日本SF大賞『新世界より』アニメ化決定
「第29回日本SF大賞」をはじめ、「このミステリーがすごい2009」第5位、「2009年本屋大賞」第6位など、数々の賞を受賞した貴志祐介氏の人気小説『新世界より』(講談社文庫刊)が、アニメ化されることが決定した。
2008年に発表され、高い評価を受けつつも、その世界観と壮大さから映像化不可能とも言われてきた本作。そのアニメーション化に挑むのは、テレビ朝日(企画)と、次世代アニメ界のエースの呼び声も高い新星・石浜真史監督。そして世界が認めたアニメスタジオ、A-1 Pictures。このタッグによって今回、完全なる映像化が実現した。
物語は未来が舞台。5人の少年少女たちの幼少期から青年期に渡る未曾有の冒険と壮絶な戦いが、彼らの成長や葛藤と共に描かれる。「呪力」という"神の力"を手に入れた人間、人間に劣らぬ知性を持った異種族、さらには歪んだ進化を遂げた異形の怪物たち。様々な勢力や思惑が入り乱れる先の読めない展開。そして息つく暇もないクライマックスの連続。その奥に秘められた生命の根源にかかわる深遠なテーマ。すべてが見るものの心を捉えて離さない作品になることは間違いない。
そして同作品のテレビアニメ化決定にあたって、2012年4月1日(日)に開催されるアニメコンテンツエキスポ(ACE)でのステージイベントが決定した。詳細は番組ホームページで確認しよう。
<STORY>
1000年後の日本。
人々は、水と緑にあふれた理想郷とも言える街で平和に暮らしていた。社会の基盤となっているのは、21世紀まで著しい発展を遂げていた科学文明ではなく、その時代の人間であれば誰しもに備わっている「呪力(じゅりょく)」と呼ばれる念動力。彼らは、八丁標(はっちょうじめ)と名付けられた結界の中で、数千人ほどの小さなコミュニティーを形成し、呪力を駆使した奉仕・協力体制によって社会を成り立たせていた。
そんな世界で育った5人の少年少女、早季、覚、真理亜、守、瞬は、ある出来事から、自分たちを育んできた社会は、情報、思想、記憶、愛、さらに命までもが、一部の大人によって徹底的に管理・統制された、歪んだものであることに気づく。さらに、その裏には、人類がたどってきた血塗られた歴史も隠されていた。やがて、すべてを知った彼らは、滅びゆく世界を、掛け替えのない仲間たちを守るために、命を賭けた冒険と戦いに身を投じていくことになる。そして、闘いの果てには、驚きの真実が待ち受けていた!
<スタッフ>
原作: 貴志祐介『新世界より』(講談社文庫刊)
放送局: テレビ朝日・CSテレ朝チャンネル ほか
制作: A-1 Pictures
監督: 石浜真史
シリーズ構成: 十川誠志
<キャスト>
渡辺早季役: 種田梨沙
朝比奈覚役: 東條加那子
秋月真理亜役: 花澤香菜
伊東守役: 工藤晴香
青沼瞬: 藤堂真衣
『新世界より』番組ホームページ