画面から溢れる幾原ワールドにファンも騒然! 異色作『輪るピングドラム』第1話の反響を追う!
TVアニメ『輪るピングドラム』が、2011年7月より放送開始された。今回は7月7日のMBSでの放送が最速となった第1話『運命のベルが鳴る』のネットでの反響をチェック!
『輪るピングドラム』は、『少女革命ウテナ』監督で知られる幾原邦彦氏が12年ぶりに監督を手がけるオリジナルアニメ作品。幾原氏は本作で原案・監督・シリーズ構成・音響監督を兼任しており、まさに幾原ワールドと呼ぶにふさわしい内容となっている。
第1話は兄2人(冠葉と晶馬)と妹(陽毬)の平和な食事風景からスタート…と思いきや、1話半ばでの陽毬の死と復活という怒涛の展開。Bパートの「生存戦略!」の叫びから始まる流れはシュールの一言では片付けられない演出と色彩の奔流だった。
これに対するネットの反応は、「やばいなこれ名作の予感」「演出力つーか画面に引き込まれるつーかなんつーか最強だわ。アニメはこうでなくちゃ」「いきなり逝きましたー」「ヒロインが1話のAで死んだよ、オイw」「生き返ったw」「工エエェェ(´д`)ェェエエ工」「生存戦略~~~~~~」「パイルダーオフ!」「オイなんか変だぞこのアニメw」「何かよくわからんアニメだったが、とりあえず次回も見たいと思わせるアニメだった」「アニメというか芸術品に近い。とんでもないエネルギーだ」「やばいぞ。おいおいおいおいコレおもいっきりイクニテイスト満開じゃないかw ウテナっぽい要素+兄妹モノ+電波全っっっ開。 脳味噌の中かき回されるみたいな作品で何かグラグラする。メッチャ面白い」などなど、1話の超展開に視聴者も翻弄されていたのが伝わってくる感じだ。
放送終了後も、ネット上では放送中に意味ありげに挿入される丸ノ内線の路線図に対する「丸の内線は中野坂上で本線と支線に分岐か、一本道じゃないんだね。さあどういう意味を持つ」といった考察や、過去の幾原作品との演出の類似の検討などが続いており、見返す楽しみ、語る楽しみの尽きない作品になりそうだ。
現時点では謎が多い…というか謎しかない本作だが、全体から伝わってくる混沌としたエネルギーはすさまじく、今後の化け方が楽しみな作品と言えそうだ。
<文・小比類巻おもち>
>>TVアニメ『輪るピングドラム』公式サイト