『ロボティクス・ノーツ』体験版最速プレイレビュー

世界の危機を救うのは「チュウタネロボ部」だ! 『ROBOTICS;NOTES【ロボティクス・ノーツ】』体験版最速プレイレビュー

 2012年6月12日(火)よりプレイステーション3、Xbox 360向けアドベンチャーゲーム『ROBOTICS;NOTES(ロボティクス・ノーツ)』体験版の配信が開始される。「拡張科学アドベンチャー」と銘打たれた『ROBOTICS;NOTES』は、『CHAOS;HEAD NOAH』や『STEINS;GATE』の流れを汲む「科学アドベンチャーシリーズ」の第3弾だ。なお、製品版は2012年6月28日(木)に発売予定となっている。

 前作『STEINS;GATE』の主人公・岡部倫太郎が世界を救うため度重なるタイムトラベルの末たどり着いた世界線変動率「1.048596」の世界。2019年の種子島を舞台に、ロボットと拡張現実、夢をテーマにした新たな物語が展開される。廃部の危機に瀕した中央種子島高校「ロボット研究部」の一員である主人公の八汐海翔は、根っからの格闘ゲーマーでロボ部にはちっとも興味を示そうとしない。そんな中、海翔の幼馴染で部長の瀬乃宮あき穂は、空回りしながらも1人で巨大ロボット完成に向けて奮闘していた。そんな中、偶然にも海翔が「君島レポート」なる陰謀の告発文書を発見して……。


■新システム「ポケコントリガー」の魅力に迫る!

 拡張現実がより身近な存在となった近未来。本作で鍵となるのは、「ポケコン」と呼ばれるタッチパッドデバイスだ。プレイヤーが任意に呼び出し可能で、メールやゲームをするためのアプリも搭載されている。ポケコンの使い方によってストーリーが展開していくため、『CHAOS;HEAD NOAH』の「妄想」、『STEINS;GATE』の「携帯電話」に続いて『ROBOTICS;NOTES』のキーアイテムとなっている。ちなみに、物語序盤で主に使用するアプリは以下の3つ。

●居ル夫。
おそらく作中で1番頻繁に使用するアプリ。ポケコンのディスプレイに表示されたカメラ映像から、設置されたジオタグの情報を読み取ることが可能。プレイヤーは、「居ル夫。」を使って建物や人物を調べ、『ROBOTICS;NOTES』の世界をより深く探っていく。3DCGの合成技術もあり、カメラで写した人物を勝手にコスプレさせてしまうようなお遊び機能も付いている。

●ツイぽ
不特定多数の人が参加する短文投稿サイト。フォローした相手のつぶやきがタイムラインとして連なって表示される。海翔の「ツイぽ」は、部活の仲間や大人の知り合い、ニュース系というようにグループ分けされている。部活の仲間には返信を行うことができ、内容は複数の中から自由に選択可能。物語の本筋に関わる情報収集にはもちろん、小ネタや伏線が仕込まれているため、こまめなチェックを欠かせないアプリだ。

●ガンヴァレル キルバラッド ON-LINE
通称『キルバラ』。オンライン対応のFPSロボット格闘アクションゲームだ。作中で大ヒットしたロボットアニメ『機動バトラー ガンヴァレル』を題材にしたゲームのため、ほとんどのロボ部員がプレイしている。海翔はリーダーボード(全国ランキング)5位の実力者で、暇さえあれば『キルバラ』を遊んでいる。流れてきたコマンドを制限時間以内に全て入力し終えることができれば勝利となる。

 ポケコンひとつにかなり多彩な機能が集約されているため、アドベンチャーゲームにありがちな「読んでいるだけ」という感覚に陥ることは一切ない。むしろ、あれやこれやと忙しいほどだ。例えば、「ツイぽ」は日付が変わるとログがリセットされてしまうため、ふとした瞬間に「あ、返信しないと!」と思い出して目の前の相手との会話そっちのけで起ち上げることもしばしば。会話中にもポケコンを取り出して触ってしまう感覚が、リアルで友人と喋っているときについつい携帯をイジッてしまう感覚と非常に似ているのだ。それに気付いたとき、思わずクスリと笑ってしまうのは筆者だけではないはず。

 そのほか、序盤ではあまり使用機会がなかった「deluoode map」や「ドキュメントビューア」といったアプリも気になるところ。特に、マップアプリの「deluoode map」は、物語が進んで行動範囲が広がれば広がるほど使用機会が増えるかもしれない。ポケコンには、まだまだ未知なる可能性が秘められていそうだ。

「ポケコン」の画面。

「ポケコン」の画面。

・居ル夫。

・居ル夫。

・ツイぽ

・ツイぽ

・ガンヴァレル キルバラッド ON-LINE

・ガンヴァレル キルバラッド ON-LINE

■『ロボノ』の世界に「おじゃりもうせ!」

 本作では、キャラクターモデルに科学アドベンチャーシリーズ初となる3DCGを採用している。これにより、相手のちょっとした仕草からも詳細な感情が読み取れるようになった。2Dではおよそ実現し得なかった表現を可能にしており、それが各キャラクターに対する愛着へと繋がっていく。科学アドベンチャーシリーズが持つキャラクター性の強さに加えて、声以外からの感情伝達に繊細さが備わったことで、今までにも増して「生」の魅力を感じられるようになっている。息づかいや身振りといった細かな動きから、まるで、部長のあき穂や後輩の昴が本当に生きているかのように思えると言っても決して過言ではないはずだ。

 また、前作では一貫して主人公の視点だけで物語が進んでいたのに対して、今作は様々な人物の視点が複合して全体の物語が紡がれていく。これにより、今までにない拡がりのあるストーリーが楽しめるようになっている。例えば、物語序盤にはあき穂の視点から語られるシーンが数箇所ある。要所であき穂や昴、ほかにもあんな人やこんな人の視点のストーリーが入ることでそのキャラの魅力が伝わり、気付けば全員のことを好きになっているという状態。『ROBOTICS;NOTES』は、決して海翔だけの物語ではなく、ロボ部全員……いや、登場キャラ全員の想いが絡んだ青春群像劇となっているのだ!

 今回の体験版では「ロボ部はこれから! 俄然たぎってきたー!!」と叫びたくなるような場面で主題歌の『拡張プレイス』が流れて終了となっているため、続きが気になって仕方がないはず。体験版だけで4~5時間は遊べるほどのボリュームが入っているが、物語の核心に迫る部分はまだまだ秘密にされているため、この後も一層の盛り上がりを期待できる。

[レビュアー・マスカルポーネ山岡]

【製品概要】
『ROBOTICS;NOTES』
ジャンル:拡張科学アドベンチャー
対応ハード:プレイステーション3 / Xbox 360
発売元:5pb.
発売日:2012年6月28日(木)発売予定
価格:初回限定版 9,240円(税込)
   通常版   7,140円(税込)

>>『ROBOTICS;NOTES【ロボティクス・ノーツ】』公式サイト
>>『ROBOTICS;NOTES【ロボティクス・ノーツ】』紹介ページ第1報
>>『ROBOTICS;NOTES【ロボティクス・ノーツ】』紹介ページ第2報

(C)MAGES./5pb./Nitroplus
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