アニメ
『ぼくの妹は「大阪おかん」』阿澄佳奈さんインタビュー

『ぼくの妹は「大阪おかん」』のヒロイン「浪花」を演じる阿澄佳奈さんインタビュー

 12月21日からBS朝日で放送を開始するショートアニメ『僕の妹は「大阪おかん」』。毎週金曜日の深夜1:55~2時に放送予定(12月28日のみ休止)。本作のヒロイン「浪花」は、まるで大阪のおかんのような元気いっぱいでおもしろい女子高生。そんな浪花が上京し、10年ぶりに兄の「京介」と暮らすことになったのだが……。浪花を中心に、兄の京介と友人の楓が浪花に振り回されるいろんな意味で“残念”な妹系関西ツンデレストーリーだ。

 今回はヒロイン・浪花を演じる阿澄佳奈さんに、『僕の妹は「大阪おかん」』について語ってもらった。役作りのことや共演者、大阪に対するイメージなどをお聞きしてきたので、ご覧ください!

──阿澄佳奈さんが演じるキャラクター「浪花」の紹介をお願いします。

阿澄佳奈さん:浪花はお兄ちゃん(京介)と離れて大阪で暮らしていた高校生です。10年ぶりに一緒に暮らすことになり、東京に行ってお兄ちゃんに“大阪ルール”を面白おかしく披露(強要?)していきます。

──そしてもうふたりの登場人物、白石涼子さんが演じる「京介」と、井口裕香さんが演じる「楓」はどんなキャラクターですか? また、その他のキャラクターは出演しますか?

阿澄佳奈さん:白石涼子さんの演じる京介は、浪花のお兄ちゃんで普通の男子高校生です。10年ぶりの再開ということで「ちっちゃかった妹、こんなんだったっけ?」みたいなちょっと戸惑ってる面が多いですね。井口裕香さんの演じる楓は浪花のお友達で、フワッとしたかわいらしい女の子です。京介に対して、ちょっと恋心を抱いてるのかな? みたいなところもあったりします。基本的にはこの3人で物語が進みますが、お話によっては先生などがちょっとだけ登場しますが、それも3人のうちの誰かしらが演じています。

──初めて『僕の妹は大阪おかん』というタイトルを聞いたとき、どのような印象を受けましたか?

阿澄佳奈さん:“妹”であり、“おかん”であり、みたいなとても複雑な設定なのかな? と思ったのですが、ぜんぜん違いました(笑)。大阪のおかんのような性格の子という意味です。

──キャラクターが大阪出身の女の子ということで、演じる上で気をつけた部分はありますか?

阿澄佳奈さん:大阪弁が初めてだったので、すごく大変でした。関西出身のスタッフさんに教えていただき、急造ではありますが出来るだけ(正しい)大阪弁に近づけようと頑張りました。性格的には、サバサバしていて細かいことを気にしない子なので、勢いよく元気に演じようと思いました。ハイテンションな子は演じていて楽しいんですけど・・・今回は方言を頭ですごく考えていたので、複雑でしたね(笑)。

──出演者のなかの白石涼子さんが奈良出身ですが、白石さんからアドバイスを受けましたか?

阿澄佳奈さん:スタッフさんに教えていただいいたイントネーションを台本に書き込んでいたんですが、実際の収録中には白石さんから「この方がそれっぽいかも」と教えていただいたりしました。

──大阪弁で印象に残ったワードはありますか?

阿澄佳奈さん:イントネーションが標準語とぜんぜん違うので、全体的にですね(笑)。

──「大阪おかん」という言葉のインパクトが強い作品ですが、初めて聞いたときにどのような印象を持ちましたか?

阿澄佳奈さん:初めにお仕事のお話をいただいたとき、「私は関西弁ができないんですけどいいんですか?」と先にスタッフさんに確認させていただいて、「阿澄さんの思う関西弁で大丈夫です!」と言われました(笑)。それを聞いて“なんちゃって方言”を押し出していく作品なのかなと思っていたら、「大阪人は他の地域の人が話す関西弁が許せないんだ!」みたいな浪花セリフがあって、私自身が「ビクッ!」としました(笑)。「ちょっとこれは誰か教えていただけないでしょうか……」と頼みこんで、無理言ってご教授いただきましたが、やっぱり関西弁のイントネーションって、なかなかスムーズには口から出てこなくって。台本にイントネーションの記号を付けながら収録はしたんですけど、すごく混乱して。また、もちろん演じることもしなきゃいけないので、すごく頭を使った気がします(笑)。

──その阿澄さんの関西弁を聞いたスタッフさんの反応は?

阿澄佳奈さん:スタッフさんは「大丈夫です!」って言ってくださいました。でも、やっぱり不安しかない感じです、どんだけやっても不安だと思います(笑)。でも、関西弁のキャラクターはいつか演じてみたいと思っていたので、すごい嬉しかったです。

──「大阪おかん」という人たちに対して、阿澄さんはどんなイメージを持っていますか?

阿澄佳奈さん:見習いたいなと思います。どちらかと言うと私は他人の目を気にするタイプなので、“自分ルール”を持っていて自分が正しいと思ったことを押し通す、「大阪おかん」の心意気は見習いたいですね。

──阿澄佳奈さんの大阪弁を楽しみにしているファンは多いと思います。関西地方のファンにメッセージをお願いします。

阿澄佳奈さん:広い心で見ていただければと……、最初に言いたくなっちゃうんですけども(笑)。私なりにできるだけ大阪弁に近づけたいなと思って演じました。浪花というキャラクターは明るく元気な性格なので、彼女に助けられた部分もあります。作品を見ながら、「あるある」とか「これはないわー」など、いろいろ突っ込みながら見ていただけたら嬉しいです。

──ショートアニメなのですが、普段のアニメとショートアニメということで、違いを意識した点はありますか?

阿澄佳奈さん:プレスコという絵がない状態のアフレコだったんですよ。キャラクターのラフイラストは最初にいただいていましたが、どんな風に動くか、どんなテンションやテンポで喋るかは自由にやらせていただきました。なので、キャストそれぞれの思い描いたものが作品に出てるんじゃないかなと思います。お話があっという間に終わってしまうショートアニメなので、キャラクター性は特に強く出していきたいなと思って演じました。

──内容に関して質問です。お兄ちゃんに大阪のルールを強要する~という物語ですが、阿澄さんが大阪ルールで印象に残ったことはありますか?

阿澄佳奈さん:浪花が大阪での「当たり前」を披露していくんですけど、あまりに違っていることが多くてカルチャーショックを受けました(笑)。本編中で出てくるものだと、アイスコーヒーのことを“冷コー”と言ったりだとか。ただ、そういった中でも、なんとなくわかるなっていうものがあって、例えばテレビの内容に思わずツッコんでしまうみたいな。関西の方は、やっぱりツッコミ体質が自然と身についているのかなって感じることがあるので(笑)。

──イメージビジュアルの背景に「お好み焼き」が描いてありますが、阿澄佳奈さんが大阪の食べ物で好きなものは?

阿澄佳奈さん:お好み焼きが好きです。福岡の実家にいた頃に、家で大阪風のお好み焼きを作って食べていたので、そのせいなのかなぁ。

──阿澄さんが「大阪」と聞いて連想するイメージは?

阿澄佳奈さん:街全体が元気で明るくて勢いがあるイメージです。自信を持って「自分の地域の生き方はこうだ!」と言えるのはいいなって思いました。

──このお仕事をしてから、大阪に行きたくなりましたか?

阿澄佳奈さん:すごく行きたいです! 覚えた“大阪ルール”が本当にそうなのか確認したいですね。今まで行ったことはあるんですけど、そういうルールは知らなかったので、それを探しにいきたいです。例えば、大阪では「駐車場」のことを「モータープール」と言うらしいんですけど、言葉自体が初耳だったので本当に書いてあるのか確かめたいなと思っています。

──このアニメは「大阪の歩き方」を学ぶための作品としても楽しめますか?

阿澄佳奈さん:どうでしょうね~。でも、アリかもしれませんね。浪花のテンションで行けば(笑)。「わからないことがあったらすぐに聞く」とか。大阪の「テンション感」は、この作品を見ておくと大阪に行ったときに街に馴染めるかと思います。

──現場の雰囲気は? とても楽しそうな3名ですね。

阿澄佳奈さん:とても気が楽なメンバーだったんですけど、初の大阪弁キャラで、しかもセリフが多いということで私はひたすらプレッシャーを背負っていました。すみませんという気持ちの中、いっぱいいっぱいでしたね(笑)。他のふたりも、たまに大阪弁がうつりそうになってたんですよ。

──阿澄佳奈さんが、今後演じてみたい方言はありますか?

阿澄佳奈さん:京都の女の子は可愛いな~って思うんです。大阪弁と似て聞こえるかもしれないですけど、ちゃんと聞いてみるとわりと違うもんだなって。大阪弁と京都弁の違いを知りたいですね。でも、今一番感じていることは私の地元である福岡の方言を勉強しないといけないなって。故郷の言葉なのに、イマイチよくわかんなくなっちゃってるので、まずはそっちかも(笑)。

一同:(笑)。

阿澄佳奈さん:なので、まずは福岡弁かもしれませんね。実家に帰って家族と話をすればそれなりに出るんでしょうけど、いざマイクの前で、セリフを方言にしようとすると福岡弁は出ないんです。イントネーションがそんなに変わらないからかな? 福岡って難しいなって(笑)。大阪ほど波があったり、言葉ごと変わることって少ないですし……。伝わりやすく、わかりやすい福岡弁が知りたいですね!

──最後にファンのみなさんにメッセージをお願いします。

阿澄佳奈さん:(本編部分は)3分半という本当にあっという間のショートアニメですが、パワフルな浪花がお兄ちゃんとお友達を巻き込んで、自由気ままに大暴れするアニメになっています。きっと皆さんの印象に残る作品になると思いますし、私も初の関西弁キャラとして頑張りましたので、ぜひぜひ楽しんでいただけたら嬉しいです。よろしくお願いします。

【放映情報】
◆『僕の妹は「大阪おかん」』
BS朝日にて 2012年12月21日(金)スタート
毎週金曜深夜1時55分~2時 全12話(12月28日のみ休止予定)

<キャスト>
浪花 京介 楓
<スタッフ>
原作:中経出版「大阪おかんルール」「大阪ルール」
演出/脚本:石舘光太郎
制作:BS朝日、ストロベリー・ミーツ、ピクチュアズ

>>アニメ公式サイト
>>公式ツイッター(@imouto_okan)

(C)2012『僕の妹は「大阪おかん」』製作委員会
おすすめタグ
あわせて読みたい

僕の妹は「大阪おかん」の関連画像集

おすすめ特集

今期アニメ曜日別一覧
2025年冬アニメ一覧 1月放送開始
2024年秋アニメ一覧 10月放送開始
2025年春アニメ一覧 4月放送開始
2024年夏アニメ一覧 7月放送開始
2024秋アニメ何観る
2024秋アニメ最速放送日
2024秋アニメも声優で観る!
アニメ化決定一覧
声優さんお誕生日記念みんなの考える代表作を紹介!
平成アニメランキング