パワーアップして帰ってきた"麦わらの一味"が動き出す!新章「最後の海"新世界"編」に突入する大人気アニメ『ONE PIECE』の主題歌を歌うきただにひろしさんに熱くインタビュー!!
フジテレビ系列で大人気放映中のアニメが10月から遂に新章に突入した。初代『ONE PIECE』の主題歌を担当したきただにひろしが12年の時を経て新章の主題歌を歌うことが決定した。
JAM Projectのメンバーでもありアニメ・特撮ソングの代表的シンガーでもあるきただに。『ONE PIECE』のファンでもある彼に「ウィーアー!」から「ウィーゴー!」にかけての思いを語ってもらいました。
――今回「ウィーアー!」に続いて「ウィーゴー!」がTVアニメ『ONE PIECE』新章の主題歌としてリリースされますが、最初に「ウィーアー!」が発売された頃の心境を聞かせてください。
きただにひろし(以下:きただに):「ウィーアー!」がアニメソングを歌うきっかけになった最初の曲なんです。仮歌を歌ってテープを聴いて頂いて「この人で!」って決まったことだったので「えー!?」っていう感じだったので最初はビックリでした。歌うはずじゃなくて仮歌を歌うだけだったので「マジですか!?」っていうのが最初はありました。
――「ウィーアー!」がきっかけになってアニソン系を歌うようになってからJAM Projectのメンバーとしても活動をしていますが、ソロ活動では特撮ヒーローものも主題歌を多く歌ってらっしゃいますよね。
きただに:熱いの好きなんですよ。自分も熱いですし。だから人生を振り返ってみるとなるべくしてなったなと。たぶん「ウィーアー!」を歌って無かったらJAM Projectにも入って無いし今も居ないと思うんですよね。
――そして12年振りに再び主題歌に選ばれて、心境はどうですか?
きただに:いやいや、もう!足を向けて寝らない感じですよ!本当に!ここまで大人気アニメになったものにまた携わることがすごく嬉しいです。奇跡的なことですね。
――「ウィーアー!」が『ONE PIECE』初代主題歌で「ウィーゴー!」が新章に入ってから初めての主題歌になるということになりましたが。
きただに:新章は『ONE PIECE』のなかでも重要なターニングポイントなんですよ。単行本でも、1巻と61巻の表紙絵が同じ。尾田先生の中では"新たな1巻"なんですよね。新たにスタートする重要なタイミングでこの曲を歌えるという喜びと、あと『ONE PIECE』のファンとして客観的に見た時に、やっぱり最初と同じ作詞家、作曲家、アレンジャー、歌い手が集まって、この新章でまたオープニングを飾れるっていうのは嬉しいですね。
――「ウィーアー!」から始まった約10年間、いろいろな活動をしてきて心境の変化などありましたか。
きただに:基本的には前向きですね。振り返らないし後退もしないっていうJAM Projectの精神ですよね。JAMって曲や精神的な部分も常に前に進む、っていう方向でやってます。
去年の10年目のアニバーサリーを越えて、11年目も日本武道館2DAYSやります。。これはメンバーみんながスタッフを含め、同じ目標を掲げて、前に進んだ結果だと思うんですよね。
僕もやっぱり目指すところはただ一つなんです。そこに向けて毎日ちょっとずつ進んでるんだと思います。
――その思いとJAM Projectや他の楽曲も"前向き"というのがあるから楽曲に支えられている人もたくさんいると思うんですが。
きただに:そうなんですよ。一番うれしいのがファンレターを頂いて「いつもJAM Projectの元気を頂いてます。」とか「きただにさんの歌を聴いてちょっと辛い時とか背中押してもらってます。」とか書いてもらったのを見ると、ちょっと泣きそうになるぐらい嬉しいんですよね。ファンレターを頂いて、"この子を元気づけるために俺の歌が役に立ってるんだ"と思えた時は、すごく嬉しいです。だから、もっともっとがんばらなきゃって気持ちがさらに湧きますね。
――先ほども語って頂きましたが改めて「ウィーゴー!」に込めた思いを聞かせてください。
きただに:テクニック的にはこの楽曲は難しかったんです。公平(作曲の田中公平)さんがブログに「これはきただにのためにオーダーメイドで作った曲だ。」って書いて頂いていて、すごく嬉しい言葉でした。今のきただにのためにオーダーメイドで作った曲が「ウィーゴー!」で、12年前の「ウィーアー!」を歌ってたルーキーの頃のきただにだと、この楽曲はてこずったと思うんです。それくらいクオリティが高いですし、テンポも速く難しい曲。今だからこそ歌うことが出来るっていうのを、公平さんが分かってくれていることが嬉しいです。
『ONE PIECE』の主題歌のためにみんなが集結して、愛情を込めて作った曲だということと、新章がスタートする『ONE PIECE』を支える主題歌を歌うってことで、"ファンにどう思われるのか"っていうプレッシャーがすごくあって。だから「ああ!やっぱりきただにに歌ってもらって良かった!」って思われるようにレコーディングに臨みました。さっきも言った通り、いつでも前を向いているっていうのは大事なことなので、みんなの期待に沿える以上のことをしようといつも思ってます。「ウィーゴー!」を聴いてもらえば分かると思うんですけど、ちょっと気合入りすぎかなっていうくらいに、かなり気合入ってますから(笑)。
――事前に聴かせて頂いたんですが難しい曲ですよね。カラオケで歌えないですよ(笑)。
きただに:そうですよね(笑)。今って"歌ってみた"系の動画がネットでも観れますよね。みんなってちょっとM(笑)。難しい曲にチャレンジするとか、高いキーにチャレンジするとか、自分たちでハードルをあげるのがすごく好きで。だから「ウィーゴー!」がその中の一曲になってもらえたらすごい嬉しいなって。
――最後にファンの皆様に一言お願いします。
きただに:新章のスタートでパワーアップした"麦わらの一味"。これからゴールに向けてドキドキワクワクするような冒険劇が始まると思います。そのテーマ曲として「ウィーゴー!」が一味の旅を支えてくれる定番曲になってくれたらうれしいと思います。是非「ウィーアー!」共々よろしくお願いします!(文中敬称略)
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