TVアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』OP&EDアーティスト連続インタビュー!今回はOPを歌う愛美に直撃――「“天使のCLOVER”は格好良いイメージ。“これぞアニメの主題歌!”という雰囲気もあって、歌っていて楽しいです」
人気アニメ『アスタロッテのおもちゃ!』オープニングテーマ“天使のCLOVER”で念願のデビューを果たしたシンガー・愛美。
“天使のCLOVER”は、カラフルな色彩とポップな広がりを持ったナンバーで、高みへと駆け上がるかのように疾走する愛美の愛らしい歌声がとても魅力的。
その名のごとく、愛らしく、美しい歌声の持ち主である彼女に現在の心境を聞いた。
●「アニソンを歌えるというのはとても光栄なことです」
――「ブシロードカードゲームLIVE2011」でのデビューを経て、ついにデビュー・シングル“天使のCLOVER”がリリースされましたが、今の心境はいかがですか?
愛美:今はとにかく嬉しい気持ちでいっぱいです。昔から歌手になることが夢だったのですが、なかなか行動に移せなかったんです。オーディションを受けたりもしていたんですけど、夢のまた夢みたいに“なれたら良いな”いう感じで“絶対になってやるぞ!”みたいな強い気持ちではありませんでした。でも、とあるオーディションを受けた時に知り合った方々に凄く刺激を受けて“私も頑張ってみよう”と思い始めて、友達にも“絶対歌手になるから!”って宣言するようになったんです。結果的にそのオーディションは落ちてしまったんですが、違うオーディションを受けた時にデビューのお話をいただけて、“絶対に歌手になる!”って口に出さないとダメだったんだなって思いました!
――デビューに対する戸惑いはなかったような感じですか?
愛美:ずっと思い描いていた夢だったので、楽しみで仕方なかったです!
――頼もしいですね。しかも、早速、TVアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』オープニングテーマに抜擢されて。
愛美:本当に“早速”というか、私は運が良いんだなと思います。そしてオーディションでステキなひとたちとめぐり合えたことも、私は恵まれているんだなと思います。そのオーディションというのはアニソンの大会だったんですが、私自身、アニメソングが好きだったので、実際私がアニソンを歌えるというのはとても光栄なことだと思っています。さらに、それが大好きなTVアニメ『アスタロッテのおもちゃ!』ということで、今はテレビで曲が流れるたびに嬉しい気分になっています。
――愛美さんはもともと原作も読まれていたそうですね。
愛美:そうなんです! 最初は『バカとテストと召喚獣』のイラストを描かれている葉賀ユイ先生の漫画ということで読み出したんですけど、読み進めていくほどに愛らしいキャラクターに魅了されるようになって、すっかり大ファンになってしまいました。
――好きなキャラクターはいますか?
愛美:(ちょっと悩んで…)イニちゃんです。うさみみが凄く可愛いし、あのストレートな愛情表現が好きです。しかも、誰よりもちっちゃいところも可愛くて、見ていていつもキュンキュンしちゃいます!
――(笑)原作も読まれていた愛美さんにとって、このアニメの魅力というのはどんなところだと思いますか?
愛美:原作と違うエピソードが入っているところかなと思います。アニメならではのストーリーが凄く面白いですし、漫画同様色彩が綺麗なところが魅力的です。さらに声優さんが物凄く豪華なことも印象的で、こんな作品の主題歌を歌えることがとても幸せだなって思います。
――それでは、その主題歌“天使のCLOVER”をもらったときの印象というのは?
愛美:まず、格好良い曲だなと思いました。イメージソングの“Wonderful World”も歌わせてもらっているんですが “Wonderful World”はふわっとしたパステルカラーのイメージだったんです。今回歌わせてもらった “天使のCLOVER”は、その雰囲気とはガラッと変わって格好良いイメージで、しかも“これぞアニメの主題歌!”という感じの雰囲気もあって、歌っていて楽しいです。私自身、格好良い曲やバンドサウンドが好きなので、こういう曲をもらえたことが嬉しいです!
――実際にレコーディングはどんな風に進んでいったんですか?
愛美:アニメの世界観が凄く壮大だと思うので、それに合った感じで歌いたいなと思っていたのですが、最初はなかなか難しくて。プロデューサーさんやスタッフさんに、いろいろとアドバイスをいただきながらレコーディングを進めていきました。柔らかく、優しく歌うことを意識しました。
――特に難しい点というのはありましたか?
愛美:自分では気づかなかったんですが、かなり乱暴に歌っていたというか、力みすぎちゃっていたみたいなんです…。そこを丁寧に歌うのが難しかったです。でも、新しい歌いかたを習得できるのは凄く楽しい経験でしたし、またひとつ勉強になりました。
――楽曲を聴くと強く、柔らかい歌声で疾走するイメージがあったんですけど、影ではそんな努力があったんですね。
愛美:ありがとうございます。そのイメージが出せていたなら幸いです。
●「(レコーディングで)難しいところもあったんですけど、それが凄く楽しかった」
――ではカップリングの曲についても聞いていきたいんですけど、3曲とも違った印象の曲になっていて。“Dear...”はしっとりとしたピアノのイントロからどんどんと疾走していく曲で、友情を描いた歌詞が印象的な曲ですね。
愛美:“Dear...”は中でも気に入っている曲なんです。なのでレコーディングもスムーズにいきました。展開の早い曲なので難しいところもありましたが、それが凄く楽しかったです。しかも歌詞が凄く良くて、私自身に凄くリンクするところがあったので、オーディションで知り合った仲間たちのことや地元・神戸で応援してくれている友達のことを思い浮かべながら歌いました。
――3曲目の“キミヘ”は愛美さんが作詞を担当されていますが、“Dear...”と同様に周りの人たちに対する感謝の気持ちや歌に対する情熱が表れた曲なんじゃないかなと感じたんですがどうでしょう?
愛美:そうですね。支えてくれた人達のことを<キミ>に例えて、今の自分の気持ちを書いた曲です。その人達がいるからこそ今歌えているんだということや、その人達がくれた輝きを返したいという感謝の気持ちを表したいなと思いました。でも、作詞作業はなかなか難しかったです。日記程度に言葉を綴っていたことはあったのですが、丸々1曲書き上げるというのは初めての経験で大変なこともありました。でも、凄く楽しかったのでまた機会があればぜひ書きたいなと思っています。
――それは楽しみですね。ところで、この曲は、エフェクトが掛かったかのような一風変わったヴォーカルが印象的ですがどういう風に録音したのでしょう? ファンタジックな雰囲気のある曲になってますよね。
愛美:あのちょっと変わった歌声はエフェクトではなく、ウィスパーヴォイスを重ねて録音しているんです。だからファンタジックな雰囲気が出ているんじゃないかなと思います。前の2曲とは全然雰囲気の違う曲になっているので、そういう意味ではこの1枚で愛美の様々な顔が出せていたら良いなと思います。
――では、今後の野望みたいなものはありますか?
愛美:まだ1枚目のシングルなんですが、ワンマンライヴをやってみたいです。そしてアルバムを出せるくらい曲を出したいです! 先日、ミルキィホームズさんのライブ(5/28 横浜ブリッツ)のオープニングに出演させて頂いたんですけど凄く楽しくて、いつかワンマンで出来たら良いなと思いました。あと、ブログに“弾き語りをしたら格好良いと思います”っていうコメントを残してくださったかたがいたので、そんなこともやってみたいなと思っています。
――おっ、ギターも弾かれるんですか?
愛美:はい。ちょっとだけですが。ほかにも色々なことにチャレンジしてみたいと思っているので、いまは私自身そういうことを考えてワクワクしている状態なんです!とにかく、これからも日々精進して頑張っていきたいなと思います。
<TEXT:逆井マリ>
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