下田麻美さん演じる新キャラクターや劇場公開日など、様々な最新情報が発表された「『モーレツ宇宙海賊』大納会2013」レポート
2013年12月20日(金)、東京の映画館「新宿バルト9」において、アニメ『モーレツ宇宙海賊』の新情報発表イベント「『モーレツ宇宙海賊』大納会2013」が実施された。
会場では、劇場版『モーレツ宇宙海賊』の正式タイトルが『モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-』(以下、劇場版『モーレツ宇宙海賊』)であると発表! そのほか劇場版に関する新情報の発表とともに、監督・佐藤竜雄さんの代表作でもある『機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness』(以下、劇場版『ナデシコ』)の上映が行われた。
ステージには、アニメシリーズの監督を務める佐藤竜雄さんと、主人公「加藤茉莉香」を演じる小松未可子さんに加え、新キャストとして劇場版『モーレツ宇宙海賊』に出演する下田麻美さんも登場。本稿では、下田さんが演じる新キャラクター「無限彼方」や、予告映像や公開日(2014年2月22日)も発表されたイベントの様子お届けしていく。
●サプライズでビデオ出演の桑島法子さんが“大予言”!?
劇場版『ナデシコ』の上映が終了すると、さっそく監督の佐藤竜雄さん、小松未可子さんがステージへと登壇。この時期になると、バルト9で『劇場版』の上映会を行っており、2人は恒例のように登場しているとあって、非常にリラックスした様子であった。
準備が整ったところで、「3・2・1・わーい……なぜなになでしこーinバルト9~」(もちろん棒読み)の合図とともにトークスタージがスタート。例によって、いくつかのお題を“解説”するような形でトークが進行された。テレビ版、劇場版ともに色々なキャラクターがコールを担当していたが、おそらく監督版のコールはこれが初だと思われる。
最初のお題は「監督にとって、ナデシコと劇場版はキャリアの中でどんな作品?」というもの。なぜなにナデシコというより、なぜなに竜雄監督といった風の質問だが、過去の経歴から含め「『ナデシコ』は、私が関わった劇場作品としては4本目にあたります。最初に助監督として1本関わり、次に『ちびまる子ちゃん』の劇場版の作監をしました。3本目は『劇場版リカちゃん』でしたが……こちらは企画がポシャってしまいまして。『ナデシコ』の劇場版は、その雪辱戦といったところでしょうか」と、丁寧に解説してくれた。
また、劇場版『ナデシコ』製作に関わった際の思い出として「過去の3本では(製作が)かなり大変だったので、経験を活かして作りました。ただ、自分としては初めての“メカもの”作品だったので、やっぱり少し不安もありました」とも語っている。
さらに、作品のストーリーに関しては「テレビシリーズのキャラクターが再結集するシーンが、まさにヤマ場になりますので。そこにに至るまでの間で、ルリの心情が響くように作りました」と話してくれた。
トークが一段落すると、サプライズとして『機動戦艦ナデシコ』でヒロイン「ミスマル・ユリカ」役を演じた桑島法子さんのビデオメッセージが公開された。ビデオの中で桑島さんは、今回の上映について「劇場版でセリフが少ししか無かったのにはちょっとショックでしたが……完成した映画は、その感覚が吹っ飛ぶような素晴らしいでした。ナデシコという作品に関われて、本当に嬉しかったです。また、再開できる日を楽しみにしています」とコメント。
さらに劇場版『モーレツ宇宙海賊』の公開に際してもエールを贈り、その主役を演じる小松さんに対しては「きっと小松ちゃんの代表作になるでしょう!」との“予言”も残してくれた。先輩からの有り難いお言葉である。
●公開日・主題歌・新キャストが一挙発表!
『ナデシコ』のトークが終わったら、次は『モーレツ宇宙海賊』の時間だ。というわけで、まずは本邦初公開となる予告映像が、劇場の大スクリーンで上映。映像の最後には、画面いっぱいに「『モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-』2014年2月22日公開!」と表示され、ついに正式な公開日が明らかにされた。
それに合わせて、告知の中で公開された新キャラクター「無限彼方」を演じる下田麻美さんがゲストとして、ステージへと登場。2人に混じって、劇場版『モーレツ宇宙海賊』に関するトークを展開することに。
本作への出演が決まった時の感想を聞かれた下田さんは「オーディションを受けて、すぐに決定の報せをいただいたときは、素直に嬉しかったです。ただ、すでに出来上がっている(キャラクターたちの)輪の中に飛び込んでいくのは、ちょっと不安でもありました」と、当時の心境を話してくれた。
佐藤監督によると、劇場版に出演するキャストの人数は非常に多く「アフレコスタジオから溢れていましたよ」とのこと。しかし下田さんは果敢にその輪の中へと飛び込み、キャストの中に溶け込んでいたのだという。
劇場版の内容に関しては、佐藤監督が「ビジュアル面は、キャラクターの等身がひとつ上がって、その分芝居が細かくなっています。弁天丸の見た目も変化しているので、注目してみてください。テレビでは“そこまでやってなかった”という演出も詰め込んでいます」と話しおり、さらに「『劇場版ナデシコ』でご一緒していただいた方も、今回の作品には多く関わってくれて、過去の蓄積が活きているようにも感じます」とも語っていた。これまで、同氏の監督作品を追いかけてきた人にとっても、十分に期待できる作品になりそうだ。
そして最後には、主題歌と上映館に関する情報発表が行われた。上映館は全国で43館。オープニングテーマはもちろん、ももいろクローバーZ『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』。そしてテーマソングはangelaさんが作詞作曲を手がけ、中川翔子さんが歌う『Angel presents』だ。
また、劇中には挿入歌として、同じくangelaさんが作詞作曲をおいこなう『Sail away』。こちらは、歌を小松未可子さんが担当し、劇場公開日と同日にCDが発売されるとのこと。これらの情報発表とともに、イベントは終了となった。最後に、各出演者のコメントを掲載するので、そちらをもって本稿の締めくくりとしたい。
■下田麻美さん
今日、この場で出演の発表が行われると聞いて、ずっと緊張していたのですが、皆さんに暖かく迎えていただいて嬉しかったです! 私の中で『モーレツ宇宙海賊』は、新しい作品なのになんだか懐かしいような印象がある作品です。私の演じる無限彼方くんも、劇場版では重要な役回りを任されていますので、ぜひ応援していただけると嬉しいです。
■小松未可子さん
1年前、この場で劇場版を発表した時には、まだ公開時期が決まっているだけでした。でも、時間が進むとトントンと話が進んで、今は公開が近づいているのを感じます。劇場版のアフレコでは、劇中さながらの緊迫感や熱意を感じました。見ていて爽快で、ワクワクとした冒険心がそそられるような、新しい佐藤竜雄ワールドに乞うご期待です!
■佐藤竜雄監督
最後に、『モーレツ宇宙海賊』の話だけでなく『ナデシコ』についてのお話も少し。この劇場上映は“できればまた劇場上映をしたい”という気持ちの上にある、ちょっとした実験でもあります。そこにここまで多くの人が集まってくれるとなれば、また何らかの形で“動く”ことになると思います。そちらに関しても、ぜひご期待ください。
◆『モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-』
2014年2月22日(土)、新宿バルト9、他にて全国ロードショー
【オープニングテーマ】
『猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」』ももいろクローバーZ
【テーマソング】
『キラキラ-go-round』angela Presents/中川翔子
【イメージソング】
『Sail away』小松未可子
>>『モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-』公式サイト