いよいよ13日から放送開始！"ノイタミナ"最新作『UN-GO』から、因果を演じる豊崎愛生さんにスペシャルインタビュー！

　2011年10月13日より、フジテレビ・"ノイタミナ"にて放送開始の新TVアニメ『UN-GO』。昭和時代に活躍した小説家・坂口安吾が描いた推理小説『明治開化　安吾捕物帖』を原案にし、アニメならではの切り口で大胆にアレンジを施したオリジナル作品だ。

　ストーリーの舞台は、終戦を迎えた未来の東京。戦争の爪痕が痛々しく残るこの時代に、数々の難事件を解決するメディア王・海勝麟六と言う男がいた。通信インフラとその技術を独占し、財政界にも通じる彼は、その膨大な情報量と明晰な頭脳で検察庁・警視庁などの情報分析顧問として数多くの事件を担当。しかし、彼の名推理には"裏"があった。その"裏"にある真実を炙り出すのが、「最後の名探偵」・結城新十郎と、彼の相棒・因果。とっくの昔に廃れた探偵と言う稼業を名乗る男・新十郎と、謎の美少年・因果の2人は、吸い寄せられるように事件に立ち向かい、鮮やかに解決していくのだった――。

　今回アニメイトTVでは、新十郎と常に行動を共にする謎の美少年・因果を演じる豊崎愛生さんにインタビューを実施！収録の様子や豊崎さんご自身のアニメの感想などをたっぷりと語っていただいたので、ここに紹介しよう。

――まず、台本を読んだ感想からお聞かせ願えますか？

豊崎愛生さん（因果役／以下豊崎）：まるで推理小説を読んでいるような感覚で、毎回先が気になってしょうがないくらい、楽しく台本を読んでいます。ただ、事件やキャラクターの演じ方など難しく感じる部分も多いので、時間をかけてじっくりと読むようにしています。

――「こんな風に因果を演じてみたい」と言うイメージなどありましたか？

豊崎：『UN-GO』と言う作品はシリアスな世界観で、色んな事件や悲しい出来事が起こったりするので、その中にいる唯一のマスコットキャラクターのように演じて行けたらいいな、と思いました。無邪気に、楽しくやっています。

――先日第一話の収録が行なわれたそうですが、現場の雰囲気はいかがでした？

豊崎：第一話では初めて他の役者さんともやり取りをするので、時間をかけてキャラクター付けをしていきました。かなり時間をかけてじっくりと取り組んだのですが、すごく集中力のある現場で、あっと言う間に感じました。掛け合いもすごく楽しかったですし、芝居のことをずっと考えてわくわくしながら終わった時間だったんです。キャラクターたちがどんどん活き活きしていく様子がすごく面白くて、とても充実していました。

――相棒・結城新十郎を演じる勝地涼さんとは、どんなやり取りを？

豊崎：勝地さんは、みんなでやるアフレコの現場は初めてだったそうで、マイクワークを見て「すげー！」って言ってました（笑）。キャストの皆さんは『UN-GO』と言う作品に情熱のある方ばかりだったので、「このキャラはどうしてこうなの？」とか、「ここはこうやって芝居しようと思うんですけど、それだとやりづらいですか？」とか、ディスカッションしながら進めていったんです。新十郎に関しては、私の中で思っていた通りの新十郎だったので、とても頼もしくて。因果は新十郎についていくキャラクターで、実際に新十郎を追いかけていく映像もあるんですが、そんな感じで「すごくついていきやすい新十郎だな」と思いました（笑）。

因果（いんが）　CV.豊崎愛生

結城新十郎 (ゆうきしんじゅうろう) 　CV：勝地涼

海勝梨江（かいしょうりえ）　ＣＶ：山本希望

――なるほど。実際に映像をご覧になってみて、いかがでしたか？

豊崎：アニメの中の時代設定は近未来なんですが、色味や風景などは原作（『明治開化　安吾捕物帖』）で描かれている明治時代をモチーフにしているんです。そう言った部分はとてもスタイリッシュだと思いましたし、絵もすごくキレイで。そして小動物のようにちょこちょこ動く因果は、とっても可愛らしいです！ただ、少し前まで戦争が行なわれていた近未来と言うこともあって、因果や新十郎の生きている場所には、荒廃した風景が広がっているんです。でも、そこで人々は普通に暮らしていて。そう言った世界観もあってか、どこか刹那的で物悲しい雰囲気もあるな、と感じました。

――今少し原作のお話も出ましたが、豊崎さんは原作を読まれましたか？

豊崎：はい、読んでみました！私は歴史が苦手なのか、風刺や比喩などが難しかったです（笑）。でも、実際に本に出てくる事件がアニメーションで描かれていますし、結城新十郎と言うキャラクターも出てくるので、参考にしながら演じています。アニメーションで現代風に描かれることで、より見やすくなっていると思うので、原作のファンの方も「おっ、こう来たか！」と楽しんでいただけると思います。

――ではそれも踏まえて、「こんな部分に力を入れていきたいな」と思う部分などありますか？

豊崎：因果は台本を見たり監督に質問をする度に、新たな発見があるキャラクターで。『UN-GO』と言う作品は一人ひとりのキャラクターがすごく深いので、アフレコを進めれば進めるほど自分のキャラクターに対する芝居プランも増えていって、それが毎回とても面白いんです。そしてお話が進むに連れて、新十郎と行動を共に理由が明かされていく部分もあるので、彼との距離感の部分なども因果としてしっかり演じていきたいですね。

――最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。

豊崎：『UN-GO』は人間模様がしっかりと描かれています。綺麗な部分はもちろん、そうじゃない部分も生々しく描いているので、見ていただければきっと何かが心に残ると思います。ぜひ『UN-GO』を見て、一緒に色んなことを考えて、想いを馳せていただければ嬉しいです。宜しくお願いします！（取材・文　杉山　玲菜）

『UN-GO』
10月13日より毎週木曜24：45～フジテレビ"ノイタミナ" にて放送！（初回は25時～放送予定）
関西テレビ・東海テレビほか各局でも放送

　『UN-GO』公式HP