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『残響のテロル』メインキャストインタビュー

テレビアニメ『残響のテロル』声優・石川界人、斉藤壮馬、種崎敦美、咲野俊介インタビュー|本作を見て、「テロに備えよ!?」

2014年7月10日(木)深夜よりフジテレビ“ノイタミナ”ほかにて放送中のテレビアニメ『残響のテロル』。本作は、『カウボーイビバップ』や『坂道のアポロン』を手がけた渡辺信一郎監督を筆頭に、中澤一登さん、管野よう子さんという、日本を代表する錚々たるスタッフ陣が参加していることでも話題のアニメオリジナル作品だ。

 第1話の放送を終えたところだが、未だ謎に包まれた部分が多い本作・今回、石川界人さん(ナイン役)、斉藤壮馬さん(ツエルブ役)、種﨑敦美さん(三島リサ役)、咲野俊介さん(柴崎役)らメインキャスト4名に、作品に関するお話を伺うことができた。

目次

オーディションではとにかく「ナチュラル」に。アフレコでは渡辺監督自ら音響を兼任

――まず、『残響のテロル』という作品に出演されたご感想を教えてください。

石川界人さん(以下、石川):オーディションの時点で「ナチュラルに演技せずにやってくれ」と言われていたので、自分が感じたままを出そうと思いながらオーディションに挑みました。その結果がこうして作品に関われるようになり、変に作り込まなかった分ダイレクトな喜びを感じています。

斉藤壮馬さん(以下、斉藤):渡辺監督と管野よう子さんの『カウボーイビバップ』をずっとみて育ってきたので、まさかこういう形でご一緒できるようになるとは思っても見ませんでした。覚えているのは、オーディションの当日が凄く暑い日で、走って会場に着いていたのですが、台本の一言目が「あちーなしかし」という台詞だったので、素直に演技することができました(笑)。

種﨑敦美さん(以下、種﨑):ノイタミナでのオリジナルの新作ということで、作品に関われるのは楽しみですし、いい意味での責任感というのを感じられています。私もオーディションの時、「とにかくナチュラル」な感じでという説明があったので台本をいただいた際に役作りがとてもやりやすかったです。

咲野俊介さん(以下、咲野):送られてきた台本が分厚い上にとにかく小さい字で難しいことがいっぱい書いてあって。ウチのマネージャーが極秘に「とにかくナチュラルにあまり演技をせず」という情報を仕入れていたので、演技できないんでちょうどいいなと思っていたら(笑)、結果としてやらせていただけることになりました。

一番驚いたのは、第1話のアフレコ時に100%の絵が完成したDVDを渡されたことで、逆に声を入れていいものかプレッシャーもありました。とにかく面白い作品なので、毎週心地良く参加させていただいています。

――現在アフレコは3話まで終了しているそうですが、ご自身が演じたキャラクターの説明と、抱いている印象についてお願いします。

石川:僕が演じたナインは常に冷静沈着で、自分の立てた計画などを忠実にこなそうとする、一見冷たい印象を受けるキャラクターです。ただ僕が個人的に抱いている感情として、実は根底にあるのはすごく人間味に溢れた人物なのではないかとも思っています。もし今後そうした面が出てくることがあるのなら、どういう風に展開していくのかが非常に楽しみです。キャラクターの印象としては、とにかく頭のいい奴なんだなと。僕自身とかけ離れているのが、逆に演じやすくてうまく働いてくれているのかなと思います。

斉藤:ツエルブは、赤ん坊がそのまま成長したような、無垢であるが故の残酷さをもったキャラクターです。ツエルブにとって心を許せる人間というのはナインしかいないというのが彼の大きなバックボーンになっていて、衒いのない冷たさや信頼という純粋なものももっています。ただ人との距離をうまく測ることができなくて、そんな時にリサという第3者の女の子が入ってくることで、どのようにツエルブが成長していくのか。今後が楽しみなキャラクターです。

種﨑:リサは学校ではいじめられていて、家に帰れば過剰に干渉してくるお母さんがいる、どこにも居場所がない女の子です。明確な意思というより本能で動き出せる力をもっているタイプだと思うので、そこからナイン達と出会うことで、どのように変わっていくのか楽しみです。

咲野:柴崎は刑事なのですが、生活に疲れ果て何もやる気がない50代中頃ほどの男性です。ナインとツエルブの2人が起こす事件がきっかけで現場に復帰するのですが、どのような過去が彼をそうさせるのかなど、少しずつ明らかにされていくバックボーンにも非常に興味が沸いています。


――ご自身と演じられたキャラクターの共通点などはありますか?

石川:今ならメガネを掛けている所とか(笑)。あとは、ナインとツエルブで犯行予告をするシーンがあり、僕は役を演じる時、石川界人という人間が見えないようにしたいと思っているのですが、その時はナインからかけ離れて欲しいという指示がありまして。その時だけは自身に近い、僕が見えるような演技にしています。ただ、それ以外はまったく違う人間だと思います。

斉藤:ツエルブは変な人の様に見えますが心に正直に行動しているだけなんです。、僕はどちらかというと変に見られたくないと思うタイプで、「僕はこう思ってる。でも……」と常識で考えてしまいますが、ツエルブは「でも」以降をとっぱらって行動できてしまう人です。ある意味憧れの存在で、凄く魅力的なキャラクターだと感じています。共通点は、人との距離感を計るのが苦手ということでしょうか(笑)。

種﨑:80%くらいは似ています(笑)。私自身、同じ日常の中で新しいことが起こると、何かが変わるんじゃないかと期待してしまったり……私とは境遇こそ全然違うのですが、リサが考えていることは全部共感できるんです。

咲野:僕は刑事じゃないですが、性格は似ているのかもと思いますね。目的があれば後先考えずに実行したり、年齢的にも本当に無理なくやらせていただけているので……82%くらいは似ているかな(笑)。


――現場での裏話や、アフレコの際での監督とのやりとりなどがあればお願いします。

石川:僕が印象に残っているのは、アフレコのパートごとに渡辺監督が自ら音響監督として、細かいシーンの説明を入れてくださることですね。そういうことをしている現場は今まで体験してなかったですし、自分が作ってきた演技プランと監督の要求にギャップがあった時、どうすればいいか相談してすりあわせをしていくのが非常に楽しくて、充実感のある現場になっています。

斉藤:僕はまだ経験が浅いこともあり、新しい現場にいく度に緊張しているのですが、今回は相棒が石川くんということで1人知っている人がいるな、と(笑)。ベテランの方々が多いのもあり、ビシっとマイク前締める時とその後の休憩時間のメリハリというのが最初から完成されていて、そこにすんなりと入っていくことができたのはとてもありがたかったです。

ほかにも画面には映っていないけど喋っている所とか、映っているんだけど口が見えないというシーンなどは探り探りの部分もあったのですが、いざその場で人のお芝居に合わせるという形でやってみると、きちんとハマるんだなと。人のお芝居を聞かせてもらえるということは凄く大事なことなんだと、改めて初心に返れたような経験ができたのが印象に残っています。

種﨑:監督が収録の前や後で笑顔で話しかけてくださるので、緊張しまくっていた私はとても癒やされました。あと、咲野さんともう一方、現場の雰囲気を作ってくださるお方がいて、本当にお二人には助けられていますね。

咲野:僕は逆に、毎回のように鳴っている種崎ちゃんのお腹の音に癒やされてます(笑)。彼女の演じるリサというキャラクターは声が小さい分、マイクもそれに合わせた調整しているので、本当にその音をよく拾ってしまってかわいそうなんですよ。休憩時間になると、「ちゃんと飯食った?」って聞くのが日課になっていますね(笑)。



次ページ:キーワードは「謎」! キャスト陣も気になる結末は……?
(C)残響のテロル製作委員会
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