士郎正宗作品のアニメ化『アップルシードXIII-遺言-』が劇場公開スタート! 坂本真綾と浜名孝行監督が初日舞台挨拶に立った!!
2011年6月13日、東京・新宿ピカデリーにて劇場リミックス版『アップルシードXIII-遺言-』平日レイトショーが封切りを迎えた。
『アップルシードXIII』は『攻殻機動隊』で知られる士郎正宗の同名コミック『アップルシード』(青心社)を原作とする全13話のフル3DCGアニメーションシリーズ。
各話をネット配信、Blu-ray/DVDでパッケージ販売するほか、前後編に再編集した「劇場リミックス版」上映で同時展開する。『-遺言-』はその前編であり、Blu-ray/DVD全6巻の3巻までにあたる第1~7話を1時間25分の映像に再編集したもの。
原作の描線や色味の再現にこだわったトゥーン調のCGは全13話をそれぞれ異なる制作スタジオが担当。それらを、中核となるジーニーズアニメーションスタジオが統括するという制作システムも話題のひとつだ。
第1~7話はダイナモピクチャーズ、ウェルツアニメーションスタジオ、プレミアムエージェンシー、モズー&チイカ、ダンデライオンアニメーションスタジオ、空気、フレームワークスエンターテイメントのCG制作スタジオ各社が制作している。
第一回の上映ののちにはヒロイン・デュナン=ナッツ役の坂本真綾、監督の浜名孝行が登壇し、告知が直前であったにもかかわらず満員の観客の前で舞台挨拶をおこなった。
デュナンを演じるにあたり、浜名監督が出した注文は「小娘っぽさ」だったと言う。新しい描かれ方かもしれない。
「ブリアレオス役の山寺宏一さんとは私が子役だったときに吹き替えの仕事でご一緒して以来親子の役が多く、感慨深いものがあります。昔から知っている安心感が、デュナンにとってのブリ(ブリアレオス)のような、お兄さんのような存在でもあり、安心して収録に臨めました」(坂本真綾)
劇中の恋人というよりは時間が経って倦怠期のような、馴れ合いになってしまったふたりの関係が、坂本さんと山寺さんの長い付き合いと重なると浜名監督。メインキャストの人生が人物描写のリアリティに直結したのかもしれない。
坂本真綾は、ブリアレオス以外で個人的に気になるキャラクターは「知的で声が色っぽい」ディアと、オカマのグリック。ディア役・進藤尚美の声を惚れぼれと聞き、津田健次郎には「最近はオカマの役が多いんですか?」と質問するなど、楽しい現場であったようだ。
浜名監督もグリックをおすすめ。サイボーグなのにオカマというこの不思議キャラも見どころのひとつと言えそうだ。
13日から公開中の東京・新宿ピカデリー、大阪・なんばパークスシネマ、27日より公開の名古屋・ミッドランドスクエアシネマでは士郎正宗描き下ろし額装プリモアート(高品質複製原画)が特典についた「劇場上映限定版Blu-ray」を先行販売。
内容は7月6日に通常版が発売される第1巻と同様で、第1~3話が収録されている。
>>『アップルシードXIII』公式サイト