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「にゃんぱす祭なのん♪」レポート

第2期制作も発表された『のんのんびより』スペシャルイベント「にゃんぱす祭なのん♪」レポート

 2014年4月6日(日)、大人気テレビアニメ『のんのんびより』のスペシャルイベント「にゃんぱす祭なのん♪」が、東京・有楽町の「よみうりホール」にて開催された。

 出演は小岩井ことりさん(宮内れんげ役)、村川梨衣さん(一条蛍役)、佐倉綾音さん(越谷夏海役)、阿澄佳奈さん(越谷小鞠役)、名塚佳織さん(宮内一穂役)。メインキャスト総出演という、文字通り「スペシャル」なイベントとなった。

 このイベントの最大のニュースは、ファンの読者のみなさんがすでにご存知の「第2期制作決定」だ。しかしこのニュースは閉会直前のサプライズとして用意されていたため、イベント開始時にはごく一部の関係者にしか知らされておらず、観客や報道陣はもちろん、イベント司会の名塚さんと小岩井さん以外の出演者にも知らされていなかった。

●授業開始のベルに合わせてイベントがスタート! まずは「特別授業」から開始

 イベント開始時刻になると、会場に予鈴が鳴り、ステージの緞帳が上がる。すると『のんのんびより』の舞台である「とある田舎の学校 旭丘分校」の教室が再現されていた。出演者はまだ誰も登壇していないのだが、配置された座席のひとつに、小鞠と夏海の兄「越谷卓」の人形が着席していた。これを見た客席は大爆笑。オープニングから『のんのんびより』らしいシュールなギャグに溢れるイベントとなった。

 イベントがスタートすると、まずは名塚佳織さんが登場してステージ上の教壇の前に立った。名塚さんは作中の役柄が先生なので、イベントでも司会進行を務める。名塚さんは簡単な挨拶をした後、出演者をひとりずつステージに呼んで紹介した。すべての出演者がステージ上に並ぶと、いよいよイベントは本編へ。今回のイベントは旭丘分校を舞台にした「授業」がテーマになっている。

 一時限目は「特別授業」。この授業はキャストのみなさんの作品愛を確かめる授業だ。スクリーンに映し出された作品のワンシーンを見て、そこに映っているモノの名称などを答えるクイズだ。出演者のみなさんは、用意されたフリップに答えを書き、客席に向けて発表していた。

 出題された問題は「蛍と小鞠がピクニックに行ったとき、小鞠が作ったハンバーグは何ソースだった?」や、「みんなで山菜採りをしたときに蛍が一番最初に採った植物は何?」、「捕まえたカニに、れんげがつけた名前は?」など、ちょっぴり難しい問題ばかり。テレビ放送が開始したのが2013年10月と時間が経っていたため、キャストのみなさんは記憶をたどりながらフリップに答えを書いていた。

 このコーナーで笑いをとっていたのは佐倉綾音さん。正確には覚えていなかったらしく、珍回答を連発し出演者や観客を笑わせていた。それとは反対に好成績を修めたのは阿澄佳奈さん。実はこのような問題が出ることを予測して、事前に作品を再チェックしてきたそうだ。当然、このコーナーの成績は阿澄佳奈さんがトップ。マジメな「越谷小鞠」にふさわしい好成績に、出演者や観客は感心していた。なお、上述した問題の解答は順に「チョコレートソース」、「ただの雑草」、「お塩」だった。


●2時限目の授業「図工」では画力の勝負!?

 次の授業は「図工」だ。このコーナーは、作品に登場したモノをイラストに描いて答え、より正確だった回答者が正解者となる。ここでは1時限目とは打って変わって、佐倉綾音さんが活躍! ネタっぽい答えを出すも、画力の高さを司会の名塚さんに認められ高得点を獲得した。そして、復習バッチリの阿澄佳奈さんは、このコーナーでも佐倉さん同様に最高得点だった。


●3時限目の「国語」では『のんのんびより』の朗読

 3時限目の授業「国語」は、いままでと趣向を変えた声優イベントらしいコーナーだ。ステージ上には5本のマイクスタンドが運ばれてきた! なんと、このコーナーはクイズ対決ではなく、『のんのんびより BD/DVD第1巻』初回特典の『あっと先生描き下ろし オールカラー漫画その1』を5人の声優で朗読。キャラクターの声をライブで聞けるコーナーだったため、いままで盛り上がっていた客席は静まり返り、耳を立てて聞き入っていた。しかし『のんのんびより』はギャグ漫画なので笑いのシーンが満載。笑いを苦しそうにこらえながら、声優のライブ朗読をひっしに聞こうとする観客が多かったのが印象的だった。


●4時限目は「体育」! ジェスチャーで何かを答えよ!!

 朗読の次は、再びキャストが着席し「体育」の授業。このコーナーはひとりずつステージ前方に出て、お題をジェスチャーで演じて他のキャストに答えさせる。正解したら、出題者と回答者が得点獲得だ。しかしココは『のんのんびより』のイベント会場。出題されたのはどれも難解なモノばかりで、お題が発表されるたびに観客席は笑いに包まれていた。

 例えば佐倉さんのお題「子供の頃に“お兄ちゃんのお嫁さんになる宣言”をしている恥ずかしいビデオを観てしまった、夏海」は、出題された瞬間に佐倉さん自身も考えこんでしまうほどの問題だった。また、村川梨衣さんの出題「雪が降った日……。そーっと校庭に出て宇宙人と交信している、蛍」では、村川さんならではのエキセントリックなジェスチャーで観客席を大爆笑の渦に巻き込んだ。今日一番の、原作さながらの抱腹絶倒なコーナーだった。なお、このコーナーの成績は小岩井さんと佐倉さんがトップの「5点」で、村川さんと阿澄さんは「3点」だった。


●心が暖かくなるファンアンケート結果発表

 「ひるやすみ」のコーナーでは、5月28日発売のBD/DVD第6巻の告知や、事前に実施したアンケート「テレビシリーズで、1番何度も観たくなるシーンはどこですか?」、「テレビシリーズで、最も印象に残るシーンはどこですか?」の結果発表が行なわれた。

 何度も観たくなるシーンの1位は第4話「れんげとほのか」で、最も印象に残るシーンは第10話「れんげと駄菓子屋」だった。どちらもギャグシーンではなく、心がほっこりする温かいストーリー。司会の名塚さんが発表するたびに、観客席からは「おお~!」と歓声が湧いていた。

 ひるやすみを挟んで、「音楽」の授業が始まった。そう、ここからは『のんのんびより』のライブ! 観客席はいままでのトークショウの雰囲気とは一変して、一気にヒートアップ! 場内は一面サイリウムの海となっていた。

■音楽授業のセットリスト■
#1 ひだまり笑顔(村川梨衣、佐倉綾音)
#2 ほんわかハミング(村川梨衣)
#3 夏色の風景(阿澄佳奈)
#4 ピカピカなのん(小岩井ことり)
#5 ハッピーパレード(佐倉綾音)
#6 のんのん日和(小岩井ことり、村川梨衣、佐倉綾音、阿澄佳奈)

 どの楽曲も盛り上がったが、最高潮だったのは6曲目に披露されたエンディングテーマ「のんのん日和」のフルバージョン。客席は色とりどりのサイリウムを振りながら、4人の歌声に酔いしれていた。


●小岩井ことりさんのサプライズに出演キャストもビックリ!

 最後のコーナーは「かえりの会」。いわゆるホームルームというヤツだ。ここでは今日一日の結果を振り返り、最高得点者には豪華プレゼントが贈られる。名塚さんが今日の成績を発表すると、スクリーンには今日の成績をまとめた通知表が表示された。結果は、僅差で阿澄佳奈さんが勝利! 阿澄さんにはビニールでできた「スイカ」と、この時期には超高級なホンモノの「スイカ」が贈られた。

 そしてイベントはエンディングへ……。エンディングテーマ『のんのん日和』も歌ったし、成績発表とプレゼント授与式も行なわれたので、誰もがこのままの流れで閉演すると思ったそのとき、会場に「ピン、ポン、パン、ポーン♪」とチャイムが鳴り、照明が暗転してスクリーンに映像が映し出された。

 その映像はサングラスをかけた「れんげ」が映っており、「デデンデンデデン♪」と、某ハリウッド映画のテーマ曲風に小岩井ことりさんのボイスが再生された。そして、「I'll be backなのん!」というボイス&文字と共に、『のんのんびより』の第2期制作が発表された。もちろん場内は狂喜乱舞。歓声とも悲鳴とも取れぬ大絶叫。よみうりホールが揺れた瞬間だ。映像の最後に、れんげが「みんなー、楽しみに待ってるのんなー」とファンを煽ると、場内から大声援が飛んだ。

 再び場内の照明がつき、ステージ上ではトークショウが再開。小岩井さんは「みなさんには絶対にナイショと言われてナレーションを録りました。でも、私もCMナレーションを録りますと言われて、なんのCMだろう? って思ってスタジオに行ったら2期だったんです。ひとりスタジオで寂しく……」と語り、観客を爆笑させた。

 小岩井さんの言葉の通り、このニュースを知っていたのは事前に収録をしていた小岩井ことりさんと、イベントの司会進行の名塚佳織さんだけだった。他の3人、村川梨衣さんと佐倉綾音さん、阿澄佳奈さんはステージ上で「意味がわからない」といった表情を見せていた。阿澄さんは「あのぉ~、コレは事務所とかには? えーっと、えーっと……私たちだけ……(知らないの?)」とコメントし、観客を沸かす。ちなみに、この時点で村川梨衣さんと佐倉綾音さんは嬉しさのあまりに放心状態だったらしく、ひとこともコメントができなかった。特に佐倉さんはステージ上で崩れ落ちて腰を落としてしまい、阿澄さんの肩を借りて立ち上がっていた。一方、村川さんは名塚さんの側に駆け寄り、泣いていたようだった。

 そして、ついに楽しかったイベントも本当のエンディングへ。場内には『のんのんびより』のオープニングテーマ、nano.RIPEの『なないろびより』がかかる。場内からは「えぇ~!」とイベントを惜しむ声が発せられたが、名塚さんは「イベントは終わってしまいますが、2期が決定したということは、再びみなさんにお会いできる機会があると思います」とコメントすると場内は一変。会場に集まったファンたちは期待で胸を膨らませていたに違いない。

 イベントの最後に、出演者からのコメントを抜粋して紹介します。2期制作を知らされていなかったキャストのみなさんからのコメントなので、まだ自身のなかで答えがまとまっていないといった状態なので、あしからず!


■小岩井ことりさん
 2期の発表があって嬉しかったです。大好きな作品なので、これからもみなさんとお話を紡いでいけるのは、みなさんが応援してくださったおかげです。私はできることならば、ずっと「のんのん」していけたらなって思います。ぜひこれからも応援よろしくお願いします。今日はありがとうございました。

■村川梨衣さん
 ちょっと……あの……あの……ありがとうございます。まさかの……2期……思ってなかったのに。多くの方に応援していただいたのはいろいろなところから伺っていました。2期……あの……嬉しいです。今日も楽しいイベントになりました。みんなのおかげです。ありがとうございました。2期もよろしくお願いします。(※すべて泣きながら)

■佐倉綾音さん
 身近に自分よりテンパってる人がいると……落ち着くんです。さっきは取り乱してしまって申し訳ありません(笑)。まずはこのイベントに来てくださったみなさん、ありがとうございます。こうやって『のんのんびより』について話したり歌ったりできることは、とっても嬉しいです。そして2期が決まった……のですが、私達が行なっていくのは、いまもどこかで続いている『のんのんびより』の日常を切り取っていくことだと思います。みんなが画面のなかで生きているところを、また2期でも切り取ることができる。「こんなに幸せなことなんだ」って、まだ実感はできませんが、この事実は噛み締めています。

 2期ができるということは、今日のようなイベントもまたできるんじゃないかな?実現したらまた来てくれますか?(笑) キャスト、スタッフを含め、みんな『のんのんびより』が大好きです。これからも『のんのんびより』の世界を一緒に作っていってください。よろしくお願いします。

■阿澄佳奈さん
 「2期をやるよ」とみなさんに伝えてしまっている段階なので、本当にやるようなんですけれども、たいていこういうのはね、事前に知らされるんだよ?(笑) なので、まだ混乱はしていますが、『のんのんびより』は日常を切り取っている作品なので、常々2期をやりたいとは思っていました。それを、作品が大好きなみなさんといっしょのタイミングで知ることができるなんて、なかなかない体験ですし、めちゃくちゃ嬉しいです!みなさんの反応を見て、感動しました。

 やっぱりみなさんが「好き」という気持ちを持ってくださっていること。それがあってこそ、作品は作品として存在しうるので。好きになってくださって、本当に本当にありがとうございます。そんなみなさんと、『のんのんびより』の新しい一歩を踏み出せることを、心の底から嬉しく思っています。まだまだこれから、新しい出来事がいっぱいです。また楽しい時間を過ごせる機会があると思います。これからも応援よろしくお願いします。


>>テレビアニメ『のんのんびより』公式サイト
>>テレビアニメ『のんのんびより』公式Twitter【推奨ハッシュタグ #なのん】

(C)2013 あっと・株式会社KADOKAWA メディアファクトリー刊/旭丘分校管理組合
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