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『屍鬼』のキャストたちが語る”恐怖を堪能するコツ”とは?

”ノイタミナ”がこの夏送るホラーミステリー大作!7月8日スタートのTVアニメ『屍鬼』のキャストたちが語る”恐怖を堪能するコツ”は?

 『十二国記』『ゴーストハント』などで知られる小野不由美氏が、閉鎖的な村落を舞台に、人間の深い心理に切り込んだ名作ホラーミステリー『屍鬼』。

 鬼才、藤崎竜氏によるコミカライズ(集英社「ジャンプスクエア」連載)によって、新たな息吹を与えられたこの作品が、この夏アニメ化。猛暑の夜長を極寒の恐怖で"瞬間冷却"してくれそうだ。

 あらゆるフィールドで活躍中のマルチアーティスト・GACKTさんもレギュラーキャストとして参加するなど、話題の尽きないこの作品。はたして出演するキャストたちはどう視聴者たちを"凍りつかせて"くれるのだろうか?アフレコ現場を取材した――

<ストーリー>
 人口約1300人の小さな集落、外場村。外部とは国道1本でしかつながっておらず、周辺から隔絶されたようなこの地には、まだ土葬の習慣が残っている。
 ある日、山入地区で3人の死体が発見された。その死に村の医者の尾崎敏夫は不審を感じるが、事件性はないと され、通常の死として取り扱われた。
 しかしこれ以降、村人が一人、また一人と死んでいく。これは偶然か、疫病なのか、それとも…。

――アフレコ、そしてキャラクターを演じての感想は?

内山昂輝さん(結城夏野役 以下内山):話は殺伐としていますが、現場は和やかでリラックスして怖い作品を演じさせていただいています。夏野は都会から引っ越してきた高校生で、村を嫌い、早く都会に出たがっている役どころなのですが、演じるにつれやりがいが大きくなっています。

大川透さん(尾崎敏夫役 以下大川):敏夫は村唯一の病院の跡取り息子で、村を襲う怪異に一生懸命立ち向かっています。監督のアミノさんの熱意もあり、アフレコは毎回スムーズに終わるのですが、役作りは難しいですね。最終的には100%敏夫になっていたいです。

興津和幸さん(室井静信役 以下興津):静信は病の父に代わり寺を取り仕切る副住職で、小説家でもあるがゆえに、ついつい考え込みがちになってしまう性格です。敏夫さんとも親友なのに、全部を話しきれず何かを抱えてしまうキャラクターだからか、他のキャラクターとはほとんど交流しないで寂しいです。沙子さんくらいですね、良く話すのは(笑)。現場は賑やかで楽しいです。

戸松遥さん(清水恵役 以下戸松):恵ちゃんは夏野君に恋心を抱くミーハーな女の子です。自我が強く、感情の波がとても激しいので演じていて楽しいですね。夏野君にストーカー気味ですけれども、でも、私はうっちー(内山さん)にそんなことしていませんよ!(一同笑)

悠木碧さん(桐敷沙子役 以下悠木):私、アフレコが始まってから静信さんとしか話してません。寂しいなんて言わないでください(笑)。沙子は村の兼正と呼ばれる場所に建っている洋館に引っ越してきた桐敷家の子なのですが、子どもなのに私より精神年齢が高そうで演技は難しいです。

高木渉さん(辰巳役 以下高木):辰巳は桐敷家の使用人なのですが、表向きの面と裏の面を持っていそうでして。最近の収録では、ようやくその部分が出てきて楽しくなってきました!

岡本信彦さん(武藤徹役 以下岡本):徹は夏野君のいいお兄さん的な友達です。個性的な面々に対してもすごく人当たりが良くて。だから、セリフ一つ一つに気持ちを込めて頑張っています。収録はスムーズなのですが、終わった時はやりきった感があります。

――作品の魅力、見どころなどを教えてください

内山:視点が夏野であったり、敏夫さんであったりとめまぐるしく動くので、誰に重ね合わせるかによって見方も変わるんじゃないかと思います。

大川:基本的に群像劇だと思います。小説を読まれた方は結末を知っていると思うのですが、人間の本質に踏み込む作品だと思うんです。典型的な日本の古い田舎のコミュニティの中で起こるドラマにどこまで切り込むのか。楽しみにしていただきたいです。

興津:主人公たちだけでなく、村人一人一人に生活が、ドラマがあることを認識させられますしね。

戸松:この人は大丈夫だろう、そう思う人も結構平気で死んでしまいますから。その衝撃は結構大きいと思います。

悠木:本当にあるかもしれないという、嫌なリアリティーも魅力だと思いますよ。ドキドキして欲しいです。

高木:実写ドラマでやったとしても、面白いものになるでしょうね。だからこそ、アニメならではの表現も楽しんで欲しいです。

岡本:個人的には正体の分からない存在がもたらす謎というものが、ここまで心に恐怖を与えるとは思いませんでした。『屍鬼』はそういう謎を考えながら楽しむことも出来る作品だと思います。

 キャスト自身が和気あいあいとしつつも、恐怖も感じながら挑んでいるという本作。この夏は冷房いらずになること間違いなしだ。それでは最後に、結城夏野役の内山さんからのメッセージをお届けしよう。

内山:7月ともなれば暑いですからですね。ピッタリな作品だと思います。皆さんぜひ、リアルタイムで一人で見て、その後シャワーなど浴びていただくと、とても怖くて良いのではないでしょうか。ぜひ、一人でじっくりご覧ください!

<TEXT:飯富二郎>

TVアニメ『屍鬼』
7月8日よりフジテレビ"ノイタミナ"ほかにて毎週木曜深夜1時15分~放送
関西テレビ、東海テレビ、BSフジでも放送

<スタッフ>
原作:小野不由美(新潮文庫刊「屍鬼」全5巻)
漫画:藤崎竜(集英社「ジャンプスクエア」連載)
監督:アミノテツロ  
シリーズ構成:杉原 研二   
キャラクターデザイン・総作画監督:越智 信次
美術監督:立田 一郎(スタジオ風雅) 
色彩設計:澁谷 圭子・馬庭 由佳
撮影監督:佐々木 正典
音楽:高梨 康治
アニメーション制作:童夢

<キャスト>
結城 夏野:内山 昂輝
尾崎 敏夫:大川 透
室井 静信:興津 和幸
清水 恵:戸松 遥
桐敷 沙子:悠木 碧
辰巳:高木 渉

武藤 徹:岡本信彦
村迫正雄:高橋伸也
田中かおり:長嶋はるか
田中 昭:川上慶子
国広律子:ささきのぞみ

桐敷正志郎:GAKCT

>>『屍鬼』公式サイト

(C)小野不由美・藤崎竜/集英社・屍鬼製作委員会
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