最終話を迎えたばかりのアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』キャストよりコメントが到着!
昨日最終話が放映されたばかりのアニメ『ジョジョの奇妙な冒険』より、キャスト陣のコメントが到着! 26話を終えての感想や、印象に残ったシーンなど、本作への熱い思いを語ってくれたぞ。
今回コメントをくれたのは、以下の10名だ。
ジョセフ役・杉田智和さん
シーザー役・佐藤拓也さん
リサリサ役・田中敦子さん
シュトロハイム役・伊丸岡篤さん
ワムウ役・大塚明夫さん
エシディシ役・藤原啓治さん
カーズ役・井上和彦さん
スピードワゴン役・上田燿司さん
エリナ役・川澄綾子さん
ナレーション・大川透さん
──最終回を終えた今の感想を教えてください。
ジョセフ役・杉田智和さん(以下、杉田):第一部から来た見えないバトンを落とさないように必死になってました。しかし「バトンを落としてしまうという考え方自体が違う」という事を、振り返ってみて実感しました。
シーザー役・佐藤拓也さん(以下、佐藤):原作を読んで結末が分かっていたとはいえ、いち視聴者としては第2部の物語がジョセフの勝利で終結し、ほっとした気持ちです。演者としては収録を通して、ジョジョの世界で呼吸していた時間が、短いながらもあまりにも刺激的で濃厚だったので、ああ終わったのだなと思うと寂しい気持ちですね。
リサリサ役・田中敦子さん(以下、田中):素直に寂しいです。
シュトロハイム役・伊丸岡篤さん(以下、伊丸岡):伊丸岡篤は、2013年の「ジョジョの奇妙な冒険」最終回アテレコ収録現場戦線で、誇り高きシュトロハイム声優として名誉の戦死をとげる。……まさにそういう気分です。
ワムウ役・大塚明夫さん(以下、大塚):ワムウはシリーズ途中で退場してしまったので、最後までスタジオにいられなかったことが残念です。
エシディシ役・藤原啓治さん(以下、藤原)私も視ていたので残念。続きが視たい。
カーズ役・井上和彦さん(以下、井上):初めはどうなるのか心配だったけど、無事最後までたどり着けてホッとしています。これで終わりかと思うと寂しいですね~。
スピードワゴン役・上田燿司さん(以下、上田): 終わっちゃったと思うと寂しいですね。本当に。充実した半年間でした。プレッシャーもありましたけど、自分の持てる力を思いっきりぶつけられる現場ってご褒美のような感覚もありましたから。「ありがとうございましたッ!!」って気持ちですね。
エリナ役・川澄綾子さん(以下、川澄):とにかく熱い現場でした。原作に負けないようにと、スタッフキャストが、まさに魂を込めて創り上げた作品に参加出来て、本当に幸せでした。
ナレーション・大川透さん(以下、大川):何だか全力疾走で駆け抜けたあとのような、そんな感じがします。
──全編通して好きなシーン、印象に残ったシーンはどこでしょうか?
杉田:ジョセフに限るなら最初の名乗りでしょうか。PVにも使われましたし、収録した本人が「二部が始まる」と素直に思いました。
佐藤:エイジャの赤石を追ってカーズと共に谷底へ落ちるジョセフを、シーザーが波紋を通した氷柱を繋げて助けるシーンですね。コンビとしての信頼感。ライバルとしてのプライド。ジョセフとシーザーの関係性を特に表している場面なんじゃあないかと思います。
田中:やはり、それはもう、シーザー最終話ですね。ラストシーンは、家でリハーサルした時から号泣でした。
伊丸岡:第20話「シーザー孤独の青春」。絵、音、芝居、全てが完璧でした。……それと直後のシュトロハイムのCM。
大塚:やはりシーザーとの戦いのシーンです。共に信念を貫く者同士の戦いだったので、敵対しているにも関わらず、最後のシーザーとの会話には込み上げるものがありました。
藤原:「あんまりだぁ~」のシーン。
井上:自分のことで悪いのですが、カーズのウィンウィンとやるシーンですね~。
上田:3話は忘れられません。この番組の温度が決まったって感覚も含めて。6話は演者とスタッフのアンサンブルが良くて。ストーリー的にも“思い”がぶつかって 伝わっていく感じが好きです。
2部もいろいろありますが、飛行機の無線で交わすジョジョとの“最後の”会話かな。運命に抗おうと必死に戦う2人の会話。叫ぶのはこれが実質最後でしたしね。
川澄:一部のラストです。とても哀しい別れでしたが、ここからずっとジョジョが続いていったと思うと感慨深いです。
大川:名場面だらけで選ぶのが大変ですが、第1部の第3話が一番印象深いです。この作品のすべてが集約されているような濃密なものを感じました。
──ご自身が演じたキャラクターの印象や、演じる際に大変だった点などを教えてください。
杉田:原作を読んでいた時に一番感情移入できる主人公でした。躊躇いなく弱さを見せ、実は戦略だったという驚きは演じる事においても同じで、ジョセフには驚かされてばかりです。
佐藤:個人的には「どう最期を迎えるか。」というのが念頭にありました。自分の心を、魂を友に遺して逝く。そこまでに想える気持ちを、限られた時間の中でどこまで積み重ねられるか。そんな事を考えていたんですが、いざ始まってみると、それは杞憂だったなと思いました。
僕は常に全力を尽くして、それを受け止めてくれる共演者の方々がいてくださる。そう思ったら、僕が感じたシーザーを素直に表現していけばいいんだと思ったんです。大変だったというか、幸せでした。
田中:50歳ながら外見は20代なので、最初は声のバランスに戸惑いましたが、音響監督から「リサリサは数々の経験を積み重ねて来た女性なので、気にせず演じて欲しい」と言っていただき、自分の演技だけに集中する事ができました。
伊丸岡:なにしろシュトロハイムは独特なキャラクターなので、台詞はもちろん、「…」や「!!」といったリアクションひとつとっても、どう表現すべきか神経を使いました。
大塚:「神砂嵐」「最終流法・渾楔颯」といった必殺技もそうですが、擬音やリアクションなども原作の世界観を壊さないように演じることが大変でした。
藤原:100%で演じてたので、腹筋が痛かった。エシディシは、なんかカワイイです。
井上:カーズはどんどん変わってゆくので初めは戸惑いました。でも、そこが楽しかったです。結構のりのりでした。台本に書いてある擬音を音にするのが結構大変でした~。
上田:スピードワゴンのお節介焼きの感じは常に意識してました。彼は常に「何とかしてやりてえッ!」と思っていたので。ジョナサンと出会って、世の中を一変させる恐怖を知ってからも、逃げずに「俺に何か出来ないか」ってずっと思って生きてきた。素敵な奴です。 演じる上では、長台詞が多かったので、冗長にならないように意識しました。緊張感が切れないようになるべく楽をしないしゃべり方を選ぶようにしてました。
川澄:エリナはまさに理想の女性像という印象です。そんな聖母のような、少し現実離れした存在感を意識しました。大変だったところは、二部のエリナです。
大川:ナレーションなので、全編落ち着いた感じでやれると思っていましたが、あにはからんや、ナレーションも一緒に闘っていました。最後まで!!
──とても熱気のあるアフレコ現場だったかと思いますが、アフレコ時に印象に残った事などを教えてください。(通常のアフレコとは違うなと思った点など)
杉田:伝わり辛い事ばかりなので、良かった裏話を。スピードワゴン役の上田さんがアフレコ初期に差し入れてくれた缶の浅田飴×2がアフレコ現場を助けてくれました。最終回の頃にはほぼ空になっていて、激戦を物語っていました。
佐藤:名前のない役を演じられていた役者さん達の気合も並ではなくビリビリしていたし、毎回収録には沢山のスタッフさん達がいらしていたので、アフレコブースの中も外も「この作品を全力でやるッ!」という気持ちでひとつになっている一体感、チーム感をすごく感じましたね。三人の柱の男たちを演じられた方々の並々ならぬオーラを感じ、興奮で身震いするほどでした。
田中:原作の台詞に忠実だったので、「するのよッ!!」「だわッ!!」のように「ッ」のつく台詞は、より力強く言い切る!!というお約束があり、楽しかったですッ!! ある時、勢い余って強くなり過ぎ、録り直しとなった私にカーズ役の井上さんが「この番組において強過ぎるっていうのはほめ言葉だよ」と言って下さった言葉がとても印象的でしたッ!!
伊丸岡:叫びっぱなしで演者の皆様によく喉を心配されました。スタッフさんの心遣いで収録現場には常に原作の単行本が置いてあり、途中からその横にそっとのど飴が置かれるようになりました。お陰様で喉を潰す一歩手前で乗り切ることができました。
大塚:原作を好きな方が多い現場だったようで、アフレコスタジオにも非常に熱気が溢れていました。
藤原:原作が大好きな出演者が多く、みんな燃えてました。
井上:テンションがやたら高いのでテストが終わった段階で、ぜ~は~言ってました。エネルギーそうとう使いましたね~。
上田: 大仰な芝居が多かったので、こんなに分かりやすく演技のぶつかりあいのある現場もそんなないですね。台詞の一言一句の型を守りながら演じていくのが、時代劇や歌舞伎っぽい感じでした。
僕は「ッ!!」の感じを出すために、拳や頭ふったりしてました。興津君も杉田君も肩で息してたし、調整室で見てるスタッフさんはさぞ面白かったろうなあ……。
川澄:ジョジョ節、とも言えると思うのですが、原作特有の言い回しをとても大切にするのは、ジョジョのアフレコならではでした。
大川:何といっても興津君の汗です!! 毎週の彼の汗ビッショリの姿を見ていると、「こっちもがんばろう!」という気になりました。
──ファンの皆さんへメッセージをお願いします。
杉田:次に皆さんは「三部はまだか?」と、言う。実現するといいですね。
佐藤:長い歴史と熱いファンの皆さんに支持されるこの作品の映像化。その中でシーザーとして生きられた事は、役者としても、いち読者としても光栄な出来事でした。僕の精神テンションは上がりっぱなしでした。この作品を見て下さったすべての皆さんへ、心から、ありがとうございました!
田中:ファンの皆様から絶大な応援メッセージをいただいてきた「ジョジョの奇妙な冒険」第2部。リサリサ役を熱く熱く楽しく演じさせていただき、本当にありがとうございました。
伊丸岡:ジョジョの奇妙な冒険は世界一ィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!
大塚:アニメはひとまず終わってしまいましたが、この先も第3部、第4部……と続くよう応援して下さい。
藤原:ありがとう。原作とかDVDも買っちゃえば~。
井上:とにかく一生懸命演じました。この熱い思いを受け取って下さい!
上田:たくさんの方々が応援してくださってほんとに嬉しいです。ありがとうございます。四半世紀の歴史をもつ原作なので、たっくさんの方がそれぞれ熱い思いを抱いておられると思います。この作品は私たちの思いの一つの形。より多くの人々に伝わっていくことを祈ります。
川澄:アニメはひとまず終わりですが、子孫達の活躍は続いていきます。アニメでまた、新たなジョジョの姿を見られる日を楽しみにしています。皆さんの応援があれば現実になるかもしれません。よろしくお願いします!
大川:元々素晴らしく熱い原作ですが、それを映像化しようとがんばったスタッフ・キャストの圧倒的熱量を感じ取っていただけると嬉しいです。続きが作れますよう、応援お願いします!!
【作品概要】
ジョジョの奇妙な冒険
<STAFF>
原作:荒木飛呂彦(集英社ジャンプ・コミックス刊)
ディレクター:津田尚克
シリーズディレクター:鈴木健一
ビジュアルディレクター:ソエジマヤスフミ
シリーズ構成:小林靖子
キャラクターデザイン・総作画監督:清水貴子
サブキャラクターデザイン・プロップデザイン:町田真一
美術監督:吉原俊一郎
色彩設計:村田恵里子
撮影監督:山田和弘
編集:廣瀬清志
音響監督:岩浪美和
音楽:松尾早人
アニメーション制作:david production
製作:ジョジョの奇妙な冒険製作委員会
>>アニメ『ジョジョの奇妙な冒険』公式サイト