『偽物語』2012年1月TVアニメ化発表などイベント出演のキャストも驚きの連続！『西尾維新アニメプロジェクト最新情報発表会 in ニコファーレ』レポート

　『化物語』や『刀語』などの原作者・西尾維新さんのアニメプロジェクトの新たな展開が明らかになる『西尾維新アニメプロジェクト最新情報発表会 in ニコファーレ』が9月15日、東京・ニコファーレにて行われた。
出演は『化物語』の神谷浩史さん、斎藤千和さん、加藤英美里さん、沢城みゆきさん、花澤香菜さん、堀江由衣さん、櫻井孝宏さん。そして2012年1月にTVアニメが始まる『偽物語』のダブルヒロイン役の喜多村英梨さん、井口裕香さんもサプライズ登場するなど、驚きの連続だった発表会の模様をレポートしよう！

●『西尾維新アニメプロジェクト』はニコニコ動画で生配信！　『化物語』の豪華キャストがニコファーレに集結！

　西尾維新さんの原作をアニメ化する『西尾維新アニメプロジェクト』は第一弾が『化物語』、第二弾が『刀語』だが、新展開が発表されるとあって、多くの記者が参加。またニコニコ動画でも生中継され、開始時間の夜10時30分には9万以上のアクセスを記録するなど注目度も高さもうかがえる。

　司会はニッポン放送の吉田尚記アナウンサー、ニコ動の画面上では『化物語』のキャラ・忍野忍がヴァーチャルアシスタントに。そして吉田さんの呼び込みによって、阿良々木暦役の神谷さん、戦場ケ原ひたぎ役の斎藤さん、八九寺真宵役の加藤さん、神原駿河役の沢城さん、千石撫子役の花澤さん、羽川翼役の堀江さんが登場。『化物語』単体のイベントはまだないため、これだけのキャストが集まること自体が初めてとのこと。

　花澤さんは緊張気味。普段のイベントと違い、記者達の真剣な眼差しに耐えられないらしい。あいさつと簡単なキャラ紹介すると、ステージバックのスクリーンには『化物語』の舞台背景の公園や団地が映し出され、すっかり『化物語』の世界になった。堀江さんは「私、この団地、大好き！」とうれしそう。


●『偽物語』が2012年1月よりアニメ開始！　『劇場版「傷物語」』の最新映像も到着!!

　ここから怒とうの発表ラッシュ。まず12月21日に『化物語』の主題歌、キャラソン、サントラを収録したCD『音楽全集』とブルーレイBOXが同時発売！　ここで忍野メメ役の櫻井孝宏さんが到着するとアニメプロジェクト第三弾の、2012年公開『劇場版「傷物語」』の話題へ。ここで出演者も初めて見るというPV初公開！　暦のセリフがあったが先週に急きょ録音したそう。「恐怖でおびえて、息が上がる芝居でと言われました」と話す神谷さんに、自身のセリフがなくて残念そうな櫻井さん。ビジュアルも映し出され、翼の髪形が三つ編み1つになったのを見た堀江さんは「翼ちゃんに合わせて今日、三つ編み2本にしたのに……」。

　そして更に第四弾の発表。『偽物語』がTVアニメ化され、2012年1月から放送されると明かされると場内はざわつき、色めきたった。ダブルヒロインの阿良々火憐役の喜多村英梨さん、阿良々月火役の井口裕香さんがステージへ。ここでも『偽物語』のキャラビジュアルが公開されたが、真宵以外は予想外のイラストでキャストもビックリ。「演技プランをゼロにしてこれから考えないと」（斎藤さん）、「あんなにお尻が出てるなんて」（沢城さん）、「もう三つ編みさえなくて。今日の私の努力が……」（堀江さん）など動揺が走る。そんな中、加藤さんは一人余裕の表情。

　最後に吉田さんから『偽物語』と『劇場版「傷物語」』の意気込みを尋ねられ、難しい収録になることを予想しながらも新たなチャレンジに燃える神谷さんと斎藤さん。またキャストはそれぞれ大きな期待感を口にしていた。

　1時間で発表会は終了。その時には35万人を超えるアクセスを記録していた。『西尾維新アニメプロジェクト』はこれからもアニメ界を揺るがすビッグプロジェクトになることは間違いない！

●発表会終了後のインタビュー

――まずイベントを終えての感想を、代表して神谷さんお願いします。

神谷さん：LEDスクリーンに囲まれた場所で、映像を見たり、仮想空間みたいな体験もできておもしろかったです。


――『劇場版「傷物語」』のPVを見た感想や意気込みを聞かせてください。

神谷さん：『劇場版「傷物語」』の録音が1週間前だったのですが、70年代くらいのアメリカ映画の雰囲気みたいなBGMが流れる演出は『化物語』とはちょっと違う感じがしました。

櫻井さん：非常にインパクトがある映像で、作品の印象を強く植え付けながらも、具体的な内容には触れないという、ちょっとイジワルな映像だなと思いました。半端ないクオリティだったので、今すぐアニメ本編が観たいくらいです。

堀江さん：『化物語』をやる前に『傷物語』のほうが羽川さんが出ていると聞いて、実際に読んで羽川さんをイメージしてました。『傷物語』を読むと羽川さんがどんな人なのか、よくわかるし、そこから『化物語』を読むと時系列的にも理解しやすかったです。『劇場版「傷物語」』が『化物語』の前のお話しであることを自分の中できっちり描ければと思ってます。

●『偽物語』では『化物語』からの各キャラの変化に注目!?

――『偽物語』のビジュアル公開では皆さん、驚かれていましたが……。

斎藤さん：ひたぎがあんなに明るい表情をするんだって（笑）。『化物語』ではああいう表情を見せたことがなかったので。でも、すごく動くと思うのであの絵に付いていけばいいのかなと思いました。

加藤さん：私はまだ真宵の気持ちをすべて理解できていないと思っていて、ひとつひとつの台詞を、「これはどんな気持ちでこんな風に言っているのだろう？」と考えながら演じていくのは、すごく楽しい作業でした。「噛みまみた」のような真宵ちゃんらしい言葉が『偽物語』でも聞けるのかなと思うと、今からアフレコが楽しみです。

沢城さん：駿河は最早、性別どころでなく、ギリギリ人間の部分に踏みとどまっているというようなキャラになっちゃったかなと（笑）。実は『花物語』で髪の毛が伸びたり、進学について悩んだりするエピソードがあって、「やっと人間らしくなってきたかな」と思っていたところに、今日の映像だったので大変、衝撃を受けました。新作では自分のリミットを開放するつもりで頑張ります！

花澤さん：あの活発そうなキャラの絵を見て、『化物語』では精神的に追い詰められていたけど、それがちょっと解決して恋愛にまっすぐ迎えるようになったから、ああなったのかなと。

堀江さん：（笑）。羽川さんはよくできた女の子なので、新作でもあまり変わらないのかな。でも『化物語』で阿良々君との関係だったり、吹っ切れたことで、また一段強くなったところを出せたらいいなと思います。

喜多村さん：羽川さんの髪形が変わったの、何か意味があるのかな。

沢城さん：気になるね。


●『化物語』の予告編係から『偽物語』でメインに昇格！

――そして『偽物語』で火憐と月火が遂にメインになりますね。

喜多村さん：歯磨きプレーがやってきましたよ（笑）。いいフェチズムに満ちたシリーズでもあると思うので、絵になって動くことや火憐がどうなっていくのか、いちファンとして楽しみです。『化物語』では次回予告が多めでしたが、暦を起こしに行ったり、ヒロイン達の活躍を目の当たりにして、「今度のOPはもしかして火憐が来るんじゃない？」と期待してみたり（笑）。今度は作品にもっと入り込めるチャンスと思いつつも、先輩達についていかなきゃと心配も。でもきっと先輩達が助けてくれると思うので、今から収録が楽しみです。

井口さん：このチャンスをつかまなくちゃ！（笑）　聞いた瞬間、声を上げてしまうくらい嬉しくて。『化物語』では予告が多くて、でも15秒の中にすごいセリフ量だったから満足感もあったけど、本編にガッツリ出たいという想いも強くて。今回、いろいろなキャラと絡めるのも楽しみで、撫子とお友達なところも描かれるといいな。この作品は会話劇だと思うので、皆さんとやるのはすごく緊張しますが、その感覚を味わえるかと思うとワクワクしてます。＜取材・文：永井和幸＞


『劇場版「傷物語」』　2012年公開
TVアニメ『偽物語』　2012年1月から放送スタート

『化物語』Bru-ray Disc Box
2011年12月21日発売
29,400円（税込）
発売：アニプレックス

『化物語 音楽全集　Songs&Soundtracks』
2011年12月21日発売
3,500円（税込）
発売：アニプレックス


『西尾維新アニメプロジェクト』公式サイト
アニメ『化物語』公式サイト
『劇場版「傷物語」』公式サイト
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