【マチ★アソビ】徳島に悲願の劇場を建設、アニメを通した街づくりを──ユーフォーテーブル新コンテンツ発表会
徳島を中心としたアニメの祭典“マチ★アソビvol.6”が、2011年5月3日~5日の期間開催中だ。今回は、東新町アーケードで行われたユーフォーテーブル新コンテンツ発表会をレポートする。
同発表会は、事前には徳島県の飯泉嘉門県知事、徳島市の原秀樹市長、ユーフォーテーブルの近藤光社長らが列席すること以外は伏せられており、内容はシークレット。近藤社長が「新作品ではなく新コンテンツ」と強調していたのがポイントだろうか。
発表会は東新町の商店街の入り口近くのビル前という変わった場所で行われた。声優の五十嵐裕美さん、阿久津加菜さん、高井舞香さんの呼び込みで登壇者が登場。
近藤社長は開口一番、「この場所に劇場を作ることにしました。ただの劇場ではなく、マチ★アソビのインフォメーションカウンターを作ったり、インターネット放送局を作ったり、東新町の入口として街を盛り上げていく場にしたいと思います」と発表。
列席した徳島県知事の飯泉氏は、「アニメはもはやサブカルチャーではなくメインカルチャーです。ゆくゆくは徳島からのアニメフェスタなども考えていきたい」と挨拶。徳島市長の原氏も、県庁所在地にも関わらず劇場がない徳島にとっての悲願が叶うと語っていた。
会見中には、ロシアからのゲストとしてチェブラーシカ(アニメ『チェブラーシカ』登場キャラクター)が来日。飯泉知事が「かわいいですね」と相好を崩す場面もあった。
徳島とマチ★アソビの今後について飯泉知事は、「東京一極集中ではなく、西日本・徳島から、アニメを通じて世界とつながっていきたい。徳島から日本はまだ元気なんだと発信したいと思います」と展望を語っていた。会見の最後は登壇者ががっちりと握手をかわし、幕となった。
会見を終えた近藤社長は、「アニメーションを中心に地元の人も喜んでもらえる作品もかけていきたい」と語り、『空の境界』や『攻殻機動隊』、『チェブラーシカ』のようなマチ★アソビで関わりができた作品の上映にも意欲を見せていた。できあがる劇場は地上3階地下1階になる予定で、座席は比較的小規模ながら設備にはこだわりたいとのことだった。
<取材・文:中里キリ>
>>マチ★アソビ公式サイト