寺島拓篤さん、梶裕貴さん、下野紘さんらが作品を語りつくす! 「ドラマCD『SERVAMP-サーヴァンプ-』吸血鬼だらけの夏休み」の超ロングインタビューをお届け!
現在、月刊コミックジーンで連載中の人気コミック『SERVAMP-サーヴァンプ-』(原作:田中ストライク)。主人公・城田真昼は道端でひょんなことから黒猫を拾う。クロと名付けるが、じつはクロは「サーヴァンプ」という契約した人間の言うことを聞く吸血鬼で、契約によって真昼はクロの主人となってしまう。やがて、吸血鬼同士の戦いに巻き込まれていき……という吸血鬼×主従契約バトルファンタジーが本作だ。
今回、音声化されるのは原作に即した一部本編と、原作者・田中ストライク先生書き下ろしのドラマCDオリジナルストーリー2本の計3本のドラマ。さらにキャストトークを収録した1枚になっており、原作ファンのみならず出演声優陣に興味のある人も必聴だ。
そんなドラマCDには豪華声優陣が出演することでも注目されているが、ここでは寺島拓篤さん(城田真昼役)、梶裕貴さん(クロ役)、下野紘さん(有栖院御園役)、堀江一眞さん(スノウリリイ役)、松岡禎丞さん(ベルキア役)、深町寿成さん(綿貫桜哉役)のインタビューをお届けする。最後までお見逃しなく。
●下野さんが名付けた○○系男子シリーズ!!
――まず最初に、収録を終えてのご感想をお願いいたします。
寺島拓篤さん(城田真昼役/以下、寺島):収録はとても楽しかったですが、つっこみばかりしていたので大分カロリーを消費して、疲れました(苦笑)。今回は3本立てで、本編に即したシリアスな展開があったりドラマCDオリジナルの書き下ろしの賑やかなお話あったりと、いろいろなみんなを見ることができました。
梶裕貴さん(クロ役/以下、梶):以前、1度だけドラマCDの収録があり、それからだいぶ時間が空いての収録でしたが、まるでレギュラーで収録しているかのような仲の良さ、チームワークで収録ができたような気がします。クロは難しくもあり楽しい役なので、今回も一生懸命がんばりました。
下野紘さん(有栖院御園役/以下、下野):以前のドラマCDでは御園はクールな子だったのですが、じつはただ単に箱入り息子で、世間知らずで、えらそうな物言いをしていただけだったというのが今回判明しました(苦笑)。喋れば喋る程、「御園くん、もうちょっと静かにしてくれるかな?」というくらい、全力で箱入り息子らしさが出ていたなと思います。収録現場はとても楽しかったので、またドラマCDシリーズが続けばいいなと思います。
堀江一眞さん(スノウリリイ役/以下、堀江):久々にこのメンバーが集まったのですが、同窓会みたいな感じで、とてもリラックスした状態で収録できました。キャラクターたちは対立しつつも不思議な絆があるので、僕たちキャストも同様、絆で結ばれたなかで無事収録を終えることができました(笑)。
松岡禎丞さん(ベルキア役/以下、松岡):前回のドラマCDとはうってかわって、楽しいお話になっています。ベルキアも豹変するところは適度に豹変していますし、振り切ってやるところは思いきってやりました。ドラマCD単体という形では今回が第1巻ですが、これからもどんどん続いていったら、また楽しいベルキアをお届けできると思いますのでご期待ください。
深町寿成さん(綿貫桜哉役/以下、深町):前回、ドラマCDに参加させていただいてから原作の大ファンになり、そこから原作を読み続けています。ですので、久しぶりの収録とはいえ、作品には触れ続けているのでとても楽しい気持ちで収録に参加させていただきました。学校で過ごしていたのとは違う桜哉の姿があるので、演技をするうえではその違いを自分なりに表現しました。難しくもあり楽しい部分でもありました。
――ご自身が演じるキャラクターについて、どのようなキャラクターかのご紹介とその魅力を教えてください。
寺島:真昼はすごくおせっかい焼きで人に対してとても優しい子です。人のために、自分から進んで何でもやるような子です。また家事全般ができるので、将来が楽しみです(笑)。
梶:クロは怠惰の吸血鬼です。「めんどくせー」とか「向き合えねー」とかが口癖のキャラクターです。自分の意思で猫の姿になることもできます。真昼ととてもいいコンビです。以上です(笑)。
下野:超箱入り息子です。自分が正しいと思っていることがことごとく常識外れで、いつもリリイにフォローしてもらっています。物言いはともかく、すごくいい子ですよ。
堀江:そのリリィは口癖が「私もひと肌脱ぎましょうか?」という吸血鬼です(笑)。ただのナルシストかな? と思いきや、すごく世話焼きで、常識人で、いつもみんなのことを気遣ったり心配したりする子です。真昼もおかんっぽいですが、リリイもサーヴァンプたちのなかではおかんキャラだなと思います(笑)。
下野:脱ぎ系おかんですね。
堀江:そうかもね(笑)。
深町:桜哉は、ひとことで言うなら真昼大好きっ子です。
下野:前よりも全力で真昼好きに偏ってたよね?
深町:そうですね。本当にただの真昼大好きっ子でしたね(笑)。桜哉はちょっと不安定な部分があります。でも、そういう不安定さは意外と誰もが持っているものなので、すごく人間らしさを感じる子です。
下野:真昼大好き系男子だね。
深町:ありがとうございます(笑)。
松岡:ベルキアは残虐系男子です。椿のことが好きで、やっていることすべてを楽しんでいます。常に全力です。ただ残酷なだけのキャラクターかと思いきや、なんだかんだいってギャグ要員なので、彼はしぶとく生き残って、最後まで死なないタイプだと僕は思っています。愛すべきバカキャラだと思うので、そこが彼の魅力です。
下野:つばキュン大好き系男子、かな。
堀江:たっつん(※鈴木達央さんのこと)大好き系男子!
下野:それはベルキアじゃなくて松岡君のことだから(苦笑)。
――今回、3つのドラマを収録されていますが、どのドラマでも構いませんので印象に残っているシーンや台詞をお聞かせください。
寺島:原作にあった部分のストーリーですね。「天使」と名乗る新キャラクターが出てきました。吸血鬼対天使の構図がおもしろかったので、この後、どうなっていくんだろうと僕もワクワクしています。
梶:本編冒頭の、堀江さん演じるリリイのカラオケです。完成したものがどう演出されているのか分かりませんが、堀江さんが素敵に歌われていたので、僕も早く完成版を聴きたいです。
寺島:僕、ライブ聞いちゃったからね。
梶:僕だってライブでは聞いたもん!
寺島:リハとライブ本番両方聞いたから(笑)、CDではどうなっているのか楽しみです。
下野:この2人、絶対にバイトなんかしないだろう! 着ぐるみに入るなんてしないだろう! と思っていたら、その2人が自主的に着ぐるみのなかに入っていたシーンです。御園に関してはリリイに騙されただけかもしれませんけどね。その姿を絵として想像するとおもしろいなぁと。なにやってんの、この2人!! って思いました。
堀江:みんなでプールに行ったときのお話で、真昼が序盤こそはおかんっぽさを発揮しつつも、結局最後は子供っぽく大いに遊ぶぞ~と激白するところが印象的でしたね(笑)。そんな真昼の姿をリリイは陰からにこやかに見守っていて(笑)。リリィはおかんキャラのさらにお母さんなんだな~って思いました(笑)。
深町:桜哉と真昼がこんなところで会っちゃうの!? というシーンです。本編では彼に会いたくて、でも会えなくて……。
下野:何かの歌詞みたいだね(笑)。
深町:そうですね(苦笑)。そんな、会いたくて会えない夜を過ごしていた桜哉が真昼に会うことは、僕のなかではビッグニュースだったのですが、意外と感動の再会ではなくて。きっと感動の再会は本編のお楽しみということなのかもしれませんが。だからすごく印象に残っています。
松岡:僕は喫茶店のシーンです。喫茶店なのかアイスクリーム屋なのか、どっちかにしろ! って思いました。
下野:それはね、最近のちょっとおしゃれな喫茶店なら、どっち!? ってなるときはあるからね。
松岡:あと、あんなに要望を叶えてくれるなんて、いいお店だなと思いました。
下野:きっと個人経営の喫茶店なんじゃない? だからいろんな要望を叶えてくれるんだよ。
松岡:そうかもしれませんね。だから、全体的には喫茶店でのやりとりがすごく印象的でした。また今回は椿がベルキアに対して「面白くない」って言わなかったので、台詞としては何よりそれが印象に残っています。
●キャスト陣が経験した過酷なアルバイトとは?
――第2話ではクロや御園、ロウレスたちがアルバイトをしていますが、みなさんはこれまでアルバイトの経験はありますか? 差し支えなければ、どのようなアルバイトをした経験があるかをお教えください。
寺島:コンビニ、焼肉屋、ラベル貼り、漫画喫茶、アパレル関係などいろいろな職種のバイトをやって、その結果、一番向いてるな~と思ったのはラベル貼りでした。
梶:(笑)。…うん、なんか向いてそう(笑)。
寺島:接客業も嫌いじゃなかったけどね。黙々とラベル貼りをやってて、貼るスピードと美しさが上達していく自分に感動しながらやってました(笑)。
梶:僕はゴルフ用品店とか漫画喫茶でバイトしてましたね。東京駅でお弁当を売る仕事もしてました。なので、声優としての仕事で地方に行く途中、東京駅でお弁当を買ったときには感慨深いものがありました。そのバイトをしていたときは声優になったばかりで、全然仕事もなくて、販売しているお弁当を買うお金もなかったですからね。今では懐かしい思い出です。
堀江:いろいろなバイトをしましたが、一番長くやったのは深夜のコンビニのバイトです。休憩時間がとれないので、できるだけ仕事をまいてやって、少しでも休憩をとるように調整したりしてました。そのバイト先で同じく芸能系を目指している人がいて、「オレ、今度ライブやるんだ」とか「この舞台に出るんだ!」とかお互いの夢を語り合いながら盛り上がっていたのは今でも楽しい思い出です(笑)。
下野:僕は登録制のアルバイトをずっとやってました。雑誌の製本所の同じページを積んでいく仕事とか、工場でチョコレートや小さいお菓子が容器からはみ出ていないかをチェックする仕事とか……。時給はそれなりでしたけど、信じられないくらい苦痛でした。
堀江:動きがない分、きついかもね。
深町:僕も下野さんと同じようなバイトをしていたことがあります。深夜、ベルトコンベアに乗せられてくるお菓子をひたすらチェックするバイトだったんですけど、時給は800円くらいで、今考えると時給は安いし、動かないから苦痛だし、大変なバイトだったなと思います。
松岡:僕は高校生のときに最初のバイトをして、そこから6つくらいバイトを経験しました。なかでも大変だったのは、ホームセンターでバイトをしていたときに、地震を経験しまして。学校もお休みになったので、その日1日どう過ごそうかと思っていたら、店長から「松岡君、今日来れる?」という電話がありまして。駆けつけたら、地震の衝撃で棚の商品がすべて床に落ちてしまい、すごい状態だったんです。しかも、地元が北海道だったのでホームセンターが超広くて。その床一面に商品が散乱していたので、3日間くらいかけて壊れてしまって売れないもの、まだ商品として売れるものの仕分けをして……。すごく大変でした。
深町:僕も深夜、コンビニでバイトをしていたんですけど、相手の人と一晩をともに過ごすと……。
堀江:深夜のコンビニって男同士でしょ?
深町:そうですね。ちょっと話しかけづらい人とか無口な人とかが結構いて、暇な時間になにを喋ればいいかなって不安だったんですけど、一晩、共同作業をすると不思議な絆が生まれるんですよ。……僕、何か変なこと言いました?
下野:いや、大丈夫(笑)。ただ、僕のなかで変な変換のされ方をしただけだから。一晩、男と共同作業ね(苦笑)。
深町:まぁそうなんですけど、一晩一緒に過ごして次の朝を迎えると、相手の人と仲良くなって…………。
下野:なんでどんどん声が小さくなっていくんだよ! あやしく感じるからね? バックヤードで何があったんだよ!? ってなるでしょ!?
堀江:すごい特別ななにかがあったみたいに聞こえるよ?
深町:本当に、変な意味じゃないですから!
――第3話ではプールでビーチバレーをして夏を満喫していますが、夏はプールや海などで遊ぶのが好きなタイプですか? それとも冷房の効いた家でゆっくりするのが好きなタイプですか?
寺島:僕は家でゆっくりしたいタイプです。海もプールも嫌いじゃないですけど、ほとんど行かないですね。旅行に行って、海に入ることはありますけどプールは全然行かないです。
梶:僕もプールは行かないですね。海で日に焼けたいです。
寺島:それは色が白いから? 目の下のクマが隠れるように?
梶:そうそう(笑)。僕、クロと似たようなカラーリングなので、健康的な色になりたいんです。
寺島:(笑)。いつ見ても白いもんね。
梶:だから、そろそろ血を吸わないとダメなのかなって……。
寺島:吸血鬼だからね(笑)。
下野:僕は家も外も好きなんですよ。でも、自宅にいても冷房はあまり使わないです。体調を崩しやすいので、扇風機でなんとか暑さをしのいでます。さすがに35度超えたりしたら使いますけどね。あと、夏はバーベキューに行くのも好きです。
堀江:僕も同じです。家もプールも海も好きですね。そういえばこの間、一足先にプールを堪能してきました。僕、ジムに通っていて、走ったり筋トレしたりするのがメインなんですが、ついこの間、野球をやったら身体がほてってしまって、クールダウンしようとプールに入ったんですよ。最初はゆるゆる歩いていたんですけど、やっぱり泳ぎたくなっちゃって、気付いたら普通に泳いじゃいました。爽快でしたね~(笑)!
松岡:僕はプールとか海とか限定せずに、外に出るのが好きです。基本、1人でいたくないので、普段も時間ができたら友だちや後輩、同期と一緒に買い物に行ったり、遊びに行くのが好きです。
深町:僕はインドア派です。ゲームをやるか、のんびりしているかのどちらかです。たまには外に出ないといけないなとは思っています。
――さまざまなエピソード、ありがとうございました。では最後に、ドラマCDの発売を待つファンヘのメッセージをお願いいたします。
寺島:こうしてまたドラマCDを作ることができたのも、みなさんの応援のおかけだと思っています。そんなファンのみなさんをさらに楽しませられるように僕たちも精いっぱいがんばりましたので、ぜひ楽しんでください。あと、梶さんと2人で『SERVAMP-サーヴァンプ-』のラジオをやらせていただきました。梶さんとは何度もラジオをご一緒していますが、面と向かって会話するとすごく楽だなと。いい意味で気の抜けたラジオになっていると思います。とにかく楽しかったので、ラジオも続けたいな……。それもみなさんのお声があってなので、これからも応援してほしいです。
梶:原作の力、そしてこの作品を愛してくださっている皆様のお声があって、再び音声化されることになりました。お陰様で、同じキャストで参加することができました。ありがとうございます。また、寺島さんの話にもあったように『SERVAMP-サーヴァンプ-』のラジオ特別版もやらせていただきました。そこでメールをご紹介しましたが、本当にたくさんのお便りをいただきまして、その1枚1枚から作品への熱い思いが感じられました。そんな愛されている作品に、僕も声の出演という形で関わることが出来て嬉しかったです。この勢いで、ドラマCDシリーズができればいいな、なんて思っています。まずはこのドラマCDを繰り返し楽しんでいただいて、原作含めて応援してくだされば嬉しいです。ちなみにラジオは、7月26日から配信されるそうです!よろしくお願いします!
下野:多くの方が原作はもちろん、ドラマCDの方も応援してくださったからこそのリリースにつながったのだと思います。これから先、どういう展開があるのか僕たちもまだわかりませんが、応援し続けていただけたらきっとまたお会いする機会もあると思います。応援していただけたら、そしてドラマCDがずっと続いていったら、もしかすると……? ということもあるかもしれませんので、引き続きの応援をよろしくお願いいたします。
堀江:みなさんの応援のおかげで、この仲のいいメンバーで再びドラマCDを出すことができました。とても楽しかったです。それがドラマCDのなかにも垣間見えると思います。回を重ねていくとさらによいものが生まれると思いますので、僕個人としてもドラマCDの続編とか、さらなる展開を期待しています。僕たちもがんばりますので、今後とも応援どうぞよろしくお願いします。
松岡:またベルキアを演じることができたのは、応援してくださったファンのみなさんのおかげです。その期待に応えられるように演じさせていただいたと僕は思っているので、楽しんでいただけたら何よりです。何度も聞いて、また次が出せるよう、変わらない応援をしていただけたらうれしいです。
深町:キャラクターが魅力的ですし、声優さん方も個性的な方々がそろっていますので、収録がすごく楽しいです。またこのメンバーで続けていけたらいいなと思います。またみなさんもおっしゃっていますが、ファンの方々の応援のおかげで今回のドラマCDに参加することができましたので、ぜひ引き続き応援していただけますとさいわいです。ありがとうございました。
――ありがとうございました!
◆ドラマCD『SERVAMP-サーヴァンプ-』吸血鬼だらけの夏休み
2014年7月30日発売
価格(税抜)2,500円
発売元:フロンティアワークス
販売元:KADOKAWA メディアファクトリー
【キャスト】(敬称略)
城田真昼:寺島拓馬
クロ:梶 裕貴
椿:鈴木達央
有栖院御園:下野 紘
スノウリリイ:堀江一眞
リヒト・ジキルランド・轟:島崎信長(※「崎」は、正しくは「大」の部分が「立」。)
ロウレス:木村良平
ベルキア:松岡禎丞
綿貫桜哉:深町寿成
「SERVAMP‐サーヴァンプ‐」CD特設サイト:http://www.fwinc.co.jp/servamp/
原作者田中ストライク公式サイト:http://tanaka.tank.jp/
SERVAMP-サーヴァンプ-公式Twitter:https://twitter.com/ts_servamp
月刊コミックジーン公式サイト:http://www.comic-gene.com/