中原麻衣さん、佐倉綾音さん、森見登美彦氏らがアニメを振り返る『有頂天家族』最終話先行&全話オールナイト上映イベントをレポート! 有頂天音楽感謝祭も開催決定!
9月28日、TOHOシネマズ六本木ヒルズにて、『有頂天家族』最終話先行&全話オールナイト上映が開催された。イベントは、スタッフ・キャストのトークと最終話の上映を行った後、改めて全話を通してオールナイト上映するという構成。会場を埋めたファンは、翌日の最終話放送よりも一足先に、ついに完結を迎えた狸の下鴨家の物語を堪能した。今回、公式レポートが到着したので、以下に公開しよう!
スタッフ・キャストのトークは、最終回上映前後の2回にわけて行われた。上映前にまず登壇したのは、中原麻衣さん(下鴨矢四郎役)、佐倉綾音さん(海星役)、森見登美彦氏(原作者)の3人。
「アフレコ現場に最初に行った時は、プロデューサーとか偉そうな人が真剣な顔でアフレコを聞いているので、すごく緊張した」という森見氏。中原さんが演じた矢四郎の印象を聞かれると「矢四郎は、最初声だけを聞いた時は『かわいすぎるんじゃないかな?』とも思ったんですが、実際に映像が完成してみると『これが矢四郎なんだな』と納得がいきました」とコメント。
レギュラーで男の子を演じたのが初めてという中原さんは「長男しっかりしているし、次男はアレ(カエル)ですけれど、三男は要領がいいし、そういう兄弟の中で、どうやったら矢四郎の魅力が生きてくるかを考えた時に、四男はやっぱりかわいさだろうと考えました」と、矢四郎を演じるにあたっての狙いを説明した。
一方、なかなか姿を現さない海星について佐倉さんは「声だけが先行して登場しているので、私の声が第一印象を決めてしまうんです。だから海星が実際に姿を見せた時に、視聴者の方に違和感を感じさせてはいけないというところがプレッシャーでした」と苦労を語った。佐倉さんが森見氏に「どうだったでしょうか」と感想を尋ねると、森見氏は「海星だったと思いますよ」と応えた。
そして、最終話上映を挟んだ後に登壇したのは吉原正行氏(監督)、堀川憲司氏(P.A.WORKSプロデューサー)、菅正太郎氏(シリーズ構成・脚本)、森見氏の4人。
「原作を読んで自分が感動した部分をそのままアニメにしたかった」という吉原監督は最終回の感想を聞かれて「人の多さですね。もともと京都が舞台ということで、シリーズを通じて、街をゆく人など多く描いてきましたが、最後の最後で正月(の初詣)かよ、と(笑)。なんてところで物語を終わらせてくれたんだと思いました(笑)。作画枚数も相当いってしまいましたが、アニメの醍醐味はいっぱいあったのかな」と裏話を打ち明けた。
この制作上の苦労話を受けて、菅氏は「原作を読んで(制作上大変そうな場面も多いが)『本当にやるんですか?』と聞いたら、吉原監督や堀川さんが『本当にやるんだ』ということで、その覚悟は最初から聞かされていました」と、企画スタート時からスタッフは覚悟を決めて本作に取りかかっていたことを明かした。
基本的にアニメ化はスタッフにお任せしたという森見氏は、最終話の感想を聞かれると、仙酔楼が壊れるシーンについて「モデルになった建物は江戸時代からの貴重なもの。小説で壊した時は、特になにも思わなかったんですが、映像で見ると『うわ、(貴重なものを)壊してる』と思いますね(笑)」と話し、「金曜倶楽部と狸たちと赤玉先生が入り乱れるところは、本当にぐちゃぐちゃになるようになるように書いたところなので、それが本当に画面でもぐちゃぐちゃに描かれていて非常に楽しみました」と語った。
堀川氏は「第十二話で偽叡山電車が走るところで、吉原監督は3DCGを使わず手描きにこだわってた。あれはどういう理由だったのか気になっている」と吉原監督への突如の公開質問。吉原監督は「あなたが枚数使えっていうから(笑)」と冗談で応じつつ、「ものではなく、キャラクターとして描きたかったから」とその理由を明かした。
続いて会場が盛り上がったのは、公式サイトで募集したスタッフへの質問の中から「何に化けて、誰を驚かせたいですか」という質問が紹介された時。
森見氏の回答は、「強いていうなら」ということで、散歩で訪れる近所の神社の池にいる『亀』。そこを訪れた、妻を驚かせてみたいという。
菅は、『有頂天家族』本編で銀閣がそば屋に化けていたシーンが、どういう仕組み・構造になっているのかずっと気になっているということ。だから、銀閣に化けてその仕組を知りたいとのこと。
堀川氏は、なかなか理解できなかったキャラクターが弁天なので、弁天に化けて森見の心の中をのぞいてみたい、との回答。面白い作品を生み出す森見宇宙をのぞいてみたいのだという。
堀川氏はさらに森見氏に「弁天は好みのキャラクターですか?」と直球で質問。その無茶ぶりに森見氏は「遠くから見ている分には好きは好きですけど、直接関わりになりたい人ではないですね(笑)」と答えた。
吉原監督は「矢四郎になってみなさんの携帯を充電したいです。一日中やっていたいですね(笑)」と会場を沸かせた。
最後のあいさつで吉原監督は「通してみるとまた見えてくるものがあると思います。一人一人自分たちで感じられる何かがある作品だと思うので、最後まで楽しんでいただければ」とトークを締めくくった。
◆有頂天音楽感謝祭 開催決定!
【タイトル】有頂天音楽感謝祭
【日時】2013年12月1日(日)
※詳細は公式サイト(http://uchoten-anime.com/)にて随時公開!
◆テレビアニメ「有頂天家族」 再放送スタート!
キッズステーションにて 10月7日(月) 午後 9時 26分~ 日替り放送開始!
※詳しくはキッズステーション公式HP(http://www.kids-station.com/)にて公開しております。
<放送情報>
「有頂天家族」
・TOKYO MX、KBS京都、サンテレビ
最終話放送終了
・BS11:毎週火曜日 深夜0:00~
最終話放送:10月1日(火)
・キッズステーション:毎週水曜日 深夜0:00~
・KNB北日本放送:毎週水曜日 深夜1:58~
最終話放送:10月2日(水)
・配信:バンダイチャンネル
<発売情報>
●有頂天家族 第二巻
2013年10月25日発売
Blu-ray Disc 品番:BCXA-0781 税込価格:5,040
DVD 品番:BCBA-4552 税込価格:3,990
発売・販売元:バンダイビジュアル
※以降、毎月一巻ずつ発売(全7巻)
※2巻以降、各巻2話収録。Blu-ray:7,140円(税込)、DVD:6,090円(税込)
※1巻のみ Blu-ray:5,040円(税込)、DVD:3,990円(税込)
※レンタル専用DVDは10月25日よりリリース開始(全6巻)
★Blu-ray&DVD 第三巻以降も、豪華映像特典 続々収録決定!
【第三巻】■原作者:森見登美彦×キャラクター原案:久米田康治による作家対談②
【第四巻】■原作者:森見登美彦×キャラクター原案:久米田康治による作家対談③
【第五巻】■京都国際マンガ・アニメフェア 2013有頂天家族スペシャルステージ
【第六巻】■最終話ライブ配信特番
【第七巻】
■「下鴨神社を参拝する」出演:森見登美彦(原作者)、櫻井孝宏、諏訪部順一、能登麻美子
※下鴨家の住処、糺の森がある下鴨神社を参拝し、そこで有頂天家族を振り返って対談をしていただきました。
■最終話先行&全話オールナイト上映イベント(トークパート)
>>テレビアニメ『有頂天家族』公式サイト
>>公式ツイッター(@UchotenAnime)
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