声優
『絶園のテンペスト』BD&DVD発売記念イベントレポート

内山さん、豊永さん、沢城さんを始めとする10人のキャスト陣が集結したBlu-ray&DVD発売記念イベント「絶園のテンペスト~a WHODUNIT party~」の模様を徹底レポート!

 2013年4月14日(日)、中野サンプラザホールにおいて『絶園のテンペスト』Blu-ray&DVD発売記念イベント「絶園のテンペスト~a WHODUNIT party~」が行われた。

 イベントには、内山昂輝さん、豊永利行さん、沢城みゆきさんを始めとする主要キャスト10人が勢ぞろいし、トークにゲームコーナー、ミステリー要素を組み込んだ謎解きストーリーなど、盛りだくさんな内容となった。

●プレゼントのピンナップが行方不明に――犯人は、この10人の中にいる!

 ステージに集結する10人の登場キャラクターたち。作中のストーリーの関係で過去にこの世を去った愛花も交え、微笑ましい朗読劇が展開する。吉野に想いを寄せる葉風と愛花が出揃うと、中野の地下街にある名物アイスクリームを吉野と一緒に食べにいくのは自分だと、2人の熱い恋の火花が散る場面も! 葉風と愛花が同じ時を過ごしていたのならば、きっとこのようなやりとりや会話を繰り広げたのだろうと、観客たちの表情もホッコリしていた。

 ストーリーが進んでいくと、観客にプレゼントするはずだった特製ピンナップが楽屋から姿を消していたことが発覚する。スタッフの証言では、ピンナップは10人が楽屋入りした時には、確かにテーブルの上に置かれていた。しかも、ピンナップが消えたと思わしき時間帯にはスタッフ一同ステージの準備に追われており、誰も楽屋に近寄った気配はない。混乱する吉野たちを見かね、探偵役を買って出た愛花がある推論を持ちだす。ピンナップの存在を知っていて、なお且つスタッフや出演者に怪しまれずに楽屋に出入り出来る人物、それは――「犯人は、この10人の中にいるということです!」。愛花のこの一言によって、犯人探しの物語の幕が開かれた。

 朗読劇後は、MBSアナウンサー・鈴木健太さん司会のもと「ピンナップを持ち去った犯人を探す」ルール説明とチーム分けが行われた。犯人探しはチーム対抗で行われ、3つのゲームコーナーの成績順に目撃者の証言を得られるシステムだ。チームの内訳は、内山さん&豊永さんの「幼なじみチーム」、沢城さん&花澤さん&水樹さんの「魔女と無職チーム」、小山さん&諏訪部さん&吉野さんの「鎖部チーム」、野島さん&梶さんの「師弟チーム」だ。この4チームは、10人の中に潜む犯人の正体を掴むことができるのか……!?

●真実を求めて戦う4チームのバトルは「ボケ」の連続!?

【ゲーム1】映像間違い探し~俺が違いを見つけてやるよ~

 本編のあるシーンを切り取った2種類のVTRをスクリーンに映し、本来の映像と変わっている「間違った部分」を早押しで解答する全10問の間違い探しゲーム。他のチームよりも間違いを素早く見つけいち早くボタンを押さなければならないことから、どのチームもボタンに手を置いてスタンバイ! 第一問のVTRでは、まだ序盤部分が流れていないところで「ピンポーン」とボタンが押される。ボタンを押したのは鎖部チームの諏訪部さん。「正解は?」と問われると「越●製菓!!」と、お約束のボケを早速かまし会場は大爆笑。その後、女性チームがいい滑り出しを見せていたが、中盤からは鎖部チームと幼馴染チームのボケ&答えの予想合戦に発展した。

 エヴァンジェリンがきゅうりをかじるシーンでは、「エヴァンジェリンの咥えていたものが、もっといいものになる!」と諏訪部さん。続く男性陣は「ニンジン!」、「チンゲンサイ!」と暴走気味に予想とも願望ともとれる解答を吐き出すボケ合戦を繰り広げ、会場を沸かせていた。

【ゲーム2】絶園のイチゴリラ

 高円寺のカードゲームショップで販売されているオリジナルカードゲーム「イチゴリラ」を使った神経衰弱対決! 内山さん、豊永さんを始め、アニメ制作スタッフ・キャストが大ハマり中のテーブルカードゲームだ。従来の神経衰弱とはルールが異なり、複数枚用意されている同じ絵柄のカードを一枚も間違えることなく自身のターン中に全て見つけなければ、得点にならないというもの。

この特殊なルールに、キャスト陣は大苦戦! 順調な序盤に比べ、中盤からは同じカードを何度も引いてしまうジレンマに陥り、テーブルからカードがいっこうに消えなくなってしまう。いつになっても終わらない、そんな危機感を感じてか、最終的にはチームに関係なくイチゴリラを終わらせるために、全キャストが協力することに。10人の知恵と記憶力、観客からのお助け声援で、長丁場だったイチゴリラも無事にクリアーすることができた。

【ゲーム3】どっちがホント!? 辻褄合わせPRESENTER

 アニメ制作秘話を交えた本当のエピソードと、嘘を交えたエピソードを、2人のプレゼンターが交互にプレゼンを行う。嘘のエピソードを担当するプレゼンターは、さもその話が本物であるようにプレゼンを行い、辻褄が合うよう質問に答えていく。

 プレゼンで明かされたエピソードの中には、第4弾のキービジュアルの発注案や構想として上がっていたプロモーション裏話が語られた。発注当初の第4弾キービジュアルは、青春ラブコメを感じさせる青空の背景、キャラクターの衣装もそれぞれの勝負服を意識した私服になる予定だったと明かしている。またプロモーション展開として、本作の要素を意識したリアル脱出ゲームを富士山麓で開催しようという案が浮上していたらしい。

●真相はすぐそこに! 犯人は●●だ!

 ゲームコーナーを終え、探偵エピソードもついにエンディングへ。3つのゲームで得たヒントをもとに、幼なじみチームがまず探偵役に。しかしながら、この時点で2人が得ている情報は「犯人は服を着ていて、髪の毛が短い」ということだけ。なかば当てずっぽうに羽村を指名するが、正解にはいたらない。

 お次の探偵役は鎖部チームへ。鎖部チームの得たヒントは「犯人は、ばぁさんの若いころにそっくりだった」という証言。意気揚々と立ち上がった小山さんは、「ん~、今回の事件は~」と、名探偵を彷彿とさせる喋り口調で推理を始める。「つまり、犯人は……誰だと思う?(笑)」と内心を暴露。すると諏訪部さんが、「エイ!」と小山さんを見事な手さばきで眠らせ、椅子に座らせる。

 ここですかさず吉野さんから「あ!! これはまさか眠りのっ……!? ここから名推理があるんですね、期待しています!」っと、ノリノリのセリフが飛び出した。眠っている小山さんの裏から、諏訪部さんが犯人だと確信した「吉野」の名前を呼び緊張の一瞬へ。ここまで見事なコント風の推理劇で観客を魅せつけたが、こちらも犯人ではなかった。

 有力なヒントを得ている女性チームに探偵のバトンが渡されると、探偵を買って出た沢城さんが「私は気が短いのでな、そして大変にイベントがおしているので展開を楽しむつもりはない!」と葉風のセリフで一喝。「ずっと仲間だと思っていたのに、本当に残念でならない。犯人は……真広、お前だ!」と、宣言通り見事に犯人の名前を言い当て、事件は一件落着となった。

●フィナーレを飾るのは、あの歌とあの魔法の言葉

 花澤さんが歌う、アニメのED主題歌『happy ending』をステージで生披露! サイリウムが揺れる会場に繊細な歌声が響くと、観客は手拍子でその歌声に応えた。曲の後半に花澤さんが「みなさんどうぞ立ってください~」と声をかけると、観客たちはスタンディングし、体をリズムに任せながらまったりとライブを楽しんでいたようだ。

 そして、イベントはとうとう閉幕の時間に。もちろん、最後を飾るのは葉風のあの魔法の言葉。このイベントがファンたちのステキな思い出になるよう「樹の中の樹 大樹の中の大樹 我が言葉にて 聞きとどけよ!」と、会場に魔法をかけイベントはフィナーレを迎えた。本稿の締めとして、キャストからおくられたメッセージを紹介していこう。

内山昂輝さん:
イチゴリラの件は、ちょっと反省しています。ですが、おもしろいゲームなので、みなさんは僕らを反面教師としてご家庭や学校で遊んでいただければと思います。先ほど沢城さんから嬉しい言葉を頂いて、アフレコを思い返していたんですけども、滝川吉野という役は僕自身にとって、とても難しい役でした。感情の浮き沈みが表立って見えない部分もあり、モヤモヤしたままの1クール。

 2クール目の途中で感情が爆発するシーンを何度かこなしていくことで、やっと慣れていくことができたかなという気がしています。また、このイベントでメインキャストがほぼ揃い、この作品にとっての有終の美を飾れたかなと思っています。DVD、Blu-rayで何度でも楽しめるので、そちらでも繰り返し見ていただければ嬉しいです!

豊永利行さん:
みなさんイチゴリラ、イチゴリラと……頭の中がイチゴリラでいっぱいですね。ただし、みなさん間違い探しコーナーも忘れないでくださいね! きゅうりがナスに変わるとか、服の色が変わるとか、あの映像をイベントの為に作ったということにアニメってやっぱスゲーなって、思いました。

アニメ本編では不破真広役を演じさせていただきまして、僕が今まで出演してきた作品の中でも珍しい男前なキャラクターでした。今までの収録を振り返ってみても、この2クールで声が太くなったんじゃないかなという感じがしています。物理的な面と、お芝居の引きだしという面でもすごく成長をさせていただいたと思っています。ありがとうございました!

沢城みゆきさん:
この面子で、あんなに硬派な作品を作っていたのかと思うくらいの後味が残っています(笑)。イベントの中では作品の話はあまりできませんでしたが、ベースの部分でこんなにもたくさんの方と作品を共有できていることを嬉しく思います。私や葉風、みんなにとっては「終わり」というより、むしろ「ここからの始まり」といえる最終話だったので、寂しいなと感じることもなくこの場にいます。後半は、内山君が演じる吉野に夢中になりながら久々のドキドキを感じました。みなさんの中に何かが残る作品であればとても嬉しいです!

花澤香菜さん:
本編中での愛花は、吉野と真広、最後に姫君と戦う以外ではキャラクターの絡みが無かったので、このイベントの朗読劇を通して普通にみなさんと話すことができて嬉しかったです。あと個人的に、奈々さんと沢城さんの間にいるという役得感……うわぁぁぁっ、ここで時間を止めてください!!!!(註:沢城さん、水樹さんが駆けより、花澤さんが感激のあまり声を上げています)これをお守りに、私はこれからも生きていこうと思います!

小山力也さん:
僕は、左門という人物は若くてカッコイイ役だと思っていました。最初は、自然体で感じるままに演じていたわけですが、どういうわけか音響監督さんたちに「小山さん、もっとやりましょう!」と言っていただいて、いいんですか? もっとやってしまっていいんですか? と収録後に実際の絵を見てみたら、まさかあんなことになっているとは思ってもみなかったです(笑)。これからもよろしくお願いします! なかなか真実を見抜けない、身体は大人、頭脳は子ども、その名は鎖部左門!!

水樹奈々さん:
ここにいらっしゃる皆さんの気が長く、優しい方ばかりで良かったなと思っています。エヴァンジェリン山本という役を演じる際に、音響監督さんから「変態で思いっきりやってください!!」と言われて、変態ですか~というところから始まりました(笑)。最後まで正体不明の28歳無職という形で終わる、一番自由度の高いキャラクターを楽しくノビノビと演じることができました。今日のゲームコーナーでは女子チームが勝ちまして、いつの時代も「女子が一枚上手」というところがテンペストらしいなと感じました。あとイチゴリラは、もう、見たくないかな……(笑)。

野島裕史さん:
僕は星村潤一郎という役を自然体で演じさせていただいたので、役作り的にもナチュラルにできたと思っていますし、本当に気に入っています。これから寂しくなりますが、これからもDVDとBlu-rayで多くの方に広まっていったら嬉しいなと思います。今回のイベントはイチゴリラで始まり、イチゴリラに終わるイベントでしたね。あと、改めて、僕はジャンケンが弱いってことが露呈してしまいました(笑)。

諏訪部順一さん:
作品のことを思い返すと、最初にキャスティングが羽村役に決まりましたと、連絡を受けたんですね。ウソだろう!? と思いつつも、原作を読んで練習を重ねていたら「間違いでした!」と後日連絡をもらって(笑)。間違いだよね、だよね、だよね! って思ったのと同時に、夏村役で安心した記憶があります。もう本当に、収録も今日のイベントも、とても楽しかったです。でも、イチゴリラはもうやらないと思います(笑)。皆さんとまた、お会いできる日を楽しみにしております!

吉野裕行さん:
作品の放送が終わってしまった中でこれだけの人が集まってくれていて、『絶園のテンペスト』という作品がみなさんのなかに、ちょっとでも残ってくれたらいいなと思っています。キャスト陣がすごくいいメンバーで、たまに現場に顔を出すたび、こういった人たちとお仕事ができるのは非常に嬉しいことだなと感じていました。なので、作品を全てみていない方は、ぜひ最後までみていただければと思います。

梶 裕貴さん:
今日はかなりのボリューム感のあるイベントだったと思います。本来のイチゴリラは、今日みたいにこんなにも時間がかからないゲームのはずです。なので、みなさんゲットしてプレイしてみてください。

僕は『絶園のテンペスト』に参加したのは2クール目から。現場の雰囲気もよく、途中参加ながらも僕を快く受け入れてくれました。そのおかげで楽しみながら一生懸命お芝居をすることができたと思います。羽村君は、最後までメンタルの弱い子でしたが、なんとか実力をつけ、戦力のひとりとして頑張ってくれて嬉しさも感じています。本日は楽しい時間を一緒に過ごせて嬉しかったです。ありがとうございました!

>>テレビアニメ『絶園のテンペスト』公式サイト
>>『本チャンwebラジオ 絶園のテンペスト』-アニメイトTV

(C)城平京・左有秀・彩崎廉/「絶園のテンペスト」製作委員会・MBS
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