「Trident」をはじめ、キャスト陣が勢揃い！　人と霧が共に歌う『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』ライブイベント「LIVE Blue Field」レポート！

　2013年12月1日(日)、東京のライブスハウス「Zepp Tokyo」において、テレビアニメ『蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ-』のライブイベント「蒼き鋼のアルペジオ -アルス・ノヴァ- LIVE Blue Field」が実施された。

　ステージには、本作のエンディングを歌う「Trident」(渕上舞さん、沼倉愛美さん、山村響さん)の3名をはじめとしたキャスト陣に加え、オープニングを歌うナノ feat. MY FIRST STORYらが登場。2時間にわたるライブステージを、午前・午後の2回にわたって披露した。今回はその中で、第2回目の公演となる“午後の部”をレポートしていく。

●午後の部・状況開始！　『ブルー・フィールド』でスタート！

　すでに午前の部の物販で購入を済ませていたのか、来場者の2割ほどは、早くも「LIVE Blue Field」の文字が刻まれた、ブルーのTシャツを着用。全員が、開戦の合図を待ちわびているかのようであった。イベント開始時刻になると、作品の世界観を紹介するPVが上映され、続いて「千早群像」(CV：興津和幸)による“状況開始命令”が下される。千早艦長は今回、遠隔地から指揮を執っているらしい。

　そんな艦長の号令に合わせて、Trident(渕上舞、沼倉愛美、山村響)の面々が登場。エンディング曲の『ブルー・フィールド』でLIVEがスタート！　歌の中に織り込まれたコールも、3人合わせての「トライデントです！」の挨拶も、板に付いてきた様子。Trident結成当初より追いかけていたファンにとっては、ライブを楽しむとともに、ちょっと感慨深さも感じてしまったかもしれない。

　続いては、「キリシマ」(CV：内山夕実)＆「刑部蒔絵」(CV：原紗友里)による『メンタル』や、「イ400」(CV：日高里菜)＆「イ402」(CV：山本希望)の『Inapplicability』。そして、このライブで初公開となるTridentが歌うもう1曲のエンディングテーマ『Inncoenet Blue』などが、連続して歌われる。

　背景スクリーンには、曲ごとに製作されたキャラクターの3D映像が、壇上に立つキャストたちの振り付けとシンクロする形でスクリーンに映し出される。各人は、自分が演じるキャラクターのイメージカラーを意識した衣装でステージに登壇しており、そのシンクロっぷりを高めていた。間に挟まれたMCでは、今回ステージに立つことはなかった「橿原杏平」(CV：宮下栄治)のネタラップ(午前の部では群像ラップも)を披露して会場を盛り上げた。

●再現度マックスの“霧の艦隊”が進撃！

　MCに続く後半戦では、「ヒュウガ」(CV：藤田咲)の『Miracle』、「マヤ」(CV：MAKO)による『トレモロ』、そして「コンゴウ」(CV：ゆかな)の『Dawning light』と、現在は霧の敵勢力下にあるメンタルモデル勢の3連弾が加えられる。

　3人に共通するのは、もはや“メンタルモデルそのまま”と言って良いほどにクオリティの高い衣装である。衣装の上から白衣をまとう藤田さんをはじめとして、リボンからストッキングまで完全再現したMAKOさん、黒いロングドレスを着たゆかなさんなどなど、全員がほぼ完ぺきな再現度を誇っていた。

　見た目があまりにメンタルモデルなので、来場者の希望に応える形でターンをしたり、MAKOさんが例の「カーニバルだっよ！」を披露したりと、もろもろ盛り上がっていた様子。例によって艦長の話題も出るが「千早群像？　知らない子ですね」(藤田さん)と、(公認)パロディ混じりのネタで一蹴されてしまっていた。艦長、おいたわしや……。

　霧の艦隊が退却すると、会場が暗転。次の登場したのはナノ feat. MY FIRST STORY、歌うのはもちろんオープニングの『SAVIOR OF SONG』、そして『Silver Sky』だ。かわいい雰囲気から会場の様相は一転し、アニメ『蒼き鋼のアルペジオ』本編そのもののシリアスで迫力ある空気感を作り出す。

　そしてここからはラストスパート。これまではチームTridentとして同時にステージに立っていた渕上さん、山村さん、沼倉さんの3人が個別に、各人が新曲を初お披露目。それに続く形でオール・キャストがステージに立ち、『ブルー・フィールド』を合唱して、今回の公演は終了となった。

　ライブの最後には、サプライズ情報として最終話先行上映会と全話一挙上映イベントの実施、およびBlu-ray＆DVDの最終巻発売記念イベント「Return Of“BLUE STEEL” ～“蒼き鋼”帰港記念式典～」が、2014年6月29日に舞浜アンフィシアターにて開催されることが明らかにされた。詳細な情報は、該当ニュースページや、公式サイトなどで確認できる。

　なお、今回のライブで初めて歌われた楽曲の一部は、現在iTunesなどで配信が行われている。興味がある人は、そちらもチェックしてみよう。


＜セットリスト＞
1.『ブルー・フィールド』：Trident（渕上舞、沼倉愛美、山村響）
2.『メンタル』：キリシマ（内山夕実）、刑部蒔絵（原紗友里）
3.『Inapplicability』：イ400（日高里菜）、イ402（山本希望）
4.『Expose』：八月一日静（東山奈央）、四月一日いおり（津田美波）
5.『Inncoenet Blue』：Trident（渕上舞、沼倉愛美、山村響）
6.『Miracle』：ヒュウガ（藤田咲）
7.『トレモロ』：マヤ（MAKO）
8.『Dawning light』：コンゴウ（ゆかな）
9.『SAVIOR OF SONG』：ナノ feat. MY FIRST STORY
10.『Silver Sky』：ナノ
11.『Words』：ハルナ（山村響）
12.『Be united』：タカオ（沼倉愛美）
13.『Starlight』：イオナ（渕上舞）
14.『ブルー・フィールド』：全員

【STAFF】
監督：岸 誠二
シリーズ構成：上江洲 誠
音楽：甲田 雅人
アニメーション制作：サンジゲン

【CAST】
千早群像：興津和幸
イオナ：渕上 舞
織部 僧：松本 忍
橿原杏平：宮下栄治
四月一日いおり：津田美波
八月一日静：東山奈央

タカオ：沼倉愛美
ハルナ：山村 響
キリシマ：内山夕実
コンゴウ：ゆかな
マヤ：MAKO
ヒュウガ：藤田 咲
イ４００：日高里菜
イ４０２：山本希望

刑部蒔絵：原紗友里

【STORY】
　2039年、人類は温暖化に伴う急激な海面上昇により、地上での版図を大きく失った。それに呼応するかのように、霧を纏う謎の軍艦群「霧の艦隊」が世界各地の海洋に出現、搭載した超兵器で人類の艦を攻撃し始めた。

　人類は持ちうる戦力を投入し、最終決戦「大海戦」に臨むも、「霧」の圧倒的な武力の前に脆くも敗れ去った。全ての海域、運搬経路を「霧の艦隊」によって封鎖され、政治経済は崩壊、人類は疲弊の一歩をたどっていた――

　「大海戦」から7年。士官候補生・千早群像の前に現れた、「霧の艦隊」の潜水艦「イ401」。敵であるはずの「イ401」、そのメンタルモデル「イオナ」との出会いは群像に、そして人類に何をもたらすのか……？


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