「2.5次元てれび」に『じょしらく』の蕪羅亭魔梨威 役でお馴染み佐倉綾音さんが出演

　毎月第2/第4木曜日に生放送中のインターネット生放送番組『2.5次元てれび』。毎回ゲストに声優さんを招き、さまざまなトークを繰り広げるオタクカルチャーバラエティー番組だ。司会は声優の岩田光央さんと南條愛乃さん。リポーター兼アシスタントを務めるのは、新人声優の持月玲依さんと村川梨衣さん、綾瀬有さん。

　2012年11月8日の放送は、番組冒頭から様子がおかしい。というのも、いつもふたりいる司会が、なぜか岩田光央さんしかいない。番組開始数分で南條愛乃さんがスタジオに呼ばれたのだが、現われたのは等身大ポップの「カキワリナンジョルノ」。違和感たっぷりの南條愛乃さんに岩田光央さんは戸惑いつつも、普段通りに番組を進行していた。

　オープニングトークが終わり、いよいよ本日のゲスト・佐倉綾音さんがスタジオに登場！　「中島みゆきさんが好き」だという佐倉綾音さんに対して岩田光央さんは、中島みゆきさんの往年の名曲を挟みつつトークを展開するが、さすが大ファンというだけあって佐倉綾音さんはすべての曲名に反応していた。

　さらに、この番組の企画『魔法少女大戦』と雑誌『Windows100％』(晋遊舎)とのコラボレーションが紹介された。なんとWindows100％の12月号に、魔法少女大戦のキャラクター(白鳥音緒)が3DCGツール『MMD』のデータとして収録されるのだ。MMDはフリーのツールなので、雑誌に付いてくるキャラクターのデータをインストールすればポーズをつけたり踊らせることができる。

●謎の新人リポーターが登場！　果たしてその人物とは!?

　番組のイメージキャラクター「てれび子（仮）」の3DCGを制作している面白法人KAYAC"ヨコハマ展望台"支社を、謎の新人リポーターが取材をするVTRが流された。その映像に映っていた人物は、なんとてれび子（仮）の中の人・冨岡美沙子さんだった！　冨岡美沙子さんはてれび子（仮）のシステム開発者を取材し、3DCGをリアルタイムに動かす仕組みを紹介した。

　映像がスタジオに戻ると、KAYACが開発した『モテ声診断 VQチェカー』を使って遊ぶコーナーが始まった。これは自分の声がどれだけ"モテ声"かを測ってくれるサービス。岩田光央さんは「オレは声優だ！　最近は下品だけど、こう見えても昔はかっこいいことやってたんだぞ」とやる気満々。挑戦するのは、司会の岩田光央さんとゲストの佐倉綾音さん、アシスタントの村川梨衣さんの3人。そしてその結果は——アーカイブをチェックです！(どうしてこうなった!?)

●佐倉綾音さんの熱く激しい百合トークに岩田光央さんも唖然

　このほかにも、番組中には「Happyくじ ペルソナ4」を出演者みんなでひくコーナーや、視聴者からの質問に佐倉綾音さんが答えるコーナーなどが行なわれた。特にスタジオが盛り上がったのは、番組スタッフ八木さんによる「八木得ランキング」のコーナー。番組内で佐倉綾音さんは「一般にもおすすめできる作品は……」と前置きした後に、水谷フーカさんの『この靴しりませんか？』と『ロンリーウルフ・ロンリーシープ』を紹介した。

　この話の流れで岩田光央さんが佐倉綾音さんに百合について質問すると、佐倉綾音さんは百合トークを熱弁。それを聞いた岩田光央さんは、「えーと、佐倉さんが評論家のように見えてきました。言ってる内容はほとんどわかんないんですけど、なんか、かっこいい！」とコメントしてスタジオを笑わせた。

　延長戦では岩田光央さんのラーメントークや、佐倉綾音さんが路上で見知らぬ人に声をかけられた話、番組中では語られなかった深い百合トークなどなど、雑談タイムは終わらなかった！

　そんな佐倉綾音さんが主演するアニメ『ビビッドレッド・オペレーション』は、2013年1月より放送開始予定。当番組アシスタントの村川梨衣さんと共演していて、アフレコ現場でも席が隣なので仲良く仕事をしているそうだ。そしてさらに、2013年2月23日から劇場公開される『劇場版 とある魔術の禁書目録 エンデュミオンの奇蹟』にも出演。劇場版のオリジナルキャラクターとしての出演なので、ファンはこちらも要チェック。





●番組終了後、佐倉綾音さんへのインタビュー

　番組終了後、佐倉綾音さんに番組の感想や百合事情について伺った。約1時間半もの生放送を終えたばかりのインタビューなのに、元気いっぱいに応えてくださった佐倉綾音さんへのインタビューをどうぞ！

——番組中に「Happyくじ ペルソナ4」を引いたとき、話しの流れでは『「カッ」アイマスクセット』が出たらおもしろいな～という流れだったと思うのですが、まさか本当に当てるなんてクジ運が強いですね。

佐倉綾音さん(以下、佐倉)：はい、強いです！　打ち上げとかでも、かなり当てます。クジって念ですよね。念じるだけです！

——生放送でしたが、番組の感想はいかがでしたか？

佐倉：けっこう内心はドキドキだったんですけど、始まっちゃったら「もう話さなきゃ！」って。岩田光央さんが引っ張ってくださって、アシスタントのみなさんが盛り上げてくださったので、それに私は乗っかっていくだけだったんです。

——アシスタントの綾瀬有さんとは事務所が同じで、村川梨衣さんとは『ビビッドレッドオペレーション』で共演されるので、やりやすかったですか？

佐倉：そうですね～。まんべんなく乗っからせていただきました(笑)。

——佐倉綾音さんはご自身もイラストを描かれるということでpixivとの連動企画のVTRをかなり真剣に見ていましたが、やはり興味は沸きますか？

佐倉：SNSっていいですよね！　創作意欲が沸きますね。キレイなイラストや、いいな～って思えるものを見ると、自分も感化されて「よし！　私も描いてみようかな」って気分になります。

——プライベートでもイラストは描きますか？

佐倉：そうですね。ほんとに落書きなんですけど、台本の隅に描いたりします。あと、描きたいときに描けるように無地のノートを持ち歩くこともあります。

——ほんとにお好きなんですね！　主にどのようなイラストが好きですか？

佐倉：描くのは人物画が多いです。見て好きなのは、自分が描くのが苦手な、風景画やアートイラストが好きです。

——小さなころからイラストを描くのは好きだったですか？

佐倉：すごく好きでした！　自由帳に何冊も何冊も描いて、それらのノートはまだ残っています。実家に住んでいるので、たまに見返します。絵を描くことにつまづいたときに見ると、インスピレーションが沸くこともあります。

——そのころと比べていかがですか？　上達されてますか？

佐倉：そうですね～、中学生のころからあんまり変わってないような気がします。中学生までは描いているうちにどんどん変わっていってる感覚があったんですけど、中学のころから自分の描くものが確立されてきてます。逆に、いまはその殻を打ち破りたいな～とも思ってます。

——本職のイラストレーターさんみたいです（笑）。

佐倉：あはははは！　ほんとですよね。趣味の範囲ですけどね。

——次の質問です。コミックが大好きだと伺ったのですが、ものすごい量をお持ちと？

佐倉：1年前くらいに数えたら、漫画と本が1700冊くらいあったんです。捨てられないんですよ～。全部ロフトに格納してます。

——1700冊もあると、「収納」ではなくて「格納」って言葉がピッタリですね（笑）。

佐倉：はい。「格納」です。新しく買ったものは本棚に並べてますが、入りきらない本は全部ダンボールに入れて格納してます（笑）。

——その調子で、いまも買い続けてるんですよね？

佐倉：そうなんです。だから2000冊は超えちゃってるんじゃないでしょうか。毎週必ず3冊は買っちゃいます。

——どんなときに読みますか？

佐倉：寝る前とかお風呂のなかとかです。それと、トイレにも本棚を置いてます。

——家族のみなさんも漫画が好きなんですか？

佐倉：いえ、ぜんぜん！(笑)　漫画を読むのは私だけなんですけど、でもトイレにバーッと並べてます。私が出演させていただいた『じょしらく』にいたっては、トイレに全巻並べていつでも読めるようにしてあります。

——お仕事のためだとはいえ、家族のみなさんもタイヘンですね！

佐倉：あははは！　私は新刊を買ってきたら、居間と寝室とトイレにランダムに配置しておいて、読めるときに読める場所で読むんです。

——漫画好きにはたまらない家ですね！

佐倉：そうなんです。いつの間にか、こうなってました。

——それだけ漫画に取りつかれている佐倉綾音さんにとって、漫画の魅力とはなんでしょうか？

佐倉：漫画は自分がいる現実世界とは違う世界を楽しめることだと思います。私は漫画を読み終わって、その感動した漫画を本棚に並べる瞬間も好きです。好きな漫画の背表紙がズラーッと並んでる光景はすばらしいです。だから捨てられないんです。

——佐倉綾音さんは声優さんとして活躍されていますが、漫画を紹介するような仕事もしてみたいと思いませんか？

佐倉：漫画好きを公言しているので、ときどき本などでも紹介していただけることがあります。やっぱり好きなことだと、いくらでも語れますね。どれだけ時間があっても足りません！

——漫画に関連して伺います。今日の番組で「百合」についてとても熱く語っていましたが。

佐倉：今日は3冊くらいしか紹介していないので、まだまだ紹介できる本はあります。「こういうのが読みたい」と言うのがわかればお勧めできます。

——では百合の本について興味のある人は、イベントなどで語る機会があれば質問してもいい……と。

佐倉：そうですね～。カウンセリングします(笑)。

——ありがとうございます！　そして、2013年1月から始まる『ビビッドレッドオペレーション』も期待しています。

佐倉：こちらこそありがとうございます。『ビビッドレッドオペレーション』は、ちょっと百合要素もありそうなので……私自身も期待してるんです！(笑)

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