4人の成長と想いが詰まった『ミルキィホームズ』ライブツアー“-Secret Garden-”横浜公演をレポート!
アニメやゲームで様々な展開を見せる『ミルキィホームズ』のライブツアー“-Secret Garden-”のラストを飾る“偵都ヨコハマ”公演が、5月28日、横浜BLITZで開催された。
出演はシャーロック・シェリンフォード役の三森すずこさん、譲崎ネロ役の徳井青空(そら)さん、コーデリア・グラウカ役の橘田いずみさん、エルキュール・バートン役の佐々木未来(みこい)さんたちミルキィホームズの4人と、オープニングアクトの愛美さん。
“-Secret Garden-”は、名古屋・大阪・福岡・横浜を1ヶ月で巡る、ミルキィホームズ初のライブツアー。
幾つものライブを経験してきた4人だが、ミニアルバム『Colourful Garden』の楽曲や、5月4日の名古屋会場で初公開されたソロ曲が加わったことで、ミルキィの楽曲だけで行なうライブとしては最大規模のフルライブとなる。
全国でのライブを重ねることで、ミルキィの4人がどう成長するかも注目されたツアーだ。
●ツアーファイナルならではのひとつになった空間!
今回の会場は、過去の単独ライブと比べるとかなり大きめ(約1700人収容)な横浜BLITZ。
この箱が、ライブ開始前には2階席まで超満員の観衆で埋まった。スタート前から充満する熱気と期待感が、このツアーの充実ぶりを感じさせる。歓声の中登場したミルキィチームが開幕に選んだのは、“恋の調査報告書”!
ツアーファイナルだけあって、冒頭の「Girl meets boy(girl),yeah!!」のかけ声も4人と客席がピタリとハマる。
2曲目の“熱風海陸ブシロード”を披露すれば、既に会場の盛り上がりは最高潮だ。曲中の台詞は普段ブシロード・木谷社長が担当しているが、今回は客席のファンが担当。これは前説で木谷会長自身が提案したものだ。
自己紹介を挟み、“ドリーム脳内T.K,O!!!!”、そして“ミルキィtea time”へ。序盤から勝負曲がぽんぽんと出てくるのが、曲数が増えて構成に厚みが出たことを感じさせる。
2階席までぎっしりの会場を見渡し、「私今日すごく緊張してるんです」と明かした三森さんだったが、橘田さんが「会場に向かって2階席ー!とかやりたかったの!」とはしゃぐと、一同少し緊張がほぐれた感じで、騒ぎながらの客席いじりに花が咲いた。
そしてここからはソロコーナー。
一番手の三森さんが披露するのは、ツアー名古屋会場でお披露目されたソロ新曲“グッデイ・エブリデイ”だ。驚いたのは、CD未発売曲にも関わらず、客席のコールが完璧なこと。
WEBの試聴動画で予習したり、全国のライブに参加したりと、客席もツアーの時間を一緒に過ごしてきたことが感じられた。
続いて登場の橘田さんは、自ら「昭和でバブリー」と語る“ヒミツの花園”を披露。小節回しのようにうねる独特の歌唱で客席を酔わせた。
徳井さんは「全国の自宅警備員のみんなこんにちわ!」と呼びかけながら登場。8bitっぽい電子サウンドが渦を巻く“DADADA☆はっく”で、会場を電波の世界へ誘う。
ソロパートのトリを務める佐々木さんは、「2番の歌詞に“とくいをふやす”というフレーズがあります。徳井さんが増えるところを想像して聴いてください」と笑わせて、“ヒロイン探偵物語”を披露していた。
ステージでのぶちゃんPこと中村伸行総合プロデューサーが、新発表(速報記事で紹介済)をしている間に、メンバーは白と青のホームズ探偵学院夏制服にチェンジ! 三森さん&橘田さんの“それはTOYS☆”は、挑みかかるようなシャロのフリつけが新境地。
一方徳井さん&佐々木さんの“ぎみぃみるきぃ”は2人のかわいらしさを前面に出しており、コンビユニットによる新しいカラーを見せていた。
再び4人が揃い、ここからライブはノンストップ! 大定番のアニメオープニングナンバー“正解はひとつ!じゃない!!”から“こちらミルキィホームズ!”、“フレフレmy勇気”と畳み掛けて会場を盛り上げると、最後は“聞こえなくてもありがとう”でしっとりと締めくくっていた。
もちろんここでライブは終わらない。鳴りやまないアンコールの中、ツアーTシャツに着替えた4人がステージへ! 衣装は、ツアーTに各人がハサミを入れたり、缶バッチやコサージュをつけてアレンジしたもの。
中でも橘田さんはノースリーブにした上でビリビリに穴を空けた大胆なアレンジで、テーマは「荒らされた…お花畑」だそう。
登場した4人は、まずはアンコール一曲目として“いつだってサポーター!”を披露した。
あとは締めの曲…と思いきや、ここでのぶちゃんPが再登場。なんと秋のライブツアー開催、そして8月28日の“アニメロサマーライブ”2日目に出演がサプライズ発表されたのだ。4人は興奮半分、ツアーを完走した感慨半分といった様子で、最後のメッセージを語った。
三森さんがステージで歓声を受けることの切ないほどの喜びや、橘田さんが内に秘めた『ミルキィホームズ』への想いなどが伝わってくる言葉だった。
メッセージを受けて歌ったのは、去年のアニサマでも披露した4人の原点、“雨上がりのミライ”。ラストは会場がひとつになる“手のひらのキセキ”を歌い上げ、ミルキィホームズ初めてのライブツアーは幕となったのだった。
●アンコールでのメッセージ
佐々木さん:今日は珍しくみんなに伝わるくらい緊張して、開演前は泣きそうでした。今日のたくさんのライトが、なんだか初めて公開オーディションに出た時とリンクしちゃったんです。でもライブはすっごく楽しくて、アニサマに出られることも嬉しくて。アニサマでは去年より成長した姿を見せます!
徳井さん:今までのライブの思い出がよみがえってきて、(泣かないように)ライトとかを見て気を紛らわしてました。去年のアニサマではなんだかよくわからない4人組だったのが、アニメやゲームが出て、ツアーをやった4人として戻れるのがうれしいです!
三森さん:えっと、結構、やばいです…。こうやって、みんなにわーって言ってもらえることってすごいなって思って…。私今舞台に立ってるんだって実感して、喜びを体中で実感する1ヶ月でした。楽しくって楽しくって、秋のツアーでみんなに会えることを楽しみにしています。ミルキィホームズはこれからもどんどん成長していきます!
橘田さん:私は涙よりも、楽しくて楽しくてしかたないんです! ほんとにほんとに幸せです! 私この4人にあえて、コーデリアに会えて、なりたい自分になれました。3人がいたから自由で、自分らしくいられるようになったんです。『ミルキィホームズ』という作品と、こんなにたくさんのミルキアンさんたちに感謝してます! ありがとうございました!
<取材・文:中里キリ>
>>『探偵オペラ ミルキィホームズ』公式サイト
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