人気ドラマCD『名作文学(笑)』の新シリーズ「わるもの(笑)」第2弾「狼はつらいよ」が10月26日発売! キャストの下野紘さん、安元洋貴さん、保村真さん、吉野裕行さんにインタビュー!
古今東西の名作を、斬新な解釈と妄想たっぷりで描く人気ドラマCDシリーズ『名作文学(笑)』。番外編として、数々の名作に登場する悪役を主人公にするという新しい視点で物語を描いていく「わるもの(笑)」シリーズがスタート。9月22日にリリースされた第1弾「渡る世間は鬼だらけ」に続く、第2弾「狼はつらいよ」が10月26日に発売されます。
「狼はつらいよ」は「赤ずきん」、「七匹の子ヤギ」、「三匹の子ぶた」の3作品にそれぞれ登場する狼がもしも同じだったら? という設定で、主役はなんと!?“狼”です。
気になるキャストは狼役に下野紘さん、赤ずきん役に吉野裕行さん、子ぶた&子ヤギ役に安元洋貴さん、保村真さんが出演。当サイトでは収録を終えたばかりの下野さん、安元さん、保村さんにお話をうかがいました。
――まず収録を終えての感想をお聞かせください。
狼役・下野紘さん:終始ずっと叫んでいたような気がします(笑)。すごくふんだり蹴ったりな狼をやらせていただきました。叫びっぱなしなのは苦労しましたが、狼がやられているテンションがおもしろくて楽しかったです。
子ヤギ&子ぶた(長男)役・安元洋貴さん:下野君がよく騒いでいるなと(笑)。とても大変そうで、「頑張れ!」という気持ちで見てました。「(笑)シリーズ」は以前「ヤブノナカ」に出演していて、どういったものかは把握していたので、一生懸命作品やキャラに寄せるのではなく、どうおもしろいコントにするかを考えながら演じました。その作業は楽しかったです。
父ヤギ&子ぶた(次男)役・保村真さん:台本を読んだ時下野君はかわいそうだなと思いました。しかも3本立てだし。彼に比べたら、僕のセリフ量なんて少ないもので、申し訳ないなという気持ちでいっぱいです(笑)。下野君には後で龍角散を買ってあげます。
――ご自身が演じたキャラの説明と演じる時に心がけたことを教えてください。
下野さん:僕が演じた狼はどこから見てもかわいそうで。「食べたい」、「狩りたい」という、よこしまな考えを持ったために痛い目に遭うんですけど、倍返しどころか、3倍返しをくらって。元々、うさぎがかわいくて狩れないくらい、へたれな狼なのに何でこんな目に遭うのかな。見ていて僕個人、いろいろ共感することがありました(笑)。
安元さん:子ヤギに関してはただただ冷静で、サディスティックまではいかないけど、事務的に物事を処理していくキャラかなと。下野君のテンションにいかにひきずられないようにするか、考えながら演じました。
子ぶたのほうはいいあんばいに自分に酔っていて、達観しているところがあるかなと思いながらやったら、子ヤギに近くなってしまったかも。でも、どちらも演じていて楽しかったです。
保村さん:僕も子ヤギと子ぶたを演じましたが、今回3本あるということで、それぞれ違ったおもしろさが出ていればいいなと。あと子ヤギはコントなのでテンポが大切というのは意識しました。子ぶたのほうはその分、ゆったりゆったりと嫌~な感じと、それぞれの違いが出ればと思ってやりました。
――このドラマCDの聴きどころを挙げてください。
下野さん:「三匹の子ぶた」の子ぶた達が狼よりも悪役っぽいのが聴きどころかな。これを聴いた後に実際の「三匹の子ぶた」を読んだら、憎らしかった狼に同情やあわれみの気持ちが湧いてくるんじゃないでしょうか。
安元さん:まずは狼のテンション。あそこまで突き抜けてやるのはすごいです。あとはやっぱり吉野(裕行)さんの赤ずきん。どんな赤ずきんになったのか、お楽しみに!
保村さん:聴きどころは下野君。彼ありきの作品ですから(笑)。下野君以外全員、同じ事務所というキャスティングも珍しいかも。まあ、この作品の主役は下野君なので彼の頑張りとすごさを思う存分、味わってください(笑)。
――最後に皆さんへメッセージをお願いします。
下野さん:皆さんが言ってくださったように、僕、頑張りました(笑)。ものすごく叫んでるし、お三方にいじり倒されたような形でしたが、それにも負けないように一生懸命演じました。皆さんには聴いて、ただ笑ってもらえたらうれしいです。
安元さん:「ヤブノナカ」をやらせていただいた時は"(笑)"をとってもいいんじゃないかという感じでしたが、今回は180度違うギャグ作品で構えずに肩の力を抜いてやれました。全編いいテンションで、演じている僕らも楽しかったのでおもしろい作品になったと思います。ぜひ聴いてください。
保村さん:この作品では音楽に例えるならバンドマスターが下野君で、僕らがメンバーとして彼をサポートして、いいライブセッション、いいサウンドを作れたような充実感があります。このライブ感覚が伝わればいいなと思います。別に音楽ものではないですけど(笑)。
ドラマ自体はコメディで、下野君の熱演に爆笑間違いなしです! 斬新な悪役像と物語のおもしろい新解釈を楽しんでください。
<取材・文:永井和幸>
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続いて赤ずきん役の吉野裕行さんにもお話を伺いました。
――まず収録を終えての感想をお聞かせください。
赤ずきん役・吉野裕行さん:一緒の収録ではなかったので、できれば一緒にやりたかったなと思いました。そこは残念な形になってしまいましたが、出来上がりを聴いて頂いて、皆さんが楽しんで頂ければ嬉しいです。もし僕が携わっている部分で違和感があったら、それは別で作業をしている上での僕の技量のなさが、残念ながら製品になってしまったと思います。すいませんでした。……と予め謝ることで、この場を逃れようとしています。
――ご自身が演じたキャラの説明と演じる時に心がけたことを教えてください。
吉野さん:キャラクター云々については、自分に似ているとか似てないとか、近いか遠いかとかいろいろあるわけですが、正直あまり気にしていません。僕にとってキャラクターは他人なので、あくまでキャラクターが喋るのを代弁しているというのがいつもの作業で、どのキャラクターも僕個人の思い入れというのは正直ないんですよね。それは彼らの人生であって僕が感情的にどうこうする問題ではないと思っています。今回のCDについても同じように、彼らがちゃんと喋ってくれていたら嬉しいです。
――このドラマCDの聴きどころを挙げてください。
吉野さん:下野君がよく喋っております。下野君のファンの方は買ってください(笑)。
――最後に皆さんへメッセージをお願いします。
吉野さん:どうやら世間では、ワールドカップの予選が始まったようで……僕も気が気じゃないです。彼らが勝って行ってくれることを願うばかりです。……というところで直接関係はないですが、このドラマCD「狼はつらいよ」もよろしくお願いします。
『わるもの(笑)シリーズ 狼はつらいよ』
2011年10月26日発売
2,625円(税込)
発売:フロンティアワークス
<出演>
狼:下野 紘
赤ずきん:吉野裕行
子ヤギ:安元洋貴
子ぶた:保村 真
『わるもの(笑)シリーズ 渡る世間は鬼だらけ』
2011年9月22日発売
2,625円(税込)
発売:フロンティアワークス
<出演>
赤鬼:藤原啓治
黄鬼:置鮎龍太郎
青鬼:小西克幸
ヒーロー:櫻井孝宏
『名作文学(笑)』シリーズ公式サイト