「日本に生きぬく力を」――6月スタートの新番組『キングダム』完成試写会&記者会見でキャスト陣が語った意気込み!
2012年4月25日(水)、東京、渋谷のNHK放送センターで、6月スタートのテレビアニメ『キングダム』の完成試写会と監督、キャスト陣による記者会見が行われた。
『キングダム』は原泰久氏が週刊ヤングジャンプ(集英社刊)で連載中のマンガが原作。春秋戦国時代の中国を舞台にして、信と政という2人の少年を中心とした物語が描かれる。
今回の会見には神谷純監督をはじめ、主人公の信(しん)を演じる森田成一さん、信の親友である漂(ひょう)と、漂に瓜二つで後の始皇帝となる政(せい)を演じる福山潤さん、河了貂(かりょうてん)を演じる釘宮理恵さん、王騎(おうき)を演じる小山力也さんが出席した。
神谷監督は「今回はキャラクターも含め大半をCGで描いている。大人数での戦のシーンが多いのでCGで描くことに決めた。作画とCGが遊離せず違和感を抱かせないように作った」と、映像について解説。出席した記者からもCGに関する表現に関しての質問がされ、「モーションキャプチャーではなくCGクリエイターがアニメーターと同様に動きを描いている。キャラクターもおよそ3/4がCGだが、表情芝居などは手描きの部分が多い」と詳細を語った。
森田さんは「今回、縛られずに叫びたいと考えた。下僕で布切れ1枚しかまとわない少年。本来なら絶望するところを大将軍を目指す。雄雄しい声じゃないといけないと思った。収録では全力で叫びすぎて、翌日は体じゅうが筋肉痛になっている。それぐらいしないと信の思いは伝わらないと思っている」と作品にかける熱意を語り、「制作のぴえろさんとは『BLEACH』を一緒に作ってきた。信頼できるスタッフと共に作品が作れることが嬉しい。まっすぐに演じていこうと思う」と今後の意気込みを話してくれた。
福山さんは「プレッシャーがとにかく大きい。森田さんの熱量が超人的で、翌日筋肉痛になると聞いてホッとしてる。2人がどのようにして、生き抜く力を持つのか、意思を声に込めて届けたい」と意気込みを語り、政というキャラクターについては「やりがいのあるポジションの役、毎日悩みながら演じている」とコメントしてくれた。
釘宮さんはオーディションを振り返って「オーディションの際にセリフと該当する箇所のマンガの画をみて、直感的にもっと演じたい!と思った。受かって欲しいと願っていたので、今、ここにいられるのが嬉しい」とのこと。河了貂について「自分の親戚一同がいなくなってしまった状況で、まだ幼いが芯がしっかりしている。そこをしっかりと押し出して演じたい」と語り、「これからシリアスになっていくので、明るいシーンは楽しんで演じようと思う」と意気込みを話してくれた。
「CG映像に感激した」と語るのは小山さん。「映像表現としてこういう方法もあるのかと見て思った。今回は僕にとって大きなチャレンジ。王騎は常に余裕を持っていなければならない役」と王騎を演じるにあたっての意識を語った。「演じるに当たってのテーマはキモ。深夜にも再放送されるが、そこでは最近いろいろと話題になっているレバ刺しを食べながら見たい。キモだけに」と笑いを交えて意気込みを話してくれた。
テレビアニメ『キングダム』は6月4日(月)からBSプレミアムで放送回氏。初回は50分拡大スペシャルとなる。
NHKアニメワールド キングダム