豪華なアーティストのコラボが魅力。夏休み最後に思いっきりはじけたね☆『Animelo Summer Live 2010 -evolution-』1日目をレポート！

　今年で6回目を迎えた『Animelo Summer Live』（以下アニサマ）。今年のテーマは“進化”を表す「evolution」。果たしてアニサマがどんな進化した姿を描きあげたのか、その模様を2日間に渡ってお届けしよう。まずは、第1日目の扉から開けようじゃないか。

(C)Animelo Summer Live 2010/AG-ONE

●サプライズな幕開け！

　この日だからこそのサプライズも魅力となっているアニサマ。この日も、冒頭から豪華な組み合わせが飛び出した。それが、JAM Project＋栗林みな実による「レスキューファイアー」だ。無数の炎が吹き上がる中、6人がマイクを次々まわしながらパワフルに歌い上げた。もちろん場内中の人たちが、メンバーのかけ声にあわせ「もっと！もっと！！」など、声援を上げながら、舞台上へ全身で想いを返してゆく。今年も、オープニングから熱狂呼び起こす宴が繰り広げられた。もうド頭から、感情が沸き上がってきて止めようがない！！

　一転、会場中をウルトラオレンジの光に包み込んだのがfripSide。途中、マジシャンのマギー司郎を筆頭とする“マギー一家”をゲストに迎え、マジックと歌のコラボレートも見せながら、感情掻き立てゆくアップビート・ナンバー「only my railgun」を演奏。続く「LEVEL5-judgement-」でも、高揚の舞台を描きあげていった。

　黄泉の国から舞い降りたような、妖しげで桃源な世界を描き上げたのが、angelaだ。「オルタナティヴ」を通した、“和シンフォニック”な世界観。幻想的なバラード曲「Separation」。数多くのダンサーたちと一緒に、ポップ＆ロックな演奏に乗せて弾け続けた「蒼い春」と、3曲3様のスタイルで、会場中へ熱狂と心酔2つの表情を届けてくれた。

　爽やかな風を会場内に運んだのが高橋直純。密閉された空間へ明るい日射しが差し込む感覚さえ抱かせた「遠くまで-infinity-」。アコギの優しい音色に乗せ、ハートフルな想いたっぷりに歌を届けた「クローバー」。アニサマへは3年ぶりの登場となる高橋直純。「戻ってきました～！！」と叫んだ言葉じゃないが、このステージに立っている喜びを存分に噛みしめながら歌いあげた姿が、とても印象深かった。

　着物風のドレス姿で舞台に姿を表したのが、南里侑香。とても幻想的かつ和ロマンな物語綴れ織った「月導-Tsukishirube-」を通し、観客たちを妖艶な異世界へ誘ってゆく。続く、11月にシングル発売が決定している「雫-shizuku-」では、和/オリエタンルな舞台劇をドラマチックに繰り広げた。幻想/幻惑/桃源郷な音絵巻の上で、艶めいた表情のもと歌いあげる姿が、とても艶やかだった。

　弦楽の調べに乗せ、会場へ爽やかな風と青空を運んだのがELISA。「Dear My Friend-まだ見ぬ未来へ-」を歌いながら、満員の観客たちの心へ爽やかな音色を届けていけば、続く「Real Force」では、会場中をオレンジの光の海に染め上げる熱狂のステージを披露。MCでは、「ELISA～!!」「なぁ～にぃ??」「愛してる～!!」のやりとりを作りあげたりと、短い時間の中、思いきりELISA色に染め上げながら楽しんでいた。

　無数の松明が掲げられた中、二人の剣士が戦いを繰り広げてゆく。闘争のクライマックスに合わせ舞台上に姿を表したのが、石川智晶だ。彼女は、和心抱いた雄大なオリエンタル歌「逆光」を、浪々と、堂々と歌いあげてゆく。その幽玄な歌世界に、気持ちがどんどん引き込まれていく。続くミッドナンバー「涙腺」でも、和浪漫な調べに乗せ、芯を持った歌声を浪々とはべらせてゆく。彼女が歌っている最中、その舞台上は一気に戦国の地へタイムスリップしたかのようたった。

　志倉千代丸の奏でるギターが、ヘヴィな旋律を掻き鳴らすと同時に、「Find the blue」を歌う、いとうかなこがステージへ登場。性急かつ激しい演奏に合わせ、挑みかかるよう野性的な歌声のもと、観客たちを熱く挑発してゆく。まさに“らしい”姿じゃないか。もちろん「スカイクラッドの観測者」でも、ワイルドかつセクシーな表情は健在。志倉千代丸の炸裂したギター音に乗せ、躍動的な歌を通し、会場中へ興奮の熱気を作り上げていった。


●話題のニューカマーが続々登場！！

　シルエット映像を背景に、ゴス＆ハードな「Bad Apple!!」をぶち噛ましたのが、nomico(のみこ) + Masayoshi Minoshima。たった1曲のみだからこそ、短い時間の中へ独自の激メロなゴスワールドを導きながら、会場中を黒い衝動に染め上げていった。

　『ブラック★ロックシューター』のアニメ映像を背景に「Braveheart」を、THE GOMBANDが熱く激しく激情的なロック・サウンドに乗せ歌いあげてゆく。デジタル色を加えた出演者が多い中、純粋にロックな衝動を持って勝負してゆくその姿が、とても勇ましく恰好いい。続く「ブラック★ロックシューター」では、会場中を蒼い光が包み込み、メンバーらと一緒に熱唱してゆく人たちが続出。かなりエネルギッシュでロックなモード炸裂したステージングは、素直に魂を熱く揺さぶってくれた。

　「鳥の詩」のイントロが流れたとたん、会場中から大きな声援が沸き起こった。流れるような美しい旋律を身に感じながら、優しく空へ飛び立つようLiaが「鳥の詩」を歌い始めた。誰もが、歌に優しく身を寄せていく。続いて奏でたのが「My Soul,Your Beats!」。そう『Angel Beats!』の主題歌だ。この歌を、アニメのオープニング映像を背景に、Liaは雄大に歌いあげていった。

　『Angel Beats!』の流れは、まだまだ続いてゆく。次に登場したのが,作品内に登場したバンド、Girls Dead Monster。まずは、ヴォーカリストにmarinaを迎え、「Alchemy」をワイルドなロックムード満載に演奏。続いては、LISAをヴォーカリストに据え、弾けたガールズロック・ナンバー「Crow Song」を奏でながら、会場中に熱狂的なコール＆レスポンスの風景を刻んでいった。キュートな歌声とロックンロールの相性は、聞き手の感情を異常に萌えに燃えさせてくれた。

　『Angel Beats!』の流れは、まだまだ終わらない。最後に披露したのが、Lia×Girls Dead Monster(LiSA, marina) による「Brave Song」だ。3人が歌をまわしながら、バラード曲を感情的に歌いあげてゆく。その涙々とした歌声に触れているだけで、胸がキュンとしてくる。3人それぞれの歌声の個性を味わえたのも、嬉しい一場面だった。

●そして舞台は、熱狂渦巻く後半戦へ。。。

　舞台も次第に後半戦へ。登場したのが、アニサマではお馴染みのシンガー，チッヒーこと米倉千尋。先にオリエンタルなムード満載の「Butterfly Kiss」を歌い、観客たちの心を酔わせたところで、極めつけ「WILL」を歌唱。会場中の人たちが♪HeyHey♪叫び声を上げながら、チッヒーに熱いエールを送っていく。と同時に、誰もが「WILL」を通し、それそれの未来図を胸にスケッチしていった。

　ここで、スペシャルなコラボレートが登場！！チッヒーが歌いだしたとたん、続いて歌を紡いだのが、この日のスペシャル・ゲスト，田村直美。2人はお互いに歌をかけあったり、ステージ上でハイタッチ交わしながら、「ゆずれない願い」を熱唱していく。もちろんスペシャルなサプライズに、観客たちも大熱狂。パワフルな2人の歌声で会場中に響き渡った「ゆずれない願い」の感動と興奮は、ハンパなかった。

　まさに“美しき興奮と衝動”。栗林みな実のステージは、熱狂呼び起こす人気ナンバー「Crystal Energy」から幕を開けた。会場中の人たちが、感情的な歌声に、♪HeyHey♪と熱いエールを返してゆく。力強く、凛々しく歌いあげた、和ロック作「真夜花伍廊」。続く「あんりある?パラダイス」では、大勢のダンサーたちを従え、思いきり胸キュンな表情全開で、満員の観客たちの気分をカラフルポップに弾ませていった。

　さいたまスーパーアリーナへ一気に派手やかでキュートな4つの花が開花した！　スフィアが「Now loading...SKY!!」を歌いながらステージへ登場。4人が舞台狭しと駆けまわり歌う姿に合わせ、満員の観客たちも、大きな声援を4人に送り返してゆく。なんて可愛らしい一体化した風景なんだろう。♪遠く遠くへと伸ばした手に触れたんだ♪。「Super Noisy Nova」の歌が始まると同時に、会場中の人たちの熱気はさらにパワーアップ。舞台を目一杯使いながら4人の可愛らしく弾ける姿に負けまいと、♪HeyHey♪大絶叫が場内を支配してゆく。最後に披露した「Future Stream」でも、真夏に大輪咲かせるひまわりのように、思いきり最高の笑顔と熱狂を作りながら、スフィアの4人は、会場を可愛さ満載のガールズ・パーティな色に染め上げていった。

　GRANRODEOのステージは、舞台花道中央に姿を表したe-ZUKAのドラマチックなソロ演奏から幕を開けた。KISHOWが舞台上へ姿を表すと同時に、演奏は、ドライブ感満載なハードエッジ・ナンバー「欲望∞」へ。会場の人たちが、一斉に拳を振り上げ、2人に絶叫を返してゆく。さっきまでのふんわりした雰囲気とは一転。荒々しい魂と魂のぶつけあいの宴がここでは繰り広げられてゆく。噴火したマグマのよう、凄まじい熱気はらんだ轟音高速ナンバー「ROSEHIP-BALLET」が導き出した、止まない熱狂。無数の炎が吹き上がった歌物ハード作「Once＆Forever」では、会場中がオレンジ色の大きく揺れる光に包まれていたのも、印象深い景色だった。

　この激しさを受け継ぐ形のもと、初日のトリを飾ったのが、JAM Project。無数の松明の炎が揺れる中、戦いを挑むよう吠え上げた過激剛圧曲「MAXIMIZER」から、ライブはスタート。凄まじい歌声と音の衝撃。それに負けじと、熱狂を返してゆく観客たち。まさにバトルの様相を呈したライブ風景だ。タオル振りまわし、狂喜一体化した「TRANSFORMER EVO」。子供時代に憧れたHEROに対する想いを、弦楽陣を迎え歌いあげた「HERO」。「GONG」では、この日訪れた2万7千人の観客たちが、メンバーと一緒に大合唱を繰り広げていった。スケールと躍動性あふれる歌が、大きな合唱へ包まれることによって、さらに興奮のドラマを描きあげていく。その興奮抱いたまま、演奏は「SKILL」へ。お馴染み♪もっともっと♪の大合唱沸き起こし、会場中をみんなのジャンプで揺らしながら、この日一番の熱狂一体化した風景を作り上げ、5時間弱に及ぶ本編の幕を閉じていった。

　アンコールでは、この日出演した全メンバーがステージ上に揃い、まずは、昨年のテーマ曲「RE:BRIDGE-Return to oneself」を、マイクを次々リレーしながら歌唱。オーラスは、この日の舞台上を彩った出演者を全員呼び入れ、今年のテーマ曲「evolution-for beloved one～」を歌いあげ、5時間以上に及ぶイベントの幕を、今年も熱狂のもと閉じていった。

……そしてレポートは、二日目へ！（敬称略）

＜TEXT：長澤智典＞

【SET LIST】
「レスキューファイアー」／JAM Project＋栗林みな実
「only my railgun」／fripSide
「LEVEL5-judgement-」／fripSide
「オルタナティヴ」／angela
「Separation」／angela
「蒼い春」／angela
「遠くまで-infinity-」／高橋直純
「クローバー」／高橋直純
「月導-Tsukishirube-」／南里侑香
「雫-shizuku-」／南里侑香
「Dear My Friend-まだ見ぬ未来へ-」／ELISA
「Real Force」／ELISA
「逆光」／石川智晶
「涙腺」／石川智晶
「Find the blue」／いとうかなこ
「スカイクラッドの観測者」／いとうかなこ
「Bad Apple!!」／nomico(のみこ) + Masayoshi Minoshima
「Braveheart」／THE GOMBAND
「ブラック★ロックシューター」／THE GOMBAND
「鳥の詩」／Lia
「My Soul,Your Beats!」／Lia
「Alchemy」／Girls Dead Monster(marina)
「Crow Song」／Girls Dead Monster(LiSA)
「Brave Song」／Lia×Girls Dead Monster(LiSA, marina) 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
「Butterfly Kiss」／米倉千尋
「WILL」／米倉千尋
「ゆずれない願い」／米倉千尋×田村直美
「Crystal Energy」／栗林みな実
「真夜花伍廊」／栗林みな実
「あんりある?パラダイス」／栗林みな実
「Now loading...SKY!!」／スフィア
「Super Noisy Nova」／スフィア
「Future Stream」／スフィア
「欲望∞」／GRANRODEO
「ROSEHIP-BALLET」／GRANRODEO
「Once＆Forever」／GRANRODEO
「MAXIMIZER」／JAM Project
「TRANSFORMER EVO」／JAM Project
「HERO」／JAM Project
「GONG-SKILL」／JAM Project
「RE:BRIDGE-Return to oneself」／出演者全員
「evolution-for beloved one～」／出演者全員

>>Animelo Summer Live 2010 - evolution -アニメロサマーライブ2010