『東京レイヴンズ』OP歌う黒崎真音さんロングインタビュー【後編】

黒崎真音さんが歌うテレビアニメ『東京レイヴンズ』のOP曲『X-encounter』11月6日リリース! 黒崎真音さんロングインタビュー【後編】

 黒崎真音さんのニューシングル『X-encounter』が11月6日(水)発売! 現在放送中のテレビアニメ『東京レイヴンズ』(あざの耕平さん原作、『ドラゴンマガジン』連載中)のOP主題歌で、作詞は黒崎さん、作・編曲は高瀬一矢さんが手がけて、さらに初回限定盤の特典には春のライブ映像を完全収録という超強力盤だ!

 シングル発売を記念して、当サイトでは前後編の2回に亘り、黒崎さんのロングインタビューをお送りしている。後編ではカップリング曲『Unchain』について、初回限定盤に収録されるライブ映像、そして来年1月に行われるバースデーライブへの意気込みを話していただいた。

●カップリング『unchain.』は過去の鎖を断ち切る力強いナンバー

――カップリングの『unchain.』は失恋を歌った曲で。なぜこういう詞を書こうと?

黒崎真音さん(以下、黒崎):元々は失恋ソングにしたいと思って書いて、最初はもっともっと暗かったんです (苦笑)。でも曲とのギャップが激し過ぎるということで、最終的には少し前を向く歌詞になりました。失恋というだけでなく、過去に縛られて動けないけど、もう進まなきゃという、闇からはい上がる曲にしました。だから“鎖を解く”という意味のタイトルになっています。

 「いつまでもつながれたまま」という歌詞だったんですけど、打ち壊してみました。どこに行っても思い出してしまったり、いつまでも自分の中にすみついているものを持ち続けていたら前に進めないよという歌詞にして。曲がすごく元気なので、聴いていても暗くなり過ぎることもなく、気持ちよく聴いてもらえたら。

――シングルのカップリング曲は時折、メイン曲とまったく違ったテーマで書かれることが多いような。ネガティブな曲とか(笑)。

黒崎:確かに前のシングル『UNDER/SHAFT』のカップリング『Crimson roses』もゴシックメタルなサウンドなのに、サスペンスというか中二病みたいな感じで(笑)。表題曲と違った味わいを出したくなっちゃうんですよね。1枚のシングルで違う味、いろいろな心情を楽しんでもらいたいという気持ちがあって、今回は歌詞の中にもある“過去から未来へ”をテーマに、自分の中から出してみました。


●疾走感のあるデジタルロック、感情なギターの鳴きも!

――“この闇を抜けて掴む形あるもの”や“止まった時計ならそう捨てて”など、振り切れたようで安心しました(笑)。前向きな内容になって、2曲が並んでも違和感なく聴けるようになったかなと。

黒崎:曲に寄せていってよかったです(笑)。

――ロックチューンだけど、せつなさのあるメロディアスなサウンドですね。

黒崎:デジタルロックでカッコイイですね。ギターや打ち込みなど派手なアレンジで、ドラマチックですし。ライブでもバンド映えしそうな曲なので、今後楽しみです。

――この曲の聴きどころは?

黒崎:サビですね。疾走感があって、はじけるような入り方なので、歌っていてもすごく気持ちよくて。あとはギターが泣いています(笑)。かなり感情的なギターをのせてもらって。いろいろなパターンを出してもらって、どれが合うか、選ばせてもらったので、こだわりの部分です。イントロとアウトロの部分も注目してください。

●『X-encounter』のジャケットとPVは『東京レイヴンズ』と重なる幻想的なイメージ



――ジャケットは作品タイトルにちなんで、カラスのイメージで。

黒崎:黒い衣装で、黒い羽が舞っていたりとか、東京の夜景を入れてほしいとお願いしました。月の位置など構図もデザイナーさんと一緒に相談しながら作りました。

――ちょっと魔法使いっぽい感じも。少し遅めのハロウィンみたいな。

黒崎:そういう見方もありますか(笑)! 確かに、腰から長い布が下りていたり、魔法使い雰囲気はあるかも。あとこの衣装で『X-encounter』のPVも撮影しましたが、竹林と神社のような大きなほこらをバックに撮影した『東京レイヴンズ』の世界観に近い、幻想的な映像になっているのでこちらも見てください。あとCDのレーベル面のデザインもスタイッリシュでカッコいいのでお楽しみに!


●シングルに前代未聞のライブ映像を全編収録!

――初回限定盤に付くブルーレイ、DVDですが、シングルなのにライブ映像が収録されて。しかも20曲!

黒崎:ビックリですよね。2時間あるんですよ! 今年の春に行われた東名阪のツアー『VERTICAL HORIZON』の最終日、4月28日の東京公演の模様が丸ごと収録されています。初めてのツアーで公演ごとに違う部分を見せられるか、すごく考えたし、今まで会えなかった方々にも会えて、楽しくて思い出深いツアーでした。

 最終日は東京出身の私にとってホームだったので、熱い気持ちをぶつけあえて。同名の2ndアルバムの発売記念ツアーで、今までのライブの中で一番盛り上がったかもしれないと思えるほど、充実したステージを映像化できてうれしいです。

――実際に映像を見ての感想は?

黒崎:これまでのライブ映像よりロック感が増している気がしました。撮り方的に敢えてブレているのも臨場感を高めていて、ライブに参加している感覚になる映像になったと思います。皆さんが掲げてくれた紫のサイリウムもステージから見てもきれいでしたが、映像で見たらまたきれいで感動しました。

――見どころは?

黒崎:衣装替えもしているし、ダンサーさんとのパフォーマンスも見てほしいです。バンドメンバーの演奏も最高にカッコいいですよ。CDで聴いた曲もライブでは印象が変わったり、発見できることもあると思うし、ライブDVD単体というと敷居が高いですけど、シングルに付くことでお手に取りやすくなったかなと思います。ライブ映像の他にも、OPのノンテロップ映像や『X-encounter』のテレビスポットも収録されています。この曲で黒崎真音を知ってくださったみなさんにも、いろいろな形で楽しんでいただけるシングルになりました。

●来年1月13日のバースデーライブでは普段できないステージを

――話は変わりますが、9月に台湾へ、そして10月から学園祭や発売記念イベントなど秋はイベントが目白押しですね。

黒崎:発売記念イベントはリリース日当日のアニメイト池袋本店を皮切りに、全国10カ所行きます。これだけ多くの場所に行けるのはめったにないので本当にうれしいです。学園祭は11月3日に中央大学でKOTOKOさんと、4日に筑波大学で佐咲紗花ちゃんとのジョイントで。アーティストとして私の憧れでもある大先輩のKOTOKOさんですし、プライベートでも仲が良い紗花ちゃんとは「いつか2マンやりたいね」と言っていたのが実現しました。気合を入れて頑張ります!

――来年の1月13日にはバースデーライブが決まりました!

黒崎:誕生日当日にやらせていただくのは初めてなので、どうしようという感じで(笑)。去年はファンクラブの皆さんが祝ってくれたんですけど、今回はライブハウスでがっつり歌います。普段できないことや趣味に偏ったことをやりたいなと個人的には思ってるんですけど、どうなるんでしょうか? この取材の前も考えていたら変なことしか思い浮かばなくて(笑)。

 せっかく私の誕生日なので、自分のルーツと言えるような曲や好きな好きなアニソンをカバーしたり、この際なので誕生日を利用させていただこうかな……なんて、どうなるかわからないけど、今はそんなことを考えています(笑)。

 普段のライブの良さも全開で出しつつ、プラスアルファも楽しんでいただけるステージにしたいと思っていますので、一緒に楽しみながら、私の誕生日を温かい目でお祝いしてください(笑)。


●作品と一緒に『X-encounter』を聴いて物語性を楽しもう!

――あとインフォメーションがあれば教えてください。

黒崎:以前、携帯向けのファンクラブ活動を行ってきましたが、スマフォやパソコンでも楽しめる「クロサキ☆ファミリア」にバージョンアップしました。この間も初めてのファンクラブイベントがあって、フリートークとアコースティックライブをお届けしました。フリートークでは大好きな宝塚歌劇団のグッズを持参して1つずつ説明する誰得な話を展開して(笑)。

 会員用のラジオやムービー、写真などデジタルコンテンツが楽しめたり、メール配信など盛りだくさんです。物語があるデジタル写真集にも挑戦しました。皆さんとより身近に繋がれるファンクラブですので、参加してください!

――では最後に皆さんへメッセージをお願いします。

黒崎:『東京レイヴンズ』は個人的に毎回、何度も見直してしまうほど大好きな作品です。楽しくて、パワーをもらえる作品ですのでぜひ見てください。OPも素敵でスタイリッシュな映像で、そこに自分の歌が流れるのはうれしいです。

 『X-encounter』は自然と気持ちが前に向いてテンションが上がるし、何度聴いても聴き心地が良くてループしたくなるはずです。フルで聴いていただくとストーリー性も加わって、より楽しんでいただけると思います。

 初回盤の特典映像はライブやPV、アニメのノンテロップOPなど、CDと合わせて2時間以上楽しめるお得なシングルですので、はじめましての方もこれを機会に私の歌に触れてみてください。そして来年のバースデーライブでお会いしましょう!

――ありがとうございました!


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<リリース情報>
■『X-encounter』/黒崎真音

発売日:2013年11月6日(水)
価格:
[初回限定盤(CD+Blu-ray) 2,625円(税込)

初回限定盤(CD+DVD)] 1,890円(税込)

[通常盤(CD)] 1,260円(税込)

発売:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

<イベント情報>
■『MAON KUROSAKI Birthday Live 2014-VIOLET!!-』

2014年1月13日(月・祝)
16時開場 17時開演
東京・新宿BLAZE 

【放送情報】
TOKYO MX:毎週(火) 24:30~ / 毎週(土) 18:30~
テレビ神奈川:毎週(火) 25:00~
サンテレビ:毎週(火) 24:30~
KBS京都:毎週(火) 25:00~
テレビ愛知:毎週(火) 25:35~
BS11:毎週(水) 24:00~
※放送時間は変更になる可能性もございます。

【STAFF】
原作:あざの耕平 (富士見ファンタジア文庫)
キャラクター原案:すみ兵 (ドラゴンマガジン連載、ファンタジア文庫刊)
監督:金崎貴臣
シリーズ構成:倉田英之
キャラクターデザイン:渡辺敦子
アニメーション制作:エイトビット

【CAST】
土御門春虎 [つちみかどはるとら]:石川界人
土御門夏目 [つちみかどなつめ]:花澤香菜
阿刀冬児 [あとうとうじ]:木村良平
北斗 [ほくと]:金元寿子
大連寺鈴鹿 [だいれんじすずか]:佐倉綾音
コン:豊崎愛生
倉橋京子:喜多村英梨
百枝天馬:下野 紘

【あらすじ】
 数十年前から霊的災害 "霊災" が東京を中心に多発するようになった。これらに対処するための組織が軍の要請で再建され、組織は新たな人材育成も担うことになった。それが陰陽塾。

 ここでは日夜、霊災に立ち向かう陰陽師の卵たちが勉学に励んでいた。土御門春虎は、名門・土御門家の分家だが、陰陽道とは無縁の生活を送るごく普通の少年。しかし、幼馴染みの土御門夏目との再会と、強力な陰陽師である大蓮路鈴鹿との遭遇が、春虎を陰陽塾へと導く。


>>黒崎真音ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント公式サイト
>>黒崎真音公式ブログ
>>テレビアニメ『東京レイヴンズ』公式サイト
>>テレビアニメ『東京レイヴンズ』公式Twitter

(C)あざの耕平・すみ兵/富士見書房/東京レイヴンズ製作委員会
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