“ミュージカル『テニスの王子様』青学(せいがく)vs聖ルドルフ・山吹”が開演――2ndシーズンのフレッシュなキャストたちの躍動と成長にキュンとなったね♪ゲネプロスペシャルレポ!
2011年4月7日、東京・文京区にあるTOKYO DOME CITY HALL(旧JCB HALL)にて、「ミュージカル『テニスの王子様』青学vs聖ルドルフ・山吹」のゲネプロが行なわれた。
ミュージカル『テニスの王子様』は、「週間少年ジャンプ」(集英社刊)で連載されていた許斐 剛氏による漫画『テニスの王子様』を元に舞台化した作品。2003年にその歴史をスタートすると同時に、密度の高いストーリー性や舞台化不可能と思われたテニスをミュージカルにするという斬新さ、そしてキャストには多くの若手俳優を起用することで「若手俳優の登竜門」と呼ばれ、大きな注目を浴びることとなった。その後は“テニミュ”の愛称で数多くの観客を魅了し続け、本公演のほかにも出演者によるコンサート「Dream Live」を定期的に開催。2010年の1stシーズン終了時までの7年間で本公演15タイトル、コンサート7タイトルの計22タイトル・690公演を行い、出演キャストは150名以上、そしてその累計動員数はなんと100万人以上という超人気ミュージカルだ。
天才的なテニスの才能を持つ主人公・越前リョーマは、アメリカJr.大会4連続優勝という経歴を誇る中学1年生。テニスの名門校である青春学園中等部(青学)に入学しテニス部に入部した彼は、その高い実力と抜群のテニスセンスを武器にプレイヤーとして大きな活躍を見せていた。地区予選決勝でダークホース、不動峰を破り都大会に出場を決めた彼らを待ち受けるのは、全国から集められた不二裕太をはじめとする才能溢れる通称・補強組と部長の赤澤吉郎を含む校内で実力を磨いた通称・生え抜き組で構成された、エリート集団・聖ルドルフ。また一方で、運を味方につけたユニークなプレースタイルを持つ千石清純や、天性のセンスを持つ異端児・亜久津 仁らが所属する名門校・山吹中が、決勝への駒を進めていた。果たして青学は、彼らを破り都大会を勝ち抜くことができるのか――?!
2ndシーズンの第2回公演となる今作でも、ファンの期待を裏切らないエネルギッシュかつパワフルな舞台構成となっている。勢い溢れる若手俳優陣の演技に加え、キレの良いダンスにテンポの良い音楽など非常にバラエティー豊かな内容であり、観客をぐいぐいと引き込む魅力に溢れた作品だ。前作に引き続き主人公・越前リョーマ役を演じる小越勇輝さんら青学勢に加え、聖ルドルフや山吹の新たな面々にも注目。徹底的に相手を分析し常に勝つことにこだわる観月はじめ役の小林 豊さんは、彼の持つ冷徹さや心のうちに隠した勝利への執着を繊細に演じていた。そして同じく聖ルドルフに通い、青学に通う兄・不二周助を越えるべくテニスに打ち込む不二裕太役の小西成弥さんは、彼の持つ兄に対する葛藤を精一杯に表現しており、強い印象を残していた。そして岸本卓也さんは、名門校・山吹に在籍する異端児・亜久津 仁をダイナミックな動きと気迫で表現。また同じく山吹に通う千石清純役の聖也さんも、キャラクターを最大限に引き立たせる演技で、会場を盛り上げていた。
「ミュージカル『テニスの王子様』青学vs聖ルドルフ・山吹」は、4月8日(金)にTOKYO DOME CITY HALLにて行なわれる東京公演を皮切りに、大阪公演や東京凱旋公演も予定している。また、5/15(日)17:00からの千秋楽公演では、大千秋楽ライブビューイングを開催。公演情報やスケジュールなどの詳細は公式HPをチェックしよう!
<取材・文/杉山 玲菜>
>>ミュージカル『テニスの王子様』公式HP
(C) 許斐 剛/集英社・テニミュ製作委員会