊張していて、何だか硬いなぁって思います(笑)。ネオロマンス1回目のイベントは、『アンジェリーク』単体のイベントで、そこから『遙か』『コルダ』『ネオ アンジェリーク』と新しい出演者がいるわけです。次々に来る新しいメンバーに対して、ファンの方はとても温かくて…緊張感の中に安心感があるんです。すぐネオロマンスの“輪”の中に入れるというか。いい雰囲気を持っているなぁって思います。だからこそ、自分自身も楽しくステージに立つことが出来るんです。それに、僕のように長い間、イベントに出演している人にも同じように温かい声援を下さるので、本当に嬉しいです。
ただ、やめてほしいのが、歌う前に「頑張って!」っていうことかな(苦笑)!まだ、失敗してないって(笑)。よくステージでも冗談で、「まだ、失敗してない!」って言うんですけど、そういう声もお客さんからの声援なんだなって、温かさを感じます。
完璧を求めるファンであれば、もしかしたら許されない失敗もあるかもしれないですけど、ネオロマンスのイベントに関してはこちらが一生懸命やっていることに対して、失敗しても、温かいなって本当に思います。
●イベントに長く出演し続ける秘訣は「自分が楽しむこと」
――ちなみに、今だから明かせるエピソード、楽屋でのマル秘エピソードなどあればお聞きしたいのですが…
堀内さん:そうですね…演出の都合上、かなり細かくスケジュールが組まれているイベントがあったのですが、本来、ここで出番!という時に出番のはずの出演者が楽屋にいたりとか。まぁ、誰とはここでは言いませんけどね(笑)。あとは、台本を家に忘れてきちゃう人とかいましたね~。ま、僕が忘れたんですけどね(笑)。
一同:爆笑
堀内さん:台本忘れると、それはもう大変なんですよ!皆さんに見えない所で、みんなバタバタしています(笑)。イベントの裏側では結構色々なことが起きているんです。あと、イベントがある時には、近辺のホテルに泊まるんですけど、泊まった人たちで集まって、部屋飲みをしていると、色んなことがあったりしますね(笑)。でも、本当に楽しいですよ。ネオロマ関係のキャストはみんな仲がいいので。
昔はそれなりに、飲み会をやったりしてたんですけど、最近は、自重しています(苦笑)。よく朝まで飲んでいて、プロデューサーに怒られたこともありますよ。直接的に怒られるというわけではなく「昨日は、何時まで…ですか?」って静かにね。でも目は怒っていらっしゃいました(笑)。
――堀内さん自身にも色々なエピソードがあったんですね(笑)。100回目の出演となる10日公演でも色々ありそうです。ちなみに、ここまで99回、続けられた秘訣というのは何かありますか?
堀内さん:自分も楽しまなきゃっていう思いがありまして…。だって、イベントに呼んで頂かなければ、100回まで出続けられませんし。呼んで頂いた以上は楽しもう!という想いが強くあります。ですので、「楽しむこと」が秘訣ですね。
何でもそうですが、続けるというのは大変なんですよ。いずれ、ベテランになってしまいますし。でも、僕は「ベテラン」にはなりたくないんです。みんなと常に同じ目線でいたいなぁと。
長く続く、大きなイベントですから、どうしても長年出演している、若しくは、年齢的に先輩と後輩という立場の人がいるわけじゃないですか。そこで、先輩が「こうしろ」って命令するようになってくると、上下関係が気になって、のびのび出来ないと思うんです。だから、特に僕みたいに長く出演しているからって「リーダー」という感じにはならず、ただイベントにいて、僕も、皆さんと一緒に楽しむ、そして、皆さんも楽しんでくれるというイベントであってほしいなと思いますね。
――イベントで大変だったことなどはありましたか?
堀内さん:大変というか…初めの頃、フリートークが収拾つかない感じになってしまい、何を喋っているか分からないみたいなことがありましたね。でも、その後、キャスト陣がうまく喋れるように、その作品やキャラクターにあったコーナーを作って下さったので、やりやすくなりました。ありがたかったです。
イベントが大きくなればなるほど、大変に感じることもあるかもしれませんが、色々な物事を試して、「これは続けよう」「これは止めよう」と、コーエーさんがきっちり考えていらっしゃるので、役者はそれに乗っていくだけなんですよ。そうすれば、より楽しめますからね、今後も楽しみにしたいなと思います。
●『アンジェリーク』は「ライフワーク」、“オスカー”は初めの頃のままでいたい
――ありがとうございます。お話は変わりますが、今、改めて、『アンジェリーク』という作品、“オスカー”というキャラクターについてどのように思われますか?
堀内さん:『アンジェリーク』という作品は僕にとっては「ライフワーク」ですね。僕も30年近く、声優という仕事をやってきて、アニメも吹き替えも色々な作品に携わってきましたが、「『堀内賢雄』の代表作って何?」ってなると大体の人が『アンジェリーク』って言って下さるんです。『アンジェリーク』という作品(ゲーム)は、発売当初から爆発的に売れたわけではなく、みんなで育てながら大きくしていって、ずっと人気を維持してきたと思いますので、僕も共に、ここまで来ました。だから、人生の「ライフワーク」かなって思います。
僕が演じている“オスカー”は、僕が年を取っても年を取らないですからね(笑)。初めの頃のオスカーでいたいなっていう思いがあります。いぶし銀だとか分別のついたオスカーではなくて、鮮度のあるキレのいい、そして情熱的なオスカーでいたいなって、いつも思っています。僕自身が年をとっていくことで、オスカーのイメージが変わってしまったり、オスカーも年を取ったなとファンの方に思われてしまわないように、頑張りたいなと思います。
あと、オスカーのおかげで「お嬢ちゃん」って何万回言ったかなって今になって思い返しますね。2010年の2月にあった『ネオロマンス ファン感謝際』の時は、最後にファンの方のお見送りをしたのですが、「ファイヤー!」「お嬢ちゃん」って、交互に言っていたんですよ(笑)。ファンの方が「ファイヤーって言ってください!」とか「お嬢ちゃんって呼んでください!」って言うので、頑張って応えてみました(笑)。
――「お嬢ちゃん」とオスカー(堀内さん)にイベントで言われると、何だか安心感がありますよね。
堀内さん:本当ですか?ありがとうございます(笑)。昔、よく宮田幸季君に控え室で「お嬢ちゃんって言ってみてよ!」ってお願いしていました(笑)。皆さんの中でも浸透してきていて、それがとっても嬉しいです。
●「聖地・パシフィコ横浜」イベントの先駆者として、これからも継続していくことが願い
――100回目のイベントということで、これまで色々な経験をされてきたと思いますが、今後の野望、展望があればお聞きしたいのですが…
堀内さん:野望ではありませんが僕の願い事として、この先、10年、20年経って、出演するメンバーが変わっても、このイベントが継続していたらいいなと思います。ハリウッドでも野球でもそうですけど、昔、活躍した人や出ていた人たちって、年を取ってからも、何かイベントがあるとゲスト出演したりするじゃないですか。だから、出演するメンバーが変わっていたとしても、○○記念みたいな感じで、イベントをやりたいですね。まぁ、出演者に限らず、スタッフも全員変わっているかもしれないですけど(笑)、このイベントに携わった人が、時々参加出来るようなイベントがあったらいいなと。それが願いです。
――ファンの皆さんも、これからもイベントが続いてほしいと願っていると思います。
堀内さん:そうだと嬉しいですね。
イベントって集客が大事だと思いますが、このイベントに関しては、それだけではない“何か”を作っていって頂きたいなと思います。こういうイベントって、やめようと思えば、いつでもやめられるんです。でも、やめることなく一つ一つを積み重ねていって、「聖地」って言われるようになったじゃないですか。だから、これって本当に凄いことなんですよね。それに、以前は「ネオロマ」だけの聖地だったのが、今では、他のイベントでも同じようにやり始めて…この「ネオロマ」のイベントに追いつけ追い越せ!ってなってるじゃないですか。だから、こうやってイベントを続けるというのは、多くの人の目標になっているんですよね。今、沢山やっているイベントのさきがけなんですよね、ネオロマンス・イベントって。今後も長く続いていってほしいですね。
――長く続いている=大人も子供もイベントに参加するということですよね。
堀内さん:そうですね。親子で何代にも渡って、参加して頂けますし。
――ありがとうございます。では、最後に、ファンへのメッセージをお願い致します。
堀内さん:まずは、100回目のステージに立たせて頂けるということで、ありがとうございます。ファンの皆様のおかげだと思っております。100回と言わず、110回、120回と頑張りたいと思いますので、応援して下さい。
また、これからも「ネオロマ」のイベントを盛り上げていきたいと思います。これからも応援宜しくお願い致します。もっともっと長く続けていきたいというのが、僕の願いです。
<取材・文:編集部>
『ネオロマンス・アラモード4』
日程:2010年7月10日(土)、11日(日)
<昼の部> 13:00 開場/13:30 開演
<夜の部> 17:30 開場/18:00 開演
<ロビー> 11:00 開場
※公演の時間は変更になる場合がございます。
会場:パシフィコ横浜 国立大ホール
>>ネオロマンスオフィシャルサイト
>>『ネオロマンス・アラモード4』公式サイト