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TVアニメ『にゃんぱいあ』リレー企画第1弾!吉松監督インタビュー

TVアニメ『にゃんぱいあ -The Animation-』の魅力をお届けするリレーインタビュー企画がスタート♪第1弾は吉松孝博監督にインタビュー!「声優さんのパワーをまざまざと感じるアフレコ現場です」

 ヴァンパイア+子猫=にゃんぱいあ──そんなアイデアから生まれたTVアニメ『にゃんぱいあ -The Animation-』が、キッズステーションとGyaO!で放送中だ。

 『にゃんぱいあ』の原作は、yukiusa氏が同人誌として2009年に制作。にゃんぱいあ、独眼竜まさむにゃといったキャラクターの立ったキュートな子猫たちの魅力が評判を呼び、プライズ商品化、商業コミック化を経て、ついに待望のTVアニメ化となった。5分間の短編アニメーションに込められた狙いや苦労について、今回は監督の吉松孝博氏にお話を伺った。

 吉松孝博氏は、『新世紀GPXサイバーフォーミュラ』や『TRIGUN』でキャラクターデザインや作画監督として活躍。短編アニメに関しては、2010年に『怪盗レーニャ』で総監督を務めている。漫画家として活躍する“サムシング吉松”の名義で知っている人も多いはずだ。それでは、インタビューをお届けしよう。

にゃんぱいあの巨大ぬいぐるみを手に笑顔の吉松監督

にゃんぱいあの巨大ぬいぐるみを手に笑顔の吉松監督

●猫+ヴァンパイア=にゃんぱいあはコロンブスの卵

――『にゃんぱいあ』という作品との出会いを教えて下さい。

吉松孝博監督(以下、吉松監督):作品としては、オファーを頂いた時に初めて拝見しました。第一印象はこんなのがあるんだ、かわいいなと。猫とヴァンパイアを足してにゃんぱいあという発想に、今まで誰も気づかなかったのがびっくりという感じですね。それが大体去年の秋頃でしょうか。ヴァンパイアの作品にまさむにゃが登場したり、同人誌らしい作り手の“好き”が詰まった作品だと思います。

――同人誌原作の短編アニメフォーマットというのは結構珍しい形式ですよね。

吉松監督:キャラクターの設定と絡みの面白さは原作で提示されているので、あとはアニメーションにどう落としこむかという問題だけでした。そのあたりをライターさんと相談しながら作っています。

――第3話などは監督お一人で原画を手がけています。

吉松監督:極力少人数で作れるやり方をしている部分はあるんです。僕がその方がやりやすいのもありますし、ぶっちゃけると予算の問題もあります(笑)。僕の集中力的に、3分くらいが面白おかしくやるにはいいんですよ。

――監督は『怪盗レーニャ』などでも短編を担当されていますが、短編ならではのテクニックなどはありますか?

吉松監督:最後にためを作る、ということでしょうか。こういうフォーマットの漫画を、元のまますーっと映像にしたら、すーっと終わってしまうと思うんですね。引っ掛かりがない。最後に画面上で何か印象に残るポイントを作ることで、『にゃんぱいあ』を見たな、と感じてもらうようには気をつけています。上げて下げるというか。

――短い時間でキャラクターの魅力を凝縮しようとすると、声優さんの力は大きいのでは。

吉松監督:声優さんのパワーをまざまざと感じましたね。流石人気声優といいますか、『にゃんぱいあ』のキャラクターがそこにいる感じで、現場でゲラゲラ笑ってました。最初のアフレコを実際に聞いて、スタッフの間に福山さん演じるにゃてんしブームが来たんです。それで「いや、あのにゃてんしはこう喋るはずだ」という感じで、後半の台詞が変わっていったりもしました。

――収録現場から作品にフィードバックされているんですね。

吉松監督:出来上がっていた脚本を遡って直したりもしてます。3話で出てきたカツオってちっちゃい子がいるんですが、それは現場の声優さんが「カツアゲばっかりされてるからカツオ」って盛り上がってたのをそのまま採用してるんです。



にゃんぱいあ

にゃんぱいあ

独眼竜まさむにゃ

独眼竜まさむにゃ

毛利くん・小森くん

毛利くん・小森くん

●“にゃんぱいあ体操”には中毒性がある!?

――キャラクターの魅力を伝える作品ならではの見せ方はありますか?

吉松監督:それだけでやっている作品ですね(笑)。存在しているキャラクターとキャラクターが重なりあった時に生まれる自然なやりとりを、端から見ると面白く感じるように作っています。

――『にゃんぱいあ』でお気に入りのキャラクターはいますか?

吉松監督:僕はにゃてんしか好きですね。得体が知れなくていいです。いるだけでわくわくするというか…展開に厚みや奥行きがでますね(笑)。

――2期に期待する声も多いと思いますが、オリジナルも含めてやってみたい話はありますか?

吉松監督:茶々丸の今回のアニメで描いたのとは別の顔を出していきたいですね。それから原作に新キャラの猫が登場しているんですが、そのキャラに関してほとんど台詞なしで、コミカルな動きだけで見せる話のアイデアがあるんです。それをやってみたいですね。

――EDの“にゃんぱいあ体操”の印象はいかがですか?

吉松監督:楽しいと思いますよ! 作業中に『にゃんぱいあ』を流してると、本編はもう何度も見てるんで、“にゃんぱいあ体操”か始まるたびに見ちゃうんです。むしろそっちが本番みたいな(笑)。中毒性がありますね。

――今後の見どころなどを聞かせてください。

吉松監督:衣装が2回ほど変わるんですよ。にゃんぱいあたちのかわいい扮装にも注目してください。それから最終回は、「最終回らしい最終回にしよう」と話しながら作っているので、楽しみにしてほしいですね。

――ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

吉松監督:皆さん色々と見る作品があって大変だと思うんですが、5分ほどの作品ですので、ぜひ一度見てもらえればと。最後まで非常に癒される作品に仕上がっていると思います。僕ら作っている側も作りながら癒されてるぐらいですので(笑)。

<取材/文:中里キリ>

>>にゃんぱいあ -The Animation-公式サイト


にゃてんし

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茶々丸

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中毒性がある!?「にゃんぱいあ体操」

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(C)yukiusa/GLAD・にゃんぱいあ製作委員会
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