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『となりの関くん』下野さん、花澤さん、原作森繁さんAR取材レポ

異色の机上エンターテイメントアニメ『となりの関くん』が2014年1月スタート! 出演の下野紘さんと花澤香菜さん、原作の森繁拓真さんアフレコ取材レポート

『月刊コミックフラッパー』(KADOKAWA メディアファクトリー刊)で連載中の『となりの関くん』がアニメ化! 2014年1月より放送&配信開始で現在好調制作中!
 『となりの関くん』は授業中に、机上で繰り広げる様々な一人遊びを繰り広げる関くんと、それを隣りの席で見守る横井さんの姿を描いた作品。
 来年1月の放送&配信開始に向けて、収録がスタート。その収録現場にて、関くん役の下野紘さん、横井さん役の花澤香菜さん、原作の森繁拓真さんにアニメの見どころなどを語ってもらいました。

■原作者も演者も納得のキャスティング!
──原作を読んだ印象と、アニメに出演することになった感想は?
関くん役・下野紘さん(以下、下野):元々コミックを愛読していて、新刊を探しに本屋さんへ行ったら「アニメ化決定!」と書いてあって……。きっと関くんの声は入らず、横井さんが話を進めていく感じなのかなと想像していました。その後、マネージャーさんから「お仕事が決まりました。ただ全然しゃべらないかも」と言われた瞬間、ピンと来て、「マジか!?」と。その時は大好きな作品に出られてすごくうれしかったけど、後々、冷静に考えたら「僕は何をするんだろう?」って(笑)。

横井さん役・花澤香菜さん(以下、花澤):オーディション前に原作を読ませていただいたら何とも言えない魅力にどっぷりハマってしまって、「あっ、もうこんな時間! 出かけなきゃ」みたいな。おもしろい作品だけど、これがどうアニメになるのかはまったく想像がつきませんでした、「関くんは誰なのか」とか。そうしたら下野さんで、ピッタリだなと。アフレコ中に隣りにいてくれるだけでもいいなと思いました。

下野:僕も横井さん役が花澤さんと聞いて、「うんうん。間違えない選択だ」と思いました。一愛読者としても。

──今回のキャスティングに関して森繁先生はどのように関わられていたのでしょうか?
原作・森繁拓真さん(以下、森繁):オーディションではスタッフさんや監督さんたちと一緒に見させていただいたんですけど、花澤さんが演じた時に一番笑いが起こって、監督もくすくす笑ってて。これで間違いないなと思いました。僕は花澤さんが出演されている作品もたくさん見ているので、ちゃんとした判断はできないから、皆さんの反応を見て推しました(笑)。下野さんのラジオもよく聴いていて、好きな声優さんなので、あまり声が聴けないのが残念だなと(笑)。

下野:収録で、いつもうずうずしてたまらないんですよね。何とか言葉を発したいなと思うですけど。

森繁:原作者としても想像がつかない映像で、下野さんがどう演じてくれるのか、楽しみでもありました。

■リアクションやテンションのさじ加減が難しい収録

──収録が始まりましたが、実際に演じてみた感想は?
下野:やっぱりリアクションだけというのは難しいですね。ただリアクションを入れ過ぎてしまうとおもしろさも半減してしまう。だけど潜めつつでも出していかないと主張できないし。さじ加減が難しいです。オーバー気味にいきたいところも抑えつつというのを、気をつけて。僕だけじゃなく、スタッフ陣も含めて手探りなんだろうなというのもわかります(笑)。だからまずやってみて、こっちの方向性も試してみようかという。そして「ここはアドリブ控えましょうか」と。まだつかみきれてはいないけど、徐々にわかってきている感じですね。

花澤:私は対照的にずっとしゃべり続けているんですけど、話し続けているがゆえに塩梅が難しくて。作品の中では関くんの行動が気になって、見ているうちにどんどん夢中になっていく、感情の高ぶりが激しいところしか描かれていませんが、ベースは穏やかで柔和な普通の女の子で。そのキャラがブレないようにしながら、段々とテンションを上げていく、そのバランスが難しいなと。

森繁:ラストテストでは全体的にテンションが上がっている気がします。最初から熱が入っていて、大変そうだなって。

花澤:テスト→ラストテスト→本番の流れでやるので、テストの時は割りと探りながらだけど、段々熱中してきちゃって、どんどんテンションが上がってきちゃうので。それで本番ではちょうどよくなるようにするという流れでやってます。なぜかスタジオの中では私しか、熱がっていなくて(笑)。

下野:完全に花澤さん任せです。料理に例えるなら花澤さんがフルコースで、僕が塩、コショー。ちょっと味が薄いから塩足してみようか、スパイスを効かすためにコショーをと。頑張れ! フルコース!

花澤:完全に投げられました(笑)。でもこのように下野さんが隣りにいてくださるので、リラックスしてやらせてもらっています。

<b>▲関くん(CV:下野紘)</b><br>授業をまったく聞かずに遊んでばかりいる不真面目な男子生 徒。しかし常にオリジナルの遊びを開発し、黙々と遊びに打ち 込む姿は真面目そのもの。サボリを先生に発見されない技も超 一流。本名は関俊成(としなり)。

▲関くん(CV:下野紘)
授業をまったく聞かずに遊んでばかりいる不真面目な男子生 徒。しかし常にオリジナルの遊びを開発し、黙々と遊びに打ち 込む姿は真面目そのもの。サボリを先生に発見されない技も超 一流。本名は関俊成(としなり)。

■花澤さんの横井さんは100点満点! 下野さん演じる関くんは?
──一緒に収録をしてみて、お互いの演じるのを見た印象はいかがですか?
花澤:いろいろな下野さんが見られておもしろいです。

下野:自分のアドリブ力を試されているような。しゃべらないけど、表情は付けてほしい、キャラを作ってほしいという役割があるので、手探りな中でも一生懸命見つけていかなくちゃいけないと。花澤さんに関しては何も言うことはないです。あえて言うなら「頑張れ!」。一緒に2人でマイク前に立っていて、花澤さんがセリフを言っている時は音を立てないようにじっとしてて、自分の出番が来た時に「おっ!」。ひとこと言ってそれですぐ引いて「よし!じゃまになってない」と心の中でガッツポーズして。

森繁:その一言も使われていない可能性もあるのが恐ろしいですね。

下野:いいんです。そういう緊張感は見ている方にもわかりますから。「もしかしたら、ここでアドリブを入れているのかも?」と。僕はここにいるんだよと伝えたい(笑)。

──そして先生が収録をご覧になってみての感想は?
森繁:お2人とも、イメージ通りですね。かわいいとか、愛らしい横井さんの感情が出ている時の花澤さんは特に良くて100点満点で、まさに本領発揮ですね。関くんが下野さんに決まった時、下野さんなら怖くないなという安心感がありました。関くんはじろじろ観察して楽しむ感じだけど、そこが下野さんらしいかなと。そういう意味で存在感は確かに合っているなと思いました。

下野:ほめられているんですよね? それならよかった。

──先生からアドバイスはされたのでしょうか?
森繁:最初にキャラについて細かい説明はさせていただきましたが、お2人にお任せする部分が大きいので、あくまで見届けるような立場で収録を見させていただいてます。

花澤:先生からやわらかなアドバイスをいただいて。「ギャグというよりはコメディで」など捉え方みたいなものとか。

森繁:あんまりキャラを強く出すというより、お話の流れでおもしろくしていく方向なので、関くんと横井さんは柔軟なキャラクター性で。回によって変わるため、お2人にも柔軟に対応していただくしかないかなと。だから「回によって違ってもいいんですよ」という気持ちが原作者としてはあります。

■関くんは授業中の一人遊びの達人。3人がやった遊びは?
──関くんは授業中に様々な一人遊びをしてますが、皆さんが学生時代にやったことがあることは?
下野:授業中、教科書にパラパラマンガは描きますよね。僕は、棒状の人間が動いていくオーソドックスなもので。女子はよく手紙を回してたよね?

花澤:やってましたね。あと凝ってる子は折り紙みたいにして、チューリップを作ってくれたり。あと歴史上の人物の肖像画や写真に落書きはよくしてました。オリジナルキャラとコラボレーションさせて。

森繁:それは新しい! いいネタかも。僕もパラパラマンガを描いてましたね。辞書に。教科書だとすぐ終わっちゃうから満足できなくて、剣道の試合描いたりとか。だいたい5日くらいかかりますね。描いてる時に友達に見せると「続きが見たい! 早く完成させて」と。約束したからと家に帰って半泣きしながら描いて。締め切り地獄ですよ。

花澤:それ、十分関くんですよ!

下野:でも関くんは追い込まれないからね。横井さんに追い込まれるようになってきたけど。

森繁:人に見せると追い込まれますよね。自分ひとりの楽しみでやっているなら楽しいんですけどね。

花澤:落語を聴いている子もいましたよ。イヤフォンで何か聴きながら笑っていて(笑)。

■アニメで取り上げてほしいエピソードは?
──学生時代にもし関くんが隣りにいたら?
下野:じっと見てますね。邪魔しないように。

花澤:私も毎日、学校に行くのが絶対楽しくなると思います。

下野:関くんのせいで先生に怒られたり、こっちに被害がまわってくるのだけはやめてほしい。特に手品は。

花澤:手品が終わった時のあの顔!

下野:あれはちょっとムカつくよね。

──原作の中でぜひアニメで取り上げてほしいと思うエピソードは?
下野:将棋の別バージョンです。あの歩の戦いがいいですね。

森繁:元々あるゲームをよりドラマチックにして描くのは大変だったけど、皆さんからは喜ばれました。

花澤:私はロボット家族がツボ過ぎて。

下野:すごいよね。彼らもまじめなんだよね。

花澤:あと関くんの妹も出てほしいな。

下野:でも関くん以上にしゃべらないよ。

花澤:リアクションも少ないし。

森繁:もし妹を出すとしたら声優は誰にしますか? 

花澤:そんなの決めていいんですか?

下野:キミには決める権利は確実にあると思うよ。

花澤:ないですよ!

下野:あるある! 一番しゃべっているんだから。

森繁:安心できる相手を選ばないと。すごくベテランの人だったら怖いかも。

下野:でも憧れの人にすればいいんじゃない?

花澤:お会いしたい人はいますけど……。

■絶妙な時間の中でエンターテイメントとシュールさがクセに

──原作とアニメで違いを感じた点や、ここはアニメならではというところは?
森繁:アニメになって、マンガで省かれていた細かい動きやカット間の合間が補足されていて。丁寧に作っていただいたおかげで、違和感なく見られるし、原作を読まれている方にも新たな発見があると思います。キャラに関しては、関くんの絵柄がとても魅力的になったかなと。キャラデザインの大武正枝さんがセクシーさを盛った魅力的な関くんに……。

花澤:セクシーさですか?(笑)

森繁:僕は、女の子は必死になって描きますけど、関くんは意外とさらさらっと、こだわりなく描いてしまっていて。アニメを見た時はすごくカッコイイなと。あのセクシーがわかる、年上の女性にいっぱい見てもらいたいです。

(下野さん・花澤さん爆笑)

森繁:あと動く横井さんの魅力も。動きがついてこその横井さんのかわいらしさもありますので、倍増された魅力が2人のキャラにあると思います。

──この作品の魅力、見どころを挙げてください。
花澤:何となく見ても楽しいし、横井さんみたいに入り込んで関くんを見守るのも楽しいし、いろいろな楽しみ方があると思います。1話を見ていただければきっとクセになる部分があるはずです。

下野:珍味みたいな作品ですね。すごくシュールだけど、わかりやすくて、一度見たら誰でも楽しめて。教室の、2つの席の間で織り成されることがほとんどで、男女や年齢関係なく、みんなが見て楽しめるのが魅力かなと思います。

森繁:テンポを大事にして作っている作品なので、見たらあっという間に時間が経ってしまうかもしれないけど、短い時間の中でしっかりエンターテイメントしているところを感じてほしいです。意味がわからない部分がほとんどないのが自慢の作品なので、たくさんの方に見ていただいて、周りの人と語り合ってもらえたらいいなと思います。

■老若男女誰でも楽しめる作品。下野さん&花澤さんファンも注目!

──ではアニメを楽しみにしている皆さんへメッセージをお願いします。
森繁:『となりの関くん』は見る人のことをしっかり考えて作った、親切な作品なので、絶対楽しめると思います。スタッフさんも皆さん読んでくださって、原作を踏まえて作ってくださっています。原作ファンの方へのおすすめの楽しみ方としてはいったん見て、原作を知らないで見た方の反応をうかがってほしいなと。きっといい反応が返ってくると思いますので、その時は原作を薦めていただければ、僕的にもうれしいです。ぜひお楽しみください。

花澤:早くいろいろな方に見ていただきたい想いでいっぱいです。まずはうちのおじいちゃんとおばあちゃんに薦めたいと思っていて、これほど適した作品はないんじゃないかと(笑)。あと文房具がこれだけ、カッコよく描かれているアニメはそうないと思うし、シュールなところも楽しんでいただけたらいいですね。横井さんの責任は重大なので、楽しみつつも頑張りたいと思います。よろしくお願いします!

下野:僕らのように既に原作を読んでいても、また演じた時、おもしろく、楽しく感じる作品です。僕らのキャラ以外にも先生や将棋の金や王などを演じる皆さんも収録中、くすりとしてしまうほど。動く関くんと横井さん、そしてオールカラーで見られるのもアニメならではです。

森繁:机の上もモノがいっぱい出ますので、カラーでお楽しみいただければ。

下野:関くんがどう机の上に出して、展開して、片付けるのかも見てください。
また花澤さんが作中のほとんどのセリフをしゃべっているので花澤さんファンの方には必見ですよ。

森繁:下野さんファンの方は?

下野:食い入るように見て、耳を澄まして聴いてください。そうすると聴こえてきます。僕の声やアドリブが(笑)。老若男女やアニメが好き、詳しくないとか関係なく、見て楽しめる作品なので、知らない方にもぜひ薦めて一緒に見ていただけたらと思います。

【作品情報】
アニメ『となりの関くん』
●原作: 森繁拓真(メディアファクトリー コミックフラッパー刊)
●監督: ムトウ ユージ(『クレヨンしんちゃん』など)
●キャラクターデザイン:大武正枝(『黒魔女さんが通る!!』、『ご姉弟物語』など)
●制作: シンエイ動画
●放送・配信情報: 2014年1月よりテレビ放送&配信開始!
●あらすじ:
──とある学校の授業中。先生の目を盗んで机での一人遊びに興じる男子生徒・関くんと、そんな関くんの遊びを隣の席から観察(or 妨害or 参加)する女子生徒・横井さん。毎回予想外の展開を見せる関くんの遊び、さて今回は……?

>>となりの関くん 公式サイト
>>となりの関くん 公式フェイスブック
>>アニメ「となりの関くん」公式PR Twitter(@sekikun_anime)
ハッシュタグ:#となりの関くん

(C)森繁拓真/メディアファクトリー・アニメの関くん製作委員会
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