ハンドルひとつでロードレースの臨場感を完全再現!? 舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The Second Orderゲネプロをフォトレポートでお届け!
東京の「天王洲 銀河劇場」、埼玉の「埼玉県熊谷会館」で千秋楽を終え、大好評を得た超人気の舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The Second Order。 3月26日(水)からは関東の両劇場に続いて、大阪の「シアターBRAVA!」での公演がスタートする。
本公演は現在アニメも絶賛放送中の青春スポーツ漫画『弱虫ペダル』の舞台化第4作目で、原作でも人気のインターハイ篇2日目のストーリーが描くもの。今回の記事では、大阪公演に先駆けて、舞台初日となる3月13日(木)に行われたゲネプロの様子をフォトレポートでお届け!
前売チケットが即完売するほど注目された舞台なだけあり、観客席を埋め尽くすほどの関係者や取材陣が集まる中で行われた今回のゲネプロで披露された、出演陣の情熱的な演技を是非ご覧頂きたい。
公演がスタートすると、冒頭から総勢19名の出演者が登場しダンサブルな演技を披露。また、最初に第3作目までのシナリオをおさらいするシーンなどもあり、初めて舞台に足を運ぶ人でも、物語の内容を把握できる構成となっていた。
そして、本編はインターハイ2日目の前夜からスタートし総北高校、箱根学園、京都伏見の3高がそれぞれの想いを抱えながら、2日目へと突入していく――。
原作に忠実なシナリオはもちろんだが、本公演の見所はハンドルひとつでロードレースを再現する演出面だ。細かいシーンなどで、本物のロードバイクや、自転車の車輪などは登場するが、基本的に演者はハンドルのみを持って全力ダッシュでレースを再現する。
言葉だけで想像するとなかなかシュールな光景だが、これが舞台では驚くほど違和感がない。むしろ、その疾走感や熱量がリアルに伝わってくるため、その場がロードレースの会場になったかのような感覚を味わえる。
そして、そのハンドルを操る出演陣の演技力も凄まじい。写真を見て頂ければわかると思うが、ひとつのハンドルを巧みに操りながら、体制や表情を駆使して、レースの臨場感を演出。そこにロードバイクがあるような錯覚に陥ってしまうほど、素晴らしい演技で観客を魅せる。
また、原作を意識した役作りも徹底されており、小野田坂道と田所迅による伝説のレース復帰や「恋のヒメヒメ☆ぺったんこ」合唱、新開隼人対御堂筋翔の手に汗握るスプリント勝負、エースによるラストスプリントなど、さまざまなシーンで『弱虫ペダル』ファンなら思わずグッとくる演技を楽しめた。
その素晴らしい演技、演出、物語に公演が終了すると大きな拍手が送られ、大ヒットの予感を感じさせた今回のゲネプロ。熱く汗ほとばしり、時に爆笑ありの『弱虫ペダル』の世界を完全再現した本公演を、ぜひ体験して欲しい。
<<出演者>>
パズルライダー:松井貴典、山本侑平、一瀬 悠、安達拓磨
<<公演概要>>
【公演名】
舞台『弱虫ペダル』インターハイ篇 The Second Order
【日 程】
東京:天王洲 銀河劇場 2014年3月13日(木)~3月16日(日)
埼玉:埼玉県熊谷会館 2014年3月20日(木)~3月22日(土)
大阪:シアターBRAVA! 2014年3月26日(水)~3月30日(日)
【舞台『弱虫ペダル』とは】
原作は、秋田書店「週刊少年チャンピオン」にて大好評連載中の自転車ロードレースを題材にした、コミックス売上850万部を超える青春スポーツ漫画『弱虫ペダル』。孤独なアニメオタク少年・小野田坂道が、総北高校自転車競技部の仲間と共にインターハイ全国優勝を目指すという内容を、気鋭の演出家 西田シャトナーが、独自に生み出した技法“パズルライドシステム”を駆使し、自転車を使わずにハンドルだけでロードレースを表現。 主演の小野田坂道役:村井良大をはじめ、幅広く活躍する躍進的な実力派俳優陣が舞台上でロードレースを熱演する、運動量、熱量は間違いなくナンバーワンの作品である。
【ストーリー】
アニメ好きのロードレース初心者・小野田坂道は総北高校自転車競技部に入部し、インターハイに出場。インターハイ初日の結果は、王者・箱根学園の福富、ダークホース・京都伏見の御堂筋、そして総北主将・金城の“3人同着1位”という前代未聞の結果(リザルト)となった。好スタートを切った坂道たちだが、続く2日目のレースでスプリンターの田所が体調不良によりスタート地点から遅れをとった。チームを優先し田所を「切り捨て」ようとするが、坂道は主将・金城からのオーダーを守るべく「迎えに行く」と宣言。京都伏見は御堂筋の指示どおり卑劣な作戦で総北と箱根学園を追い込んでいく。激動のインターハイ2日目の結果はいかに!?
【スタッフ】
原作:渡辺航「弱虫ペダル」(秋田書店『週刊少年チャンピオン』連載)
演出・脚本:西田シャトナー
音楽:manzo
(C)渡辺航(週刊少年チャンピオン)/マーベラスAQL、東宝、ディー・バイ・エル・クリエイション