fripSide×『とある科学の超電磁砲』がPSPゲームで再びコラボ――新曲「way to answer」は「新機軸の楽曲」…そして「隠しててすみません!今回のPVのゲストは高木ブーさんです!」
「only my railgun」「level5-judgelight」「future gazer」と、『とある科学の超電磁砲』と楽曲コラボレートし続けてきたfripSide。このチームが、12月8日リリースとなるPSPソフト『とある科学の超電磁砲<レールガン>』でも、がっつりタッグを結成。同作品のオープニングテーマ「way to answer」を担当。12月14日には同曲をシングル発売する。ここでは、最新ナンバーの魅力をsatさんと南條愛乃さんに伺った。
――PSPソフト『とある科学の超電磁砲<レールガン>』のOPテーマ「way to answer」をfripSideが担当。今や、fripSide×『とある科学の超電磁砲』という図式が定番化している印象さえ覚えてしまいます。
satさん(以下sat):そのイメージをみなさんが抱いてくれてるとしたら嬉しいですね。今振り返っても、『とある科学の超電磁砲<レールガン>』の最初のテーマ曲となった「only my railgun」が皆さんとの出逢いの1曲になったと思っています。
――fripSideは、これまで5枚のシングル作品をリリース。内4枚が『とある科学の超電磁砲<レールガン>』関連のように、その印象は、作品を重ねるごと威力を増し続けています。
sat:「only my railgun」が、『とある科学の超電磁砲<レールガン>』のベーシックな部分を抜き出したアンセム(讃歌)だとしたら、アニメの第二期を飾った「LEVEL5-judgelight-」が流れていた頃には、物語自体にも深みが増していたことから、楽曲もその深みを意識した作品として制作。OVA『とある科学の超電磁砲<レールガン>』の主題歌「future gazer」は、4人のヒロインたちが絆を築きながら、楽しく日常を送ってゆく視点のもと、優しさを出した楽曲として作りあげました。そして今回、ゲーム版『とある科学の超電磁砲<レールガン>』のOP歌「way to answer」では、アニメ・シリーズとは違う新たな機軸を打ち出しました。それは、第一期fripSideの頃にはあった表情とはいえ、南條さんがヴォーカルを担当してからは出していなかった、攻撃的なサウンドを描いたこと。そして、彼女の歌声にも新しい息吹を込めたいとの想いから、ワイルドさを持ちながらもスピード感あふれる楽曲に仕上げたことでした。
――確かに「way to answer」は、破壊力を持った楽曲だなと強く感じました。
sat:ゲームの内容自体も、バトルシーンや、キャラクターたちが派手?!に動きまわることから、ちょっとトンがった、これまで以上の激しさを表現しました。
南條さん(以下南條):聞いた瞬間、これまで歌ってきた『とある科学の超電磁砲<レールガン>』シリーズの3曲とはまた違う、「新しい方向性を打ち出した楽曲だなー」という印象を受けました。歌ってても新鮮だったんですけど、オケの重さに対してキーはけっこう高かったので、気持ちを強く持ちながら音に負けないよう、心が折れないように頑張って歌いました。
sat:キーのレンジには、かなりの高低差があります。でも南條さんの、ファルセットをミックスしたハイトーンの歌声に魅力を感じているからこそ、今回は、そこをポイントに制作したわけなんです。
――南條さんは、歌詞に込められた想いを、どのように受け止めながら歌いました??
南條:歌うときは、「いかに、その楽曲に合う声色で」ということへ集中していくのですが。歌詞をわたしなりに受け止めたとき、御坂美琴ちゃんが持つ、まっすぐ突き進んでいく感情と重なる想いを感じました。まさに、「美琴っぽい歌詞だなぁ」と思いましたね。
――南條さんは、『とある科学の超電磁砲<レールガン>』に泡浮万彬役で登場中。同じ作品でも、歌い手/役者では、受け止める印象にも違いがあるのでしょうか?!
南條:fripSideのメンバーとして『とある科学の超電磁砲<レールガン>』を捉えるときは、物語の持つ世界観を俯瞰で観ていくから、「戦いあり、友情や絆あり、すごく重いテーマも扱っている壮大な作品」として見ていますが。物語の中での泡浮は、美琴さんらが戦ってることを知らない、「ここはいい町だなー、平和だなー」と、のほほーんとしている一水泳部員でしかない。だから、ぜんぜん違う視点で物語を捉えてますね。
――同じ『とある科学の超電磁砲<レールガン>』というシリーズ作品ながら、内容が変わるごと、fripSideの引き出しにも、いろんな新しい要素が加わってゆく印象を覚えています。
南條:作品ごとの世界観に合わせ、fripSideの世界観もどんどん広がっていく。そこが面白さだと感じています。
sat:fripSideの場合、その物語に登場する主人公。もしくは、ヒロインの視点や心証で歌詞や楽曲を描いていけば。一つの作品でも、戦闘の部分に重きを置くのか、友情の部分を描くのかによっても曲の表情は変わっていく。聴く側も、そこを意識してもらえたら、より深く歌の世界に入っていけると思います。
――C/Wに収録した「last fortune」も、ゲーム『ティンクル☆くるせいだーすPSS』の主題歌として作成。
sat:ゲームの内容が、過去から現在へと移り変わったり、いろんな世界を舞台に進んでいくように、その壮大さを詰め込んだ楽曲として作りあげました。
南條:「way to answer」が、前に前にと突き進んでゆく楽曲なら「last fortune」は、空間を活かした壮大な印象を抱かせる楽曲。歌詞に綴られた「時空の壁」というテーマの中には、「叶えられない想い」もあれば。「切なさやもどかしさを乗り越え辿り着いた、自分の答え」も記してあったりなど、歌詞にも、すごい広がりを持った感情が記されています。
sat:「時空を超えて」というのは、この物語の根幹を成す重要なテーマ。それを描きたいがため、壮大な楽曲を求めたというのもありました。
――初回盤には、「way to answer」のPVを収録。
sat:『とある科学の超電磁砲<レールガン>』歴代ナンバーのPVを通して作り続けてきた物語の完結編ではないんですけど、それまでの流れをまとめあげた集大成/第一章完結のような作品にはなったかな?!
南條:印象としては、「only my railgun」と「LEVEL5-judgelight-」のPVに近い感じで、今回もfripSideに縁のあるゲストさんたちが登場してくれてますし。今回も、大いに笑って楽しんでもらえたらなと思います。
――映像も楽しみにしています。最後に、ひと言ずつメッセージもお願いできますか?!
sat:南條さんが加入する前からfripSideを聴いてくれてる方には、この曲のsat成分は懐かしいかも知れないですね。「only my railgun」から出会った皆さんには、すごく斬新かつ新鮮に聞こえると思います。『とある科学の超電磁砲<レールガン>』に、また新しい表情を吹き込めたなと思っています!
南條:12月8日には、先にゲームが発売になりますから、14日のシングル発売日までゲームをやり込んでいただき、その一週間後には、PVも含めまた違った世界観も加えながら、この作品に浸っていただけたらなと思っています。
PSP専用女子中学生奮闘アドベンチャー
『とある科学の超電磁砲』
12月8日発売
初回限定版 9429円(税込)
通常版 6279円(税込)
PSP(R)用アドベンチャー『とある科学の超電磁砲<レールガン>』
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