アニメ『新世界より』第1~3話先行上映会が実施! キャスト陣が語るアフレコ現場の様子や、見どころを語ったトークショーの模様をチェック
2012年10月より放送がスタートする『新世界より』。ホラー小説作家として知られる、貴志祐介氏の同タイトル作品をアニメ化し、人が念動力(呪力)を手にした1000年後の世界を舞台に少女たちの壮大な物語が紡がれる。
その同作の本放送に先駆け、2012年9月25日(火)に科学技術館 サイエンスホールにてスペシャル上映イベントが行われた。しかも、本イベントでは驚異の1~3話が上映会特別版として一挙上映。美麗な作画、音楽と作風との絶妙なマッチング、後を引くストーリー展開に観客も終始、食い入るように鑑賞していたようだ。
さらに、上映会後には種田梨沙さん(渡辺早季 役)、東條加那子さん(朝比奈覚 役)、花澤香菜さん(秋月真理亜 役)、工藤晴香さん(伊藤守 役)、藤堂真衣さん(青沼瞬 役)、石浜真史監督のキャスト、スタッフによるトークショーが行われ、作品の見どころを語った。なお、シークレットゲストとして梶 裕貴さん(14歳の朝比奈覚 役)が登場。本稿ではそのトークショーの模様をお伝えしていこう。
●収録、上映を経て語るキャスト・監督のイチオシシーンとは?
1~3話の上映後は、藤堂さんの司会のもと『新世界より』の見どころとアフレコ現場の様子についてのトークがスタート。キャスト陣も完成した本作のアニメを目にするのは初めてということもあり、「とにかくすごかった」とコメントし、藤堂さんにいたっては感極まってしまい涙を流してしまったらしい。
収録を振り返り、自分以外のキャラクターの声を聞いたときについて、種田さんは「すごく良いバランスだと思った」、東條さんは「みんなピッタリで、花澤さんは真理亜がドンピシャ! 守はビックリするくらいそのままだった」と花澤さん、工藤さんを絶賛。守のマイペースさも演じている本人にソックリだし、今日の髪型も守を意識していて可愛いらしいと、和気あいあいとした空気のなか女子トークに花を咲かせた。キャストのボイス収録に関して、テストの時点から全員のキャラが入っていたと監督もニッコリ。
アフレコ現場の様子としては藤堂さん曰く、実のある他愛もない話で種田さんが盛り上がる、東條さんが乗っかる、花澤さんがツッコム、工藤さんは何かを食べているという図ができあがっているのだとか。
お次の話題はキャスト陣イチオシのエピソードへ。息を飲むほど幻想的な描写がされていた夜の情景、挿入歌から生まれる興奮など目を輝かせながら各々コメント。そして、見逃せない見どころとして原作を手掛ける貴志氏が声優として登場していることが明かされた。収録現場で実際に声を聞き「カッコ良かった!」「声を聞けてよかった」と、キャスト陣も大興奮だったようだ。一方、監督が推すシーンは第一話の冒頭シーン。「役者の魂が1つになった瞬間」だったと、アニメーションとボイスがかみ合った手ごたえを語った。
トークが盛り上がってきたところで、藤堂さんが「楽屋でバケネズミの甲式丸から手紙を受け取った」と手紙の内容を披露。なんと、上映会のイベントとして、観客をバケネズミに見立て「400匹のバケネズミのガヤ収録」を行うことに! なお、イベントで収録された観客400人のバケネズミボイスは本編で使用されるとのこと。大迫力のバケネズミの音声がどの場面で使用されるかは、これからのOAをチェックしつつ探してみることをお勧めする。
そして、イベントが終盤にさしかかるとシークレットゲストの梶さんが登場。14歳の覚として東條さんと梶さんがキャストを交することから、 “12歳の覚”から“14歳の覚”へ「マイクの前では腹式呼吸!」というコメントが送られ、「なるほど、ヒッヒッフー」、「それはラマーズ法です!(笑)」と、東條さんと梶さんのコントチックなやりとりに観客からも笑いが溢れた。これからのアフレコ収録に向けて「皆さんの期待を裏切らないように、この良い流れを汲んで頑張っていきたいと思いますので、楽しみにしていてください」と14歳キャストとして意気込みを梶さんはコメントした。
●本放送に向けてキャスト陣からメッセージ
その後、サイン入りポスターのプレゼント抽選会が行われ、上映イベントもフィナーレへ。キャスト、監督それぞれから上映会を通しての感想とファンへのメッセージが送られた。
種田梨沙さん:この作品に携われることを知ってから、あっという間に上映会イベント。皆さんとこうしてアニメを観ることができて、私自身ドキドキワクワクしています。本当に楽しみながら作っている作品なので、皆さんにも楽しみながら観ていただけたらと思います。
梶 裕貴さん:試写会ということで、1~3話を一気に上映することは非常に珍しいことだと思います。そんな場でシークレットゲストとして出演し、皆さんとお時間を共有出来て嬉しかったです。14歳の覚として、皆さんのエールを受けながら素晴らしい作品にしていけたらと思います。原作が好きな方にもアニメを気にいっていただけるよう頑張っていきます!
東條加那子さん:このような先行上映会で皆さんとガヤ収録をできたこと、この東條加那子、一生忘れません! このキャスト、スタッフ、監督のもとに集まれたことが本当に嬉しいです。この作品のOAを観ていただいて、感想が聞けたら嬉しいですね。
花澤香菜さん:皆さんがアニメのOAを観ながら、そういえばバケネズミのガヤ収録をしたなって振り返りながら楽しめる素敵な出来事になりましたね。4話からもドキドキしてザワッとすることがたくさん起こります。みなさんお見逃しなく!
工藤晴香さん:初めて大画面で観たので、感動して出演者であることを忘れてしまいました(笑)。こんなに多くの人たちとアニメを観られる経験が出来て、ほんとに良かったと思います。
藤堂真衣さん:ガヤ収録などで皆さんと一緒に盛り上がれて、本当に楽しかったです! 私自身、作品をシッカリ観られたこと、皆さんとのひと時を過ごせたことが幸せだったと思います。ありがとうございました。
石浜真史監督:初めて一般の人に観てもらえる機会だったので、ドキドキしながらも皆さんの反応が嬉しかったです。観ていただいた会場の熱気を会社に持ち帰って続きをバシバシ作りたいと思います。
<STAFF>
原作:貴志祐介『新世界より』(講談社文庫刊)
監督:石浜真史
シリーズ構成:十川誠志
メインキャラクターデザイン:久保田誓
制作:A-1 Pictures
音楽:小森茂生
>>『新世界より』公式サイト