ますますパワーアップしてもう見逃せない！アニメ『ミルキィホームズ』スペシャル企画――G4リーダー明智小衣役・南條愛乃さんインタビュー「スピンオフ企画、ぜひ皆さんの応援で実現させたいな」

　ブシロードが手がける完全オリジナル作品として、現在TVアニメが好評放送中の『探偵オペラミルキィホームズ』。画面と時間いっぱいに詰め込まれたネタの数々と、荒唐無稽なキャラクターや展開が生み出す圧倒的なパワーで現在赤丸急上昇中の作品だ。今回、ミルキィホームズのライバル“G4（Genius4）”と“怪盗帝国”それぞれのリーダーを演じる2人にお話を伺うことができた。

　『ミルキィホームズ』の舞台は、大探偵時代を迎えた偵都・ヨコハマ。トイズと呼ばれる特殊能力を持つ探偵と怪盗が、日夜戦いを繰り広げている時代だ。主人公の4人・ミルキィホームズのメンバーたちは優れたトイズを持った探偵たち……なのだが、アニメでは4人はトイズを失ってしまい、すっかり落ちこぼれ扱いとなっている。2010年12月16日にプレイステーション・ポータブルで発売予定のゲームはややシリアス、TVアニメは底抜けに楽しくライトタッチで、という色付けのようだ。

　まず今回は、警察の怪盗事件捜査チーム“G4（Genius4）”のリーダー格、明智小衣（あけちこころ）を演じる南條愛乃さんのインタビューを紹介する。

●テレビで見るときは自分でツッコんでます！

──まずは演じているキャラクターの紹介をお願いします。

明智小衣役・南條愛乃さん（以下南條）：私が演じている明智小衣は13歳でハーバード大を飛び級で卒業した、IQのとても高い天才美少女と自分では毎回言っています（笑）。IQの数字も話数を重ねるたびにどんどん高くなっていて、本当にIQ高いのかなと私的には思ってたりするんですが……そんな自信たっぷりな女の子です。

──アニメ『ミルキィホームズ』の感想や印象を教えてください。

南條：最初にゲームの収録があって、そちらでは推理したりするシーンもあったんですが、アニメーションは本当にみんなおバカで。疲れて帰ってきたときに見ているとクスリと、あるいは声を出して笑ってしまうような、楽しい雰囲気のアニメーションだと思います。

──小衣はG4（Genius4）というチームに所属していますね。

南條：アニメだとG4の4人が揃って登場することはあるんですが、小衣以外はまだそんなにしゃべってないんですよね。

──小衣が拉致されて、G3になっていたこともありました。

南條：その時のG3もさらっと「小衣さんいませんね」みたいな感じで（笑）。G4というよりはG3＋1みたいな感じかもしれませんね。でもいませんねと言われてた次のカットで実は私がモブで出ていたりして。実はいるよって思いながらやってました。みんな個性が強いので、台詞は一言でもすごく存在感があって……もっと回数があれば一人一人にスポットが当たる回もあるのになって思うんですけど。

──G4もミルキィチームに引っ張られてどんどんおバカになっているような…

南條：そうですね（笑）。小衣もIQが高そうなシーンは全然ありませんから。

──先に収録されたゲームとの違いはどうですか？

南條：最初ゲームの収録があって、アニメでは大分おバカになっているので、その雰囲気の違いにはみんな少し苦戦していたかもしれません。でも、あ、この路線なんだと決まった後は、みんなやりたい放題でやっていますね。ゲームだと一人一人が長くしゃべっているのと、アニメーションより真面目なパートが多い印象です。推理したり、捜査したり。

明智小衣（CV：南條愛乃）

──G4によるラジオの特別編が先日配信開始されましたが、収録はいかがでしたか？

南條：アニメの収録の時G4は席は一緒なんですが、面と向かってひとつのテーブルを囲むのは初めてだったんです。すごく内心緊張していたんですが、和気あいあいとした会話で…G4のスピンオフがもしあったら、みたいな話もしていて。G4の出会いとかできたらいいよね、いいねいいね！　とか言ってたんですけど、やっぱりG3＋1になりそうだなって（笑）。

──G4は長く一緒に演じている先輩たちに入っていくことになりましたが、いかがでしたか？

南條：それはやっぱりドキドキしますね。3人（田村ゆかりさん、新谷良子さん、沢城みゆきさん）とも大先輩ですし…。ラジオの特番も一番後輩だけど、G4の立場の中ではリーダーなので、なんていったらいいのかな、進行役？　を振られてたんですけど……すごくドキドキしました（笑）。

──やっぱりG4のスピンオフはやってみたいですか？

南條：小衣を演じたいのはもちろん、G4の他のメンバーの話や演技をじっくり見たいというのもあって。設定もせっかく細かく決まっているので、そこもアニメーションで見たいですね。（ブシロードの広報さんに～）機会があったらぜひかっこよく作ってください（笑）。最終的にはおバカになると思うんですけど。警察官なので犯人を追いつめるような部分とか、10話とかに出てくるんですけどちょっと切羽詰まったようなところとか、そういうシリアス調もこのキャラクターたちで見たいですね。

──ライバルのミルキィチームで気になるキャラクターはいますか？

南條：コーデリアですね。彼女だけ毎回表情がすごいなって。収録しているときは絵コンテだったりラフの状態なこともあるので、だからそうなのかと思ってたんですけど……完成したアニメを見ても同じ表情をしていたりで。それに合わせてコーデリア役の橘田いずみさんもはっちゃけた演技をしているので楽しいです。

──放送はご覧になってるんですか？

南條：ほとんどニコニコ動画の配信で見ますね。最近やった6話は家で（地上波で）リアルタイムで見たんですけど、いつもコメントありのニコニコ動画で見ているので、ちょっと不思議な感じでした。皆さんのコメントのツッコミがすごく面白いので……G4もツッコミ役ではあるんですが、ミルキィのチームだけだとツッコミ不在じゃないですか。だからコメントがツッコミ役みたいな感じで。それでテレビで見るときは新鮮で、自分でツッコまなきゃって思いました。

──今後の放送分で見どころなどはありますか？

南條：どんな話だったかな……？　次が水着回？G4だと新谷さんが演じる長谷川平乃が手刀をびしっと見せるシーンがあります。毎回密度がすごく濃くてテンポがすごいので……巨大イカが出てきたり。毎回小衣はキャンキャン喋ってるんですけど、いっぱいしゃべってるけど大抵みんなの台詞の裏にまわっちゃうんです。それも聞いてほしいですね。

──12月発売のゲームでの小衣の見どころがあればお願いします。

南條：もっとわかりやすくミルキィの邪魔をしていて、ものすごくライバル視してるんだなって感じます。あとはしっかりしていてみんなを仕切ってますね。主人公たちを助けるようなシーンもあって、そこまでずっとライバル視してただけに、お、かっこいいなって思いました。

──先ほど収録の密度の話がありましたが、収録していて普通と違う感じですか？

南條：本当によく喋ってますし動きもすごくて展開も早いので、演じていて30分終わったかな……と思ったらは、まだAパートか！　みたいなことがよくあります。疲労感じゃないですけど、やりきった感があります。本当に情報量の多い作品なので……アニメの絵でもいろいろ遊んでいる作品で、一瞬で過ぎるシーンでもコマ送りをしていると文字が書いてあったりするそうで。

銭形次子（CV；沢城みゆき）

長谷川平乃（CV：新谷良子）

遠山咲（CV：田村ゆかり）

8話より（以下全て）

──第4話（「バリツの秘密」）なんかは一際濃かったですね。

南條：バリツの回ですよね。私も今までやった中では一番強烈で、ずっと喋ってた感じです。バリツってなんだろうってみんなで話してたんですけど、まさか私が公の場でバ●スって言える日が来るとは思いませんでした（笑）。すごくパロディに寄せたシーンが多くて、シャロが「縄を食ったよ」って台詞もパロディで、“おお、あったあった”って。台本は音声にするとわからないようなところまで書き込みがあります。

──収録現場でムードメーカー的な方はいますか？

南條：ムードメーカーはやっぱり岸尾さん（トゥエンティ役）ですね。岸尾さんを筆頭に怪盗帝国の男性陣3人がいつも面白いトークを繰り広げていて、本当にコントか漫才を見ているみたいなんです。収録中もテンポはいいですけど、休憩中もずーっとそういうテンポで会話が繰り広げられていて、すごいなって思います。台詞は台本に忠実なんですけど、文字にならない動きの部分の声とかで結構アドリブとかもみんなやってます。

──キャラクターソング（『ライバル捜査線』）については、どんな曲なんでしょうか。

南條：これもゲームの後、アニメの前に収録したんですが、小衣がゲームでは特にシャロをライバル視しているので、あんたのこと認めてるわけじゃないのよ、みたいなのがすごく歌詞に出ていますね。曲調はかわいらしいんですけど。シャロは小衣ちゃん大好き、小衣はこっちくんな邪魔よみたいなのがすごく出ている曲です。一度イベントでも歌わせてもらって……楽しかったんですけど、お客さんはまだ小衣がシャロを邪険にしていることを知らないので、私が本当に三森ちゃんを嫌っているように見えないかドキドキしながらやってました。イベントでは小衣のコスプレをしたのが、すごくハラハラしました。小衣の制服を着たんですけど、私が着てもいいのかなって……幸い好評頂いたみたいですごくありがたいんですけど、今でもハラハラします（笑）。

──最後にファンの皆さんにメッセージをお願いします。

南條：『ミルキィホームズ』も終盤にさしかかってますが、あいかわらずおバカな作品で、疲れているとき、元気がないときに見てもらえれば元気が出ると思います。楽しいときに見てもらったらよけい楽しくなれると思うので、何回も繰り返し見ていただいて、絵の中に隠されている遊び心も見つけてください。小衣の裏に回ってしまっている台詞を聞いてもらったり、何度も見て楽しんで頂ければと思います。よろしくお願いします！

＜取材・文：中里キリ＞

＜TVアニメ『探偵オペラミルキィホームズ』＞
TOKYO MX、毎日放送ほか全国8局にて放送中
（ニコニコ動画でも配信中）

【ストーリー】
シャロ、ネロ、エリー、コーデリアの4人は、トイズと抜群のチームワークで数多くの事件を解決してきた「ホームズ探偵学院」の人気者。学生だけでなく偵都ヨコハマの市民たちからも「ミルキィホームズ」と呼ばれ、憧れの的だった。だが、ある嵐の夜、宿敵「怪盗帝国」とのバトルの最中に「ミルキィホームズ」の4人はそれぞれのトイズを失い、その運命は激変してしまう…。

【CAST】
シャーロック・シェリンフォード／三森すずこ
譲崎ネロ／徳井青空
エルキュール・バートン／佐々木未来
コーデリア・グラウカ／橘田いずみ
アルセーヌ／明坂聡美
トゥエンティ、二十里海／岸尾だいすけ
ストーンリバー、石流漱石／寺島拓篤
ラット、根津次郎／下野紘
明智小衣／南條愛乃
長谷川平乃／新谷良子
遠山咲／田村ゆかり
銭形次子／沢城みゆき　ほか

【STAFF】
製作総指揮・原案／木谷高明
企画・原作／ブシロード、クロノギアクリエイティヴ
監督／森脇真琴　
シリーズ構成／ふでやすかずゆき　
キャラクター原案／たにはらなつき（EDEN'S NOTES）・うさはらゆめ　
キャラクターデザイン／沼田誠也　
美術監督／小林七郎
色彩設計／日野亜朱佳
撮影監督／五十嵐慎一
編集／後藤正浩
音響監督／明田川仁
音楽／原田勝道
アニメーション制作／J.C.STAFF

●『探偵オペラ　ミルキィホームズ』Blu-ray＆DVDも発売決定！
第1巻（第1話収録）
2011年1月19日発売
Blu-ray3,990円（税込）／DVD2,940円（税込）
発売元:ポニーキャニオン

【初回生産限定封入特典】
・「ブシロードカードゲームライブ2011」ライブパンフレット縮刷版&入場応募券
第1巻初回版購入者から抽選で1,000名様を、「ミルキィホームズ」が出演予定の「ブシロードカードゲームライブ2011」（2011年2月27日・パシフィコ横浜・国立大ホールにて開催）にご招待!!※応募が必要です
・「ヴァイスシュヴァルツ」4ポケットバインダー
・「ヴァイスシュヴァルツ」PRカード1種4枚
【映像特典】
・ライブ予習のための「ミルキィホームズ」ミュージッククリップ

※仕様は予告なく変更する場合があります。予めご了承下さい。

>>探偵オペラミルキィホームズ公式サイト