TVアニメ『Free!』７月放送予定の第２期に向け、京都でイベントを開催！イベント詳細レポートをお届け！

　2014年5月11日（日）に京都市左京区にある「京都市勧業館みやこめっせ」で「TVアニメ『Free!』関西上陸スペシャル」が開催された。登壇したのは、七瀬 遙役の島﨑信長さん、橘 真琴役の鈴木達央さん、葉月 渚役の代永 翼さん、竜ヶ崎怜役の平川大輔さんの４名だ。

　

■ マネージャーが選ぶ名シーンベスト５！

　イベントのプログラムは、５つのコーナーにそって進められてゆく。まず、１つ目のコーナーでは、昨年放送された第１期全12話の中から名場面を振り返る。イベントが始まる前に、参加者へ選択式のアンケートが行われ、それを集計した結果がランキング形式で発表される。会場のモニターには当該のシーンが上映され、役者それぞれがシーンにまつわる思い出を語った。見どころ満載の本作ゆえ用意された選択肢以外には、「遙が水着エプロン姿で鯖を焼く」シーンが多く挙げられたそうだ。

・第５位　11Fr「激情のオールアウト！」
鮫柄学園にやって来た怜が凛に向かって「僕は彼らと最高のチームで試合に臨みたい。そのチームの一員として彼らとともに泳ぎたい。ただそれだけです」と言い放つシーン。平川さんは「あの時のまもちゃん（宮野真守さん）に腹が立ってね！　画面の中の二人を見て感情が入ってしまいました」と振り返る。このシーンは、平川さんと宮野さんの芝居が白熱し予想を上回る出来になったシーンだそうだ。

・第４位　８Fr「逆襲のメドレー！」
携帯を持ったまま玄関で寝ていた真琴を遙が起こし「泳ぐんだろ、リレー」と言う。その言葉を聞いた真琴が驚きと喜びで目覚めるシーン。

・第３位　４Fr「囚われのバタフライ！」
岩鳶高校水泳部のメンバーが、新しい水着を買いにスポーツショップへ行き、競泳用水着を次々に試着するシーン。怜が水泳部に加わり「『Free！』のコミカルなシーンは、こんな感じ」というのがつかめてきた頃だという。

・第２位　12Fr「遙かなるフリー！」
４人でメドレーリレーを泳ぎ切った後、凛が遙に抱きつき「ハル、最高の景色見せてもらったぜ」と言うシーン。葛藤を抱えてきた凛が解放されるシーンを全員が称えた。

・第１位　９Fr「迷いのルーズンアップ！」
県大会を終え、自分たちの成長を実感した遙が皆に「俺もリレーに出たい。お前たちと泳ぎたい。もう一度」と打ち明けるシーンが１位に選ばれた。当該のシーンは、一度収録して時間を置いてから、再び録り直しをしたのだという。島﨑さんは「このシーンで遙の言葉を引き出すのは真琴の台詞だからということで、一週間後の収録では達さん（鈴木さん）もより練ってきてくれました。僕も達さんに台詞を引き出してもらった結果、このシーンになりました」と語った。鈴木さんは、作品全体を振り返り「12話全力でやって来たから生半可に語れないんだよね」と語る。そのコメントから作品への深い想いが十分に伝わって来た。


■スペシャルドラマ「ハイキング」

　２つ目のコーナーは、イベントのために書き下ろされた特別シナリオによる朗読劇だ。島﨑さんが「久しぶりに演じるから、すっごいドキドキしてる」と言うと、平川さんも「なんかすっごい緊張する！」、代永さんも「キャラ戻ってくるかな？なんか違ったらごめんね」と、それぞれ緊張した面持ちでマイクの前に立った。

　朗読劇の後、マイクの立ち位置についての話題になった。アフレコ時の立ち位置は特に決まっていないそうだが、それぞれが自然と落ち着く立ち位置があるそうだ。観客席からステージに向かって左から平川さん、島﨑さん、鈴木さん、代永さんの立ち位置で収録していることが多いという。

　島﨑さんは「僕は左手で台本を持つので、真琴（鈴木さん）が左にいてくれた方が見やすいんですよ」と言うと、鈴木さんも「遙と真琴が会話をするシーンは、正面のマイクは外さないようにしますが、なるべくお互いの視線を合わせたり、少し体を向かい合うような形で収録してますね」と語った。

■ 宮野真守さんからビデオメッセージ！　「見たことのないロケVTR見せてやる！」

　３つ目のコーナーは、宮野真守さんからのビデオメッセージが公開された。「前回（中野サンプラザで行われたイベント）と同じやつだね。鮫柄のVTRは不安なんだって～！何してくるかがわからないから！」と代永さんが言うと、鈴木さんも「これ見ないで次のコーナー行こうか」などと話し、嫌な予感を察知する。

　ビデオメッセージでは宮野さんが、登壇者が答えることを想定して「そこにいる、４人のかっこいいお兄ちゃんたち～！」と語りかけたり、観客に「盛り上がってますか～？」と問いかける姿が収録されていた。そのVTRと、会場のやりとりがシンクロしており、代永さんに「本当は裏にいるんじゃないの？」と言わせるほどだった。人々を楽しませる宮野さんのエンターテイメント性が発揮されたメッセージだった。

■ VTRの宮野真守さんとエアロバイク対決！　松岡 凛VS岩鳶高校水泳部！

　しかし、宮野さんが用意していたVTRはメッセージだけでは終わらなかった。登壇者の４人と、VTRの宮野さんでエアロバイク対決を行うというのだ。エアロバイクでどちらが先に1キロメートルを漕ぎ切れるかという勝負だ。登壇者の４人のうち、１人でも宮野さんより速いタイムを出せば勝利となる。

　レースが始まると、ステージ上のモニターにはエアロバイクのフロント画面とバイクを必死に漕ぐ４人の顔が映し出された。約１分間、全力でバイクを漕ぎきった４人は、力を使い果たし床にへたり込んでしまった。代永さんが「この企画考えた人、バカだよね！」と言うと、島﨑さんも「これ、声優のイベントでやることじゃないよ！」と率直な感想を述べた。気になる結果は、島﨑さんが１分09秒04、代永さんが1分14秒00、平川さんが１分07秒05。そして、鈴木さんが57秒81を記録し、１分を切った鈴木さんのタイムが岩鳶高校の代表タイムとなった。４人は宮野さんのVTRの続きを視聴するために、ふらつきながらも張り出し舞台へ出てモニターに向かう。

　静止されていたVTRが動き出し、エアロバイクを漕ぎきった宮野さんの記録は１分00秒40。鈴木さんのタイムに及ばず敗北してしまった。「足が使い物になりゃしねぇ…」と生まれたての子鹿のような動きをする宮野さんの映像が映し出され、会場には大きな笑いが起こった。松岡 凛と岩鳶高校水泳部のエアロバイク対決は、部長の活躍により岩鳶高校が見事勝利を収めた。


■ 何がでるかな、何がでるかな～？　合宿中のサイコロトークを実践！

　続いて、４つ目のコーナーでは本編６話で遙たちが行ったサイコロトークを登壇者が実践する。もちろん、サイコロは本編と同様に６面中、３面が「怜」（平川さん）になっている。

　イベントでもアニメのように代永さんが「だ～れが出るかな、誰が出るかな！」と歌いながらサイコロを振った。最初に当たったのは鈴木さん。トップバッターで「恥ずかしかった話」を披露することになった鈴木さんは「アフレコ中に何でもないセリフで噛んでしまい、その後も続けて噛んでしまって、どんどんボロボロになってしまう時が恥ずかしい」と回答した。

■ キャラクターになりきり、アドリブでお客さんへ感謝のメッセージ！

　数回にわたってサイコロトークが行われた後、最後に全員から「自分が演じたキャラクターになりきって感謝のメッセージ」が述べられた。

●竜ヶ崎怜（CV.平川大輔さん）からのメッセージ
「岩鳶高校水泳部１年、竜ヶ崎怜です。今日はこんなに沢山の方にお越しいただいて、本当にありがとう御座います。『Free！』を愛して下さるその心、本当に美しいですよ、あなたたちは」

●橘 真琴（CV.鈴木達央さん）からのメッセージ
「岩鳶高校水泳部部長の橘 真琴です。皆が、いつも俺達の泳ぎを見てくれているのはすごく嬉しい。俺も、皆と泳ぐのが夢だったから。それをこんなにも沢山の人が応援してくれている。そのことがすごく嬉しいんだ。これから俺たちはまた新しいステージに進む。その時に、また新しい俺たちを見て欲しい。だから出来たら応援して欲しいな」

●七瀬 遙（CV.島﨑信長さん）からのメッセージ
「俺は、皆のおかげで最高の景色を見ることができた。また、皆と泳いでリレーをつないで、あの時の景色を見ることができた。そして、またこの新しい夏で、皆と一緒に前よりももっと最高の新しい景色が見たい。だから、皆これからも俺たちを、そして俺を支えて欲しい！」

●葉月 渚（CV.代永 翼さん）からのメッセージ
「岩鳶高校水泳部、１年の葉月渚です！皆、いつもこんな僕たちを応援してくれてどうもありがとう。皆がいるおかげで、僕たちはここまで来ることが出来ました。でも、まだまだ僕たちにとってはスタートラインに立ったばかりです。これからまだまだ迷惑をかけると思いますが、こんな僕たちをこれからも応援してくれると嬉しいな。それから、凛ちゃんのことも応援よろしくね！僕はこれからも頑張って行きますっ！」


■帰ってきたスペシャルドラマ！ 「遙かなるニャンコ」

　スピーチを終え、それぞれのキャラクターが演者の中に戻ってきたところで、５つ目のコーナー「帰ってきたスペシャルドラマ」が始まろうとしていた。すると、スタッフから島﨑さんに白い猫耳のカチューシャが手渡される。猫耳カチューシャを装着した島﨑さんに観客席から「のぶにゃが～！のぶにゃが～！」という歓声が挙がる。最初は恥ずかしそうにしていた島﨑さんも、マイクの前に立つと遙の声を作り「行くにゃ！」と気合を入れドラマがスタート。

　ドラマの間、島﨑さんと平川さんは猫耳のカチューシャをつけ熱演した。その後、鈴木さんと代永さんにも、むりやり猫耳を装着させようとする島﨑さんと平川さん。４人が猫耳のカチューシャをつけ合いじゃれあう姿に客席は大いに盛り上がった。

■ オープニング、エンディングほか第２期に関する重大情報が解禁！

　すべてのコーナーが終了し、TVアニメ第２期に関する告知が行われた。まず、速報記事でもお伝えしたように、オープニングとエンディングのアーティストと楽曲名が、このイベントで初めて発表された。オープニング主題歌は、OLDCODEXの「Dried Up Youthful Fame」。エンディング主題歌は、出演キャスト５名によるユニット※STYLE FIVEの「FUTURE FISH」であることが発表された。

※STYLE FIVE［七瀬遙(CV.島﨑信長)、橘真琴(CV.鈴木達央)、松岡凛(CV.宮野真守)、葉月渚(CV.代永翼)、竜ヶ崎怜(CV.平川大輔)］

　OLDCODEXのボーカル「Ta_2」としても活躍する鈴木達央さんが、一緒にバンド活動を行っているペインターのYORKE.さんを、サプライズゲストとしてステージに招いた。OLDCODEXの２人が揃ったところで、話題は新オープニング「Dried Up Youthful Fame」の制作秘話へ移る。今回も、前作の「Rage on」に引き続き、作曲をTa_2さん、作詞をYORKE.さんが行っている。

　さらに、放送が始まる７月には「ローソンキャンペーン第２弾」が開催されると発表。詳細な情報はキャンペーンサイトにて随時発表される予定だ。


■ ４人が会場中を駆け回る、感動のアンコール！

　告知を終えた後、中締めが行われ登壇者が舞台袖に捌けると会場からは、割れんばかりのアンコールが巻き起こる。アンコールの嵐の中、再び姿を現した４人はステージを降り客席の間を縦横無尽に走り抜けてゆく。４人が「やっと、皆のところに行けたね！」と言うと、会場からは次々に「ありがとー！」という歓喜の声が挙がった。

　会場の巡回を終えた４人が再びステージ上に並ぶ。島﨑さんが「なぜ僕たちが戻ってきたかと言いますと、皆さんにお見せしたいものがあるんです！こちらです！」と言うとモニターに第２期のPVが映し出された。このイベントで、一早く最新PVが公開されたのだ。

　事前にPVのナレーションを収録していた島﨑さん以外のキャストは、観客と同じくPVを初めて観たため早速今後の展開を推測し始める。「真琴はやっぱり、あの白い猫を抱くんだね」と鈴木さんが言うと、代永さんは「にとりん（似鳥）は相変わらず可愛かったね！２期で似鳥が凛より大きくなってたらどうしよう（笑）」と盛り上がる。島﨑さんは「今は僕らも、このPVからこの先の話がどうなるのかを想像するくらいです。鮫柄の御子柴部長、ちゃんと映ってましたね！」と言うと観客から大きな笑いが起こった。キャストたちも２期へ期待が高まったようだ。


■ 登壇者からマネージャーへ熱い感謝のメッセージ

　アンコールのラストは、長時間のイベントをともにした観客へ登壇者から感謝の言葉が述べられた。

●鈴木さん
「毎回思うんですけど『Free！』は本当にいろんな力が渦巻いている作品だと思うんですよね。皆さんの熱気、作っている俺たちだったりとか、絵を描いて下さっている人たちがあったかいんですよ、本当に。作品に対する想い入れも強いし。そういうフィルムに出会えること、それが皆に受け入れてもらえるのはすごい稀有なことだなと思っていて。そういう中に俺もいられて嬉しいし、次の夏も俺たちはまた勝ちに行こうと思っています。なので、その時には、また新しい夏で皆さんと一緒に水を感じたいと思います。どうぞこれからお願いします！」

●代永さん
「まさか、京都という地で『Free！』のイベントができるとは思わなくて、本当に嬉しいです。アフレコがすごく楽しみですし、渚としてもどういうふうになるのか僕自身楽しみです。岩鳶メンバーも、鮫柄メンバーも応援してくれたらいいなと思います。本日は本当にどうもありがとう御座いました！」

●平川さん
「先の二人がとてもいい事を言ってくれたので、多くを語る言葉を失っているんですけれど、この仲間たちとそして全国の『Free！』のファンだと言って下さる方々の力を全部ひとつにして、熱い夏を作って行きたいと思います。皆さんのパワーを分けてください。ありがとう御座いました」

●島﨑さん
「今日は『Free！』に帰って来たなって思った１日でした。PVで収録は先にやらせてもらったんですけど、やっぱり１人でやるのでは違うんですよね。完全に帰って来た気がしなくて。だから、今日のスペシャルドラマもやる直前まですごく不安でした。でも、この『Free！』の空気が満ちた中で、キャストの皆と掛け合ったらすぐに返って来ました。放送からもうずいぶん経ったのに、こんなにも多くの人が集まってくれて、本当に『Free！』って愛されている作品だなと思っちゃいました。それだけ、皆さんが応援して下さった恩を何倍にもして次の夏で返しますので、今後も『Free！』をよろしくお願いします！」

　最終話のエンディング「EVER BLUE」が流れる中、キャノン砲で青色のカラーテープが打ち上げられ、約２時間30分にわたるイベントは大盛況のうちに幕を降ろした。第２期『Free! -Eternal Summer-』は今夏７月より放送開始。永遠になる夏は、すぐそこまで来ている。

【DATA】
TVアニメ『Free! -Eternal Summer-』
ABC、朝日放送、TOKYO MX、テレビ愛知、BS11にて2014年７月より放送開始予定

【スタッフ】
原案：「ハイ☆スピード!」おおじこうじ（KAエスマ文庫/京都アニメーション）
監督：内海紘子（アニメーションDo）
シリーズ構成：横谷昌宏
キャラクターデザイン：西屋太志
美術監督：鵜ノ口穣二
色彩設計：米田侑加
小物設定：秋竹斉一
撮影監督：高尾一也
音響監督：鶴岡陽太
アニメーション制作：京都アニメーション／アニメーションDo

【キャスト】
七瀬 遙：島﨑信長
橘 真琴：鈴木達央
葉月 渚：代永 翼
竜ヶ崎 怜：平川大輔
松岡 凛：宮野真守
山崎宗介：細谷佳正
似鳥愛一郎：宮田幸季
御子柴清十郎：津田健次郎
松岡 江：渡辺明乃
天方美帆：雪野五月
笹部吾朗：家中 宏

>>TVアニメ『Free! -Eternal Summer-』公式サイト
>>TVアニメ『Free!』公式Twitter（@iwatobi_sc）