声優
『GRANRODEO LIVE TOUR 2011』レポート

6年目は再スタートでさらなる飛躍へ――ZEPPを揺るがせた超弩級のロックスピリットを誌上に再現『GRANRODEO LIVE TOUR 2011 REACH FOR THE BULLET』渾身レポだっ!

 良質な楽曲と着実なライヴ活動を持って、ミュージック・シーンのスターダムを駆け上がっているロックユニット、GRANRODEOが全国ZEPP ツアーを開催。ファイナル公演となった2月6日(日)・ZEPP TOKYOでは全21曲を熱演し、3月23日にリリースするニュー・アルバムの詳細とキャリア初となるホールツアーの情報を解禁。さらに、「武道館公演を経て成長出来た」(e-ZUKA/Gt)と昨年の活動を振り返った上で、「(さらなる)情熱を持ち続けてバンドをやっていきたい」(KISHOW/Vo.)、と6年目に向けて熱い意気込みも語った2人。この日、ZEPP TOKYOではどんな白熱のステージが繰り広げられたのだろうか。

 昨年10月にリリースし、初のオリコントップ10入りを果たした記念すべきシングル「ROSE HIP-BULLET」を引っさげたツアー『GRANRODEO LIVE TOUR 2011 REACH FOR THE BULLET』ファイナル公演は、多くのオーディエンスが来場する中、物販も盛況を極めるなどお祭りのような賑やかなムードで開演した(もちろん、チケットは早々にソールドアウトで立ち見席も満員)。赤&クロのシックな衣装にキメたKISHOWとe-ZUKA、そしてサポートメンバーである瀧田イサム(Bs.)、長井"VAL"一郎(Dr.)が颯爽と登場し、KISHOWがシルバーのきらびやかなマイクスタンドに手を掛けた瞬間──強烈な爆発音が鳴り響き、いきなりメイン曲であろう“ROSE HIP-BULLET”を演奏と見事なフライング・スタートを切った。攻撃的な歌声と、メタリックにうねる高速ギターソロは“今日という日をバラ色に染めてやる”というオーディエンスへの宣戦布告のようにも感じられ、この日に対する気合いを感じさせるかのよう。そこから間髪入れずに「ハロー、ZEPP TOKYO! 今日はツアーファイナル! 最後まで盛り上がって頂戴よ~!」とロックンロールナンバー「GAMBiT」、オーディエンスの拳を煽る「Black out」と続き、轟音ナンバーで初っ端から駆け抜けていくのであった。

 ここでKISHOWが「東京、お待たせ! GRANRODEOです!ボーカルのKISHOWです!」とクールに挨拶。続いてe-ZUKAが「うおー! 帰ってきたぜ東京! ギターの……えーっと……あー! なんも考えてなかった!」と会場の笑いを誘ったあと(笑)、改めて「どうも! EZK43です!」(この日は隣のパレットタウンで渡り廊下走り隊の公演があった。“43”というのは年齢のコトらしい・笑)と“らしい”表現を持って(笑)、まずは最初の気持ちを伝えた。しかし、ここでは挨拶程度のMCに留めすぐさまライヴに戻り、 色気とタフネスが会場をダイナミックに席巻していく「欲望∞」、ライヴのハイライトを飾るナンバー 「BRUSH the SCAR LEMON」 、“キラッキラ”のビートで疾走する 「21st CENTURY LOVERS」、コメディタッチで演出した「チキンヒーロー」──というアグレッシヴなナンバーで観客の熱狂を煽っていく。ここで一転、次回のアルバムに収録される予定の力強いロック・バラード「背徳の鼓動」を奏で観客を静かに魅了したあとはソロ演奏に。“EZK43”こと(笑)e-ZUKAがまるで歌を歌うかのように滑らかに、時に激しくギターをかき鳴らし、サポート・メンバーである瀧田がレッド・ホット・チリ・ペッパーズのフリーばりに攻撃的なベースを、長井"VAL"一郎が“V・A・L”コールを起こしながらツーバスを力強く叩きつけ、大きな喝采を浴びたのだった。

 衣装を変え、豹柄のタンクトップとピンクのパンツのKISHOW、シルバーのシャツと黒いスーツ・パンツのe-ZUKAが登場し、フロアでタオルが回るキラー・チューン「NOT for SALE」を激しくプレイ。「ギュウギュウすし詰め状態ではありますが、夏の曲を皆さんと一緒に歌って踊って盛り上がりたいと思います」と振り付け指導をした上で演奏した「サマーGT09」と、ライブ・チューンで盛り上げていく。

 ここで再び「どうも改めまして、GRANRODEOでございます!」と挨拶。漫才のような軽快なMCで会場を和ませたあと(e-ZUKAは“ズッカズカ”というワードが気に入っているらしく連発・笑)、ちょっと照れながらもKISHOWが「やんややんやと皆さんのお耳を汚して早5年。6年目を迎えているGRANRODEOでございますけど──皆さんのおかげですよ。去年は武道館というところでやらせて頂きました」と昨年までの活動を振り返った上で、ロデオ・ボーイ&ガールに熱い感謝と敬意を届けた。さらに続ける。「やっぱりGRANRODEOのライヴは熱いなと毎回思ってまして……。今回のZEPPツアーは“REACH FOR THE BULLET”という風に銘打ちまして……特にアルバムを引っさげてのツアーじゃなかったので、苦肉の作で一番最近出したシングルから(“ROSE HIP-BULLET”)名前を引っ張って、このツアーのタイトルになったんですけど(中略)でも、本当に“弾丸”のようにあっという間のツアーでしたね」。e-ZUKAも「武道館をやって成長できたね。この5本をやって身体的に何の問題もなくて。でも、今日は1曲目からズカッと(足に)きたね(笑)」と笑いを交えながらもライヴに対する熱い思いを語った。そしてKISHOWが「6年目に向けて(さらなる)情熱を持ち続けてバンドをやっていきたい」という心意気を語り、その思いを込めるかのように「Passion」をアコースティックで熱演しさらなる感動を誘うのだった。

 ここからは後半戦。巨大なミラー・ボールがフロアを照らしたディスコ・ナンバー「SEA OF STARS」、全ての混沌を焼き尽くすかのような「アウトサイダー」、性急なビートで駆け抜ける「tRANCE」、強力なスピード感を持ってスリリングに展開する「modern strange cowboy」、『IGPX』コールでロデオ・ボーイ&ガールのみならず2階の関係者までを(笑)席巻した「Go For It!」、燃え上がるフロアにガソリンを降り注ぐかのような「ケンゼンな本能」──と、テンポや調を巧みに変化させながらクライマックスへ向けて電光石火の勢いで突き進んでいく。ここで息を付くかのようにMC。「今、アルバム制作に入ってまして……」とKISHOWが話す。会場がざわつく中「3/23にアルバムが出ます。(タイトルは)色々と考え抜いたあげく、シンプルに立ち返ろうと。その名も『SUPERNOVA』。今まで5年やってきて、“絶対武道館やるぞ”と言ってみんなが付いてきてくれて、こねてこねて培ってきた5年間……そして新たなスタートを切る6年目ということで、またこっから再スタートじゃないですけど、上を目指して行きたいなと『SUPERNOVA』と名づけました」とアルバムの詳細を伝え、会場がざわめきから大きな歓喜の声へと変わった。

 『SUPERNOVA』とは超新星の意。恒星が燃え尽きるとき、最後に大爆発をする現象で、地球上からは非常に明るい星が生まれたように見えるため「超新星」と呼ばれるとか……今の2人の輝きとこれからの飛躍を感じさせる素晴らしいタイトルだと思う。そして「皆さんに“忠誠を誓う”という意味で……“思い通りに行かないぜ”とか歌っておきながらやっぱり皆さんがいないと何もできないGRANRODEO。皆さんへの愛をお届けできればと思います」と観客全員に、ここに来れなかったファンにも捧げるように「Infinite Love」を熱唱。オーディエンスとの結束を固め爽やかに本編を終えたのだった。

 Tシャツ姿で登場したアンコールでは「Once&Forever」「カナリヤ」でメロディアスに疾走しながら、キャリア初となるホール・ツアーも発表(15箇所、16公演)。さらにダブルアンコールにも応え「シャニムニ」でこの日一番のハイライトを刻み、ファイナルを噛み締めるかのようにメンバー全員でフロアに向かって一礼。大団円を迎える中、最後に2人が抱き合った光景にグッときたのは、きっと私だけではなかっただろう。6年目もきっと素晴らしい飛躍の年になる予感がする。

<TEXT:逆井マリ>

<4thアルバム『SUPERNOVA』/GRANRODEO>
2011年3月23日発売
価格:初回限定盤3,500円(税込)/通常盤3,000円(税込)
品番:初回限定盤LASA-35094~35095/通常盤LASA-5094
発売元:株式会社ランティス/GloryHeaven
販売元:株式会社ソニー・ ミュージックディストリビューション

【初回限定盤特典】
映像特典DVD

>>GRANRODEO Official Website

<b>『SUPERNOVA』/GRANRODEO</b><br>2011年3月23日発売<br>価格:初回限定盤3500円(税込)/通常盤3000円(税込)<br>発売元:株式会社ランティス/GloryHeaven<br>発売元:株式会社ソニー・ミュージックディストリビューション

『SUPERNOVA』/GRANRODEO
2011年3月23日発売
価格:初回限定盤3500円(税込)/通常盤3000円(税込)
発売元:株式会社ランティス/GloryHeaven
発売元:株式会社ソニー・ミュージックディストリビューション

こちらは通常盤ジャケット

こちらは通常盤ジャケット

 

 

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